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日、祝祭日は休診です。
毎週 水曜午後は前院長の齊藤栄宏が診察しておりましたが、高齢のため引退いたしました。現在は診察は全て現院長の齊藤寛が行っております。予約制ではありませんがご希望の方は是非いらしてください。

2012年11月22日木曜日

おっちょこちょいで馬鹿野郎2 おやじ柔道(25)

練習終了後事件は起きました。
いや、すでに起きていたことに気づいていなかったのです。

いつものように道場の隅に置いた自分のバッグを持って玄関に向かいました。
ぞうりを下駄箱から取出しここらでバッグのポケットにいつも入れてある車のキーを探りました。
ない・・・・。
上着のポケットも調べましたが無い。
次にバッグを全部中身を引っ張り出して調べましたがありません。
まさか鍵を無くした?
自宅のカギから病院のカギいっぱいじゃらじゃら付いたおやじのマスターキー達が無いのです。

更衣室に行き調べましたが無い、車まで行き調べたが無い、仕方なく武道館の管理人室に行き、鍵の落し物が届けられてないか問い合わせました。
当然届けられているはずもありません。

師範の一人でもあり、県立武道館勤務のW谷先生にも事情を話し一緒に探していただきましたが見つかりません。
いったん落とした大道場の照明も再度つけてもらい探しました、懐中電灯を借りて駐車場も探して回りましたが無いのです。

ここでよく考えてみました。
いつも武道館に車で到着した後、エンジンを切ってキーを抜きます。
そして、トランクに入っている道着のバッグを取り出すため車内のレバーを操作してトランクを開けます。
そして車外に出た後すぐにオートロックでカギをかけてしまいます。
トランクは空いた状態なのでバッグを取り出した後バタンと閉めて、いつものようにそそくさと道場に向かいました。
遅刻したこともあり、ひょっとしたらトランクの中に鍵を置き忘れた可能性があったのです。
というかバッグのポケットに入れたつもりが暗いので外に滑り落ちたかも。

とりあえず、これ以上の捜索は無駄ということになりました。
車は武道館の駐車場に残して、W谷先生の車で自宅に送ってもらいました。
誠に申し訳なくて情けないおやじです。
でも鍵の紛失などいつかは起きることです。
それがたまたま今日だったというだけの事と思い気を取り直しました。

車内でW谷先生に「今まで10年以上使ったことのないスペアキーなど探しても見つからんよ~」
と言われました。
また、「奥さんが管理して持っていたら、そりゃボーナス出さなあかんね~」とも言われました。
確かにしょっちゅう引越しだの部屋の模様替えをしている家にスペアキーがある可能性は極めて少ないと思われました。

自宅に送っていただき、深々と礼をしてW谷先生を見送り家に入りました。
家内は子供と入浴中でした。
出てくるのをじりじりしながら待ちました。

結局、スペアキーは見つかりました。
どうやら最悪の事態は回避できたようです。
しかし、県立武道館へはタクシーで戻ることになりました。

仕方なく春江タクシーに電話です。
タクシーは10分ほどできました。
県立武道館と行先を伝えると、その後の会話は何もありませんでした。
こんな時間に誰もいない武道館へ何しに行くのといったところでしょう。

武道館の真っ暗な駐車場に行き合鍵でトランクを開けてみるとやっぱりありやがりました。
この野郎といった感じです。
でもほっとしたせいか、妙に得した気がしました。
もしトランクに鍵が無ければ、また自宅でスペアキーが見つからなければ、それはそれはめんどくさいことになっていたでしょう。

妻にボーナス仕方ありませんね。
その後家に帰るともう11時近くでした。
それから、柔道衣を洗濯機で洗濯し、その間に冷えた鍋の残りをつつき、医院の帳簿付けをし、冷めた風呂に入って疲れを癒し、洗濯の終わった柔道衣を外に干して一日を無事に終えたおやじでした。

めでたしめでたし。
 

おっちょこちょいで馬鹿野郎 おやじ柔道(24)

寒さも増し、めっきり日の暮れるのが早くなってきました。
昨日は県立武道館で柔道の日。
職員の給料振り込みなどの残業で、夜8時前にやっと到着したおやじでした。
練習は7時半からすでに始まっているはずなのですが、のぞいてみると一般の部は誰もいない雰囲気。
よく見ると白帯高校生と、中学生が少年の部居残り組に交じって練習していました。
見分けがつきません。
なんともさみしい光景でした。

一人で道場の隅で柔軟体操をやって体をほぐしていると、師範のY先生が「おお~い、〇〇、齊藤先生の相手してやってくれ~。△△、齊藤先生の相手しろ~。」と大声で怒鳴っています。
いつもきつめの相手に声をかけて頂けるので、うれしいのやら、迷惑やらといった感じなのですがとりあえずありがたいことです。
そんなこんなで遅刻してきたおやじの乱取り稽古が始まりました。
最初は白帯高校生の荒ちゃんです。
少年の部に交じっていつもは形の練習をやっているKさんをバンバン見事な背負いで投げていたので少しは強くなっているのかと思いきや、組手が弱すぎてまるで話になりません。
好きなところを持たせても簡単に組勝ってしまうので、ちっとも息が上がりません。
珍しく三本連続でやれてしまいました。
もちろん投げまくりです。
と言ってもかなり手加減しましたが。
Kさんをバンバン投げていたのは、どうやらわざと投げられていたようです。
形専門だけあって投げられるのが異常にうまいKさんです。

いい感じで汗をかいたので少し休憩を入れようかと思いきや、高校生のY口君がすっと近寄ってきました。
ここでは乱取りを申し込まれたら断る訳にいきません。
彼は県大会でも軽量級トップクラスなのではっきり言ってやりたくない相手です。
さすがにスピードが半端ないので組手争いでは勝てず、先にいいところを持たれてすぐに技を掛けてきます。
またしても足もとに這いつくばるしかないおやじでした。
地獄の3分が過ぎ、ようやく休もうかと思ったら中学生N瀬君が行く手に立ちはだかりました。
彼は中学生で県トップクラスで、81kg級のパワーファイターです。
地区レベルの大会では余裕の優勝常連君です。
にもかかわらず、毎回おやじが疲れ果てたころを見計らって挑んでくるのです。
少しずるいやつです。
でも、そこは中学生、組手が雑で高校生のようなスピードもないので何とかおやじは投げられずに立っていられます。
もう少しスタミナがある時だったらもっとましに相手を務められるのに残念です。

N瀬君との3分も終わりやっと休憩できるかと思っていたら、またしても師範のY先生が相手を指名してくれました。
生きのいい中学生O川くんで、荒ちゃんと違って小学生から少年柔道クラブでガンガンやっている中学で黒帯コースの子です。
おやじはもうヒーヒーゼーゼ―です。
O川君も必死に足を飛ばしてきます。
気が付くとオヤジの左足のむこうずねの皮がペロンとめくれて血が出ていました。
意地で一回投げたと思います。
そして左足親指がまたしても突き指です。
畳に引っかかって内側に折れ曲がってしまうんですよね。
「ビキッ」という音がして激痛でへたり込んでしまいました。
もう何回やったかわかりません。

ようやく休むことを許されました。
大道場の隅で息を整え傷の手当てをしていると、いつの間にか先日昇段審査を受けたはずのK林くんが立って見ています。
声をかけると、昇段審査はダメだったそうで、やっぱりなといった感じでしたが、気になったのは右膝の頑丈な装具です。
そうです。
彼はやってしまったのでした。
右膝前十字靭帯。
12月にオペをするようなことを言っていましたが、オペなどすれば復帰に半年はかかります。

それでも道着を着て道場に顔を見せに来るのが痛ましく、おやじは掛ける言葉が見つかりませんでした。

おやじも右膝前十字靭帯を痛めてかれこれ一年近くになりますが、最近は正座の時の痛みも和らいできたようでこのまま治って行ったらいいなあという感じです。
一か月ほど前に急に一瞬膝の力が抜ける現象はあったのですが、その後はありませんし。

最後に、いつも終了15分前にやってくる異色柔道家、H本さんとの乱取りを命ぜられました。
もう勘弁してくれと思いつつも、相手をしたらいつものようにシビアな組み手争いから相手の後ろ帯を持つことに成功。
そのままひきつけて大外刈りに刈り倒しました。
考えてみればこの小柄ながらも筋肉隆々のH本さんを畳に這わせたのは初めてです。
ここまで来て気が付きました。
「ひょっとして俺って強くなってる?」

終わってみれば大満足の30分間でした。
いつものように整理体操からサーキット、整列して礼を終え、道着姿のまま帰ろうとしたところで事件は起きたのです。

つづく。

 

2012年11月14日水曜日

遂に初勝利 おやじ柔道 (23)

平成24年11月11日(日)に坂井町武道館において第11回坂井町柔道団体大会が行われました。
坂井町柔道教室が主催する大会で、近隣の柔道教室が参加する団体戦のみの大会です。
小中学生の試合経験を積ませるための大会といった感じで、午前中でおしまいです。

長女のマオがとうとう初勝利を飾りました。
思えばデビュー戦は昨年のこの大会でした。
それから一年、全く勝つことができませんでした。
練習試合でさえも。
でも、おやじには分かっていました。
そろそろ勝てる日が近いということを。

マオは結構練習はまじめに出ています。
この一年で休んだ日数は10日はいってないと思います。
最近背負い投げに覚醒しました。
約ひと月ほど前から、背負い投げの打ち込みがやけにキレを増しているのが目立ってきました。
それがつい最近、乱取りでも背負いが決まるようになってきたのです。
相手がいくら弱かったとしても、動いている人間相手に技を決めることはある程度の熟練度がなければ不可能です。

試合のほうは大外返しで技ありの内容勝ちというものだったんですけどね。
背負い投げは一回投げるそぶりが出ただけでした。
背負いに半分入って戻りましたが、前回までの試合とちがってスピードが段違いでした。


次の試合あたり、背負い投げがさく裂するかもしれません。

マオについては、全くセンスというものが感じられず、「こりゃだめかな~」て感じでしたが、続けているとこんな突発的な化学変化もおこるんですね。
本人は別に一生懸命やっているわけでもなく、何となくやっているようにしか見えないんですけどね。
リオの優勝が刺激になったかもしれません。

そのリオなんですが、今回もまあまあでした。
実はお受験のため、直前の一週間を練習休んで受験勉強にあてるという状況だったので、あまり期待はしていなかったのですが、一勝二分けで何とか面目を保ったようです。
その二分けの中には、K道場の小1女子、柔道フェスティバルで確か二位になった子が含まれています。前回負けたK道場のK君にも引き分けました。
勝ちは一本勝ちです。
こう書くと明らかに前回の内容を上回っていますね。

リオは受けが強くめったに投げられません。
バランスがよいのと体が柔らかいからだと思います。
今回の試合でも耐えて耐えて、相手が攻め疲れた後半、逆転を狙うといった内容でした。
一本勝ちした相手は、ヘッドギアをつけたいかにも初心者といった感じの小1の子でしたが相手が格下ということもあり常に先手を取って攻めていました。


こちらも楽しみです。

で、おやじはと言えば当日試合の後かたずけの後、道場で父兄のみんなで弁当をいただいておりました。
2G先生が熱心に試合に出ることを勧めてくれました。
「参段取るつもりなら今のうちに点数取っておいたほうがいいですよ~」
確かにそうなんですけどね。
これからはどんどん年をとっていき、衰える一方ですからね。

来年あたりひそかにおやじのデビュー戦が敢行されるかも知れません。
貴重な記録をだれかビデオ撮って~て感じです。