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2018年7月10日火曜日

夢の顛末 おやじ柔道(107)

 何から書けばよいのでしょうか。
久しぶりすぎて全く書き方を忘れてしまいました。

ここ二年ぐらいはリオの柔道にかかりきりで、寝ても覚めてもある大会で優勝する事だけを考えていました。
福井県では毎年5月に行われる全国小学生学年別柔道大会の県予選です。
軽量級女子では唯一の全国への切符といってよい大会です。
男女混合体重無差別では、自分の倍近い巨漢を負かさなくてはなりませんから。

昨年は始めて一年の子に決勝で負けて夢を果たせませんでした。
今年も同じ子に決勝で負けてとうとう全小に行くことは叶いませんでした。

先日、日整の県予選会が行われました。
決勝に残れば福井県の団体戦メンバーとして全国大会に行ける最後のチャンスでしたが、こちらは男女混合体重無差別で、本当の意味で福井県の学年Top2にのみ与えられる栄冠でしたので、まあ最初から期待はしていませんでした。

くじ運に恵まれ何とかベスト8に残り、県強化指定を頂くことが出来ました。
当初は北信越強化指定選手の白ワッペン以外、貰ってもうれしくは無いと思っていましたが、白ワッペンの可能性が永久に無くなってしまった今、福井県強化指定の青ワッペンでも涙が出るほど嬉しく感じました。
やはり努力が人に評価されるのは嬉しいものです。
報われた気になります。



今6年生なので残された時間も少なくなってきました。
ここまで一所懸命にやってきた柔道なので、中学に行ってもぜひ続けてもらいたいと思っていますが、どうなる事か分かりません。

これまで辛い練習を強いられてきたせいか、姉が中学入学と同時に柔道を辞めたせいか、小学生で柔道は終わりと考えているようです。

おやじからしてみればとんでもないの一言です。

時間をかけてじっくりじっくり積み上げて、ようやく蕾が付いたところなのです。
どんな花が咲くのか、待たずに鉢ごと捨ててしまう事などできません。

親馬鹿かもしれませんが、身のこなし、体捌きなどかなり出来上がってきたように感じます。
見れば見るほど可能性を信じずにはいられないのです。












おそらく柔道を我が子にやらせている他の親御さんも、自分の子供に対して同じ思いを持っているのでしょう。

「伸び代しかない」そんな事を誰かに言われました。
「もったいない」とも、ありがたい事です。

神や仏にお祈りしてもどうにもならないのは、2年連続して全国に行き損ねた経験からわかっていますが祈らずにはおれません。

機会があればまた投稿したいと思います。

それでは。


 





2016年6月21日火曜日

第4回JA花咲ふくい少年少女柔道大会 and 第9回坂井市柔道大会 おやじ柔道(106)

 久々の更新になります。
もうこのままやめてしまうかと思われたブログですが、楽しみにしている方も多いようなので、
肩ひじ張らず細々続けて行こうと思い更新に踏み切った今回です。


あれから色んな事がありましたが、我が家は変わらず柔道やっています。


長女のマオは今年の春から中学生になりました。
柔道部の無い中学に進み、軟式テニス部に入りました。
いつまで続くか分かりませんがとりあえず、ラケットやシューズを買ってやりました。
柔道は完全にやめてしまった訳では無く、毎週土曜は一般及び少年柔道の練習に参加しています。
琵琶湖杯や、金井杯など一般参加できる大会には出る予定です。
というわけで、今は何も考えずにこれまで通りやっている感じです。
「馬鹿だね」といったところです。




先だっての土日は冒頭の大会が今年も開催されました。
JA杯ではリオが高学年軽量級1部で2位になり、今年もメロンをゲットさせていただきました。
リオも地道に階段を上って行ってる感じでまあいっかなといった感じです。
来年はいよいよ全国大会へ行けるかどうかの正念場となりますが、リオはおやじ同様のんびり屋なのでぼちぼちやってればいいかと考えています。
一応飛び切りのにんじんはぶら下げてありますけどね。







翌日は一般の大会でしたが、今年我が坂井町チームはOBの福工大1年生2人を得て久々に団体戦参加でした。
二人とも中学の時に全国へ行ったほどの強者なので期待したのですが、優勝は出来ずに終わりました。
同じ大学の先輩が相手という事もあり、やりにくそうではありましたかね。
まあ、仕方ないです。


今年の一般は実は我が坂井町チームからはおやじを含め3人の父兄が参加しました。
本当は4人のはずだったのですが、おやじが乗っかってアバラを負傷させたため1人はキャンセルとなりました。
やはり仲間が多いと試合も気が楽です。
結果の方はオッサンズは全員一没という結果に終わりましたが、もとより勝ち負けなんかどうでもいいのです。
柔道を続けて行くための弾みになれば十分です。
と言いつつも悔しさを噛みしめつつ帰路についたおっさん達なのでした。


追加: 一応おやじが見た試合の感想を付け加えておきます。


Kさんは一番まともな試合をしていたのではないでしょうか。
相手が強すぎたせいでどうにもなりませんでしたが、技は出てました。


Oさんは昔鳴らした方ですので、勝も期待出来たのですが相手によもやの十字関節を決められ、あっさり終わってしまいました。
あの大会で関節技が飛び出すとは予想しませんでした。
暗黙の了解で関節は無しだと勝手に思ってました。
相手は組んだ瞬間にOさんの実力を理解し真剣勝負に出たのでしょう。


最後に自分の試合ですが、相手はいつものM田さんで試合も判で押したような力較べで終始しました。
この一年パワーアップを目標に掲げて自分なりに仕事の合間を見つけてやってまいりましたが、どうやら当てが外れたようです。
組勝つことには成功しましたが、技が出せず指導一つの差でまたしても敗れてしまいました。
リオが見ていたら何を言われるか分かったもんじゃありません。


それでは。







2015年11月27日金曜日

福井の片膝背負い禁止ルールについて おやじ柔道(105)

前回のおやじ柔道(104)はわけあって没にしました。
他者に迷惑をかける恐れがあると判断したためです。
もう遅いかもしれませんが。 

 ところで、少し前、いつものように遠征の後みんなで夕食を一緒にした際、酒の勢いもあって指導者の先生達と柔道の指導方針について突っ込んだ議論をしたことがありました。
福井県が片膝着きの背負いを認めていない件についてです。


この片膝禁止ルールについては、そうなったいきさつの詳細は自分は知らないのですが、全国でもこのルールで試合を行っている県は福井だけといういささか特殊な状況になっています。
数年前からこのルールが採用されているようですが、他県から参加選手が多数ある場合などは片膝OKで試合が行われるという感じで、統一感がまるで無いのです。


当初このルールが提案された当時、全国的にも大変良い事と称賛されたそうですが、その後何年経っても追従する県が現れてこないのです。
それどころか、福井県においても片膝すれすれの低い背負い投げを、小型選手に指導する指導者が増えてきた感があります。
要するに股に潜り込む背負い投げです。


背負い投げは大きく分けて二種類あると思います。
相手を大きく引出して後ろ回り捌きで担ぐ背負い投げと、相手の股に滑り込むように踏み込みつつ前回り捌きで膝をついて折り曲げた体の反動と、高低差を利用して相手を前方に投げ落とす低い背負い投げです。


福井県では前者しか認めないという事になりますが、小さい子が大きい子を手前に引き出す事自体、無理があるのです。
簡単な物理の法則です。
重い物と軽い物が加速度を付けずに引き合うと、軽い物は重い物に引き寄せられる結果となります。
すなわち軽い方が重い方に対して一方的に引く力を加えても、自らの引く力で重い方に引き寄せられることになります。
小さくて軽い者が大きくて重い者を手前に引き出して後ろ回り捌きで投げる事は、かなりの勢いをつけて下がるか、相手が自ら前に出てこない限り無理なのです。

試合では当然、技を警戒して大きい者は前に出てくることはしません。

以前は腰を引いて腕だけ伸ばして、ちょこまか動き回る小兵選手を掴み止めることに躍起になる大きな子の姿があちこちの試合で見られたものでした。
今、福井県では少年大会で大型選手と小型選手の試合を見ると、大型選手は恐れることなく前へ出て相手を捕まえようとします。
小型選手は何とか膝をつかずに前回り捌きで低く入ったり、相手の出鼻に合わせて担ごうとしますが、苦戦は否めない所です。

他県勢の参加する大会ではこれが一変して、小型選手が片膝背負いと小内巻込みで福井県の大型選手を次々と破っていく姿が見られたりするのです。
この状況は如何なものでしょう。
福井県の少年柔道選手は、県内の試合と全国大会とで二通りの戦い方を使い分けねばならないのです。

少年柔道の世界は今や大人顔負けのシビアな世界です。
限られた時間の中で上を目指そうと、日夜しのぎを削っていると言っても過言ではないでしょう。
そんな中、福井県の子だけが二通りの戦い方を磨かざるを得ないとなると、時間的にも大きなハンデを被る事になるのではないでしょうか。

また、膝着き背負いだけを禁止すると、大型選手にとって著しく有利になる事は明らかです。
同じ禁止条項の「無理な巻き込み技」:軸足のバネを利かすことなく、体を利用して倒れこむようにして巻き込んだ技をいう - これを厳しく取り締まらねば平等とは言えないでしょう。

しかも膝着き背負いの場合、国内における「少年大会」申し合わせ事項に「両膝を最初から畳について背負い投げ等を施す事」が禁止となっており、技が崩れた結果である場合は反則としないとなっています。
要するに蹲踞(そんきょ)の状態から両膝を突いた場合は反則ではなく、正座の状態で技に入った場合が反則であると理解できるのではないでしょうか。

「そんな細かい事はどうでもよい。低い背負いで頭から落ちるのが危険だから禁止なんだ。」そんな声が聞こえてきそうです。
では巻込みは危険ではないのか。
頭から落ちて頸椎を損傷することに比べれば、危険度は低いと言えるかもしれません。

また、巻き込みの場合は試合の流れからそうなる事が多く、それを反則と言ってしまうと試合自体が成立しないと言う人もいます。
しかし、最初から明らかに巻き込んで体を浴びせて投げている選手が多いのも事実です。

膝着き背負いの禁止と巻き込みの禁止。
この二つを徹底してこそ平等といえるのかもしれませんが、そうなると柔道でなくなってしまう可能性がありますね。

片膝背負いについて肯定するか、否定するか。
そろそろ結論を出す時期に来ているのではないでしょうか。
それとも福井ではずっとこのままいくのでしょうか。

福井県だけが特殊なルールすなわち一方にのみ利益をもたらす偏ったルールのもとに試合を行っているという状況が、これ以上続くのは好ましくないと思います。


言いたいことを久しぶりに書いたので少しすっきりしました。

このへんで。







2015年10月22日木曜日

日々これ変わりなく おやじ柔道(103)

昨夜は久々に県武で汗を流しました。
かれこれ一か月以上の御無沙汰でした。
武道学園一般は今年度後期に入っており、覗くと一般黒帯の大人が三人いらっしゃいました。
一人はいつも少年の部で見かけるK島さんで、相変わらずの巨漢です。
残り二人は30代前半と後半といったところでしょうか。
2人とも柔道は十数年ぶりだそうです。
体格は70キロ台から80キロ台といった感じでこのおやじよりは小柄といえました。

久々に最初からの参加でした。
打ち込み10本、寝技5本、立ち技乱取りを7~8本といつも通りのメニューでしたが正直これが堪らなくきついのです。
前回練習したのは9月の半ばでしたので、約一か月ぶりでしたがまあこんなものでしょう。
ただ、相手が黒帯の大人ばかりだと正直スタミナ的にきついです。
大人の柔道家は小柄であっても腕力が半端ないのです。
相手と対峙した恐怖心からガチガチに力が入ってしまう事も原因でしょう。

支えや足技で一回づつぐらい転ばされてしまいました。
反撃はスタミナ切れで組み勝てず、果たせませんでした。
すっかり消耗してしまいました。
帰りに脱いだ道着をたたんでいると、背中や襟の周りに血液が結構付着しておりました。
よっぽど力が入っていたのでしょう。(相手の方が)
かく言う自分も人の事は言えないのですが。

で、今朝は久々に寝床から起き上がるのがしんどい状態。
「おじいちゃん状態」だったという訳です。
でもまあ、これといった怪我もありませんでしたし右肩の痛みも最近鳴りを潜めていますので満足満足といった感じです。

さて、近況ですが父が他界しました。
肺癌の肝転移で最後はモルヒネが投与されました。
今年の初めに肺癌が発覚してからこうなる事は何となく予測していましたので、本人家族に動揺はそれほどありませんでした。
父は最後まで父らしく「自分」を貫いて逝きました。

孫たちの柔道の試合のビデオをPCで見る事が何よりも好きな父でした。
自分がもうPCに向かえなくなってからも 「これからも試合のビデオを自分のPCに入れておいてくれ」 と言っていたのでその通りにしています。

最後に入院してから「今度、子供たちを連れてくるよ」と声を掛けると「いや、いい」と言いました。
「何故?」と聞くと「子供らにこんな姿を見られたくない」と言うのでした。
孫たちの前ではいい格好をしたかったようです。

孫たちともっと遊ばせてあげたかったのですが、自分の不甲斐無さのせいで叶いませんでした。
それが唯一の心残りです。

孫たちと言えばマオとリオですが、試合シーズンに入っており、マオは柔道と塾の勉強に、リオは何となく柔道に励む日々です。

リオはそろそろ柔道自体を見直す時期に来ているようです。
これまではこれといった技も無いのに勘に頼った柔道で何とか勝って来れましたが、もうそんなレベルでは通用しなくなってきました。
柔道はそんな甘くないのです。



マオの方は期待されてない分伸び伸び出来ているせいか、順調に伸びている感があります。
体の成長もこの時期、目を見張るばかりで身長はとうとう母親を超えてしまいました。
これまでの地道な練習は、成長期になって一気に実を結ぶものだと感じています。

マオ本人は小学校を卒業すれば柔道とはおさらば出来ると考えている節がありますが、実は中学に上がっても柔道を辞めさせるつもりはありません。
どんな形になるかわかりませんが、最低でも週2回は道着を着てもらう気でいます。
試合も柔道教室の所属で出ることが可能なようですし、場合によっては一人柔道部で中体連の大会に出る道もありますので。
後で吠え面かくなと言ったところです。


父の葬儀の後のバタバタも四十九日に向けて終息しつつあり、変わりない日常が戻ってきた感じです。
最後に一言。
「良きかな 人生」 ふと浮かんできた言葉です。

それでは。



2015年9月11日金曜日

夏の成果  おやじ柔道(102)

暑かった夏もどうやら過ぎ去り、今年も台風大雨とともに風邪を引いた患者さんが外来にちらほらみえる季節になりました。
気温が3℃から5℃下がると途端に風邪をひく人が結構います。
窓を開けて寝ているわけではないと言いますが。
我家の娘二人も、昔は秋口になると決まって風邪や喘息で小児科のお世話になっていましたが、今ではそんなことが無かったかのように丈夫になりました。

娘と言えば、少年柔道の方では秋の試合ラッシュが幕明けようとしています。

先日30日には県のスポ少の大会と、全国大会が行われました。
うちのエースのA奈ちゃんは県の6年重量級女子の代表として全国大会へ、残された子たちは地元開催のスポ少の大会に参加しました。
夏の練習の成果を試される大会でしたが、さすがに毎週のように合同練習や出稽古に費やした甲斐あって、A奈ちゃんは全国の大舞台で3回戦まで駒を進めベスト16、残った者たちで挑んだスポ少大会では団体2試合で1勝1敗。
1敗は大将戦にもつれる好試合、1勝は全員負け無し(1分け含む残り全勝)と、どちらも練習の成果が存分に発揮できた好結果といえるでしょう。

スポ少大会では厳しい出稽古の連続に歯を食いしばって我慢した者と、そうでなかった者との差がくっきりと浮き出た形となりました。

我家でいえば、途中例年の夏休み里帰りで10日近く練習を休んだリオは初戦の大きい子に何もできずやっとの引き分けで、チームを勝利に導くことは出来ませんでした。
2戦目こそいつも勝っている子にキレの悪い形で抑え込んで勝ちましたが、いま一つの結果だったと思っています。



意外にも周囲を驚かせたのは姉のマオ。
同じ6年の男子相手に強引な払い巻き込みを立て続けに決めて、最後は一本勝ちで決めたのです。
2試合目も強そうな男の子でしたが、体格や腕力ではマオが勝っており、強引な引き倒しでポイントを奪って勝ちをもぎ取ってきました。
どうやらへたれでは無くなったようです。



この時期の女子は男子より早く体が大人になるせいで、非力で勝てなかった子が別人の如く変貌を遂げる例があるようで、どうやらマオもそれに当てはまるようです。
親にしてみれば期待してなかった分、驚きと戸惑いが隠せないといった感じです。
柔道部の無い中学に進みますが、中学でもなんとか細々とでも柔道を続けて高校での復活が成ればいいなと思います。

さて、全国大会に行ってきたA奈ちゃんの方ですが、今年は幸いにも全柔連がU-Tubeサイトで全試合をアップロードしてくれた御陰で、迫力のある試合が観戦できました。


全国の大舞台でも18番の払い腰を決めて、その存在を大いにアピール出来たようです。

A奈ちゃんの払い腰については、その釣り手の違和感から教室内でも賛否両論がありました。
が、全国でも通用するという事から間違ってはいなかったのでしょう。
マオの内股や払い腰が決まるようになってきたのも、実はA奈ちゃんの釣り手を真似しているようなのです。
ビデオや静止画像で観察すると明らかです。
背の高い者が背の低い者を投げようとすると、釣り手はこの形にならざるを得ないのです。

昔、自分が学生柔道をやっていた時、いやひょっとしたらもっと以前、師範の先生に聞いたことがあります。
「払い腰とは本来、小さい者が大きな者を投げる技だ」と。
その当時は何を言っているのかよく分かりませんでした。
当時から払い腰は大きい者が小さい者を豪快にブン投げる技というイメージが一般的だったからです。
しかし今回、A奈ちゃんの払い腰を自分なりに考え分析した結果、大きい者が小さい者をブン投げている払い腰は実は「払い巻き込み」で、本来打ち込みなどで教えられている払い腰は実は小型選手に適した技ではないかと言う考えに至りました。

根拠は釣り手の使い方です。
大型選手が小型選手に払い腰を掛ける場合、どうしても教えるように釣り手を使うことが困難です。
よほど膝を曲げて低くなるかしないと釣り手の肘が上がってしまうか、技自体に入れません。
これが逆だと技に入ること自体は実にスムーズなのです。
要するに、「引手は目の高さより上、釣り手は引手より高く」といつも言っていることが小型選手ならその通りにできるけれども、大型選手が小型選手に対してそれをやることは理論上不可能なのです。

ちょっとマニアックになってしまったようです。

今、A奈ちゃんは進路選択の大事な時期にいます。
お父さんも大いに悩み、いろんな人にアドバイスを求めているようです。
結局決めるのは他人ではなく本人という事になるのですが、こちらも他人事とは言ってられません。

3年後のリオが同じ問題に直面することは確実なのですから。
今回のA奈ちゃんの進路選択は、3年後のリオの進路選択にも大きな影響を及ぼすでしょう。

そこに至るまでにまだまだ乗り越えるべき事はたくさんありますが、まずは目先の目標クリアに向けて頑張るのみです。
夏の成果を秋に見せてもらいます。

それでは。






2015年8月6日木曜日

久しぶりの県立武道館  おやじ柔道(101)

また更新の間隔が空いてしまいました。
今年はマオの塾の送り迎えがあるという理由で県立武道館へはなかなか行けません。

今、嫁さんと子供達は嫁さんの実家に里帰り中で、家にはおりません。
そんな訳で昨夜は久々に県武に行って汗を流してまいりました。

実は県武の武道学園一般は今、夏休みでやってません。
が、少年部の自主練の後に一般の自主練が行われることがあります。
人が集まればですけど。
お盆休みぐらいしか来れなくなった流浪のおやじ柔道家は誰かやって来ることを期待して一人で行くしかありません。
先週の水曜も実は行ったのですが、午前中に少年部の暑中稽古をやっていたらしく、大道場は電気も付いていない真っ暗闇でした。
帰りの車中で絶叫しながら帰ってきた変人おやじなのでした。

昨夜は運よく県庁の柔道部の方が二人お見えになっていたという訳です。
このお二方は以前からよく県武で一緒にやっている人達で、M木さんとK藤くんです。
K藤くんはまだ若く20代半ばといったところでしょう。
M木さんは以前、齢を伺った事があり確か40代前半だったと思います。
2人ともあまり大きくはありません。
担ぎ技を中心とした典型的な軽量級柔道です。
軽量級柔道は次女のリオが目指す柔道なので、常日頃から考えているおやじです。

今のおやじは重量級もいい所なので、このような軽量の方との乱取りもリオの柔道を考えるうえで参考になります。

寝技に関して軽量級は重量級に対して圧倒的に分が悪いでしょう。
寝技では力は重要な要素の一つです。
そして自らの体重をうまく使うことによって、自分より大きな相手を抑え込んだりも出来ます。
逆にポイントがずれていると自分より軽い相手も抑え込めない事が起きてきます。

実はうちの柔道教室はあまり寝技が得意ではありません。
しっかり組んで、立ち技で一本を取る柔道が目指すところなのです。
しかしそれでは重量級は良いのですが、軽量級の選手は重量級には勝てません。
お互いがっぷり組み合ってしまっては、軽量級は重量級に押し倒されて抑え込まれて終わりです。

このおやじも以前は寝技が苦手でした。
まず華が無いですし、見ている方も豪快に投げて一本を取った方が喜びます。
抑え込みで勝つとなんか損をしたような気になったものです。

おやじ柔道において、今ではこの考えは全く逆になってしまいました。
ゴルフに例えると立ち技はグリーンに載せるためのドライバーであったり、アイアンショットです。
グリーンに載ってからのパットが寝技なのです。

立ち技で一本を取る柔道とは極端な話、毎回ホールインワンを狙うようなものだと思うのです。

また寝技は立ち技のようにセンスは関係ありません。
練習した分だけ強くなれる、好不調の波も関係無い、まさに勝負にこだわるなら寝技の研究は欠かせない作業と言えるでしょう。

おやじ柔道においてもなかなか上達できない立ち技に比べて寝技は着実に積み上げている実感が持てるので、いつしか寝技が好きになってしまいました。
ブランクがあっても忘れていなければ寝技は以前と同じように通用しますし、ブランクの間も研究を怠らなければ強くなる事も可能なのです。

昨夜の県武ではそれが実感できて結構嬉しかったですね。
スタミナが切れたらそれまでですけど。

立ち技は一本だけしかやりませんでしたが、こっちも意外に好調でした。
珍しく切れのある払い腰が決まってにんまりです。

約2か月ぶりの県武での練習でしたが、それほど錆びてはいない事が意外でした。
柔道は裏切らない、「努れば必ず達す:力必達」今やおやじの座右の銘です。

この分だと明日も行っちゃいますよ。
道場の人達と呑みに行く約束になってますが、はっきり言っておやじは「変な人」なんで。
体も特に支障ない状態ですし、出来るときにやっとかないと、柔道は。



2015年6月23日火曜日

近況ですが おやじ柔道(100)

ずいぶん御無沙汰してしまいました。

前回かなり否定的な事ばかり書いてしまったので、子供の少年柔道と、おやじ柔道が終わってしまったと思われた方も多い事でしょう。

その後も柔道一家は変わらず練習を積んで現在に至ります。

あれから結構いろんなことがありました。

まずは、長女のマオが試合で勝てるようになってきました。
相手にぶら下がる内股しか出来なかったのが、足を上げて体を回すことを覚えたのです。
加えて身長が大きく伸びてきているせいで、けんけん内股がはまるようになったのです。
先日もJA花咲の大会で2部リーグですが優勝を収めました。
内股で次々と一本勝ちを決める姿は、少し前までのへたれの姿が信じられないほどのインパクトで、多くの方からお褒めの言葉を頂きました。


なんとか小学校のうちに開花が間に合ったようで、柔道小学生の親として嬉しい限りです。

マオが来年上がる予定の中学は柔道部がありません。
出来ればここまで積み上げた柔道を、中学でも続けていけたら言うことは無いのですが。
今後の活躍次第では進路の変更も有り得るかも知れません。


それはそうと期待の次女リオですが、そろそろ壁にぶち当たったようで今一つぱっとしません。
というよりも周りが強くなってきてその中で置いて行かれまいともがいている、そんな感じです。


動き自体は着実に良くなっていますので、いつか開花する日が来る筈と信じています。

「力必達」この言葉は真実です。
やればやっただけ還ってくるのが柔道です。

今、坂井町柔道教室はエースのA奈ちゃんが全国大会出場を決め、先日のJA花咲の大会でも常勝のK志君を下し優勝と快進撃で引っ張っています。

同じ道場で飛び抜けた子が出ると、不思議と周りの子も引っ張られて試合で予想以上の結果を残すものなんですね。

これだから少年柔道は面白い。
「人」の成長がこれほど間近に感じられて、感動させられる物はそう無いと思います。

子供達には小学校を卒業しても柔道を続けてもらいたい、せっかく一生懸命積み上げてきたものを捨ててしまうのは何とも惜しい、その思いは日増しに強くなってきております。

それでは。