診療時間

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月曜―金曜
AM8:30 から PM12:00
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土曜
AM8:30 から PM1:00

日、祝祭日は休診です。
毎週 水曜午後は前院長の齊藤栄宏が診察しておりましたが、高齢のため引退いたしました。現在は診察は全て現院長の齊藤寛が行っております。予約制ではありませんがご希望の方は是非いらしてください。

2011年12月17日土曜日

47歳からの柔道 (9回目)

昨日県立武道館での稽古中、右ふくらはぎ内側を肉離れしてしまいました。
あと5秒で乱取り終り、整理体操という時にホントになんでもない時に突然バチンという音と、何かで叩かれたような衝撃を右ふくらはぎに感じて振り返ったほどです。
すぐに肉離れを起こしたと思いました。
以前にも柔道で左太もも前方に相手の膝が当たって肉離れを起こしたことがありました。
その時も激痛でしばらく動くことができず、しばらくその場でうずくまっていました。
数日足を引きずっていましたが歩行は可能で生活にもそれほど支障は来さなかったと記憶しています。
今回初めて自分の筋が断裂する音を聞きました。ほんとにバチンという音がするんですね。
二度と聞きたくないです。
今回も痛みのあまり動けませんでした。
結局師範の勧めで救急車で搬送されることに。
搬送先は自宅から最も近いHAR病院です。
診察は問診に始まり軽い触診とレントゲン。骨に異常がないことを確認し触診とアナムネから確定診断となりました。
当直の先生の話では復帰には一カ月から二カ月かかるとの話でした。MRIで損傷程度の評価をするということで水曜朝一で予約を取り、湿布と包帯固定、松葉杖を借りて嫁さんの車で帰りました。
その間、痛みが続いていたので特に何も感じませんでした。

今回の怪我についてネットで調べてみました。

受傷した部位は下図の通り右下腿腓腹筋内側頭中間部です。
処置はRICE処置というもので説明を受けました。

RICE処置の名前の由来について
 R = Rest(安静)

 I = Ice(アイシング)

 C = Compression(圧迫・固定)

 E = Elevation(挙上)

  RICE処置は応急処置の大原則ともなっており、肉離れのみならず様々なスポーツ性障害の応急処置の基本となる治療法です。

 経過と予後は以下の通りです。

 重度の場合を除き、約2週から3週の包帯・副子固定を行います。
 損傷部位は、損傷部分の出血によりその血液が繊維化して固まり、徐々に瘢痕組織を形成していきます。
この瘢痕組織により傷ついた筋組織が仮修復されます。
その後、数ヶ月かけて瘢痕組織が筋組織に入れ替わっていきます。
 瘢痕組織がほとんど筋組織に入れ替わるまでの間は、本来の筋肉の伸縮性や耐久性よりもかなり劣るため、その瘢痕組織部分で再負傷を起こしやすくなります。
私の経験では、3ヶ月以内が最も再受傷しやすい期間と考えています。
また再受傷を生じると最初の負傷状態よりも瘢痕組織の範囲が広がり、また回復期間も長くかかってしまいます。
 仕事やスポーツに復帰する際は、テーピングやサポーター、サポート程度の包帯固定などで再受傷を予防することが大切です。
また、特にスポーツへ復帰する際には、リハビリや基礎体力回復のトレーニングをしっかり行ってください。
 一般的に、しっかりした治療と回復訓練を施行すれば、約半年後には完全に元の状態に復帰できます。
 尚、重度の場合は、手術を要するケースもあり、回復に1年ないし2年の日数を要する場合もあります。

だそうです。
結局肉離れの予後はその程度によって異なるということで納得しましたが、自分の場合は受傷時「バチン」という断裂音まで確認していますから決して軽くはない気がします。

まあ4週間は安静にします。
その後は様子を見てということになりますが何とも難しいですね。
この歳で柔道をやるのは。

翌日の今日は結局診療を父に代わってもらいました。
移動することもろくに出来ないからです。
右足に全く荷重をかけられないので、移動は2本松葉杖となりかなり不便です。
嫁は迷惑な顔をしながらも湿布と包帯を変えてくれました。
父からは朝の電話で怒りのこもった口調で、仕事の行き帰りはタクシーを使えと言われました。
今日明日の安静で何とか月曜までに仕事が出来るまでに回復させねば。
柔道は当分お休みしますがまだやめる気はありません。
新しい道着も購入してしまいましたから。刺繍付きだからキャンセル出来ません。

怪我の程度もだんだん上がっていきとうとう救急車で運ばれてしまったわけですが、次はどうなるのか不安ではあります。
しかし、ようやく見つけた中年過ぎてからの道です。そう簡単に元の生活には戻れませんわ。




2011年12月8日木曜日

47歳からの柔道 (8回目)

昨日、県立武道館へ行ってまいりました。
ブログの更新も久しぶりなのですが、その間風邪をひいたりで11月は結局3回しか出れませんでした。体のほうはだいぶ慣れてきたのか、タバコも止めてないにもかかわらず何とか最後まで立っていられるようにはなってきました。
しかし相変わらず技が出せません。組手は徐々に上達してきているのが分かるのですが組み勝ってもそこから技を仕掛けるほどの体力が残っていないという感じです。
肩の痛みはまだありますが、組んでいるとき所々で力を抜くようにしたらずいぶん楽になりました。
といっても大人と乱取りした日は体の痛みでろくに眠れませんけどね。今日も5時過ぎに起き出して雨の中、ランニングをしてしまいました。少しでも練習についていけるようにしたい一念です。

先週までは風邪が治ってからも少年柔道の練習は見学に留めていました。
道場が寒いのと、子供に怪我をさせてしまうのが怖いのと、あまり自分の練習にはならなくなってきたというのが理由ですが、今週から考え方が変わりました。
先週金曜日に丸岡教室との合同練習があったのですが、そこの指導方針の一つに、「いつも同じ相手と練習していると強くならない。」というのです。
確かに、県立武道館でも一度組んでいる相手は手の内も分かっていてどことなく安心出来るものです。でもそれでは練習の本来の目的からすれば効率が悪いということでしょう。
どことなく手を抜いてしまうからです。
坂井教室が対抗試合で成績が出ないのも、いつも同じ相手どうし乱取りをしているからだと思うのです。特に上級生が少なく、5年生の二人は常に乱取りの相手に不足しています。だから、基本練習の打ち込みはあんなに素晴らしいのに、試合では勝てないのではないかと思うのです。
また、丸岡教室のように強いチームは父兄が経験の有無に関係なく道着を着て練習に参加しています。 自分も少年柔道に通っていましたが、一時期仲間内からはじかれて、大人とばかり乱取りをせざる負えない時期がありました。一か月ぐらいだったと思いますけど。その後、また仲良くなって子供同士で乱取りしてみると明らかに自分が強くなっていることが実感できたのです。指導者も良かったのかもしれませんが、体の大きな大人と組み合うことは決して無駄ではないと思います。
 そういうわけで、また練習に参加するようになりました。指導者にとっても決して迷惑ではないはずだと感じたからです。

長女は始めて三か月目ですが、勝負にもっと貪欲になれば強くなりそうです。少なくとも自分の子供時代と比べてセンスは明らかに勝っていると思います。何より体の柔軟性が優れています。

というわけで、ブログお休みの間に進歩したことと言えば力が少し抜けて、体の痛みが減ったことぐらいです。寝技は最近三角締めを覚えました。u-tubeで見てやってみたら結構使えました。

立ち技は進歩なしというか技をかけられるまでに至っていないのですが、だめです。
いぶし銀の内股柔道にあこがれているのですが、こればっかりはいくらu-tubeを見てもその通りに行きません。何が悪いのかもわかりません。

あ、あともう一つ気が付いたことがあります。自分の柔道が磨きたければ少年柔道教室の指導者の先生に乱取りをお願いすればいいということに気づきました。土曜日の一般の部でですけどね。

へたくそなりに全体的に力が抜けてきていい感じなのかもしれません。

2011年11月15日火曜日

47歳からの柔道 (7回目:長女の初試合)

11月13日いよいよ娘の初めての試合の日になりました。朝から娘は、全く緊張感が感じられません。試合の意味が分かっていないのでしょうが、とりあえず怪我さえせずに無事に終わってくれればいいと思っていました。

朝8時前に道場に着くと、もう既に丸岡や川口道場の子供たちが来ています。総勢100名以上。思いのほか規模が大きく、自分だったら緊張しまくりの場面です。
そうこうしているうちに各団体に分かれてウオーミングアップが始まりました。前回の大会でも感じましたが、やはり川口道場の子たちは一際異彩を放っていました。入念に受け身、掛け声を出しながらの走り込みなど、有能な指導者の存在を感じさせる一連の行動がうかがえました。実力が伴っているからそう見えるのかもしれませんが。

自分は今日は高みの見物と高をくくっていたところ、試合進行の手伝いをすることとなり、慌てふためいてしまいました。結局坂井柔道教室会長の虎尾先生に手伝っていただく始末。ほかのパパさんは一人でこなせていたのにまったく情けない話です。

情けない自分の話は今日はさておき、娘の初試合です。相手は川口道場の、娘より体の大きな男の子。一応初心者の部で補欠で一回試合に出たのですが、とにかく試合始まりました。
始めの合図と同時に相手に襲い掛かっていき、覚えたての大外刈り一本やり。朝の緊張感のない顔はどこへやら。一生懸命相手を刈り倒そうとしていました。相手の子はやはり初心者なのか、呆然と受けに回っていて警告を一回とられました。いつの間にか周りは大声援、徹頭徹尾攻めに徹する娘の姿が信じられないぐらい眩しく感じました。
結局終了間際に大外を返されて技あり、優勢負けとなりましたが攻めまくった挙句、返し技を食って負けるなんてかっこ良すぎます。しかも終わって戻ってきた後、悔し泣きのおまけつき。

今まで長女のことを、自分とよく似て、のんびり屋で闘争心に欠けて勝負事には全く向いていないと思っていました。 が、どうやら親子でありながらまったく似て非なるものを持ち合わせているようです。自分は柔道、剣道、ボクシングなど主に格闘技系ばかりをやってきましたが、まず試合で他人に勝ったという記憶がありません。また、負けて悔し泣きをした記憶も無いのです。負け犬根性と言ってしまえばそれまでですが、自分の柔道を含めた競技人生なんてそんなものでした。 というわけで少し娘を見直しました。


あと娘ですが、試合前の準備運動の打ち込み中に頭から落ちて首を痛めたようです。受け身がまだまだできていないのに、よくあれだけの試合が出来たなと思いました。もっとも攻撃は防御を兼ねていたのでしょうが。



2011年11月9日水曜日

47歳からの柔道 (6回目)

本日水曜日。県立武道館で柔道の日です。土曜日に半月ぶりに柔道をやって以来案の定ものすごい筋肉痛でした。特に肩から上腕にかけて、あと右手の握力がしばらくありませんでした。でも三日もすれば何とか元に戻ったようで、予定どうり今夜は県立武道館に行ってきました。

行ってみると武道学園の正規受講生は自分ともう一人、社会人白帯のY崎さんという若者だけでした。あれれ、という感じでしたがそこはやはりなんとやら。準備運動の最中に続々と遅れてやってきました高校生、そして、黒帯中学生。よく見ると見覚えのある顔。いつも土曜8時の坂井柔道教室成年の部に来ている坂井中学柔道部の連中じゃないですか。ついこの間乱取りでねじ伏せてやったばかりです。何となく気まずさもありましたが練習が始まってしまうともうそんなことは言ってられません。

いつものように準備運動→受身→打ち込み10本→寝技乱取り3分5本→立ち技乱取り3分?本(もうふらふらでカウントする余裕はありませんでした)の練習メニューです。

結果的に今日は怪我することもなく無事に終わることができました。 が、何ともスタミナが無さすぎです。寝技も間に休みを入れないと連続では厳しいです。胸の上に乗っかられると呼吸困難で参ったしてしまいました。ですが、黒帯高校生にも何とか寝技はそこそこ通用する手ごたえあり。中学生には黒帯でも負けません。

次の立ち技ですが、さすがに高校生ともなると組み手がうまくまた、手のスピードが速いのでさっといいところを先につかまれて、直後に嵐のあおりです。がんがん煽られ、引き回され技をかけてきます。しかしこちらも数回、かからないまでも技を出すことができました。もう少しスタミナがあれば、もっとまともな乱取りが出来るのに・・・・。

打ち込みでは払い腰の打ち込みですが前回よりもかなり様になってきたというか、スピードとリズム感のある打ち込みが出来た気がします。

毎回感じることですが年の割には毎回明らかな進歩があります。自分でも驚くほどです。傍から見ると分からないのかも知れませんが。大学の柔道部時代には無かった感覚です。思えばあの頃はどこか嫌々やっていた気がします。今回は自発的にやっていて、インターネットや書籍などで自分なりに研究もしています。 周りに流されてただやっているのと自発的にやることの違いでしょうか。まさに「好きこそものの上手なれ」です。

毎回明らかな進歩を感じることで柔道を止められないでいるみたいです。それにしても足りないのはスタミナ、持久力です。こんなスタミナの無さでは昇段審査はおろか、柔道を楽しめません。また早朝ランニングを再開でもしようかと思いつつ今日は寝ることにします。

明日は木曜日夜は少年柔道教室坂井武道館、一応道着持参で明日は仕事に行くことにします。
ちなみに長女は今度の日曜日の試合に出ることになったようです。来年2月が初陣の予定でしたが、怪我せずに無事に終わってくれれば勝ち負けはどうでもいいです。背負い投げで頭から落下して首をやると命取りなので、そこだけは特訓というか対策が必要です。ホントに死にますからね。
明後日はまた県立武道館、の予定。いい年してよくやるなといったところですね。

2011年11月6日日曜日

47歳からの柔道 (5回目)

今日は少年柔道の日、娘と二人で柔道着に着替え、夕がた自宅を出発した。右の肋軟骨の痛みは二三日前から消えている。前回火曜夜の柔道教室は、坂井中学の白帯軍団が数人来ていて普段乱取りに参加しない指導の先生方も自由乱取りに参加していて、見学している身にとってはうずうずしてもう辛抱たまらん状態だった。というわけで今日から柔道解禁。本当はきっちり三週間休んで再発防止のつもりだったけど、もうそんなことどうでもいい。
今日の柔道教室は、普段見ない重量級の先生が一人来ていた。少年の部ではいつものように準備運動、受け身を半分参加。
子供と同じように体を動かすことはどうやら大人にとって不可能だということが最近分かった。消費エネルギーが体の大きさに比例して大きくなるのは当たり前だが、たとえば体重20kgの人間と体重80kgの人間が同じ運動を行ったとして、消費エネルギーは単純に考えて4倍の差がある。しかし、4倍体の大きい者が4倍のエネルギーを同じ時間で出せるように人体は出来ていない気がするのだ。
というわけで曳きとエビ、前回り受け身は一緒にやった。後は子供らが打ち込みを行っている間は隅っこで柔軟をひたすらやっている。少し前まで90度開くのが精いっぱいだった股関節が今日はかなり開くようになった。角度にすると150度くらい。以前の柔軟性が復活してきたか?
これなら自分の汚い内股柔道にも少しは威力が出るだろうと思った。寝技、立ち技の自由練習には一応参加。といっても誰も申し出てくる者がいない。こちらからお願いしますと行くのもなんか変だし、相手は小学生の子供だし。
たぶん、子供の目には時々気まぐれに練習に参加してくる変なおっさんという風に映っているんだろうね。少なくとも子供に柔道を教えに来ているのではないことは分かっていると思う。実際教えることなど出来ないし。とても指導できるレベルにないことは最初からわかっていた。
でも指導の先生も気を使ってくれて子供たちに自由練習の相手になれと促してくれて中学生白帯軍団中心に乱取りを数本やった。一人股間をしたたかに蹴られて悶絶していたな。内股の失敗で。
やはり力任せのおやじ柔道家は疎まれているようだ。白帯軍団の子もあまり気が進まない様子だったなあ。
今日はこちらもアバラが心配なのでわざと投げられてやることはせず。好き勝手に投げまくりますます迷惑そうだった。
8時過ぎからは一般の部。黒帯三名を含む中学生軍団が到着しいよいよ本番だ。とりあえず気兼ねなしに出来る。黒帯に関しては。というわけでウオーミングアップもそこそこにいつものように赤帯が4本出され、赤帯をしめた4人が「もとたち」のかかり稽古の始まり。一人3分。5本で「もとたち」交代。さらに5本で終了。自分は気兼ねなく出来る黒帯3人とやってみた。連続ではなく当然休みを入れて。で分かったことは中学生の黒帯には負けないということ。県立武道館での大人たちと比べて組み手がまだまだ甘い。これなら自分も技を出せる組み手に持っていける。技といっても強引に引きつけてそのままかんぬきの様に足を差し込んで巻き込みながら崩すように投げるというか、つぶす何ともみっともない払い腰だけど。
中学生もちょっと引いていたな。このおっさん何考えてんだという感じだろうな。

でも、今日はアバラの痛みは最後まで大丈夫。よかった。その代わり右肩が痛いけど。でも中学生だけど黒帯を投げまくれたので満足。これなら弐段も楽勝か? んなわけないか。
このまま調子に乗って水曜日の県立武道館でまた怪我しなければいいけど。

体が疼いて例のごとく眠れないので投稿してみた。
とにかくまた柔道が出来るようになってうれしい。

2011年10月29日土曜日

47歳からの柔道 (4回目)

昨日、長女の柔道教室はいつも使用している武道館が文化祭で使用できないため丸岡柔道教室に出稽古という形で行われました。
ということで夜6:45開始。仕事が終わってすぐに向かいましたが案の定道に迷う始末。着いたのは7時をとうに回ったころ。
道場に入ると一階が柔道場で、二階はどうやら剣道場のようでした。狭い柔道場に試合場が二面。天井が低いせいか妙に埃っぽい気がしました。
環境は坂井柔道教室のほうが勝っていると思いましたが柔道の実力では丸岡は一枚上手のようです。元気の良さが違います。積極的にどんどん技をかけてゆきます。指導者の数というか大人の人数も多いようです。金曜夜ということもあるのかしれませんが。
最後の自由乱取りは中学生も交じって実に伸び伸び技を繰り出していました。
見ていてうらやましくなりました。自分もあんなに伸び伸び柔道を楽しめたら・・・・・。
自分はいまだに見学です。アバラの痛みはだいぶ癒えてきましたがいまひとつで、医者の立場から言えば3週間は安静を保ちたいところなので今は辛抱して養生しております。
でもなんだか毎日の生活に張りがなくつまらないですね。
来週いっぱい休んだらまた県立武道館も含めて再開するつもりです。それまで、はやる心を抑えて見学に徹します。
これほど自分から柔道がやりたくなったのは初めてです。昔もこんな感じでやっていたらもっと強くなっていたでしょうね。
人間って時間が経てば変わるものですね。
長女の柔道はまだ初めて二か月足らずなので多くを注文できませんが、まだ手と足がバラバラで形になっていません。できれば教えてあげたいのですがどうも親子の間柄で教え教わるるというのは難しいようです。まともに教えることも、教わることもできそうにありません。歯がゆいですが仕方ありませんね。
せめて自分が自ら進んで柔道をやる姿を見せることしかできないみたいです。親子間での教育とは自分の後ろ姿を見せることなんでしょうかね。
 自分が怪我をして恐怖心が植え込まれないように気を付けたいです。自分は今のところ全然怖さはありませんが、こういう時が一番危ないのかもしれません。怪我を気にしていては格闘技はできませんけどね。
次回の柔道教室は日曜日に朝8時集合で県立武道館で強化練習です。自分がアバラを負傷した県立武道館です。付き合いますよ。子供は休みなしで大変ですけどね。

それでは。


2011年10月20日木曜日

47歳からの柔道 (3回目)

今日は坂井町柔道教室の日でした。
昨夜、武道学園の後から右のアバラが痛かったのですが、どうやら痛めたようです。
今日の仕事中、立ち上がる時など響くように痛かったのですが、柔道教室で幼稚園の子供が寝技で体に乗っかるだけでどうにも激痛でした。
これでは投げられてやることも満足にできません。くしゃみなどしても痛みが走ります。
思い起こしてみると昨夜の武道学園での寝技乱取りで重量級の大人に乗っかられたときにボリッという音がしたのでした。
「あ~あ」です。
21歳ごろにも同様に同じ場所を痛めたことがあります。
あの時は確かボクシングのスパーリングでレバーを叩かれて痛めたと記憶しています。
一か月ぐらい完治に要した気がします。
他の人の柔道ブログにも書いてありましたが、2週間ぐらい柔道は休んだほうが良さそうです。
これからという時にがっかりですが、この程度で済んでむしろ幸運だったのかもしれません。
まずはしっかり治して仕切り直しです。
柔道を始めてから最初は右足中指の捻挫、次は左薬指第一関節捻挫、その次は右肩関節周囲炎、そして右肋骨という順に怪我が増えていきます。
昔と比べて驚くほど体は硬くなり、骨や靭帯は脆くなっている印象です。
いろいろなことを考えなくてはいけませんね。
とりあえず来週いっぱいまでは柔道は休むことにします。
ああ情けなや。

それでは。

2011年10月19日水曜日

47歳からの柔道 (2回目)

47歳からの柔道 (2回目)

県立武道館武道学園柔道一般の部、2回目行ってきました。
いやあ、死にました。やはりそんなに甘くないです。
夜7時過ぎに道場に入るとまだ少年の部が続いていました。小柄な高校生の姿がちらほら見えました。黒帯を締めています。一般成人で来ているのはどうやら自分だけのようです。その後、初日にも来ていた大阪税関の参段の人も来て二人になりました。7時半に白帯の成人の人が一人来て3人となったところで練習開始。並んで座り、師範と正面、お互いに礼をして始まりました。
準備運動、受け身、打ち込み10本、と期待通りの進行です。
次に寝技、このとき約8時前。このころになると先ほど小学生に混じってやっていた高校生、ほかの黒帯一般成人が2、3人加わってそこそこの人数になりました。
道場は試合場4面もありすごい広さなので伸び伸び出来るといったところですが、寝技では他の黒帯の大人の人には全く歯が立たず。高校生には何とか通用するみたいです。しかしその次の立ち技乱取りは全く駄目。組み手で負けて全く技が出せないまま引き倒される。息も上がってしまい、自分からへたり込む始末で何とも見かけ倒しで恥ずかしい思いです。もっともその時はそんなこと考える余裕はありませんでしたが。
指導員の紅白だんだら帯(6段以上8段以下)の方に声をかけられました。「見た目は4,5段ぐらいに見えるがどのくらいやっているのですか。」と。
まだ初段で15年ほどブランクがあることを即座に伝えると、「やっぱり、そんな感じだ。何か怪我をしそうで危なかしい。ほどほどにしときなさい。」と言われてしまいました。
幸い怪我はしませんでしたが、一度も技を出すこともできずに終わったことがかなり悔しいです。
まあ、よく考えたら今日は黒帯としかやってないんですけどね。
明後日、3回目がありますが行ってきます。今度こそ技かけてきます。
その前に、明日は坂井少年柔道教室がありますね。今日に比べたらやはり天国に思えます。
土曜の坂井少年柔道成年の部で中学生黒帯とやるのも今日の事を考えると苦になりません。
どんな終わり方をするのかわかりませんが、大怪我をしないように神様に祈るのみです。


それでは。

2011年10月17日月曜日

47歳からの柔道 (1回目)



近況を報告します。

8月、9月は季節がらか外来患者数は一日平均で30人ちょっと。10月になり寒くなってきたせいか一日40人平均を超えるようになってきました。今後インフルエンザの時期になるので準備を整えておく必要があります。


また、私事ですが8歳、小学2年の長女が9月中旬から坂井町のスポーツ少年団柔道教室に通い始めました。武道を通して礼節を重んじる態度を身に着けてほしいと思ったから通わせることにしたのですが、内容はかなりハードでとても習い事の範疇ではないです。練習は週3回、火、木は午後630から800土曜は午後600から800でみっちり練習。そして一か月のうち3回ぐらいは日曜日に対抗試合、遠征があります。練習も試合も当然父兄は同伴するのが当たり前ですから大変です。

女の子なのに武道の中でも特に肉体的負担の大きい柔道(時間当たりの消費カロリーでの比較、ちなみに1番は相撲で、柔道は2番目です) を選んだ理由は、僕自身が小学校、大学で柔道をやっていたから、つまり父親と一緒にできるスポーツをということで妻が提案してこうなりました。 近所の男の子たちがパパと野球や、バスケの練習に行くのを見て自分の家でもやりたくなったというとこでしょう。しかし、付き合わされるパパは大変です。特に柔道は基本格闘技で怪我が付き物です。47歳で柔道を始めることは年寄りの冷や水以外の何者でもありません。(よぼよぼの老人に桶いっぱいの氷水を頭からぶっかけると心臓麻痺を起すのが目に見えるということでしょうか) しかも、昔やっていたとはいえ、医者になってからは当然一回もやってないので単純に考えても14年近く、実際は15年ぐらいやってないことになります。(初段を取ってから22年経ちます。現在も初段のままです。)さらに、初段を取ったその年に頸椎亜脱臼という大怪我をして4か月入院し、その後の選手生活を怪我に怯えながら恐る恐る試合に出るという情けない形になってしまった経緯があります。普通ならこの年で柔道を再開することは子供の付き合いとは言えバカというより他ないでしょう。

最初はまず土曜の夜に下見ということで、道場である坂井武道館へ見学に行きました。いくつか他も見て決めるつもりでしたが同伴していた保護者のお母さんの勧めでその日のうちに入団を決め、柔道着を借りて帰宅しました。そして現在に至るわけですが、練習も途中で風邪をひいて学校を休んだ時以外真面目に週3回通っていますし、優しい女性指導者も付いてくれているので、何とか長女も自発的に柔道をやっています。

父親の自分はどのようにこの柔道クラブにかかわっているかと言えば、まず、火、木曜は630から練習ですが仕事が600過ぎまでなので道場までは妻が車で送っていきます。自分は7時少し前に道場に到着し、道着に着替えて練習に参加。立ち技、寝技乱取りに参加というか、胸を貸す形でやっています。妻は4歳の次女を連れて7時過ぎになったところで先に帰宅し、夕食の支度をするという感じです。自分と長女は830頃に帰宅し、夕食、風呂、就寝という感じです。土曜日は夕方530過ぎに自分と長女が道着に着替えてそのまま車で坂井武道館に行きます。練習は600から800まで800からは成年の部で近所の坂井中や丸岡中の中学生、主婦、一般社会人の方などが練習に来ていきなり乱取り稽古となります。それが910頃までで土曜日の練習は終了です。それから自分だけ帰宅し、自分だけ夕食を採り、風呂、就寝です。長女は8時前に妻が迎えに来て先に帰ります。自分だけ居残りして成人の部で汗を流して帰るというわけです。

 最初のうちは小学生の相手をするだけで体がえらいことになっていましたが、最近だんだん体も慣れてきて週一回土曜日に中学生を相手にするだけでは物足りないというか、打ち込み稽古を含めたちゃんとした練習がしたくなりました。小学生たちが乱取り以外に延々と行っている基本練習です。さすがに大人の自分は体格差がありすぎて打ち込み練習を小学生相手で行うことは無理です。しかし、打ち込みは技の確認練習なのでウオーミングアップを兼ねて一流選手から初心者まで欠かすことのできない練習なので10年以上のブランクのある自分としてはぜひやりたい稽古です。それができないということが最近の悩みでした。指導者たちに混じって道着を着て畳の上にいるからにはある程度しっかりした柔道を身に着けていないと周りにとって迷惑なだけですから。

というわけで一般成人でも基本練習からできる道場を探していたところ、福井県立武道館の武道学園という柔道教室を見つけました。少年柔道はもちろんですが成年の部も独立して行っており、ちゃんとした指導も受けられるというのです。これは行かない手はありません。ということで1016日からちょうど今年度後期が始まるのに合わせて受講登録を済ませてさっそく初回の練習に行ってまいりました。通常は水曜と金曜1930から2030が練習時間です。
いつの間にか自分がやる気になっていますが、せっかくだから弐段を取りたいという気持ちです。
はっきり言って柔道はスイミングなどの純然たるスポーツと違って生半可な覚悟でやると大怪我をします。特に大人になってからの柔道は危険です。肉体的消耗度も半端ではありません。つまりやる気もないのに人から強要されて仕方なくできる次元のものではないのです。

とまあこんな感じの近況です。「47歳からの柔道」シリーズは今後も続けたいと思います。次回柔道練習は10/18(火)が医師会の会合で参加できないので、10/19(水)夜の武道学園2回めです。どうなるかわかりませんがとりあえず行ってまいります。





2011年10月14日金曜日

通気処置とは

6. 耳管狭窄症、混合性難聴に対する耳管通気処置

耳は鼓膜の外側を外につながる外耳道、鼓膜の内側が骨で囲まれた中耳腔という広い空間であり、空気が入っています。正常な状態のときは外の外耳道と中の中耳腔は気圧のバランスが取れていて、耳が塞がった感じはしません。
外気圧と中耳腔圧を調節しているのは耳管という成人で約3.5㎝の細長い管で、鼻の奥の鼻咽腔というところに開口していて中耳と交通しています。通常は閉じていますが、つばを飲み込んだりあくびをしたりすると、一時的に開いて中耳の内と外の気圧のバランスを取っています。
風邪をひいたりすると、耳管開口部のある鼻咽腔にまで炎症が波及し、粘膜の腫れや鼻汁の増加により耳管の通りが悪くなり、つばを飲み込んだり、あくびをしても中耳に空気を送り込むことが出来なくなります。この状態が耳管狭窄症です。こうなると中耳腔の空気は粘膜からどんどん吸収され、陰圧になっていきます。ひどくなると組織液が浸み出してきて滲出性中耳炎という中耳に水が溜まった状態となります。また自分の声が患耳に強く響くことがありこれを自声強聴と言います。
滲出液が溜まったいわゆる滲出性中耳炎の状態です。
左が鼓膜が陥凹して滲出液が溜まった状態、ここまでひどいと鼓膜チューブ留置の適応となります。
耳管通気処置とは
a.耳管カテーテルを鼻の奥まで挿入
  する。
b.耳管咽頭口(開口部)にカテーテル
  の先を合わせる。
c.耳管咽頭口(開口部)にカテーテル
  がはまり、空気を耳管より中耳に
  送り込む。
以上のような処置であり、耳管粘膜の働きを整え、中耳腔に溜まった液体を抜くために行います。一度の処置で効果が数日続く人もいれば、一時的な効果のみの人まで個人差があります。いずれにせよ根気強い継続が重要です。

2011年9月29日木曜日

単純鼓膜穿孔に対する保存的閉鎖術と中耳機能検査(ホームページに公開しました)



単純鼓膜穿孔症例に対する保存的閉鎖術と中耳機能検査について

病態

慢性中耳炎でのいわゆる単純鼓膜穿孔とは、以前の中耳炎などで鼓膜に穴があいているが、鼓膜穿孔以外に耳小骨や中耳に障害がない場合を単純性鼓膜穿孔といいます。鼓膜にテスト的に紙を貼るパッチテストという検査があり、これが中耳機能検査となります。すなわちパッチすることで聴こえが良くなれば、耳小骨や中耳の問題はなく単純性の鼓膜穿孔と考えられます。

症状

伝音性難聴に加えて、風邪を引いたときなどに耳漏が出ることがあります。これが慢性中耳炎といわれる理由です。

治療

単純性鼓膜穿孔であれば、鼓膜形成術という比較的簡単な手術で治療可能です。もしパッチテストで聴力が改善しない場合は、鼓膜の閉鎖に加えて耳小骨や中耳の問題を解決する必要があり、鼓室形成術というもう一段階上の手術が必要となります。

単純鼓膜穿孔でも穿孔があまりに大きく残存鼓膜がほとんどないような場合は鼓室形成術が必要となります。

当院では現在のところ耳の日帰り手術は行っておりませんので福井大学医学部付属病院をはじめとする近隣の総合病院耳鼻科に紹介させていただいております。

また、小穿孔の場合では、鼓膜穿孔の辺縁を薬剤で刺激することを根気強く繰り返すことで鼓膜の瘢痕、再生を促し閉鎖に至らしめる保存的閉鎖術もあります。穿孔閉鎖に至るまでの期間は症例ごとに異なりますが最も少ない侵襲で行える処置と言え、当院でも患者さんと相談の上、行っております。
図1. 小穿孔: この程度なら保存的閉鎖が十分可能です。

図2. 中穿孔: 保存的に閉鎖できる確率は5分5分です。

図3. 大穿孔: かなり長期間の間に穿孔が拡大しており、外科的閉鎖術の適応となります。それも鼓室形成術となるでしょう。

図4. 外傷性鼓膜穿孔: 平手打ちなどの外傷で鼓膜が裂ける場合があります。この場合は図のように穿孔が大きく見えても、感染を回避できればかなりの頻度で自然閉鎖が期待できます。

2011年9月27日火曜日

外耳道異物について(ホームページに公開済み)

4. 外耳道異物摘出術
外耳道異物症は耳穴に入る大きさのものであればすべて原因になりえます。
小児で最もよくあるのがおもちゃのビーズやBB弾などです。これらは丸いので外耳道に陥頓するとなかなか自宅で取り出すことが難しく、無理に耳かきや爪楊枝のようなもので取ろうとするとさらに奥に入り込んだり、出血して痛がったりとろくなことになりません。耳鼻咽喉科には耳垢を摘出するための耳垢鉗子という道具がありますので無理せず耳鼻科受診をしてください。また奥に入り込みすぎてお子さんの鼓膜に当たって痛がって暴れるような場合は全身麻酔下に摘出する事もあります。
成人の場合では多いのは虫が耳穴に入り込んで取れなくなることです。この場合の対処法を説明いたします。耳に虫が入った場合中で暴れますので非常に慌てると思います。まず落ち着いて、耳を上に向けてください。日の光に誘われて虫が飛び出ていくことがあります。出てこないようなら、すぐに耳の中に油を入れてください。きれいな食用油なら大丈夫です。耳たぶを後上方に引っ張りながら耳穴に沿うように静かに溢れるほど入れます。スプーンで結構です。虫の動きを抑制し、剛毛や足先の爪が滑って傷つけることを防ぎます。油は体表の呼吸孔も塞いでしまうので殺虫効果もあります。鼓膜に穿孔があった場合でも油は体に吸収されずに残るので後で除去できます。アルコールや、麻酔薬、殺虫剤は体に吸収されて悪影響を及ぼすことがあるので使わないでください。
虫が動かなくなってから耳鼻科で虫を取り除いてもらってください。虫が動かなくなってしまえば夜間の場合、一晩ぐらいはそのままにして翌朝、耳鼻咽喉科を受診していただいても結構です。
また耳に油を入れた後、耳を傾けた時に虫が流れ出た場合でも耳鼻咽喉科受診をしてください。虫の体の一部が残っていたり、鼓膜などに傷がついている場合があるからです。
写真の上、中は昆虫、
下は玩具です。

2011年9月22日木曜日

急性中耳炎と鼓膜切開 (ホームページ公開済)

2.急性中耳炎と鼓膜切開


お子さんが中耳炎になり鼓膜切開が必要と言われたとき、たいていの親御さんは不安になると思います。まして繰り返し鼓膜切開を行った場合など、何か悪い影響が出るのではないかと心配されることでしょう。 

 鼓膜切開を繰り返さなくてはいけない中耳炎には03歳までにみられる反復性中耳炎があります。乳幼児の免疫力が十分ではないことから起こります。幼児期以降にみられる滲出性中耳炎も鼓膜切開の対象となります。茶褐色の液体が中耳空に貯留して聴力が低下するので、日常生活や学業に影響が出る可能性があります。これらの中耳炎は鼓膜切開で一時的に治っても、しばらくすると再発して切開することになります。12回の切開で鼓膜に影響が出ることはほとんどありませんが、繰り返し行うとなると注意が必要であることは確かです。
繰り返し鼓膜切開することで起こりうる問題点は以下の通りです。

1.お子さんの肉体的精神的苦痛、保護者にとっても精神的苦痛となり、そのために通院を継続できなくなる場合があります。

2.鼓膜切開を行う部位は、ほぼ同じであるため繰り返すことで鼓膜組織に傷が出来、鼓膜は少しづつ薄くなることがあります。聴力にはほとんど影響しません。

3.鼓膜の再生力が低下して鼓膜に穿孔(穴)が残ってしまうことがまれにあります。聴力の低下は穿孔の大きさにある程度比例します。


大きな聴力低下を伴うような大きな穿孔が残った場合、鼓膜形成術といった手術が必要となる場合があります。



両方とも同一患者の鼓膜です。上は左鼓膜で切開、または自壊を繰り返した部分が固く石灰化しています。

下は右鼓膜で穿孔が残り慢性中耳炎の状態になっています。

耳垢のお話(ホームページに掲載済み)

1.耳垢栓塞
お子さんの耳を見るとたいていのお子さんは黄色い乾いた耳垢がいっぱい溜まっています。
しかし心配することはありません。耳には自浄作用があり自然と耳の入り口まで耳垢が運ばれてきます。
耳掃除の基本はこの入口まで運ばれてきた耳垢を優しく取ってあげることです。耳掃除をするときには竹、木、金属の耳かきを使用すると怪我をする可能性があるので気を付けてください。またお子さんに大人用の太い綿棒を使うと耳垢を奥に押し込むだけとなりますので子供用の細い綿棒を使ってください。以前、目の悪いおじちゃんが孫の耳掃除を奥を突くのが怖いので、わざと太い綿棒でやっているが最近綿棒が入らなくなったと言って奥にカチカチに耳垢が詰まったお子さんを連れてきたことがありました。

こんなかんじです。

耳垢を除去するとこんなかんじです。



  耳垢は耳垢塞栓という立派な病名があり、放置すると外耳道の骨に食い込むほど溜まることがあります。こうなると外耳道真珠腫という病気で手術が必要となる場合があります。
 お子さんの耳垢はさほど気にする必要はありませんが、耳の健康診断を兼ねて定期的に耳鼻咽喉科に受診することをお勧めします。



耳垢の画像です。

乾いたものから湿ったものまであります。


2011年9月20日火曜日

ホームページを公開しました。
手作りもいいとこですが、これから少しづつ充実させていく予定です。




地道に少しづつではありますが前進していくつもりです。

2011年9月7日水曜日

お子さんのいびきが心配な方へ


 お子さんが毎晩大きないびきをかいていて心配になる場合があります。

そのような時はお子さんが眠っている間にパジャマをそっと開いて胸の動きを観察してみてください。息を吸おうとしているときに胸がへこんでいるようであれば要注意です。子供のいびきの原因はほとんどがアデノイド肥大口蓋扁桃肥大による鼻呼吸障害です。寝ているときにつまった鼻で呼吸しようとすると、いびきをかいたり、呼吸が止まってしまったりするようようになります。鼻かぜや副鼻腔炎による一時的ないびきはそれほど問題にはなりません。しかし数か月以上、一晩中大きな苦しそうないびきが続くときは詳しい検査が必要です。
口蓋扁桃肥大の写真
アデノイドを鼻内から見た写真、鼻からのどへの出口がアデノイドで閉塞している様子


わかりやすく図で説明するとこのようになります。


 毎晩胸がへこむいびきをかいている場合は、耳鼻咽喉科を受診してください。その際、睡眠中のビデオを撮影して持参するとよいでしょう。いびきがひどくなると睡眠時無呼吸症候群である可能性があります。

具体的な症状としては以下のものが挙げられます。

·         朝、目覚めが悪い。

·         昼寝が長い。(23時間以上)

·         居眠りをよくする。

·         夜何度も起きる。

·         おねしょをする。

·         一晩中いびきをかいている。

子供のいびき・無呼吸は大半が手術でよくなります。手術の時期は3歳からでも問題なく、必要であれば1歳ぐらいでも行うことができます。

2011年8月26日金曜日

副鼻腔炎で長く通院しているお子さんについて


今日はお子さんの副鼻腔炎についてのおはなしです。

鼻は鼻腔とそれを取り巻く空洞である副鼻腔からなり、鼻腔と副鼻腔は自然孔という小孔で交通しています。

一般に子供の副鼻腔炎は副鼻腔があまり発達していないので成人より治りやすく、治りにくい場合は適切な治療が行われていなかったり、または鼻汁中に抗菌薬が効かないような菌の存在があったり、鼻茸やアデノイド肥大があったり、鼻の粘膜が高度に腫れていたり、鼻中隔が曲がっていたりする場合があります。

副鼻腔炎の治療の基本は鼻の通りをよくして副鼻腔に溜まった汚い鼻汁を自然孔から排出させることです。さらに鼻の通りを妨げる鼻茸や、アデノイド肥大は手術する必要があり、鼻アレルギーや喘息があるお子さんは鼻の粘膜が過敏で腫れやすくすぐに鼻閉が起こるので抗アレルギー薬の投与を行う必要があります。

それに並行して鼻汁中の検出菌に対して有効な抗菌薬を12週間投与し、さらに粘膜の繊毛上皮機能を高める酵素剤、去痰剤の同時長期間投与を行います。最近ではマクロライド系抗菌薬を通常の半量という少ない量で13か月間長期投与することが非常に有効であることが知られています。

手術的治療は以上の保存的治療で改善が見られなかった場合に検討されますが、顔面骨の発育途上にあるお子さんの場合は年齢を考慮しながら慎重に行う必要があります。最近の副鼻腔手術は以前のように病的な副鼻腔粘膜をすべて取り除くというものではなく、内視鏡を使って副鼻腔の自然孔を開放し排泄をよくしてあげて自然回復を図る方法が主流となっており、比較的低年齢児でも可能とする意見もありますが、やはり1315歳を目安にするほうが妥当と思います。

 お子さんの副鼻腔炎は免疫機能が成人に近づく1113歳ごろを境に約50%のお子さんが自然治癒する特徴があり、その年齢を目安に根気よく通院することをお勧めします。




上のファイバー写真は鼻腔に存在する鼻茸(ポリープ)の写真です。これが副鼻腔から自然孔を通って鼻腔にはみ出しているわけです。当然鼻の通りも悪くなり副鼻腔炎はなかなか良くなりません。副鼻腔自然孔開大処置と吸引などの外来処置、ネブライザー(吸入)、内服治療などの保存的治療できれいに消失する場合があります。



2011年8月25日木曜日

子供さんの繰り返す中耳炎についてのお話。


一般に言われる中耳炎とは急性(化膿性)中耳炎を言います。

この急性中耳炎とは鼻咽腔に付着した細菌が耳管という耳と鼻をつなぐ管を介して中耳腔に感染しおこります。幼児では耳管が成人と比べて太く短く、水平に近いため中耳炎になりやすいといえます。

また、幼小児の鼻咽腔には肺炎球菌、インフルエンザ菌、モラクセラ・カタラーリスといった急性中耳炎の起炎菌が高い確率で存在しており、これらの細菌が風邪などのウイルス感染で粘膜の働きが障害されると増殖して急性中耳炎を起こす機会が多くなります。

さらに近年、これらの原因菌の中に抗菌薬が効きにくい薬剤耐性菌が急増しておりこれも急性中耳炎を反復したり、治りにくい原因の一つとなっています。

また、急性中耳炎を反復する原因として子供の抵抗力、すなわち免疫力も大きく関係しています。乳幼児期には血液中の免疫グロブリン(おもにIgG)が健康児でも年長児に比べ低値です。生後6か月までは母体からの移行免疫が残っているので高値ですがその後3歳になるまで最も低い時期となります。そのため感染症を免疫力によって抑えることができずに副鼻腔炎 → 中耳炎を繰り返すことになります。

免疫力が低いうちは感染症にかかりやすいので人ごみや、保育園などの集団保育に入れるのは中耳炎を繰り返す子供の場合あまり良いことでは無いのですが、共働きなどの家庭環境で集団保育を余儀なくさせられる場合もあり難しい社会問題でもあります。






これがほぼ正常の鼓膜です。

 下の二つが中耳炎の鼓膜で、膿が溜まっています。ちなみにこれは同一児の鼓膜です。この患者さんは当初鼓膜切開を繰り返しましたが現在は完治ではないものの落ち着いた状態を保っています。







2011年8月11日木曜日

子供たちは夏休みを満喫中のようです。


今週に入ってからは世間はお盆休みに入っている人が結構いるらしく、外来はいつにもまして閑散としています。
休暇が多くなるのは不景気のせいもあるのでしょうが、仕事があることは幸せなのかもしれません。
現在自宅には家族はおらず、独り暮らしの状態です。
子供らは女房と一緒に実家に里帰りしているからです。向こうのじいちゃん、ばあちゃんに散々甘えているようです。
家族がいないと生活にこれほど張りがないものとは今まで感じたことはありませんでした。これまでも毎年お盆前には奥さん、子供は里帰りしていましたが勤務医と開業医の勤務内容、密度の差でしょうか。昨年までは病院に遅くまで残って好きなだけのんびり、じっくりと仕事ができるのでむしろこちらも助かっていたくらいなのですが、今年はひたすらわびしい気持ちでたまりません。
もう少しでこの独り暮らしからも解放され、いつもの日常が戻ってきますがね。

8/15(月)、8/16(火)はお盆で休診です。8/17(水)から平常通りです。

8/15(月)、8/16(火)はお盆でお休みさせていただきます。8/17(水)からは平常通りです。いつも通り水曜午後は院長が診察します。
先のブログでもお知らせしたとおり、毎週水曜午後は父である院長の齊藤栄宏(よしひろ)が診察しております。77歳と高齢であり昔ながらの医師で患者さんをきつく叱ることもままありますので若い患者さんや、お子さんのお母さんは水曜午後はなるべく避けたほうがよいかもしれません。
こんな感じで時々わめき散らすので気になさらないでください。

2011年8月8日月曜日

長女です。昨日は栃木県の子供博物館という施設で遊んできたようです。福井にもこんな施設があるといいのですが。今日は鼻骨骨折疑いの患者さんが来た話です。

入場料も数百円で一日遊べる県の施設です。福井で言うなら恐竜博物館のようなものですね。
次女もごらんの通り遊んでいるようです。
妻と娘二人は栃木に里帰りでおらず、私は一人暮らしの状態です。昨日は朝から町内会の草むしりに参加して腰がひどく痛くなってしまいました。
診療のほうは高校野球のせいか午前中は特に少なく、福商の敗退もあり猛暑もありでやれやれです。珍しく鼻骨骨折の患者さんが受診してきまして、もともと事故で陳旧性の骨折があり見た目が元から曲がっている人だったので特に処置は行いませんでしたが、鼻骨骨折整復の器具:ワルシャム鉗子といいますがペンチのような形をした器具でこれを鼻腔に差し込んで「えいやっ」と持ち上げて曲がった鼻筋を真っ直ぐにするというものです。その際パチッとかペキッというクリック音が鼻骨が整復された音で、その音がするまでぐりぐりやることになります。気を失う患者さんもたまにいますね。耳鼻科の処置は苦痛を伴い鼻骨整復などは多少手荒い感じですので処置中に血圧が下がって痙攣をおこしたり白目をむいて倒れる人は珍しくありません。子供や女性はあまり我慢せずに訴えますから少ないですが、成人男性は結構我慢してぶっ倒れることが多いです。我慢せず痛ければ痛いと言うようにしましょう。ちなみに下図がワルシャム鉗子です。実物はもっと大きくてごついです。これでぐりぐりやられるかと思うとぞっとしますね。中にはあまりの痛みに曲がったままでいいという患者さんも大勢いたりします。

2011年8月6日土曜日

プロフィール追加

専門分野:喉頭全般
獨協医科大学時代に気管食道科専門の平林秀樹教授の助手をしていたこともあり、福井大学では喉頭部門を担当することになりました。主な担当領域は
・音声
・咽喉頭良性腫瘍
・嚥下障害
・睡眠時無呼吸症候群
・小児、成人の気道管理(カニューレ管理)
・気道・食道異物摘出
です。
耳、鼻についても耳鼻咽喉科専門医として相応の診療経験があります。

2011年8月5日金曜日

ちなみに当院の外観です。

これが齊藤耳鼻咽喉科の外観です。設立されたのは確か昭和47年だったと思いますが建物はよく機能しています。鉄筋は100年持つという話もありますがまだまだ頑張っています。
うちの次女です。今夏休みで嫁の実家に里帰りしてます。今日は遊園地に行っているようです。

長屋町に看板が立ちました。

こんな感じです。長屋町の幹線道路で国道9号だったと思います。

遠くから見るとこのような感じで両面看板です。交通量は縦貫道路と比べれば全然少ない感じでした。

2011年8月1日月曜日

平成23年4月から診療医師が変更になりました。

平成23年4月から診療医師が変更になりました。
5月からは診療時間帯も変更になりました。
今後ともよろしくお願いいたします。
尚、これまでの齊藤栄宏院長の診察は毎週水曜日の午後です。それ以外は息子の副院長である齊藤寛が担当させていただいております。