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毎週 水曜午後は前院長の齊藤栄宏が診察しておりましたが、高齢のため引退いたしました。現在は診察は全て現院長の齊藤寛が行っております。予約制ではありませんがご希望の方は是非いらしてください。

2013年12月26日木曜日

指導するという事の難しさ おやじ柔道(68)

最近右肩の痛みがこれまでに無く激しくなり、とうとう右手が上がらなくなり仕事も脇を締めた状態でぎこちなくなっているおやじです。
車の運転もハンドルを左に切るのが大変です。
このまま悪化すると冗談でなく仕事出来なくなりそうなので、正月休みも兼ねて少しお休みさせてもらおうと思います。
このまま治らなかったらおやじ柔道もお終いという事になるのでしょうか。
憂鬱なこの頃です。

ところでこのおやじでも最近ぼちぼち「指導」する機会が増えてきました。
以前、柔道を再開したころは自信が無くてとても指導などできませんでしたが、常日頃柔道に接していると今まで見えなかったところが見えてきたというか、子供の打ち込みなどを見ていて改善すべき点がはっきりと分かるような気がしてきました。
それで最近少し「ここはこうした方が良い」みたいな感じでアドバイスするようになったのです。

それで分かった事があります。
おおまかに大人、中学生、小学生と3タイプの人達にアドバイスする機会がありますが、物わかりのいい大人に指導するのは楽です。
こちらの言葉が伝わりやすいのでどんどん教えてしまいます。
一方、難しいのは小学生などの子供達です。
大人の目線からでなく子供の目線に立って教えなくては伝わりません。
また、小学生は低学年になるほど飽きやすく、普通に教えたのでは馬に念仏といった感じでうわの空で流されてしまいます。
中学生はその中間ですかね。
大人同士のようにうまく伝わらないこともありますが、小学生ほど飽きっぽくはありません。

また、大人数を一度に指導するとなるともっと大変です。
小学生など、時にはレクリエーションの要素を含んだ練習をさせてやらないとすぐ練習に嫌気がさして来なくなってしまいます。
最近、平日の少年柔道でおやじが仕事帰りに見に行くと指導者の先生が誰も居ないなんていうことが良くあります。
師走の忙しい時期ですから無理もないのですが、そこで子供たちに普通に寝技や打ち込みをやらせると明らかにつまらなそうな様子でだらだらやっています。
大きな声で檄を飛ばして気持ちを高めたり、時には褒めて気分を良くさせたり、手を替え品を替え子供たちのやる気を持続させる作業が本当に大変だと思います。
手塩にかけて育てるというのはまさにこういうことを言うのだと思います。
そうやって育てた選手たちが大会で結果を出した時の喜びは、何にも替えがたいものがあるのでしょう。
これはやった者でなければ分からないと思います。

ところで、先日の月曜祝日に大野エキサイト広場の武道場で合同練習がありました。
石川や岐阜からも強豪チームが参加してとても熱気を帯びたいい練習会でした。
午後の練習試合はチームで総当たり形式で行われました。
うちは人数が少ないせいか敦賀の煌きさんと合同チームでしたが、相手が強いせいもありなかなか厳しい結果でした。
でも、個人個人を見てみると、ほんの僅かな事ですが以前より良くなったと思える点もちらほら見受けられ、実りある一日だったと思いました。

ちなみにうちの娘二人に関して言えば、マオは相変わらず引き倒されて抑え込まれるのみでした。
あまりにワンパターンな試合ばかりで見ていて眠たくなりました。
先日の練習でもこのおやじとの乱取りで相変わらずへたり込んで足にしがみついて投げられまいとするだけで、もうはっきり言って為す術無しという感じでさじを投げたくなりました。
ついでに足元にしがみ付いてうずくまっているのをおびを掴んで帯取り返しにして後ろに投げたところ、頭に体重が掛かってしまい号泣してました。
周りの目もあるのでもうマオと乱取りするのは止めようと思います。
あまり見込みもなさそうだし、後であれこれ言われるのも疲れましたから。

リオは練習試合ではやはり全敗でした。
同学年で初めて自分より小さい子と当たったのですが、股の間に潜り込んで来る低い背負いにやられて一本取られていました。
膝をついた低い背負いは福井では反則扱いですが、他県と試合した場合このパターンで負け続ける事になりはしないかと心配です。
最初から膝をつくことを前提とした「膝着き背負い」とそうでない低い背負いとの違いを明確にして、この「股に潜り込む低い背負い」をなんとか体得し、攻略せねばなりませんね。
あ、忘れてましたが最初の頃心配していた左鎖骨はもう何ともないようです。
練習で骨折部位に体重を掛けられても平気な様子でした。

自分の子供を指導して世界的なスポーツ選手にした親たちもいますが、はっきり言って普通ではありえないと思います。
子供は他人の大人からの指導はちゃんと聞きますが、自分の親からの指導は気が緩んでちゃんと聞かないものです。
そこで体罰を与えるとマオのような事になってしまうと分かりました。
もうなってしまったものはどうしようもありませんので、おやじは撤退して遠くから見守るしかありません。

本当に子供を教えるというのは難しいものだという事がわかりました。
特に自分の子供は。
柔道に限らず家での父親の在り方にもつながる深い問題だとも思います。

今回はこの辺で。



 

2013年12月19日木曜日

今年最後の県立武道館 おやじ柔道(67)

昨夜が今年最後の県立武道館一般でした。
今年の師走は医師会の理事などやっているせいか、やたらと会合が多かった気がします。
それと今月はボーナス月でもありますから経営者としての事務仕事が多かったせいもあり、先週は県武には行けませんでした。
その代わり、土曜夜は耳鼻科の忘年会兼地方学術集会がありましたが、忘年会の方は抜けさせてもらい坂井柔道教室の一般に行かせてもらいました。
同じ保護者会の父兄で重量級のH部さんとの練習は、重量級にあまり免疫が無いおやじにはいい練習となっております。
が、その代償もあるようです。
右肩が疼きだしました。
それが昨夜の県武で一気に悪化したようです。
今朝は痛くて肩が上がりません。
野村のようにオペは出来ませんからね。
そこまで仕事を犠牲にしてまでは出来ません。
その辺は限度をわきまえねばなりません。
騙し騙し使っていくしかありません。
このような柔道家は結構いるみたいですね。

愚痴はこのぐらいで、昨夜の県武は結構人が集まっておりました。
今年最後の練習という方が多かったのでしょう。
一人K本くんという高校生が久々に来ておりました。
彼は一昨年ごろよくここで顔を合わせていたのですが、その後ぱったり見なくなっていました。
どこかの高校の柔道部だと思いますが、細い体に似合わずパワーがあり組むとものすごい「固さ」を感じます。
一昨年は立ち技では投げられないようにするのが精一杯、寝技はまるで歯がたたなかったと思います。
昨夜はおやじは寝技から参加、藤島道着の彼と、K納君、先述のK本くん、最後にまた「藤島」君の4本連続でおやじは燃え尽きてしまいました。
「藤島」君には一本目のスタミナ十分の時は抑え勝つことが出来ました。
スタミナがあれば負ける相手ではありません。
K納君はパワーがあってしんどいですが、彼はまだ寝技の本質がわかってません。
休ませてはくれませんが、抑え込むのはさほど難しくはありません。
で、K本くんです。
おやじも寝技はかなり上達したつもりでしたが、K本くんは更に力強く、上手くなっておりました。
抵抗しながらも二回ほど抑え込まれ、完全に息が上がってしまいました。
最後の「藤島」君とは一回目には抑え込めたのに、腕に力が入らなくなって二回目は抑え込むことはできませんでした。

寝技でburn outしてしまったおやじが道場の隅に座り込んでゼイゼイ言ってると、M石先生がいらっしゃってせっかく来たのだから疲れたなんて言ってないでどんどんやりなさいとはっぱを掛けてくれました。
おやじにとってはありがたいお言葉なのですが、体は地獄でしたね。
地獄に仏?いや、違いますね。
天国に鬼といったところです。

とりあえず、促されるまま燃え尽きた体でふらふらと立ち技乱取りをしに畳中央に出て行きました。
立ち技はK納君と大人二名と後は小中学生相手でしたが、K納君を大外落としで派手に叩き付けてやった以外はあまり覚えておりません。
他の大人の方二名とは組手争いに終始しました。
そういえばK納君は相変わらず釣り手から取りに来るので、相四つの時は引手から先に取るのがセオリーだと教えてあげました。
教えるふりして休んでいたのをしっかり見抜かれてましたけどね。
疲れているからといってまだお前に負けるわけにはいかないんだと言いたいところですが、組手のイロハを教えてあげたんです、純粋に。

そんな感じで昨夜もへとへとで帰りました。
右肩はじわじわ疼いて上げるのが億劫な状態ですが、今夜も坂井武道館で大野柔道教室さんとの合同練習があります。
月曜祝日も大野で早朝から合同練習です。
来週火、木は坂井柔道一般の練習があります。
何気に柔道三昧の年末が送れそうです。
肩が痛いなんて言ってられません。
みんなどこか痛めているもんです。

さあ、夜の練習まで仕事を頑張りますか。


 

2013年12月9日月曜日

強化練習参加 おやじ柔道(66)

昨日も柔道ありました。
冒頭の強化練習が県武で行われたのです。
講道館から指導の先生がいらっしゃって、講習会形式で午前寝技、午後立ち技と講習があり、最初に準備運動+補強運動、最後に高学年と低学年に分かれて乱取りという形で午前午後それぞれ行われました。
見ている大人たちは寒さを堪えながらの講習会ですが、やっている子供達にはかなりきつい1日だったでしょう。
大人も一緒にやれば寒いなんて言ってられませんが、指導者とはいえ第一線を退いて久しい体にはちと無理があるでしょう。
それでも子供達と一緒に補強運動をこなす恐ろしい方も一名ほどいらっしゃいましたが。

おやじは指導者ではありませんが、リオの目付け役として今回も参加させてもらいました。
乱取りタイムでは他所の柔道クラブの子供たちが目を血走らせて相手を探して捕まえに来ます。
そしてほぼ手加減なしのガチンコ柔道になるので、低学年では泣いている子もちらほら見受けられるのです。
リオの場合、鎖骨骨折の休養から復帰したばかりという事もありどこまで出来るか分からないので結構ひやひやしながらの参加となりました。
また同じところを骨折したらどうしよう、そんな危惧を感じながらおやじは傍で見ておりました。
見たところ乱取り以外の練習ではほぼ問題ないようです。
立ち技乱取りでは、左組みで体落としや巻き込み技を多用する子とやる時以外はまあそれほど心配なく見てられましたかね。

とは言え、二か月のブランクでかなり実力的に鈍った感は否めませんでした。
今回の目的はどれだけ柔道の練習に耐えられるか見極めることだったので、あまり贅沢は言えませんが怪我する以前には明らかに実力が下と思われた子に投げられる姿は、おやじに甘くない現実を思い知らしめるに十分でした。
 

まあ、普通に練習する分には鎖骨は大丈夫だということ、復帰戦が2月半ばから1月下旬に早まったことで、十分な収穫ありとしましょう。

あと、昼休みに県武の大道場で親子3人の写真を嫁さんに撮ってもらいました。
年賀状の素材に使わせてもらいましょうかね。
ところでマオの方は、リオに掛かりきりでおやじはほとんど見てやれませんでしたが、知り合いの指導者から聞いた話では以前よりかなりマシになったとのお褒めをいただきました。
おやじがちらっと見た限りでは、相変わらず無難な相手を探すのに血眼になっていたように見えましたが。
柔道はある意味真剣勝負です。
空手や剣道のように寸止めや、防具など身を守るものが無い状態で戦う訳ですから。
おやじが小学生の頃などは、女の子で柔道やってるというだけで珍しかったですから。

心配された怪我は無かったようですが、リオは乱取り中に相手の子の頭突きを食らって鼻血を少々、マオは左のむこうずねを腫らしていました。
子供達も大変ですね。
通常練習よりはるかに緊張して臨まないと乗り切れないイベントであるようです。

おやじは呑気にこんな事を感じていました。
師走の忙しいさなかにこんな形で娘たちと時間を共有できる、それも大好きな柔道を一日できる。おやじはつくづく幸せ者だと。

ところで昼食時、丸岡の指導者の方からブログを見ていると言われました。
やばいですね、さすがに。
 

2013年12月5日木曜日

練習完遂 おやじ柔道(65)

昨夜も県立武道館で練習してきました。
最近では一般の練習は小学生居残り組と中学生、それに一般の混成で約10人程度で準備運動、受け身、打ち込み、寝技、立ち技乱取りの各一周の内容になっています。
一般も黒帯が3人ほど集まれば小学生を除いて別の試合場で練習するのですが、最近は寒いせいか集まりは悪いようです。
まあ、師走に入りましたから、まともな社会人はこんなところに来て柔道している暇などないのでしょう。
こんなおやじも普段より夜の会合が増えたせいで、今月は金曜夜の練習には参加できません。

そんな訳で昨夜も少し遅れて行きました。
一般が準備運動を号令かけて行っている中、師範の方々へ挨拶して回っているとM石先生からこのブログを発見したとのお言葉がありました。
どんどんばれていってますね。
人の噂と同じようなもので、あっという間に広まっていく気がします。
まあ、当初の予定通り柔道をやっている間は「おやじ柔道」シリーズは続きます。

今日伝えたいことは小学生混成の練習とはいえ、最後まで休むことなく練習を全うできたという事です。
「おやじ柔道」始まって以来の快挙です。
大人だけの練習では途中でギブアップしてたでしょうが。
立ち技乱取りで途中から黒帯重量級のT波さんが加わって、おやじを痛めつけてくれました。
何回かやっているせいか、以前ほどのどうしようもない圧力を感じることはあまりありませんでしたが。
坂井町一般で120kgのH部さんと組み合っているせいで免疫が出来つつあるようです。

おやじ柔道も3年目に突入し、ようやく体が出来つつあるようです。
体重も90kg弱でじっくりと増えていますし、スタミナも以前と比べてついてきているようです。
柔道のパワーは柔道でしか養うことはできないと聞いたことがありますが、そんな気がしますね。
筋トレで付けた筋肉はすぐ疲労してしまってあまり良くありません。
練習後の体の痛みも以前と比べれば格段に軽くなりました。
以前は練習した夜は朝まで痛くて眠れませんでしたから。
それでも辞めなかったのは我ながら驚きですけど。
今はちゃんと眠れるようになりました。

今週の柔道は土曜坂井町と日曜に県武である合同練習です。
師走で忙しい中、指導者の方々も大変でしょうがありがたいことです。
それでは。

2013年12月1日日曜日

もう復帰? おやじ柔道(64)

 先日の木曜にリオが整外の再診を受けてきました。
左鎖骨を骨折してからもうすぐ2カ月になろうとしているのですが、経過はいたって順調のようです。
もう日常生活は問題なく行え、痛みや、違和感などの訴えも特にありません。
いつ聞いても「大丈夫」の返事が返ってくるだけです。
一カ月ぶりの整外の診察でもレントゲンを撮って診た後、もう柔道やって良しとのお許しが出たそうです。
レントゲン写真のコピーは今回もらえなかったのですが、もう骨は繋がっているそうです。
外観は鎖骨の中央、骨折した部位がポッコリと丸く盛り上がってコブのようになっています。
1.2年も経てば元に戻るそうですが、まあ見た目は特に問題じゃありません。
問題は復帰が早すぎるのではないかという事です。
色々調べてみましたが、鎖骨骨折から柔道への本格復帰は早くてどれも3カ月、遅いケースでは6カ月などでした。
今回のリオの場合は2カ月弱での復帰となり、「大丈夫?」と思ってしまいます。
今はまだ繋がっていると言っても弱い状態でしょうから、再骨折しないようそろりそろりとやらせるつもりではありますが。
もう、痛い思いはさせたくありませんから。
それはそうと先ごろ県武に行ったときにM石先生からリオの骨折について尋ねられました。
鎖骨を骨折したことを説明すると、「鎖骨だったら2週間もすればテーピングして試合に出られる」と言っていました。
「ええっ」と驚いてしまいましたが、第一線で活躍する選手はそうやって競技生活を継続しているのでしょう。
ブランクを作る事は時として選手生命に関わる重大事ですから。
継続することが何より大事なことだと思います。

で、早速お許しが出た当日の木曜から道着を着て練習復帰となりました。
練習前の回転運動や、補強運動などはそれほど心配せず見てられますが、投げ込みや乱取りなどはまだ見ていてハラハラします。
みんな気を使ってくれているのか、そっと投げてくれているようですが。

来週県武でおこなわれる合同練習にも参加させる事になりそうです。
当然このおやじも傍で見ているつもりですが、いくら傍に付いて見ていてもとっさの怪我は防げるものではありません。
それは、リオが鎖骨を折った時に実証済みです。
すぐ傍で見ていながら防ぐ事は出来ませんでした。
年内は急がずゆっくり体を慣らしていけばよいと思うのです。

とはいえ、久々に柔道着を着てご満悦のようです。

写真は稽古開始前、ストーブに群がるリオと子供達です。
二か月ぶりとなった練習ではさすがに打ち込みの勘は鈍っているようで、体が回って無いし、引き手も上がってませんでした。
復帰戦の来年2月のオープン戦まではまだ2カ月以上あるのであせらずじっくりと、また積み上げていけばよいと思います。

へたれマオは打ち込みなどリオのと見比べると、手首の返しや引き手の上がり具合などさすがに出来てはいるのですが乱取りになると相変わらずのへたれぶりでイライラさせられます。
腰は引けているし、すぐに自分から膝をついてしまいます。
昨夜の乱取り中、腰を引くなと注意したら「腰が引けていた方が相手はやりにくいもん」などと言うものだからついカッとなってしまいました。
相手はやりにくいかもしれませんが自分も技を掛けに行く事が出来ませんし、簡単に前に引き落とされて抑え込まれてしまいます。
実際何度そのパターンで負けている事か。
まあ、あまり期待してないからいいのですが。

おやじ柔道の方は、水曜夜の県武と土曜夜8時からの坂井町一般の週二日にほぼ固定してしまいました。
金曜夜の県武は体力的にきつく、行く気になりません。
しかし、土曜夜の一般の部は中学生もあまり顔を出さなくなってきたので、金曜夜の県武にもちょくちょく行きたいと考えています。
坂井町一般も中年の方同士で打ち込みや自由練習をやったり、いい練習は出来ていますけどね。
むしろおやじにはそんな感じの練習が一番合ってるのかもしれません。
中学生や高校生たちとやるにはスタミナが無さ過ぎますので。

体の方はと言いますと、右足首の具合はかなり良くなってきました。
もう正座もなんとか出来るようになってきました。
両膝もいつの間にか痛みが無くなっています。
右肩は痛みはありませんが、痺れる様な違和感が残っています。
現在痛みがあるのは両腕のみといった感じです。
肘の内側、「肘窩」が痛むのです。
特に右手の釣り手を効かそうとするとすごく痛みます。
ひょっとしたら肩の腱板損傷から来る痛みでしょうか。
だとしたらなかなか治らないのでしょうね。

腱板損傷と言えば、野村忠宏選手が腱板の手術のために講道館杯を辞退しましたね。
もうすぐ39歳との事ですがいったいいくつまで現役でいるのでしょうか。
もうすぐ50歳の大台に乗るおやじにとってはまだまだ頑張ってほしい中年の星です。

雨でなかなか乾かない柔道着を気にしながらまったりと日曜を過ごすおやじでした。
 

2013年11月22日金曜日

シーズンオフ おやじ柔道(63)

 先日の坂井町柔道大会でうちの柔道教室は今年の試合がすべて終わり、シーズンオフに突入しました。
練習は試合前の厳しさは無くなり、のんびりムードが漂ってきました。
9月からずっと試合に向けて、追い込んだ練習が続いていたので無理もありません。
坂井町団体大会はうちからいくつかチームを組んで参戦しましたが、まあ低学年の混成チームで2位に食い込むのがやっとという結果でした。
この大会は全員参加で、試合経験を積ませる意味合いが強い大会だと思うのでこんなものでしょうか。

うちのへたれマオは何とか一勝を挙げましたが、丸岡チームとの試合ではまたしてもM衣ちゃんに派手に立ち背負いで投げられ、顔を畳で打ち付けるおまけ付でした。
前回と同じく今回も秒殺だったのですが、何度か腹を突き出して背負いを堪えてはいましたね。
まあ、こんなもんといったところです。
最近へたれマオは払い腰内股を本格的に指導されるようになりました。
試合ではもうすっかり内股柔道に特化してしまっているので必然的にといった感じです。
小学生柔道の集大成に向けて一気に突っ走ってほしいものです。
あと2年もありますけど。

リオのほうは柔道はまだ出来ませんが、それ以外の日常生活ではすっかり以前と同じになりました。
最近ではリハビリ練習メニューにも飽きてきたようで、道場でもストーブの脇で寝そべっているだけのようにも見えます。
無理もありませんね、まだ小学一年ですから。
今年も残りあとわずかなので、もう少しの辛抱です。
年が明けたら道着を着せて練習に復帰させるつもりです。
2月半ばのオープン戦に向けてもう気を引き締めておいた方が良いかもしれません。

肝心のおやじの方はと言いますと、最近若者との体力差を痛感させられています。
一昨日の県武での練習ではもうスタミナ切れも甚だしく完全に打ちのめされた感じでした。
まず、途中から参加した10本の打ち込みで赤ランプ点灯しました。
特に最後の100kgのHさんとの打ち込みで、おやじ背負いをやったおかげで一気に消耗しました。
最初に諸手背負いで始めましたが、すぐに肘がやばくなり一本背負いに変えました。
しかし、どれも持ち上げるまでやるので消耗具合が半端ではありません。
入るところまでで止めることがまだ出来ません。
体を回すのも一苦労です。
こんなところをへたれマオに見られたら笑われてしまうでしょう、たぶん。

赤が点灯した状態で休みなく寝技に突入しました。
最初はK納君でしたが、相変わらず旺盛な体力とスタミナを感じます。
ちなみに坂井柔道大会と同じ日に昇段審査があったのですが、今回は見送ったそうです。
「形」がいまいち練習不足だからとの事です。
そんなの気にせず受ければよかったのにと思いましたが、ま、人それぞれですから。

そんなK納君は1時間程度の県武の練習では一度も休むことなく練習を完遂できるようです。
さすが19歳で元インターハイ自転車競技出場だけあります。
基礎体力が並みではありません。
寝技ではさすがにへばりつつもK納君から参ったを4回ほど奪いました。
しかし、ここでおやじのスタミナは尽きてしまいました。
次の大人の一般の方とはもう息が切れてしまって、上になられるだけで呼吸困難でした。

ここでいったんリタイアして息を整えましたが、いったんスタミナ切れに陥るとなかなか回復しません。
息が整ってもすぐにガソリンが尽きてしまうのです。
その後の立ち技乱取りではパワフル中学生のN瀬君に引き倒されまくり、負けるはずの無いK納君にも怒涛の足技の連続攻撃を浴び、大内刈りでとうとう倒されてしまいました。
組手も少し上達していておやじを休ませてくれません。

その後小休止を入れて先頃三段になられた丸い体型の方とやりました。
このお方は現在県武の入門コースを担当しているようで、いつも幼子たちに手取り足取り柔道の基礎を教えている光景を最近よく目にします。
以前は組手の圧力から技が出せなかった記憶があります。
今回は珍しく技に入ることが出来ました。
渾身の気合いとともに内股で投げようとしましたが、さすがに投げるまでには至りませんでした。
でも技に入れたのは久しぶりなので満足です。

次に休みを挟んで十分息を整えてラスト一本となったところで再度K納君とやりました。
このままやられっぱなしで終わることは耐えられなかったからです。
気合十分で始めましたが、組手で絶好の位置に持っていくことが出来ました。
もうあとは腰を切って払うだけで派手に飛ぶこと間違いなしの状態でした。
以前ならそんな危険な状態にあってもボ~としていてくれたはずのK納君ですが、今回は危険を察知して先に動かれてしまいました。
そしてスタミナをばら撒くかのようながむしゃらな足技の連続で、今度は小内刈りできれいに背中を着かされてしまいました。
もう参ったといったところです。
最後さすがにこのままでは終われなかったので、強引な払い巻き込みで投げてやりました。

最後の整理運動は久々に息切れでまともに出来ませんでした。
白帯のK納君にこんな目に逢わされているようではとても弐段とは呼べません。
それともK納君が強くなっているのでしょうか。

ちなみに翌朝、右肘外側がものすごく痛んで腕の肘から先が上がりませんでした。
夕方には治っていましたが、これはどうやら背負いの打ち込みで諸手で何回かやった時に痛めたようです。
やれやれです。

 

2013年11月8日金曜日

柔道離れ おやじ柔道(62)

昨夜は県立武道館でPM7:00から金井Jrさんとの合同練習がありました。
おやじは介護認定審査会があったので遅れて見に行きました。
7:30過ぎに県武に着くと、駐車場には車がそこそこ止まっていました。
よく考えると木曜夜に県武に来たのは初めてです。
いつものように大道場を覗くと電気が一部しか灯っておらず、そこではブラジリアン柔術とおぼしき方たちが数名で寝技の乱取りを行っていました。
カラフルな道着で派手やかな見た目ですが、延々と続く寝技はやはり地味と言わざる負えません。
しかし、ある程度柔道をやりきった人が心機一転して取り組むには良いかもしれません。
おやじも娘たちの少年柔道が終わった頃、まだ続けていられたら柔術着に袖を通してみるのもよいかもしれません。

話がそれました。
大道場には少年柔道家の姿が見えないので、小道場を覗くと二面ある試合場の半分、一面を使ってカラフルな色帯を締めた子供達が寝技乱取りを行っていました。
道場の残り半分では極真空手の子供達が師範代の号令のもと、練習をしていました。

最初、小道場なら全面が柔道の合同練習に使用されているかと思いましたが、金井Jrさんもかなり人数が減ったようで、数えると10人程度で坂井町とほんの少ししか変わらない人数です。
これには驚きました。
何があったのかは知る由もありませんが、これも柔道離れの一環ととらえるべきなのでしょうか。
天下の柔道、日本のお家芸の柔道でこんな低迷を目の当たりにするとは夢にも思いませんでした。
競技人口の激減を確認したようで寂しい限りです。

最近よく考えます。
何故柔道離れという現象が起きているのか。
行き過ぎた体罰や、柔道界の古い体質が表沙汰になったから、でしょうか。
柔道界の事はよく分かりませんが、体罰に関してはどの競技についても日本人の古くからの体質として、「根性」「気合」の名のもとに選手を追い込む手段として、よく使われてきたと思います。
それには賛否両論意見の分かれるところだと思います。

おやじ的には練習中罵声を浴びせたり、ときには尻を蹴ったり、また、きつめに投げたりといったことを娘であるへたれマオによく行っているんですが、限られた時間で選手を強くするにはこの「体罰」は実に有効な手段であることを実感しています。
精神的に追い込んだ練習をすることで通常の練習の何倍も効率の良い中身の濃い練習が出来る、結果的にそう言わざる負えません。
行き過ぎると怪我をさせてしまうので他の子にはとてもできませんが。
全柔連強化選手に対するこういった問題も指導者が選手を強くしたい一心から来ているものだという事は理解してあげないといけないと思うのです。

一昔前の競技者はこうした「しごき」の有効性を身をもって知っているのでしょう。
しかし、少年柔道の父兄などはこうしたことを知っている人は少ないのかもしれません。

自分が昔、柔道をやっていて自分の子供にもやらせている方も大勢いますし、そんな子供さんに刺激を受けてやらせている父兄もたくさんいらっしゃるでしょう。
そういった方にとっては柔道は特別なものでしょうが。

おやじにとっても娘らにやらせるとすれば柔道以外あり得なくなっています。
今更バレエやダンスに鞍替えされても見に行く気さえ起きないと思います。
何より一度始めた柔道を中途半端に止めてほしくありません。
中学になる時に剣道に鞍替えさせられたこのおやじが痛感しているのですから、同じ後悔だけは自分の子供にして欲しくありません。
なにも大人になるまでやり続けろとは言いません。
完全燃焼したと思えるまでやりきって終わってほしいのです。

これはこれで親のエゴなんでしょうか。

まあ、黒帯を取るまでは続けてほしいものだと思います。
黒帯を取れば世界が変わります、極端な話。
後の人生でも大きな自信になると信じています。
おやじがこの歳で柔道を意固地なまでにやっているのも、不完全燃焼でくすぶっているせいかもしれません。
やりきっていないんです。

娘たちにはこうなってほしくありませんねえ。



 

2013年10月31日木曜日

鎖骨バンドからの解放 おやじ柔道(61)

 リオが左鎖骨を折ってから今日でちょうど一か月経ちました。
本日のF病院での再診でとうとう鎖骨バンドからの解放が告げられました。
ランドセルもマラソンもOKとの事です。
しかし、鉄棒や回転運動はまだダメで、柔道は一か月後の診察までダメだとの事です。
それはそうでしょうね。
いずれにせよ道着を着ての練習は年内は無理と思っていますからいいんですけれど。
鎖骨の経過を写真で比較してみると以下の通りです。

2013.10/1


2013/10/7


2013/10/31
こうやって見るとあまり変わってないように見えますね。
しかし臨床的にはかなり仮骨に置き換わってきているようで、日常動作などほぼ以前どおりに行え、痛みを訴えることもめったになくなりました。
仮骨というやつはレントゲンに写らない軟らかい組織だそうです。
これが本格的に骨化してくるとレントゲン上も骨が繋がったように見えてくるわけです。
まあ、全治にはまだまだと思ったほうがよさそうです。
 
とはいえ、日常生活が普通に送れることは非常にありがたく、自分も首をやった時に装具が外れた時の開放感を思い出しました。
自分の時は約半年装具生活が続いたので、感激もひとしおでした。
退院後、初めて自宅で入浴した時の爽快感は今でも忘れられません。
 
今回も骨折してからの一か月はとても長く感じられました、家族として。
最初のころは腫れ物を扱うように気を使いましたからね。
最近では痛みを感じなくなったせいか、家でも飛んだり跳ねたりして遊びまわっていましたので順調に回復しているんだなとは思っておりました。
 
という訳で、今夜から柔道にはジャージを着て参加です。
下半身を中心としたリハビリメニューが開始となりました。
腹筋や空気椅子、スクワット、股割りなどのメニューがノートに書いてありました。
指導者のY木先生が書いてくれたそうです。
おやじもリハビリメニューを考えようとはしていたんですが、なにぶんさっぱり思いつかない始末でおざなりになっていたところです。
こういった場面でも指導者の資質というのは試されるんだと思います。
当然おやじは失格です。
 
リオの復活ロードが始まったわけですが、焦らず騒がずのんびりとやっていきたいと思います。
おやじ柔道の方は相変わらず技が出ない状態ですが、こちらものんびりやってきたいと思います。
 
 

2013年10月28日月曜日

近況  おやじ柔道(60)

 めっきり冷え込むようになってまいりました。
道着を着て道場にいるだけで汗をかいていた時期が恋しいこの頃です。
そろそろ道着の下にインナーを着ないと寒くて怪我をしそうです。
大学時代は道着の下にスエットやアンダーシャツを着るなど考えられませんでした。
おやじの大学は栃木で、11月と言えばもう朝は霜が降りて真っ白になるくらい極寒の地でしたが、それでも素肌に道着で平気だったんですから若かったんでしょう。

今週は試合は無くて、その代わりに県武で合同練習がありました。
本来ならおやじは喜んで道着を着て参加するところですが、リオもまだ柔道できる状態ではありませんし、へたれマオも柔道漬けの一か月でかなりへばっているようで、仕方なく日曜の合同練習は欠席させていただきました。
「パパは柔道の方行っていいよ」なんて言われましたが、さすがに自分の子供が欠席しているのにおやじだけ行くのも変というか、不自然なので止めておきました。
リオが柔道できないおかげでおやじ柔道も湿りがちです。

その代わりという訳では無いのですが、金曜にめずらしく県武に練習しに行きました。
水、金と続けて行くのは最近では珍しくなってしまいました。
金、土と連チャンはおやじにはこたえるからです。
よほど燃えてるとき以外は行かなくなってます。
今回は日曜休みの腹いせに行ってやりました。

行ってみると一般は元の寂しい状態に戻っています。
一般の練習生はK納君一人のようです。
小学生居残り軍団に混ざって打ち込みなどやっています。
そういえば一級審査の事もあったので彼に声を掛けてみました。
先週土曜の坂井地区の昇級審査に彼は来ていなかったのです。
昇段審査は今回は見送るのかと思っていたらなんと、昇級審査は免除されていきなり初段を受験することを許されたというのです。
県立武道館では県柔連のお偉方が直接指導している関係上こんな事もありうるとの事でした。
まあ確かにK納君はおやじには歯が立たないとはいえ、白帯中学生達に後れを取るようなことはないでしょうから。

という訳で、この日の練習はK納君の投げの形の練習に付き合うことになりました。
指導してくださるのは福井が誇る女性柔道家で先だっての形世界選手権で連覇を成し遂げた横山七段です。
自分が受ける訳でもない初段の形の練習など普通ならやってられませんが、横山先生の指導を受けられるのは生涯でそう何度も無いでしょうから。
教わってみると、一本背負いの手の使い方などはっとさせられる事がいくつかありました。
時間の関係で腰技まで行きませんでしたが、払い腰や内股など教われなかったのは残念です。
しかし一本背負いでの引手じゃないほうの手の使い方は勉強になりました。
さっそくおやじ背負いに生かすつもりです。

で、次の土曜日坂井一般の部は中学生たちが試験前で来なかったのでおやじは道場の隅で腕立てや腹筋、コサックをやって帰りましたとさ。
こんな週があってもいいかもしれません。
毎週日曜はボロボロでしたからね。
肘、膝は何となく怪我も癒えてきた気がします。
後は一番新しい右足首ねんざですが、こちらはそれほど大きな怪我ではなさそうなのでこの機会に治ってくれたらと思います。

それでは。
  

2013年10月24日木曜日

おやじ背負いでバテバテ・・・ おやじ柔道(59)

 久しぶりの更新です。

今月は試合ラッシュで毎週子供たちの試合がありました。
子供たちの方もあまりいい結果が残せず、散々な一か月だったといっていいでしょう。
琵琶湖カップ、春江の坂井市民柔道大会、金井杯、と振り返ってみると団体戦は全敗、個人戦でも2回戦進出がやっとの状態とレベル的にはどん底に近い内容でした。
キャプテンの銀ちゃんも小兵ながらセンスを生かしたもっといい柔道が出来る筈なのに周りの不調につられてか、あまり勝てなくなってきたように思えます。

 うちのへたれマオはと言えば、そのどん底状態のチームにおいてでさえ団体戦に出られず、練習でも相変わらずのへたれぶりなのでうちの嫁のイライラに拍車がかかってます。
でもおやじの目から見ればマオの柔道は確実に良くはなってきています。
以前のようにへたれて自分からへたり込むことは無くなりましたし、大内刈りからの自分の柔道を意識して組み立てることが出来る様になってきたと思います。
後は体力が付けばちょっとはまともな柔道になると思うのですが。

リオは骨折から3週間が過ぎ、日常生活での痛みはさほど無くなってきたようで、以前の元気を取り戻しつつあります。
というか、運動が禁止されているせいで体力が有り余っているようで、家の中でのやんちゃぶりは以前よりひどいかもしれません。
今月一杯で鎖骨バンドも取れそうなので、そうなったら柔道のリハビリメニューでも道場の片隅で黙々とやってもらおうと計画しているところです。

おやじはといえば、風邪は引くわ右足首を捻挫するわで、今月の頭にリオが左鎖骨を骨折してからあまりいい事がありませんでした。
坂井町の土曜夜一般の部は欠かしませんでしたけれど。
現役を引退した中3相手にぱっとしない柔道でした。
10日以上引きずった風邪もようやく落ち着き、昨夜が県立武道館一般後期の初回参加でした。
 

行ってみると一般の社会人は三人、K納君はいませんでしたが藤島道着の彼とT内さんという以前にも何度か来られている方と、初めて見る一般の方が一人いらっしゃいました。
この方は中肉中背の黒帯の方で小学生のお子さんに受け身を指導しつつ自分も一般に参加しているようでした。
練習は打ち込みまでの参加でしたが、かなりのブランクがあるらしく昔の感を取り戻そうと四苦八苦しておられるようでした。
ブランクがある人の打ち込みは距離感がつかめず、体が回らないようです。
難しいですね柔道は。

練習は、準備運動の後、小学生と、一般に分かれて行われ、一般ではいつものように打ち込み10本、寝技3本、残りは終了まで乱取りの内容でした。
おやじは打ち込み10本でもう息が上がってしまい、寝技2本終わった時点でダウンしてしまいました。
これまでになく息の上がるのが早く感じられます。
寝技も大人相手に2本連続だとこうも違うのでしょうか。
まるで県武に通い始めてすぐのころに戻ったかのようなスタミナの無さでした。
その後は、立ち技乱取り3本こなすのに休み休みで精一杯というありさま。
もちろん投げるどころではありません。
投げられもしませんでしたが。
一般の柔道はそんな煮え切らない柔道です。
実力差もそう無いからでしょうね。

それにしても体力の低下は明らかで愕然としてしまいました。
歳のせいでしょうか。それとも風邪からの病み上がりのせいでしょうか。
いずれにせよ禁煙でもしないとこの先柔道を続けられない気がします。

それと、昨日は担ぎ技を意識してやってみました。
打ち込みでも乱取りでも。
少年柔道の試合が続き、低く潜り込んでからの押し込んでポイントを取る背負いの有効性をいやというほど見せつけられたからです。
息が早く上がってしまったのは、慣れない事をしたせいもあるかもしれません。
右肘も悪化させてしまいました。
今までは肘窩が痛んだのですが、今は肘の外側が痛みます。
が、これはそんなにたいした事なさそうです。
筋肉痛の範疇です。
筋肉痛と言えば両腿前側の筋肉痛が半端ないです。
これは背負い投げの影響でしょう、間違いなく。
担ぎ技でポイントが取れる様になれば試合でも多少自信を持って臨めそうです。
参段も夢ではありません。
リオも背負いで上を目指すのであればこの押し込んで裏返しにする背負いは避けて通れないでしょう。
ただし、これが通用するのは低学年までなのかもしれません。
高学年や、大人でこれをやっている場面はあまり見かけませんから。
頭の大きさとかいろいろ理由があるかと思います。
しばらくは背負い投げに取り組んでみるつもりです。
へんちくりんな「おやじ背負い」が出来上がる事でしょう。

今日はこのへんで。


 

2013年10月2日水曜日

マジかよ・・・・・ おやじ柔道(58)

「マジかよ・・・・」
タイトルにあるようにそんな出来事が先週末から昨日にかけて連続で起こりました。
もちろん柔道に関する出来事です。
一つは日曜日の第5回柔道フェスティバル。
リオ様が期待通りの優勝を小1女子の部で果たしてくれました。
男女別だったので参加人数が少なく、5人で争われリオは一回戦シードでしたから二回勝ったにすぎないのですが。
しかし、試合内容が良く、どれも危なげない一本勝ちだったと思います。
特に決勝では、今まで一度も試合で決めたことの無い背負い投げを決めて周囲を驚かせてくれました。
 

二回戦。 体落とし気味に倒してそのまま袈裟固めで一本勝ち。お尻で一生懸命押してます。教えた覚えはありません。
 
決勝戦。 抑え込みに失敗、まぐれのタイミングで立ち背負いが炸裂して一本勝ち。

 






おやじは休日当番医の仕事があったので応援には行けませんでしたが、嫁と逐一メールをやり取りして経過報告のメールが入る度にドキドキしてました。
 あと、意外だったのは長女のへたれマオが一回戦を内股で一本勝ちしたこと。
前回の県武での大会でも確か、けんけん内股で追い込んで一本勝ちしてますが、今回はもっときれいに一発で決めてましたね。

普段内股どころか払い腰の打ち込みすらやった事が無いのに、何故か試合になると大内刈りから内股を狙うパターンになっています。
自然にひょろ長い体型に合った柔道になっているのでしょうか。
いずれにせよ相手が自分より小さかったり、弱そうだと見ると120%の力を発揮するタイプですから。
そろそろ割り切って内股柔道を仕込んでみるのもよいかもしれません。
小学生から内股をやらせるとそればかりになるから敢えて教えない方針だったのですが、中学に上がっても続けるかどうか分からないので、今少しでも勝てるようにしてあげた方が良いのではと思っています。
へたれマオは二回戦では丸岡のM衣ちゃんにまたしても鮮やかな立ち背負いで一本負けで、まあ仕方ないかといったところです。
相手はあのM衣ちゃんですから。
なんと一回勝っただけで3位の賞状をもらいました。
へたれにしては出来すぎといってよいでしょう。

 
とここまではいい意味での「マジかよ・・・・」です。
 
もう一つは昨日の練習でのことです。
いつものように回転運動、補強運動が終わり、寝技の打ち込みも終わり、立ち技打ち込みに入ってすぐの事でした。
リオが左鎖骨を骨折してしまったのです。
その直前には今までにないキレのある背負い投げの打ち込みを見せており、「試合でコツを掴んだか?」と感心していただけに残念なアクシデントとなってしまいました。
受傷した瞬間はすぐ横にいておやじは見ていました。
相手の子が左の体落としの打ち込みを始めてすぐの事でした。
ちびリオが堪えきれずに飛んでしまい相手の子もそれに合わせて潰れてしまったのです。
リオが畳に横倒しになった瞬間「ビチッ」という今まで聞いたことのない音が聞こえました。
その時はおでこの横あたりが畳に着いた時の音かなぐらいに思っていました。
すぐに立ち上がって、痛がる様子もなく打ち込みの相手を再開しましたから。
でも打ち込みを受けるにしたがって顔が泣きそうになって行き、最後10本目に投げられた後、立ち上がって「首が痛い」と泣きながら訴えてきました。
今思えばこのおやじが傍に付いていながら、このアクシデントを予測することも見抜くこともできず、リオには辛い思いをさせてしまいました。
相手の子についても、今回の事故は全くの不可抗力であり、むしろ指導者面したオヤジの隣で起きた事だけに何の責任も当然ありません、責任があるのはこのへぼおやじという事になるでしょう。
全く気にすることなくこれからも自分の柔道を邁進して欲しいと思います。
親御さんにも妙に気を遣わせてしまいはしないかとそっちが気がかりです。
 
その後の経過ですが、かなり痛がっている様子だったのですぐに病院に連れて行きました。
病院に着く頃には痛いと言いつつも、見た目は平静に見えました。
大学病院に連れて行ったせいか、レジデントの予診を経て救急の専属Drの診察という手順でしかも処置の必要な患者が他にいるということで、かなり待たされました。
これは大病院ならではのシステムであり、急を要さない患者である事は間違い無いところなので仕方ありません。
 とりあえずマオの明日の学校の事もあるので、おやじはマオを連れて一旦家に帰りました。
 
 レントゲンの結果明らかな鎖骨骨折と判明し、鎖骨バンドで固定して帰ってきました。
翌日F総合病院の整形外科を受診し、オペはせずに保存的に治療するとのことでした。
鎖骨骨折はよほどひどくない限りオペはしないそうですな。
 
こんなポッキリが固定だけで元通りになるなんて人間の体って凄いですね。
って「まじかよ・・・・」という気持ちでしたが調べたところ本当のようでした。
疑ってスマンといったところです。
ちなみに「最低一か月は柔道禁止」と言われたようですが、そんなもんですむのなら御の字ですけど、どうなんでしょうね。

まあ、柔道に怪我は付き物ですが、これも避けて通れぬ道と思うしかありませんね。
どんな一流選手も通ってきた道ですから。
このへぼおやじも昔やっていますしね。
鎖骨じゃなくて頸椎でしたけど。

リオはトイレで自分のケツも拭けないようですので今週は学校お休みになりました。
今週は運動会の予行練習ばかりなので行っても只見てるだけですから。
リレーの選手も他の子に替わってもらったようなので自宅でしっかり養生させます。
しばらくは家の中がリオ王国になりそうです。
おやじはせっせと下の世話などさせていただきます。
「何なりと仰せくださいませ、リオ様」といったところです。


 

 

2013年9月20日金曜日

勝敗とルール おやじ柔道(57)

 めっきり涼しくなり、おやじのクリニックも風邪をひいた患者さんがこぞって押し寄せる季節となってまいりました。
仕事が忙しくなるのと反比例して夜の柔道に参加できる頻度が減る、社会人としては至極当然の成り行きです。

一昨日は県武の一般の練習に行ってきました。
毎週水曜はよほどのことが無い限り出るようにしています。
金曜は翌日土曜の坂井町柔道教室一般練習と連チャンになるため、よほど体調が良い時以外は行かないことが多いのですが。
武道学園前期の練習もこれで終わりということで、後期の申し込みも兼ねて軽く顔を出すつもりでいってみたら、坂中1年女子の二人が一般の部で練習していました。
もちろん父兄も一緒に道場に来ておりました。
車で送ってもらわないとちょっと来れませんからね、あそこは。
さすがにこんなところで顔を合わせると、どんな顔をして接したらよいか分かりませんというか、こっぱずかしいですね。
いい年したおっさんが何やってるんだろうと改めて思ってしまいます。

練習の方は、前回から復帰したK納君が号令をかけていつものようにやってましたが、中学生や小学生を除いた純粋な一般の生徒はK納君と「藤島」道着の若者ともう一人、中年の黒帯の方とおやじを入れて4名でした。
まあ、こんなものでしょう。
坂中1年女子の二人も、半年前までは少年柔道教室で度々乱取りする機会があったのでさほど新鮮味は感じませんでした。
中学生になって毎日柔道をしているせいか強くなったと感じる部分もあれば、まだ変わってないなと感じる部分もありましたね。
これからの数年は劇的に肉体的にも技術的にも変貌を遂げる時期ですから、そのうちおやじなど相手にされなくなるのは目に見えてますが。
これからも同じ柔道を志す仲間として末永くお付き合いさせていただけたらと思います。

K納君はいよいよ初段取得に向けて動き出すようです。
師範の先生方にまず一級を取るよう言われていました。
初段審査は一級を持っていないと受けられないのですが、県立武道館では一級審査は行っていないとの事です。
なんと、各市町村の柔道団体が管轄する昇級審査を受けに行かなくてはならないそうです。
要するに普段行ったことのない柔道場に行って、中学生に混じって受けねばならないのです。
これはかなり、社会人になってから柔道を始めようとする者にとって大きな障壁に思えます。
中にはそこまでして初段を取ろうと思わない者も多くいるでしょう。
しかも、審査日は中学生に合わせて土曜日の午後くらいだったと思います。
坂井武道館でもたまにやっているようです。
K納君も春江の住人ですので、坂井武道館で中学生たちと一緒に一級を受けねば黒帯になれないということです。
自分が25歳で栃木県で初段を取得した時は、たしか日曜日で午前中に一級の審査が行われ、午後から初段の審査があり、一日で同じ場所で黒帯が取れました。
筆記試験はあったと思いますが既に記憶にありません。
形の審査は昇段審査の試合が全て終わった後、合格者だけを集めて講習形式でざっと行い「後で勉強しておくように」と言われて終わった気がします。
 とりあえず、坂井地区での昇級審査の日程などおやじを含め誰も知らないので、今度土曜夜の坂井柔道一般の部に参加してもらい、顔をまず繋いでから日程を聞いてもらうことになりました。
今週の土曜は警察の採用試験とかで来れないと言ってましたが。
柔道の方も、おやじにバッサリいかれた先週とは一味違い、以前のしつこさを取り戻しつつあったので初段になる日もそう遠くない気がします。

さて、近況についてはこれくらいにして、冒頭の「勝敗とルール」についてですが、何の話かというと前回でも少し書きましたが、柔道のルール改正により試合内容も様変わりしてきたと思うのです。
以前のように指導を複数回もらうと、相手の有効や技ありポイントと同等にみなされることが無くなり、いくら指導を食らっても4回喰らわなければ反則負けにはならないばかりか、一回でも有効などの技によるポイントを取っただけで、あとは逃げ切って優勢勝ちを狙う傾向が顕著にみられました。
なんだかどんどん悪い方向に行ってる気がしてなりません。

IJFの掲げる理想は、お互い技を出し合い積極的に勝ちに行く柔道なのでしょうが、今の柔道はどうやら反則負けになる寸前まで、イエローカード(指導)3枚をフルに使って相手の技をつぶし、隙を見て有効をかすめ取り時間切れに逃げ込む、そんな姑息な柔道に見えます。
それが国際大会で横行しているのです。
確かに戦略的に見れば、それが一番の攻略法かもしれません。
しかし、お互いに技を出し合っているようにはとても見えませんね。
決まらないと分かっている技、もしくは投げ切る気の無い技を相手の攻撃を封じるため、もしくは時間稼ぎのために繰り出している光景をよく目にします。
掛け逃げを取られてもイエローカード3枚までは勝敗に関係ないと言わんばかりです。
まあ、お互いに技による有効ポイントが無い時は指導の数で勝敗が決まりますがね。
それで試合中に一回ぐらい本気で投げる気で技を掛け、それでポイントが取れれば勝ち、取れなければ指導の数で負け。
なんだかルール改正前の柔道より一段と姑息になりましたね。
足取り反則ルールにしてもそうです。
ちょっと掌が相手の下半身に触っただけで反則負けというのはなんだか見ていて解せません。
唐突に試合が終わって、ビデオを見ると「あ~触ってるな~」。
これってなんだか満員電車の痴漢冤罪みたいで滑稽ですね。
故意か偶然かで勝敗が決まる訳でしょう。
そのうち相手の下半身に手が近づきそうになったら、反射的に手を挙げて触ってないことをアピールする選手が出てきたりして。
そんで手を挙げたまま投げられたら、まるでコントですね。
下半身を触ったら負ける格闘技ってそもそもありなんでしょうか。
格闘技とは言えない気がします。

このようにルールで勝敗が決まるというのは見ていて面白いのでしょうか。
柔道の人気が無くなってきているのは、うちの娘たちが通う少年柔道教室に新たな参加希望者が現れないことからも明らかです。
ルールの大きな改変が今後続く予感がします。
早く混迷期を抜けて以前のような活気を取り戻してほしいと願うばかりです。

ルールを逆手にとって勝負をものにしているのは何も柔道界に限ったことではありません。
プロボクシングの世界でフロイド・メイウェザーという選手がおります。
複数の階級を制し、36歳の現在まで無敗を誇るスーパーチャンピオンです。
いま世界中のプロスポーツ選手の中で最も稼いでいるのがこのメイウェザーです。

私、おやじ柔道家は実は高校2年のころから現在に至るまで熱烈なボクシング愛好家でもあります。
と言いましても最近では日本が今年からIBFとWBOというこれまで20年以上も参加を拒んでいたボクシング団体への参入を表明し、従来のWBAとWBCを含めると日本人ボクサーは4団体で世界に挑戦できるというようにチャンスが広がりました。
したがって現在、日本にいるボクシングの世界チャンピオンの数はなんと11人。
昔、日本でボクシングの世界チャンピオンが続けざまに誕生し黄金時代と呼ばれた頃でも5人だったのに。
これだけ世界チャンピオンがごろごろいると当然価値が下がります。
もう少しすると世界チャンピオンでもバイトをしないと食っていけなくなる時代が来るかもしれません。
そんな訳で最近は興味が薄れてきて、世界タイトルマッチもしばしば見逃すことが多くなりました。

少し脱線してしまいました。
フロイド・メイウェザーの話なんですが、彼の試合を見ればわかる通り、対戦相手同様見ているこっちまでフラストレーションが溜まるんです。
何故か、そのディフェンスの仕方に問題があります。
L字ブロックというのを使うんです。
前に出ている左腕をL字に曲げてだらりと垂らし、なおかつ左肩はすぼめてあごを隠します。
下げた左腕は相手が攻めてくれば左脇腹からストマックまでカバーし、右拳はしっかり右あごの横に置いて顔面をカバーします。
メイウェザーはそこから更に左肩をぐいっと斜め前方に出して、いわば相手に背中を向けた状態になるのです。
背部にはキドニー(腎臓)という急所があるのですが、キドニーブローは反則なので当然相手は打てません。
お互い正対しているはずなのに、自分の目の前に相手の背中がある。
おかしな話です。
それで打つところが無くてまごついていると、すかさずハンドスピードを生かしたパンチがまとめて飛んできてポイントを奪われる。
それでいらいらしながら突破口が見いだせないままラウンドが無駄に過ぎてゆき、判定でメイウェザーの手が挙がる。
対戦相手もたまりませんが見てるこっちもいらいらします。
ここでポイントになるのは相手に背を向けるという行為です。
あくまで半身であって、背を向けてるわけではないというのがメイウェザー側の主張ですが、どう見ても半身ではありません。
確かに相手も常に攻めてパンチを出し続けている訳では無いので、相手が攻めてこないときは背中を向けてませんし、その必要もありませんけどね。
しかし、相手に急所をさらして鉄壁のガードと言えるのでしょうか。
いや、格闘技としての常識を逸脱しています。
ルールに守られたうえでの「鉄壁」です。
ルールを無視した戦いの中では何の役にも立ちません。
たちまち急所のキドニーに渾身の強打を打ち込まれ腎破裂で悶絶するのが落ちです。
格闘技と言えどスポーツであり、ルールは必要という意見は分かります。
しかし、こんなルールを逆手にとって試合を優位に進めるやり方がまかり通って、はたして良いのでしょうか。
そんな訳でおやじはこのフロイド・メイウェザーが好きになれないのです。

どんな世界でもルールの死角を見出だし、そこに付け込もうとする者が必ずいます。
せめておやじの好きな柔道においては、武道精神にのっとった「柔道」であってもらいたいです。
国際的スポーツの「Judo」ではなく。
そう考えるとオリンピックで金メダルにこだわる意味も無くなりますね。
オリンピックでやっているのは柔道ではなくJudoなんですから。








 

2013年9月12日木曜日

自分の道着を使った絞め おやじ柔道(56)

世界柔道がリオで行われました。
TV観戦をしていて思ったのですが、63kg級女子でヤーデン ゲルビ選手が変わった絞め技をここぞという時に繰り出し優勝をかっさらいました。
見ていた方はもうお分かりだと思いますが、自分の道着の襟裾を使った絞め技です。
カメの体勢の相手に引っ張り出した自分の道着の襟裾を、たすきになるように巻き付け相手の首に自らの足を乗せて圧迫して絞め上げるというちょっとえげつない技です。
調べるとu-tubeであの柏崎克彦先生が実演しておられました。
まさにあの技です。
「襟すそ絞め」という名前で紹介されてましたが、TVでゲルビ選手のあの技を見たときは明らかに反則だと思いました。
なんせ自分の道着を使って絞めあげてますからね。
でもよく考えたら、小室宏二先生の得意技でおやじもたまに真似する「袖車絞め」も自分の道着を使った絞め技です。
ネットでいろいろ調べましたが、どうやら明らかな反則では無いらしいのです。
しかし教科書によっては裾を使った絞めは反則となっているものもありました。
柏崎先生、小室先生の「絞め技入門」です。
ネット上でもあの技で優勝したことに批判的な意見が多く見られました。
その理由として簡単にして強力な絞め技であり、頸動脈どころか頸椎に損傷をきたす恐れがあるからとの事でした。
金メダルを剥奪した方が良いとの意見もありました。
これはまさにおやじも同感です。
道着の基準が新しくなり、これまでより裾が長くなったことでこの技はさらに掛けやすくなったのでしょう。
ルール改正を逆手に取った新たな戦略とも言えます。
また、今回ゲルビ選手が世界チャンピオンになったことで、この技を真似する選手が必ず出てきます。
悲惨な事故が起きる可能性もあるわけです。
そんな訳で、IJFはこの技に関して早急に是非を検討すべきと思っております。

話は変わりますが、昨夜も県武で柔道してきました。
先週の大雨で灌水して練習が中止になったこともありますが、現在もまだ県武の大道場は半分畳が上がったままです。
道場の半分しか使用できません。
半分でも試合場2面がゆったりとあって、一般の練習には十分すぎるんですがね。

珍しく開始時間に間に合い、最初の整列から参加することが出来ました。
ふと見ると最近ぱったり来なくなったと思っていたK納君がいるではありませんか。
6月の坂井町柔道大会以来です。
無段の部で優勝してそれで満足して辞めてしまったのかと思っていたら、なんとその大会で足の小指を骨折して今まで練習が出来なかったというのです。
ようやく治り、昨夜の県武が練習初めとの事でした。

寝技乱取りでは、相変わらず細い体に似合わないパワーでぐんぐん返してきます。
腕がらみで関節を決めるまで抑え込むのが一苦労です。
すっかり息が上がってしまうほど消耗させられました。
若さ溢れるパワーは健在といったところです。

次に立ち技乱取りで立ち会った時、「あれっ」と思いました。
以前のガンガン前に出てくる勢いに陰りが見えます。
よく見ると珍しくK納君の息が上がっているようです。
技も小内刈りと大内刈り、大外刈りに体落としと相変わらず攻めてきますがなんか組んでいて楽です。
以前はこちらのスタミナが持たずに、投げられはしないものの「もう勘弁して」という感じだったと思うのですが。
そのうちこちらは完全に手の力を抜いて、K納君に好きに持たせてやらせてみました。
K納君はここぞとばかり矢継ぎ早に技を繰り出してきますが、大して堪えるまでもなく捌くのは簡単でした。
ほとんど立っているだけといってもいい状態でした。
そのうち我慢できなくなりついぼそっと口走ってしまいました。
「おれ・・・たぶんボーと立ってても投げられんと思うわ・・」
K納君は珍しくショックを受けたようで動揺していました。
これはいかんと思い直しとりあえずアドバイスしてあげました。
「バランスが悪いというか、崩す方向と投げる方向がバラバラなんだよ」
そんな感じのことを言ったと思います。

柔道始めて1年未満のK納君ですから、2か月も練習しないとこうなって仕方ないと思います。
継続することの大切さを彼を通じて学ばねばなりません。

県武の武道学園前期も残り少なくなってきました。
後期から練習に参加するという一般の方が来ていました。
一昔前のミズノMマークの刺しゅうが入った道着を着ていることからそれなりに前からやっていた人のようでした。
見るとうんざりするほどの重量級です。
この日は手合せは遠慮しておきました。
結構こちらの息が上がっていたのと、どうせそのうち嫌になるほどやる事になるんでしょうから。

夜は右肩が疼いてあまり眠れませんでした。
夜間痛です。
右肩腱板損傷がそろそろ2年引きずっています。
野村忠宏選手も先日の実業団で右肩腱板を痛めたようですが、2か月後に講道館杯ですか。
厳しいですね。
膝の前十字靭帯と肩の腱板損傷、今のおやじと同じですね。
柔道の中身は雲泥の差ですが、痛める場所はよく似ています。
頑張ってほしいです、中年の星として。

 

2013年9月10日火曜日

近況(乳幼児の蓄膿症とおやじ) おやじ柔道(55)

 涼しい日々が続いております。
ついこの間まであれほど暑かった日々が嘘のようです。
おやじの診療所にも風邪で鼻が出るといった患者さんが明らかに増えてきました。
 ほとんどが3歳未満のお子さんですけれど。
免疫力がまだ未熟な乳幼児は、風邪や病原菌に対して弱い子はとても弱いのです。
また、福井は共働き率が高く、1歳や2歳児であっても保育園に朝早くから夜の6時7時頃まで預けられているお子さんがとても多く、その事が乳幼児の慢性副鼻腔炎に大きく影響していると考えられております。
すなわち、よちよち歩きのお子さんは、結構あお鼻を垂らしていることが当たり前のように見受けられますね。
それは集団保育における衛生環境が関与していると推測されるのです。
分かりやすく言えば、鼻を垂らしたお子さんは当然自らの鼻水を手で拭ったり、指で拭いたりしている筈です。
その自らの鼻水が付いた手で、あちこち触ればどうなるか分かりますね。
それをほぼすべての子がやればどうなるか、ばい菌が蔓延することになるわけです。
小さな子はよく何でも口に入れます。
病気の子が託児所にいるとあっという間に蔓延する、当然のことです。
どこの保育園も建前上は病気のお子さんの登園を禁止していますが、鼻は垂れているけど、熱は出てない、そんな状態なら迷わず連れてくるお母さんがほとんどの筈です。
そうしないと自分が出勤できませんからね。

子供の鼻がいつまで経っても治らない。
他所の耳鼻科に通院していたが、子供の鼻水がいつまで経っても治らない。
そう言って来院なさるお母さんが大勢います。
そのようなお母さん、及びお子さんはほぼ100%、
  • 3歳未満
  • 保育園に通いだしてから鼻が止まらない
  • 両親が共働き
この条件に当てはまります。
小児科では鼻が出ていても熱が無ければ抗生物質は出しません。
「鼻が出ているだけだから」だそうです。
「子供の鼻は治らないから」とまで言ってしまう小児科の先生もおりますね。
このおやじもそう言ってしまう事が許されるのならばどんなに楽な事かと思います。
しかし、専門医がそれを言うことは許されないのです。
別に小児科の先生が「鼻ぐらい垂れていたって死にはしないよ。小さいうちは我慢しなさいよ。3歳過ぎれば丈夫になって鼻も落ち着いてくるから。」と言っている訳では無いんですがね。

愚痴めいた冒頭になってしまいましたが、へたれおやじの愚痴だと思ってください。

乳幼児の慢性感染症には内服による治療では限界があります。
耳鼻科医は心を鬼にして泣き叫んで暴れる子供の処置をせねばなりません。
小児科医は子供を泣かせると診察が出来ないので、子供と友達になろうとします。
しかし、耳鼻科医は処置をせねばなりません。
診察においても、通常では見えない部分を機械を使ってこじ開けて診なければなりません。
当然のことながら、耳鼻科診療には苦痛や恐怖が伴います。
それは大人でも同じです。
子供は多くの部分で本能的に生きています。
いくら言って聞かせようが、頭で理解させようが、恐怖に体が反応して暴れる事はどうしようもないのです。
耳鼻科の診療では、診察椅子に子供を抱きかかえて座らせるのみならず、羽交い絞めにさせ、周りから看護師、職員が総出で子供の手足を抑えつけて診察や、処置を行うなど日常茶飯事です。
特に耳垢を取る時などそうなります。
小児科での暖かい気持ちになる診察とは打って変わって、診察室には子供の悲鳴が響き渡り地獄のような様相となります。
時には、親御さんに不信感を露わにされることもあります。
そんな時は悲しくなりますね。
こっちもやりたくてやっている訳では無いんですから。
いっその事、処置を軽めにして (やっているふりをして)薬だけ出した方がよいのかもしれません。
でもそれだと小児科と全く変わりません。
また、小児科から「耳鼻科で診てもらってください」と言われてお子さんを連れてくるお母さん達を裏切ることになります。
ですからおやじは今日も心を鬼にして子供の鼻を吸っています。

冒頭が長くなってしまいました。
柔道の事を書くつもりだったんですが、気力を使い果たしてしまったようですので次回にします。

2013年9月4日水曜日

ヤマトザクラ 最高の柔道着 おやじ柔道(54)

 最近めっきり涼しくなりました。
夏が駆け足で逃げていく感じです。

今日は水曜日、県武で柔道できる日だったんですが昨日からの大雨で福井はあちこちで灌水被害が出ているようで、昼ごろ嫁の携帯電話に県武のW谷先生から「灌水により本日の県立武道館での一般の練習は中止いたします。」との連絡が入りました。
またしても練習の機会を奪われたおやじはガックシでした。
来週の水曜日でH25年度前期の武道学園は終了し、また10月半ばの後期開講まで休みなんです。
なんだか暑い夏に失神するまで練習したいおやじをことごとく裏切ってくれちゃってます。
「自分のかいた汗の海で溺れるほど練習したい…」これが今年の夏のおやじの目標だったのにもう夏が終わってしまうなんてあんまりです。
そのうち、とち狂って母校である三国高校の柔道部の練習に無理やり参加してしまうかもしれません。
もちろんあり得ませんけれど。
昔、大学時代に柔道部員だった頃はこんなことを考えている50目前の中年おやじがいることなど想像だにしませんでした、まして自分がそうなってしまうとは。
人生とはわからんもんですね。

ちなみに最近娘たちの柔道着を新たに購入しました。
特に次女のリオの柔道着をそろそろ二重織の本格的なものにしてやりたかったんです。
今着ているのはちょうど一年前に購入したミズノの「三四郎」という入門タイプです。
一重織にしてはそこそこの品質で、大きさも最近丁度良くなってきたのですが、所詮ペラペラ柔道着です。
あいも変わらず無心(何も考えてない)で真面目に練習する姿勢は見上げたものなので、ここらで本格的な柔道着を与えてあげることにしました。
ついでに長女のへたれマオの道着もところどころほつれや破れが出始めたのでまとめて買うことにしました。

今までなら名の知れたメーカー品を買っていたでしょうが、今回は「中條」というメーカーの「倭櫻」にしました。
何故なら「倭櫻」はうちのチームで結構着ている子が多いというのと、直接見たり触ったりしてみるとそん所そこらのメーカー品よりも手触りが良く、襟もごつくてなかなか良い印象を持っていたんです。
親御さんたちの評判もなかなかです、全てオーダーメイドなのでサイズが合うか心配する必要もありません。
そんな訳で、オーダーメイドでその割にはお安く手に入る柔道着ということで「倭櫻」に決めました。

ネット注文でしたが、その後2日たってもメールも電話も無いので心配になり直接電話してみると、後で担当の者からメールさせますとの事でした。
メールはその日のうちに来て、注文内容の確認と請求金額、振込先が記されており、その日からもう製造を始めたとの事でした。

ちなみに気になるお値段は普通に上着の左前襟下端とズボン左上のネーム刺繍入りで一着2万円丁度でした。
自社工場での完全手作りということで、こちらの変わった要求にも応えてくれます。
たとえばメーカー名の入った織マークをつけないことなど。
これは他のメーカーではたぶんNGなんでしょう。
織マークとは前襟の一番下にメーカー名と品名が記された長方形の布のことです。
以前は気にしなかったのですが、他のメーカー品をいろいろ見て目が肥えてくるとどのメーカーも前襟の一番下に織マークを縫い付けている製品は、どれも安い下位モデルで、上位モデルは前襟の織マークではなく左肩にモデル名の凝った刺繍が施されているものがほとんどなのです。
どうやらそれが流行のようです。
確かにそう言われてみると前襟の一番下に織マークがついていると、なんだか股の間に名札をぶら下げているようでみっともない気がします。
特に長方形縦長の物はダメなようです。
何となく感じた、純粋に消費者としての素直な感想です。

という訳で織ネーム無しで注文しました。
その注文にも快く応じてくれました。
実はこれ、うちのチームの子で既にそうやって倭櫻を注文して着ている子がいたので真似させてもらいました。
そして、ネーム刺繍の色ですが、長女のマオは最初の中條「白虎」のピンク→九桜「先鋒Jr」の水色ときて今回はなんと銀です。
次女のリオは金と銀。
そうです、親馬鹿のおやじは次女のリオだけは2着買い与えてしまったのでした。
1着だとどうしても合同練習や試合で二日連チャンで柔道となった場合、洗わずに二日連チャンで着るか、古いのを我慢して着るかしか無くなってしまうからです。
マオの場合は今着ている二重織の先鋒があるので1着にしました。
柔道もあまり褒められたものではありませんしね。

そして一昨日の日曜日、とうとう届きました。
段ボールを開けてビニール袋から出してみてびっくり、スゲーいーじゃん。
生地は厚くてそれでいてごわごわしておらず、ソフトな肌触り。襟は大人と同じ幅、固さでしょう。
厚みがすごい、これではリオと同じ小学1年生は襟が握れないので反則になるんじゃないかと思うほどのごつい襟です。
襟のごついので有名な東洋のG300というモデルをおやじは持っていますが襟の厚みはさすがにそこまでではありませんが、幅(高さ)は明らかに上です。
ミズノのゼロイチの襟をもっと厚く硬くした感じです。
おやじはすっかりノックアウトされてしまいました。
次の柔道着は迷わず中條の「倭櫻」と心に決めました。
 
 
しかし、織マークに関しては残念です。
織マークを外した件については、なにも中條というメーカーの柔道着を着ていることを隠したいわけではなく、むしろアピールしたいぐらいなのに。
ミズノや九桜、東洋といった人気一流メーカーのように倭櫻のロゴをそのまま左肩に刺繍すれば恰好いいと思うんですがねえ。
間違いなく売り上げは伸びる確信があります。
次におやじが中條で倭櫻を買うときは直接電話して注文したいと思います。
前襟の織マークじゃなく左肩の倭櫻のロゴ刺繍にしてくれと。
ほんのちょっとのことでなんだかマニアックですね。
しかし、良いものほど永く着れるのが柔道着です。
また、良いものは使い手に愛され、破損しても補修を施され永く使用されるのです。
ほんのちょっとのことで自分の道着に対する愛着が増し、柔道着を着て練習するのが楽しくなるのであれば大いに結構と思うのですが如何でしょう。

 
柔道着を着て楽しんでいるのはおやじだけで、子供たちはそんなことどうでもよいと思っているのかもしれませんが。

しかし、身近に居ました。
柔道着の着こなしにこだわりを持つお方が。
・・・リオ様。

 

 

 届いたその日に早速試着し、襟が硬くて首が絞まる、帯が長すぎるとのご指摘。 
帯は垂れ下がらずピンとしていた方が良いのだそうな。(ちなみに帯は金のネーム刺繍入りですが、無料サービスのおまけです。)
 
さすが分かっていらっしゃる。
 
柔道の楽しみ方が。

 

 

2013年8月29日木曜日

追いかけっこ おやじ柔道(53)

 昨夜は久々に県立武道館へ行ってきました。
かれこれ1か月ぶりでした。
先週からお盆明けで一般の練習は再開していたのですが、先週おやじは野暮用が重なり行けませんでした。
いつもの通いなれた県武も間隔があくとなんだか敷居が高く感じられます。
これが嫌なんですよね~。
だから行くか行くまいか迷った時はとりあえず行くことにしています。
行ってどうなろうと心配しても始まらないので。

先週の水曜は久々に行ってくたくたになってやろうと実は首を長くして待ち望んでいたのですが、愚娘のマオの夏休みの自由研究を手伝う羽目になりつぶれました。
金曜こそ行ってやろうと燃えていましたが、医院の機械搬入が長引き結局行けませんでした。
そんな訳で昨日だったんですが、相変わらず一般の部は寂しい感じで、まずいつものように居残り少年の部に混ぜてもらって打ち込みから始めました。
打ち込みが10本終わってふと見ると、一般の人が三人ばかり来て打ち込みをやっていましたのでそちらに合流することに。

一般の方は年配の方二人に若い20台の藤島高校の道着を着た人が一人で、自分はまずこの若い人に乱取りの相手をしてもらうことにしました。
初めての人と乱取りをするときは、どんな柔道をするかわからないので初めは大体探り合いです。
この若い柔道家は身長が約170cmちょっと、体重は70kg前後といったところでしょうか。
比較的新しい黒帯を締めていますが高校時代に取ったものでしょう。
乱取りを始めてみると妙な違和感を徐々に感じてきました。
全く組もうとしないのです。
最初は組手が厳しい人なのかなと思っていましたが、あまりに組手を嫌って手を払いのけているので、両手を差し出して好きに組ませようと思ってもその差し出した手を払いのけて後退していきます。
どこかでよく見る光景です。
そうです、うちのへたれマオがおやじと乱取りするとよくこんな感じになって逃げまわっています。
まさか県武で同じ光景に出くわすとは。
少し可笑しくなってしまいました。
とにかく組まないことには始まらないのでなんとかふんづかまえようとしますが、相手も必死になって組手を切ってきます。
ようやく捕まえたと思っていると一本背負いの掛け逃げで後ろ向きに座り込みます。
どうにも仕様がない状態であっという間に3分が終わってしまいました。
おやじには珍しく息が上がってない状態でしたが、向こうは若いくせに息を切らして辛そうです。
2本連続でお願いするのは止めてあげました。

いつの間にか一般の他の二人はいなくなっていて、この若者とおやじの二人だけになっていたので仕方なくあと2本ほどやりましたが、結局最後まで捕まえて投げることはできませんでした。
こんな事もあるのかといったところで練習終了となりましたが、まあ良しとしました。
怪我もしませんでしたし、それなりにいい汗もかけましたので。

夏休みももう終わりますが、9月は少年柔道の試合が二つあります。
おやじは残念ながら二つとも仕事で見に行けませんが、子供たちには頑張ってもらいたいです。
夏休みの練習の成果を測るいい機会ですから。


 

2013年8月3日土曜日

夏合宿 おやじ柔道(52)

 今日は坂井柔道教室の夏合宿と称する稽古がありました。
昨年は午後から始まり夜は公民館に子供たちは宿泊し、翌日の日曜朝から午前中いっぱい稽古するという文字通りの合宿でしたが、今年は子供の数が少ないという理由で土曜の午前、午後と練習し、夜はバイキングの店で全員で外食し、翌日の日曜はみんなで海で海水浴という子供たちが喜びそうな合宿となりました。

土曜午前は13時まで仕事のおやじは、午後から参加となりました。
実は約半月ぶりの柔道です。
県立武道館は毎年この時期、夏休みに入ってしまい一般の部も休みになってしまうのです。
今週水曜夜にのこのこ行って、真っ暗な道場に出迎えられてショックを受けて戻ってきたおやじでした。
この歳でブランクを作ると二度と復帰出来なくなるのが何より怖い49歳なのです。
そんな訳で、今日こそはまともな乱取りが出来ると思い、居ても立ってもいられずこの日を迎えたおやじなのでした。

13時半ごろ駆けつけると、黒帯を締めたOBや父兄、指導者の方々が大勢集まっていました。
いやあ、みんな柔道が好きなんですね。
職業はバラバラですが柔道が好きというだけで垣根の無い付き合いが出来る、やはり柔道は素晴らしいと思います。
フランスでは柔道人口が日本とは桁違いに多く、そのドキュメンタリーを以前テレビで見た事がありますが、その中で子供に柔道を習わせている親御さんのインタビューで「柔道は人生の学校」と言っていましたがよく分かる気がします。
柔道を通じて柔道以外の色々な事が学べるのです。
そしてそれは建前など必要としない本音の世界です。

ややこしい事はさておき、今日の道場はからっとして風が心地よく、昨年のサウナ地獄とくらべかなり快適な環境と思えました。
どうやら梅雨が明けたようです。
中学生の面子を見渡すとおなじみの3年生達に加え、普段見ない顔が何人か混じっていました。
2年生や新1年生達です。
新1年生は坂井柔道教室OBの子がいるので見ない顔というわけではないのですが、2年生には坂井柔道OBがいないせいか、普段土曜夜の一般の部で顔を見る事はありません。
まあ、3年生で普段おやじが乱取りさせてもらってるシュウ君とハヤテ君もOBでは無いのですがね。

練習はいつもの補強運動から始まり、その後打ち込み、早打ち込み、マットを使っての投げ込み、元立ちを立てての乱取り、といつもとは時間のかけ方が違います。
みっちり1時過ぎから夕方5時まで練習が続きました。
元立ちを立てての乱取りでは、元立ちに立とうか迷ったのですが、あくまで主役は子供達なのでスタミナが持つ筈の無いであろうおやじは掛かりの方に専念しました。

いつものようにハヤテ君、シュウ君、R星君らとやりましたがやはり3年生は歯ごたえがあります。
北信越大会に今度出場するシュウ君などはやはりパワフルでなかなか投げさせてくれません。
それどころか小外掛けで一回投げられました。
持ってすぐ掛けないとだめですね。
いいとこ持ってしばらくためらっていると(というか休んでいると)絶対にやられます。
もうすぐ3年生も引退して受験勉強に突入する時期となりますので、それまでに一回でも多く投げられた借りを返さなくてはなりません。
またの機会としておきましょう。
でもお互いガチで乱取りできるのはこれが最後かも知れません。
北信越までそんなに日が無いし、それが終われば全国大会に進みでもしない限り、中学柔道も終わりでしょうから。
全国に行くような事があれば、もうおやじは相手にされないでしょうけど。

久々に柔道をやって息を切らしました。
苦しいけど楽しい、そんな不思議な感覚です。
そんなたまらない幸せを味わえるのもあとわずか。
3年生が引退してしまうと、ざっと見渡した限り歯ごたえのありそうな奴は見当たりません。
そんな寂しい時期に突入してしまうのでしょうか。
それともふらっとこのおやじの様な変な人が入って来て、バチバチやり出したりして。
まあ、おやじはおやじ同士、休みながらできる県立武道館が一番合っているのかもしれません。

とにかくおやじの目標は強くなる事、子供たちの補強運動に同じようにフル参加したり、掛かり稽古で元立ちに立つなどいくらでもやりようはあります。
あまり大ぶろしきを広げると自分の首を締めてしまいますが。

そんな感じで一日目は終わりました。
半月の休養で肘、膝の痛みはかなり落ち着きました。
暑い夏の盛りに思い切り柔道が出来ないのは少し残念ですが、まあおやじの場合先は長いのでぼちぼちやります。

肝心の子供たちはと言うと、さすがに午前午後の練習は応えたようです。
熱中症というか脱水というか具合の悪くなる子もちらほらいましたね。
そういえば中学生のR星君も道着の袖が汗でグッチョリでした。
こんなに道着がグッチョリ濡れるほど汗をかいてみたいもんです。

マオやリオはまあいつもどうりに淡々とこなしているように見えました。
マオは最近サーキットトレーニングでへばる事が多くなった気がします。
体力が落ちているのでしょうか。
それとも誤魔化すのを止めて真面目にやっている証なのでしょうか。
リオは相変わらず抜群のスタミナで一番のチビながら練習に付いて行っているようです。


明日は通い合宿2日目、海で海水浴が待っています。
まっかっかになってしばらく柔道着が着れなくなる気がしますが行ってきます。
 

2013年7月29日月曜日

真夏の強化練習 おやじ柔道(51)

暑い日が続いておりますね。
梅雨が明けたと思ったら集中豪雨で、洗濯してガレージに干してある柔道着が心配です。
最近、柔道関係者やその他の人達から「ブログ見てます」と言われる機会が増え、少し戸惑っているへぼおやじです。
最初は好き勝手に書いていたので結構ストレス発散になっていたもんですが、近頃ではあの人やこの人も読んでいるんだなあと思うとついついペンが湿りがちになってしまいます。
ペンなど使ってませんがね。

一昨日の少年柔道教室は、地区の夏祭りやその他のイベントと重なった子が多いということで開始4人、途中から5人の少人数でした。

うちのリオは前日のお泊り会で昼過ぎに帰宅し、夕方から電池切れで眠ってしまいとうとう練習を休んでしまいました。
いつもならそんな我儘を許すおやじではありませんが、翌日にある県武での少年柔道強化練習会に参加させるため目をつぶってやりました。
甘々ですが、翌日の強化練習には何としても参加させたかったのです。
以前にも書きましたが普段は同じ学年、背格好の子がチームにいないのでどうしても普通に練習が出来ません。
自分より大きな子と自由練習をやることがいい練習になるのかもしれませんが、いつもそれでは継続するのがとてもしんどいと思うんです。
たとえば自由練習では相手の子がわざと投げられたりしてくれてますが、本気で投げられたのではない事ぐらいリオにも分かりますからやっていても「手ごたえ」として実感できないのではと思ってしまいます。
低学年の人数不足はうちのチームに限ったことではなく、他所の道場でも同様のようで、毎年この強化練習会には遠く他県のチームからも参加チームがあるようです。
と言っても低学年の部は県内のチームばかりでしたが。

昨年もこの練習会にリオは参加しましたが、その時は始めて約半年程度であったためか寝技でも立ち技でもボコボコにやられっぱなしで、途中で泣きが入ってリタイアしてしまいました。
練習試合も3試合ほど行いましたがどれも秒殺だったと思います。
その後一年間でどれほど進歩したのか、その成果を確かめたくて実はおやじはこの日を楽しみにしていたのでした。

昨年もおやじは指導者でもないのに道着を着て練習会に参加していましたが、今年も同様に参加しました。
やはり、リオが心配だからです。
近くで見ていて危なくなったらストップをかけてやるつもりでいました。

姉のマオも練習会に参加しているんですが、マオの方は不思議と心配にならないんですよね。
決して強いからではなく、いつもボコボコにやられるんですけどいつもながら要領がよいというか、ずる賢いというか、危なくなると適当にごまかすので放っておいても大丈夫な気がします。
むしろずるしないように近くで監視してやらないといけないのでしょうが。
リオの場合、危なくても放っておいたらそのまま最後までやろうとするので何となく怖いのです。
過保護なおやじと馬鹿にされるんでしょうが。

今年もどうなる事かと心配でした。
前日は強化練習に行きたくないとぐずっておりましたしね。
柔道やめるとも言ってました。
さすがに今更辞められると困るのですが、おやじが付いててやるからとなだめすかしてなんとか県武につれていった次第です。

いざ練習が始まると今年は泣きが入る事も無く、練習試合でも最後の2年生に優勢負け以外は負ける事も無く、寝技でも立ち技でも大してやられる事も無く、むしろ傍で見ていてもほとんど負けることはありませんでした。
同じ小学一年生の中では、目立って強いというわけでもないのですが明らかに強い方みたいで、なんか安心させられました。
この一年でかなり成長したようです、柔道だけでなく全てにおいて。

このように子供の成長が柔道を通して実感できるのも少年柔道の面白みですね。
一年前は乱取りでいいように投げられまくって頭を打っては泣き、寝技で顔の上に乗られて息が出来ないと言っては泣き、同じく寝技の縦四方固めで足をからめられ痛いと言っては泣いていたのが信じられない成長ぶりです。

長女のマオの方は相変わらずで、掛稽古でもかかりに行くふりをして休んでいるのをしっかり指導者の先生にばれていました。
マオの練習は隣の大道場でやっていたので実は一回もおやじは見ていません。
ちょっと目を離すとすぐサボる悪い癖が案の定出ていたようです。

前回の試合でたまたま勝って少し慢心している様子なので、その勘違いを叩き直してやる必要がありますね。

偉そうなこと言ってるこのおやじは最近ちょっと柔道やれてません。
県武には先週水曜も金曜も行くつもりでいたんですが、直前になって気持ち悪くなったり、急に厄介な仕事が出てきたりで行けませんでした。
厳密には行こうと思えば行けない事も無かったんですが、ちょっとサボってしまったというところです。
あれ、マオのサボりをとやかく言えないじゃないですか。
自分こそ誰かに勘違いを叩き直してもらう必要がありそうです。

ブログを書いていると普段気が付かないことに気づくことが多いですね。

柔道好きの勘違いおやじでした。




 

2013年7月14日日曜日

真夏の柔道サイコー おやじ柔道(50)

 今夜はサタデーナイト、とくれば柔道の練習日です。
北陸地方はまだ梅雨が明けてないのでしょうか、今にも降り出しそうな曇天の空です。
にもかかわらず18時からの少年柔道の部は一周約800mを2周、トータル1.6kmのランニングからスタートです。
いつもは道場内を10周のランニングから始まるのですが、夏場に限っては外のグラウンド周囲をランニングしてます。
1年生から6年生まで同じメニューをこなしていきます。
最初から最後まで。
うちのリオは1年生一人で一番チビで女の子ですが、けっこう根性と負けん気で食らいついていきます。
ランニングも全体の真ん中あたりでいつもゴールします。
その後道場に戻っての地獄の補強運動もきっちりみんなと同じにこなします。
最初のうちはなんでこんなに一生懸命やるのか分かりませんでしたが、最近何となくわかってきました。
最初は異常な負けず嫌いなのかと思いましたがそうでもありません。
試合で負けても泣くどころかけろっとして笑っていたりします。
何も考えずに延々と同じ動作を繰り返す、いわゆる機械的な作業が大好きなんだと思います。
小さいころから一人で黙々と積み木やブロック遊びなどをほっといたら何時間もひたすらやっている事がありました。
姉のマオならすぐ飽きて放り出すような遊びをいつまでも延々と真剣に続けている、そんな子供だったんです。
ちょっとした偏執狂ですね。
おやじとちょっと似ているかもしれません。

練習はサウナのような高温多湿の道場で、土曜の立ち技中心の濃いメニューでした。
うちのマオなど早打ち込みの最中に泣きだして過換気になる始末。
追い込まれて泣くなどハートが弱い証拠です。
普段から追い込まれるとこっそりさぼるようなところがあるので、今夜のように指導者に横にぴったり付かれて檄を飛ばされながらの早打ち込みだと、逃げ場が無いのでああなってしまったのでしょう。
こうでなくては強くはなれません。

しかし、おやじも道着を着て道場に立っているだけで汗みずくです。
電解質入りの水2.5リットルを、昨年の夏に買ったスポーツジョグに用意してきて正解でした。
ぐんぐんものすごい勢いで水が無くなって行きます。

そのうち赤帯が数人に渡され、掛かり稽古が始まりました。
暑いからこそ徹底的に追い込むつもりなんでしょう。
柔道の練習はある一線を超えると余計な力が入らなくなります、消耗しきって。
そこからの練習がほんとに身になる練習のようです。
ただし、リミッターが効かなくなっているので怪我をしやすい状態でもあります。
実は掛かり稽古の最中、キャプテンのG河君が左の肘を負傷しました。
受傷の一部始終をたまたま近くで見ていましたが、指導者の先生に投げられてのものでしたが、特に無理な手の着き方をしたようにも見えなかったんですがね。
当然指導者の投げですから無理な力がかかっているわけでも無く、十分受け身がとりやすいよう配慮された投げに見えました。
しかし、この異常な高温多湿の環境での掛かり稽古で、正常な判断が出来なくなっていたのか妙な反応を体が勝手にしてしまったんでしょうか。
見ていてあれほど痛がるのが不思議に見えるそんな感じでした。
耳鼻科のおやじはこんな時無力です。
大事に至らなければよいと願うのみです。

少年の部はそんな感じで突然終わった感じでした。
坂中生やM石先生家族が20時近くになると何処からともなくやって来て練習に参加してきました。
週末のディナー後の腹ごなしに坂井柔道教室一般の部はちょうど良い感じなんでしょう。
いや冗談です。

道着を着て畳に上がるからには怪我することも覚悟の上で無くてはなりません。
柔道着の白は死に装束の白の意味もあるんです。
決して軽い気持ちで畳の上に立つべきでありません。
たとえ相手が小学生であってもです。

一般の練習は準備体操の後、打ち込み10本を行い水分補給の後立ち技乱取りになりました。
県立武道館と違って相手はみな若いので、はっきり言って2本連続でやるとダウンしてしまうおやじはちょっとみじめです。
県武では周りも結構年配なので、皆適当に休みながらやっています。
だからおやじもそんなに目立つ事は無いんですけどね。

やはり体に力が入りすぎなんでしょうか。
かといって全く脱力してしまうと、疲れませんけど組み負けて勝てません。
今日は、長く組んでいると技を掛ける力が吸い取られて無くなってしまうので、いいところを持ったらためらう時間を省略してすぐ掛けに行く事を心がけました。
相手がこちらの道着を持つ前に掛けに行くと結構掛かりました。
「持ったらすぐ掛ける」というのはよく聞くフレーズですが、いま一つ実践できずにいました。
それは、「返されたらどうしよう」と要するに怖いのです。
今夜は暑さで少し脳の制御が甘くなっていたせいか、それほど恐怖を感じること無く「持ったらすぐ」を実践できた気がします。
もっとも傍で見ていたらきっとまだまだ遅いのでしょうが、意外と技が決まりました。
ハヤテ君には久々におやじのけんけん内股が二回も、R星君には二回目の乱取りで払い巻き込みが決まりました。
両方ともお世辞にも綺麗と言えない投げでしたが久々なので嬉しくなってしまいました。

まあこんな感じで灼熱地獄の土曜の夜が終わったわけですが、1時間がおやじにはちょうど良い練習時間のようです。
一度でいいからぶっ倒れて気を失うほど練習してみたいもんです。
そのまま永眠してしまいそうですが。

とにかく今日は気持ちよかったー。
夏の柔道サイコー。




 

2013年7月8日月曜日

福井県少年柔道大会 おやじ柔道(49)

7月7日の今日は県の少年柔道大会がありました。
今大会は柔整師会の大会も兼ねており、上位入賞者は秋に行われる全国大会に行けるそうです。

試合は午前に4年生から6年生までの学年別個人戦、午後は各チーム7人からなる団体戦と、白熱した試合が繰り広げられました。

我が家のマオは今回もどうせ駄目なんだろうと諦めていましたが、ふたを開けてみたらおやじ的には合格点でした。

まず個人戦、一回戦は敦賀の選手で体格的にはマオより数段劣る選手で、はっきり言ってくじ運が良かったと思いました。
試合は大内刈りで有効を奪いそのまま横四方で抑え込みましたが足をからまれ、足を抜く事が出来ず待て。
その後同様のパターンで大内刈りから横四方で今度は足をからまれず抑え込んで一本勝ち。
二回戦は神明の選手で団体戦のメンバーでもあり、シードされてもいる選手でしたがやはりマオより小柄な選手で、見た目では決して負けてはいませんでした。
試合はほんのわずか向こうが上回っていたようで、背負い巻き込みからの抑え込みで負けてしまいましたがマオも背負い投げを見せるなど決して相性が悪い相手ではなかったと思います。
最近のネガティブな練習内容から考えると十分といえるほどの結果だったと思いました。

午後の団体戦ではマオは次鋒で登場でした。
国見さんと豊さんのチームとのリーグ戦でした。
相手には悪いのですがうちにとっては絶好の組み合わせだったようです。
何とか両チームに勝ち決勝トーナメントに進む事が出来ました。
うちのマオもなんと本日二勝目を挙げる殊勲でチームに貢献できました。
この二勝目はやはり自分よりも小柄な相手からの勝利ですが、二度大内刈りで有効を奪い、その後の寝技では失敗しましたが三度目は大内刈りから内股気味に相手をひっくり返しての一本勝ちと、言う事無い出来でした。
団体戦での他二試合はいずれも体格で負けており、試合もあっという間に転がされて抑え込まれて負けるいつものパターンでした。
まだ自分より大きい相手に立ち向かって行けるほどの自信は無いようです。

マオに関しては本日は5戦2勝3敗と負け越しではありますが、そんな贅沢は言ってられません。
何より初めての寝技と立ち技による一本勝ちが一日で二回も転がり込んできたのですから。
それにしてもマオの大内刈りが決まるなんて夢にも思いませんでした。
大内刈りは地味でなかなか決まりにくい技ですが、もっとも入りやすい技の一つなのでこれをモノに出来ると一気に先のステージに進む事が出来ます。
大内刈りからの攻撃は実はおやじの練習課題でもあり、目標でもあります。
もうほとんど諦めていたマオの柔道でこんな事が起こるとは夢にも思いませんでした。

練習すればやっただけの事があるというのを目の当たりにした感じです。
少しだけ娘がうらやましく思えた今日のおやじでした。

我がチームの他の子の試合についてはマオと同学年で半年前に入団したAちゃんが個人戦で3回戦まで進出する快挙でした。
これまで2回ほど大会には出ていますが、いずれも恵まれた体格を生かすことが出来ず勝つことが出来ませんでした。
今大会では技は出ないものの自分の体を生かすコツは掴んだようです。
今後技が身について来れば県大会で上位入賞も夢ではないでしょう。

他の子も6年生は1、2年前まではぱっとしなかった技の切れも、試合で決まるようになってきたようです。
子供の柔道は練習の成果がすぐに試合に現れます。
だから見ていて面白いのです。

おやじの柔道の方は週1、2回の県立武道館、毎週土曜の坂井町柔道教室一般とあいも変わらず継続しております。
毎回それなりに手ごたえもあるんですが、やはり試合をしないと練習の成果は判断できないというか、今の自分の評価が難しいですね。
でも試合は緊張するし、はっきり言って怖いです。
試合前でも平気でいられる子供たちが信じられないといったところです。

子供の試合ではあーしろこーしろと野次みたいな声援を飛ばし、自分の試合では怖いなんて言ってるおやじはちょっと複雑な心境です。
ガンガン練習して試合で勝つ子を見て、ひそかに憧れてしまう恥ずかしいおやじでした。
 

2013年6月23日日曜日

試合二回目(坂井市柔道大会) おやじ柔道(48)

 47歳で17年ぶりに柔道を再開してから二回目の試合に出てきました。
毎年この時期に行われる坂井市柔道大会です。
7月に行われる県大会の予選を兼ねているそうです。
いつも行っている坂井武道館にて行われました。
午前中に団体戦、個人戦ともに一気に行われました。
今年、坂井町は団体戦はメンバーが集まらなくて個人戦のみの参加でした。
坂井町から個人戦に出場するメンバーは三人、参段で軽量級のO本さんと弐段で重量級のI嵐さん、そして49歳弐段のへたれおやじです。

8時半集合とのことで8時半過ぎに坂井武道館に到着すると、いつも県立武道館で抜群のスタミナを発揮しているK納君が居ました。
「あれ、なんでいるの」と声を掛けると、彼は春江町の住人で月、木は春江柔道教室で少年の部の後の一般の部で練習しているのだそうです。
という事は今まで水、金の県立武道館のみならず月、木も春江で柔道をしているという事になりますね。
彼の事だから週4回みっちりやっているのでしょう。
週三回で体を痛めてしまうおやじとは根本的に体の耐久性が違います。
やはり歳の差を感じてしまいます。
今日は春江チームの一員として参加するとのことでした。
団体戦はもちろん個人戦も無段の部で。

道場の更衣室に入ると道着に着替えている年配の方が、背中のゼッケンを見て今日のおやじの対戦相手とすぐわかりました。
春江の方で年齢はなんとおやじより上の50過ぎだそうです。
昨年参段をお取りになられたとか。
パンフを見ると段位以外に体重が記されていて、90kgだそうです。
身長はおやじよりちょっと低めですが体の厚みが半端ありません。
ウオーミングアップの打ち込みも拝見しましたが、それなりにやりこんでいる様子がうかがえました。
K納君にそれとなく「M田さんてどう?今日あたるんだけど。」と聞くと少し笑みを浮かべて、「ああ、あたるんですか。強いですよ」と教えてくれました。
しかし、+80kg級は見渡すと100kg級ぞろいです。
88kgなんて中途半端な体のおやじが場違いに見えてきます。

K納君に少し打ち込みの相手をしてもらって、そそくさとアップを済ませて成り行きを見守る事にしました。
 春江町2チームと丸岡町1チームによる団体戦が始まりました。
試合が始まってすぐその迫力にたじたじでした。
少年柔道には無い、力のこもった組み手や足さばき、体さばきの音が本気というか必死というかものすごい迫力なのです。
中途半端な気持ちで参加すると怪我をすると言わんばかりでした。
試合のほうは、1時間半ちょっとで丸岡が優勝したと思います。

おやじはもうまな板の上の鯉状態です。
試合前の緊張感は何とも言えないものがあります。
普段の日常では明らかに味わう事は出来ません。
この歳でこの緊張感が味わえるのは幸せな事なのだろうか?などと考えているうちにおやじの出番です。
相手の方は右組みでおやじとは合い四つでした。
打ち込みや団体戦を見ているくせに相手が右組みという事をこの時初めて知りました。
案の定すごい力です。
固さがひしひしと伝わってきました。
動いて組み手争いをするスタミナも無いおやじは、案の定がっぷり四つに組んで力比べになりました。
相手も息があがっていますが、それ以上にがっぷり組んでしまうと身動きがとれません。
それでいてこちらは全く技が出せないのに相手は息を荒げながらも足技を飛ばしてくるのです。
時には大外も繰り出すなど、要するにおやじより技が出る分実力的に上なのです。
大外が出てくるという事は組み勝っているという事です。
技が出せないおやじは指導を立て続けに食らい、最後は大外でぐずぐずに倒されて技ありを奪われ、その時点で優勢負けしてしまいました。
まあ、見るに堪えない試合だったと思います。
思い切ったアクションを起こさなかったおかげで怪我はしませんでしたが。

以上のように復帰2戦目も無事終了しました。
冴えない結果ではありましたが、怪我が無かったことでほっとしています。
今年の目標である「試合に出る」はもうクリアしたとして、次の目標は「試合で技を掛ける」ですね。
そのためにはやはり重量級の大人と普段から乱取りをして慣れておく必要があります。
中学生はスタミナも無尽蔵でこまねずみのようによく動くので捕まえるのに一苦労ですが、組んでしまえば力が無い分、組み勝つのは容易です。
組み勝てればおやじでも技を掛けに行く事が出来ます。
スタミナが残っていればですが。
今日の様な重量級とは戦い方がまるで違うのです。
おやじの試合相手はおそらく今後も重量級ばかりなので、重量級の柔道に慣れておく必要があると感じました。

そういえば昨日の土曜日はJA主催の少年柔道大会がありました。
リオは二試合に出て二回とも負け。
マオは3試合に出て一回勝ちました。
そして二人とも3位の賞状を頂きました。
なんかおかしいですが、欠場で参加者が少なかったり、一回戦に負けた者同士を2部として扱いそこでトーナメントを行うという変則的な大会だっため、かなりの人数が賞状をもらう事が出来ました。
その反面明らかに実力的に上の子がたまたま一回戦勝って1部の扱いになったため二回戦で負けて3位になれなかったなんて事が起こりました。
まあ、1部と2部では賞の重みが違うと考えればいいんでしょうが。

親子そろってぱっとしない柔道週間でしたが、唯一マオが二勝目を挙げた事が救いでしょう。
といっても技を掛けて獲ったポイントではなく旗判定による優勢勝ちですが。
ダメダメと思っていたマオは今回の試合では意外に強くなっている印象を受けました。
おやじと一緒で技が出ませんけど、練習すればそれだけの事はあるんですね。
また一つ子供に教わった気がします。

まあ、やっと試合の重圧から解放されたのでしばらくは気楽に柔道の練習を楽しむことにします。
試合に出る気はしばらく起きないでしょうから。

2013年6月17日月曜日

ウデガイタイ おやじ柔道(47)

めっきり暑くなってきました。
柔道やった後の道着が汗でずっしり重くなっていい感じです。

今度の週末には、おやじの娘たちが通う柔道教室主催の柔道大会があります。
もちろん全員参加です。
おやじも含めて。
しかし、ここのところおやじと長女の柔道は尻すぼみの状態と言いましょうか、不調です。
長女のマオは、なんとなくやる気が感じられなくなりました。
楽しんでやっている風にはとても見えません。

おやじは冒頭にもあるように腕の痛みが慢性化して力が入りません。
最初は釣り手の肩の痛みだったのですが、最近では肩から上腕にかけて全体的に痺れるようなだる重い状態になってきました。
もちろん釣り手に力を込めて釣ろうとすると鋭い痛みは変わらずあります。
ただ、最近では引手側の上腕も似たようなだる重い感覚が出てきました。
乱取り中のスタミナも腕に関しては、あっという間に疲れて強く握れない状態になってしまいます。
歳のせいでしょうか。
常に力が入っている状況で乱取りしていますが、どうやらこのままいくと壊れてしまいそうです。
うまく脱力した状態で組むことを心掛けたいのですが、力を抜くと組負けてしまうので出来ません。
組手争いから組勝ったらすぐに技に行かないといけないのですが、なかなか思い切って技に行くことが出来ません。
いつ技に行こうかもぞもぞやっているうちにガス欠で終わってしまうというのがパターン化してしまって面白くありません。
ここらが一つの壁のような気がします。
ここで止めてしまうか、返し技を恐れず先に掛けて行けるようになるか、分かれ道だと思います。

次女のリオは同年代の子と乱取りする機会が無いので何とも言えませんが、今のところ順調に伸びてきてるようです。
技も覚えてきて乱取りでも積極的に技を掛けに行く光景をよく目にします。
もちろんチビなので返されることも多いのですが、そこは回りも気を使ってわざと投げられてくれています。
指導の先生方が相手の子供に無理に返さないようにさせているのですが、返し技を恐れて守り癖がつかない様にとの配慮なのでしょう。
リオはマオと違って体力的にも優れているようで、うまく教えれば強くなる可能性があると思います。
なにより練習に取り組む姿勢が違います。
やる時は一生懸命やります。
しかし、おやじも体調が悪い時はついつい流してやりたくなってしまいますので、マオの事はあまり言えませんがね。

それはそうと昨日の日曜は朝から自宅前の側溝清掃作業がありました。
近隣の住民総出で側溝の石蓋を外してバキュームが終わったら戻すという重労働でした。
側溝の溝板はコンクリ製でかなり厚みがあって1枚20kgはあろうかという代物でとても老人、女性に扱えるもんではありませんでした。
柔道おやじとしては普段の練習の成果を発揮する場と思いきや、前夜の柔道からくる疲労で腕、肩が張っており、溝蓋を10枚ほど上げ下げしたらもう力が入らなくなってしまいました。
近所のパパさんたちも四苦八苦してましたが、お隣さんでバスケのチームを指導しているパパさんは細い体にもかかわらず重い溝蓋をひょいひょい持ち上げていました。
明らかにこのおやじよりもパワフルで余計落ち込んでしまいました。
そんなわけで柔道翌日でただでさえ「おじいちゃん」状態のおやじは完全ノックアウトで、魂の抜け殻のようにうたた寝ばかりしてせっかくの晴れた日曜を過ごしてしまいました。

今度の日曜は試合ですが、何も考えず「無心」で臨む以外ありませんね。
勝とうと思っても勝てる状態ではありませんし、そもそもおやじの場合は試合に出ることに意義があるのですから。

2013年6月7日金曜日

近況 おやじ柔道(46)

 6月になり暑くなってまいりました。
子供たちも練習で柔道着を汗でじっとり濡らして帰ってくるようになりました。
おやじの医院は6月に入る頃になると、毎年そうですが患者数は激減します。
花粉の飛散が一段落するのと、暖かくなって風邪をひく人が減るせいです。
こればかりは仕方がありませんね。

6月には坂井町の柔道大会があります。
市民大会の一環で柔道部門も少年、一般の部とに分かれて試合をやるようです。
うちの娘たちも含めて、この日は全員参加の大会が催されます。
そんなわけで毎回熱のこもった練習が行われているわけです。

肝心のうちの娘たちはどうかというと、次女のリオは変わらずマイペースで黙々と練習しています。
大内刈りが気に入った様子です。
寝技の腕縛りも最近積極的にやるようになってきました。
ただ一つ問題があるとすれば、同じ学年、同じ体格の子がうちには居ないのです。
従って練習パートナーがいないということになります。
こればかりは運なのでどうすることもできません。
同じチーム内にライバルがいないということは、良くもあり悪くもあります。
良い点はもちろん無条件で試合に出れることです。
 指導者からはじかれる心配もありません。
同じチーム内でのレギュラー争いが無いというのは大きなストレス軽減であることは間違いありません。
悪い点は当然、向上心が無くなり上達しないことです。
よほど柔道が好きでないとモチベーションが保てません。

最悪なのはそれまでライバルが居なかったのに、いきなり強力なライバルが出現してしまうことです。
それまでのぬるま湯状態から一気にレギュラー争いの中に放り込まれたのでは、何となくやっていた者はそのギャップについていけずにそこで挫折してしまうでしょう。

うちのマオがちょうどその状態にあります。
リオはまだぬるま湯状態真っ只中ですが、そのうち同じ状況が発生するかもしれません。
なんせ体も小さく、決して素質に優れているわけではないのですから。

現在、うちの嫁さんはなんとかはっぱをかけてマオを奮い立たせようとしています。
毎回練習の後は地獄の説教タイムが待っています。
自分もあまりのやる気のなさをついつい一緒になって責めたりもしてしまうんですが、同じ柔道をやっている自分としては、これ以上言う気になれないというのが正直なところです。
自分も少年柔道経験者でしたが、子供のころの体格差というものは柔道にあっては、残酷なほどにどうしようもない厚い壁なのです。
10kgの体重差があればまず勝つことは難しいでしょう。
大人に置き換えて考えても、自分の倍の体重の相手にどうやって勝てばいいのか分かりませんもの。
しかも最近ではこの暑さです。
自分などは一本3分の乱取りを2本続けてやろうもんなら、白目をむいて気絶しそうなぐらい消耗してしまいます。
まあ、ガチガチに力が入りまくったおやじ柔道だからなんですがね。

というわけで我が家のマオは今、非常につらい状況にあります。
そのうち柔道を辞めたいとか言い出すかもしれません。
そうなったらリオもついでに辞めてしまうでしょうから、うちで柔道をやるのはこの勘違いおやじ一人という笑えない状況になってしまいます。
たぶんそれでも余計意固地になって辞めないおやじではありますがね。
これ、福井県人特有の気質だと思います。
周りの目を気にせず意地でしがみついて離れないというのは。
柔道とは無関係ですが、仕事上の付き合いをしている方で、これと同じ状況になっている方がいます。
どんな迫害を受けようと、意地でも現在のポストを明け渡そうとしない人が。
そんな状況がもう何年も続いていて、おそらく定年までそれは続くのでしょう。
また、そんな他人から見れば不毛以外の何ものでもない行為を受け入れる人間感情が福井にはあると思うのです。

脱線してしまいましたが試合は6月22日に少年柔道の大会があり、翌日の23日には一般成人の大会があります。
22日はおやじの本業である耳鼻咽喉科の福井県地方部会もあります。
もろに少年柔道大会とかぶってしまいました。
本来なら仕事優先で少年柔道の方は観戦を諦めるところですが、ど~しても見に行きたいんですよね、子供たちの戦いを。
また、うちの道場主催の大会なので試合の進行などで人手がいるんですが最近もろもろの事情で手が足りない状況なんです。
おやじも当然進行係で手伝わなければいけません。
翌日にはおやじの参加する一般の大会もあることだし、耳鼻科の学会もどうでもいいことなどないんですが、今回は勘弁してもらいたいですね。
ということで耳鼻科の方は欠席せざる負えません。
本気かと言われてしまいそうですが本気です。

肝心のおやじ柔道は相変わらずぱっとはしません。
最近風邪気味だったせいかスタミナが一段と無くなったようです。
3分の乱取り一本でもうダウンです。
ここまで持久力が無いと柔道になりません。
組手で勝ってもそこまででガソリンを使い切ってしまって、いいところを持ちながら技に行くことが出来ません。
「ダンスしに来たんかお前は」なんて言われてしまいそうです。
みっともないったらありゃしません。
こんな状態だから子供のことは強く言えないんですよね。
まあ、23日のおやじの復帰第2戦は前回同様おやじ一人でこっそり行って帰ってくるつもりです。
行きは自家用車、帰りは救急車なんて事にならなければいいのですがね。

 

2013年5月27日月曜日

おやじ柔道(45) 大野での合同練習

 すっかり初夏の陽気となり、柔道着を着るだけで汗ばむ季節となりました。
やはり柔道するなら冬より夏だと思うこの頃です。
おやじの本業である耳鼻科医院の方は、スギ花粉症は過ぎ去ったのですがカモガヤがそれに代わって特定の人達を悩ませているようです。
おやじも少しだけ症状が出ています。

さて、柔道ですが相変わらず親子で地道に続けております。
長女のマオは何となく続けているだけで、最近進歩を全く感じなくなりました。
無気力症候群です。
妹のリオは、柔道に対して興味を持ってやっていますが練習中に泣く事が多くなりました。
あまえんぼ症候群です。
で、当のおやじはというとつい最近まで腰痛に悩まされていました。
一週間ほど休んで何とか今は回復しましたが、最近は右肩の痛みがぶり返す兆しを見せています。
肘の痛みはだいぶ良くなりました。
と、相変わらず体があちこち痛む毎日です。
ポンコツ症候群とでもいいましょうか。
肝心のおやじ柔道ですが、こちらは自分なりに順調に階段を上っている実感があります。
県武などで全く知らない人とも乱取りする事がありますが、以前の様な次元の違いを感じるような事は無くなりました。
相変わらず技は出ませんが、その代わりに組み手がかなり上達した実感があります。
以前はとても怖くて乱取りをお願いできなかった人とも普通に出来るようになりました。
体もいつの間にか90kg近くまで増量していて、これまでの人生で最重量となっています。
柔道はやはりそれなりの体重が無いとだめなんですね。
体重は大きな武器です。

昨日の日曜は大野に出稽古に行ってきました。
實心館仲保道場さんと大野柔道教室さんとの合同練習でした。
大野さんとは昨年も坂井武道館で合同練習をしたことがありましたが、實心館仲保道場さんとは初めてでした。
しかし、大会などで活躍を目の当たりにしていたので、どんな練習をしているのか興味あるところでした。
不肖私おやじ柔道家も道着を着て参加しました。
次女の小学一年生のリオも参加です。
今回の合同練習は仲保道場さん主体の練習でした。
普段の練習内容とは程遠いのかもしれませんが、指導方針などは変わりようがないのでラッキーで実り多い合同練習でした。

時間は午前11時から午後4時ごろまで約5時間みっちりでした。
11時から約30分準備運動と補強練習でさほど坂井柔道教室と変わりません。
むしろうちよりも軽めだったと思います。
その後寝技の特訓が始まりました。
2時過ぎまでみっちり行いました。
内容はかなり実戦を意識した内容で、様々な体勢、状況を想定して攻め方を考えさせるものでした。
具体的にこうしろとかそんな感じではなく、自分で考えて攻めさせるのです。
寝技のバリエーションが少ないうちとしては、最も苦手とする練習だったのではないでしょうか。
何をどうして良いのやら分からない者も中には居たと思います。
特に亀の状態のまま動かない子がうちはほとんどでした。
これではいけません。
亀の状態のまま待てがかかるのを待つという戦法は、これからは通用しません。
というか、立ち技も寝技も「守り」というのは存在しないんですね、柔道には。
細かいことを言えば守りのテクニックというのはあるにはあるんですが、それらは全て次なる反撃に繋がるものでなくてはならないのです。
そんな基本的なことを再確認させていただいた気がします。

いろんな寝技の練習が延々と続き、気が付くともう2時を過ぎていました。
このまま寝技だけで終わるのかと思っていたところ、立ち技の打ち込みが始まりました。
仲保道場の全国レベルの打ち込みは見ていて感心させられました。
寝技に限らず立ち技も相当高いレベルにあります。
それから掛稽古となりました。
元立ちは仲保道場さんと、大野道場さんです。
うちの坂井柔道教室は弱小すぎて元立ちに立てない始末。
うちのマオなど掛かりに行くふりをして逃げ回っているだけでした。
リオは小さすぎて問題外。
マオは最近ちょっと引かれただけで自分からへたり込む癖が付きました。
もう柔道以前の問題ですね。
これでは恥ずかしくて試合には出せません。
相手に失礼です。

マオについては厳しいことばかりしか言えませんが、本人にしてみればいい迷惑なのでしょう。
遊び感覚で始めた柔道がいつの間にか生きるか死ぬかの勝負の場に変わっているのですから。
自分より体力で明らかに上回る相手と立ち会うのははっきり言って恐怖です。
力では敵わず、かといって力を凌駕出来る技も身に着けていないのですから。
丸腰で戦場に出ていくのと同じです。
自分も子供のころは体力でおくれを取る方だったのでその感覚はよく分かります。
では何故柔道を続けて強くなる子がいるのでしょうか。
それは勝てるからです。
勝てないから続かないのに、勝てるから続けられるというのは矛盾しているように聞こえますが、実はそうではありません。
勝てない子でも、乱取りの中で数か月に一回、技がきれいに決まる瞬間があるのです。
場合によっては一年に一回程度かもしれません。
しかしたった年に一回のその瞬間があるからこそ、負けてばかりの柔道でも継続できるのです。

これは子供に限った話ではありません。
このへたれおやじにもまるで神様が乗り移ったとしか思えない内股が決まった瞬間がありました。
それは今から遡ること20年以上前、相手は後輩でまだ柔道部に入部して日が浅かったと思います。
その後輩の掛稽古で、後輩が苦し紛れの小外掛けを掛けてきました。
小外掛けはその後輩の得意技で、高校時代の体育の授業でよく同級生相手にそれで勝っていたそうです。
当然そんな小外掛けは素人でもない先輩の自分にかかるはずはありません。
後輩が刈り倒すのを諦め、足を戻そうと後ろ足に体重を移そうとしたその瞬間だったと思います。
おやじの馬鹿の一つ覚えの内股がさく裂して、後輩はその場で一回転してまっさかさまに背中からものすごい勢いで畳に落ちました。
しばらく呼吸が出来なかったほどです。
掛けた自分も驚きました。
全く重さを感じなかったからです。
自分の右太ももの外側に後輩の内腿が「ボン」と軽く当たった程度の感触しかありませんでした。
その場で見ていた他の部員も驚いていました。
なんでも現実離れした飛び方で後輩が宙を舞ったそうです。
こんな下手糞おやじにもそんな神秘的な体験があったのです。
今、投げ込みでもこんな感触を味わうことはできません。
ずっしりとした相手の体重にあえぎながら、よっこらせと腰に乗っけて落とす感じにしか投げれません。

思ったことをそのまま書いてみました。
50歳目前で若者に混じって柔道に精を出すこの痛々しいおやじに、再びあの瞬間が訪れるのでしょうか。
子供たちにもあの感覚を味わってもらえたら柔道に対する考えも変わるのでしょうか。
大人が自分から飛ぶのとは明らかに違うあの感触を、どうやって味わってもらえば良いのでしょうか。
このおやじに分かるはずなどありません。

以上でした。



 

2013年5月6日月曜日

おやじ柔道(44) 試合に出ました

久方ぶりの更新となりました。
今日は県立武道館で高段者大会がありました。
それのおまけの様な感じで段別試合がありました。
おやじはむろん弐段の部です。
この大会が毎年あることはもちろん知っていました。
しかし、出ないかと言われたのは10日前ぐらいでした。
もちろん断ろうと思えば断れたのですが、今年の目標が試合に出る事だったので出る事にしました。
雰囲気というものにも慣れておきたかったので。

大会は午後、県立武道館の小道場にて行われました。
高段者の部を合わせても、参加者は15人程度の小じんまりした大会でした。
弐段の部に参加するのは、おやじ以外に県立武道館少年柔道チームの父兄で指導者として子供たちを指導しておられる方、二名でした。
一人は昨年一緒に弐段を受けたHさんで、普段の乱取りでも到底かなう相手でない事は分っています。
もう一人の方はいつも県武に一般で練習に行くと、子供と居残り練習しているのでよく見かける方ですが、直接おやじと乱取りをした事はありません。
体格は立派でおそらく100kg前後はゆうにあるでしょう。
おやじより体格では上回ってます。
パンフをみると年齢も42歳とおやじよりずいぶん若いではありませんか。
ちなみにHさんも38歳と若いです、おやじに比べれば。
このK島さんと三人で総当たり戦となりました。

試合は弐段、参段、四段、五段と各段ごとに行われました。
しかし参加者が少ない為、一面のみを使って行われました。
弐段の部はまずHさんとK島さんの試合です。
K島さんは大人と乱取りをしているのを見るのは初めてですが、約20年ぶりの試合とあってか動きが硬くガチガチに力が入っているのが分かりました。
技を繰り出すのですが明らかにちぐはぐで掛かりそうにありません。
20年ぶりならこんなもんなんでしょう。
Hさんも心なしかいつもと違って息があがっているようです。
二人の緊張が手に取るように伝わってきます。
試合はK島さんの技をいつものように返してHさんの一本勝ちだったと思います。

そしてとうとうおやじの番が回ってきました。
相手は敵う筈の無いHさんです。
お互いに礼をして開始線より左、右と一歩踏み出します。
はじめの号令とともに試合が始まりました。
なんだか久しぶりの感覚です。
緊張は不思議とありませんでした。
相手のHさんは緊張しているのが伝わってきます。
組み手もいつもと違って甘めでしたが、いかんせんこの人の小外掛けには下半身の弱いおやじはいつもやられてしまいます。
今回も手堅く小外を繰り出してきました。
いつも足を引っ掛けられてそのまま引き倒されてしまうのですが、今回もやられました。
でも極めが甘く、技ありの判定でした。
寝技には行かず、立ち技から再開しました。
またしても小外にきました。
今回は何とか足をかわして裏投げ気味に後ろに返しました。
「有効」。
何とか一矢報いたようです。
そのまま寝技で決められなかったことが最大の失敗でした。
試合再開後、必死の意気込みを感じた瞬間、踏み込まれて一本背負いを食らって一本負けとなりました。
派手に肩から落ちましたが県武の畳はふかふかで全く怪我はしませんでした。

「はぁ~、やっと終わった」という感じの復帰戦でしたが、まあこんなもんでしょう。
しかし今回はもう一試合あるのです。
相手はこれまでやった事の無いK島さんという重量級です。
何試合か参段、四段の部の試合が行われた後、再び弐段の部、おやじの出番があっという間に回ってきました。
これといった技の無いおやじにはまだ試合は早かったかな~なんて思っているうちに始まってしまいました。
組んで見るとやはりK島さんの練習不足は明らかで、組み手で明らかな優位に立てました。
しかし、相手の巨躯を目の当たりにするとどうしても技に行く勇気が出ませんでした。
大内から内股と頭で思っていても体が動かないのです。
そうこうしていると息も絶え絶えのK島さんに先に技を出されてしまいます。
最後思い切って大内に行こうとした時、3分の試合が終わっておやじの長い1日も終わりました。
結果は引き分け、その日は1敗1分けという結果でした。

まあ怪我無く終える事が出来たのが一番の収穫ですが、返し技を恐れず試合で技を繰り出す事がこんなにも勇気のいることだというのを思い出させてくれました。
返し技を恐れずに技に行くこと。
今後の課題が見つかりました。

ちなみに帰りの途中、右足小指が疼きだしました。
結構な痛みです。
帰って靴下を脱いで見てみると、やっぱり・・・・。
知らないうちに突き指していました。
痛みは夕方には引いたので、脱臼や、骨折はしていないと思います。
でも、試合が終わってから痛みだすなんて、おやじもガチガチに緊張していたんでしょうね。
とても子供には見せられませんわ。


 

2013年4月18日木曜日

武道学園H25年度開講 おやじ柔道(43)

 昨夜は県立武道館に一週間ぶりに行ってきました。
冒頭にある通り今日はH25年度前期一発目なんです。
正確には先日の日曜に開講式というのがあって、午前中に県立武道館で偉い人の話を聞かされて、その後各コースに分かれて、柔道は大道場で少年一般入り混じって練習会があったはずなんです。
おやじは一昨年の秋に一回この開講式に参加しましたが、偉い人のお話を聞く時に剣道場の板の間で正座させられ、かなり辛かった記憶があります。
また、一般の部の大人たちはほとんど参加していませんでしたのでもう出ない事に決めてます。

で、実質昨日は一回目だったわけで、ひょっとしたらいつもとは違う面子に遭遇できるかと内心わくわくしながら行ってきた訳です。
いつものように少し遅れて道場に入ると、なんと一般の部が6,7人で二列になって打ち込みをやっているではありませんか~。
最近久しく見なかった光景です。
いつもは道場に入って最初に目にする一般の部の練習スペースには誰もいなくて、よく見ると別の一角で少年の部居残り組みと一緒になって打ち込みをやっている一般生が2人ほど見つかる程度だったんです。
妙に嬉しくなってしまいました。

道場に入って師範の先生方に挨拶を済ませ、屈伸などの準備運動をそそくさとやりながら打ち込みをやっている面子を眺めると、三人見慣れぬ方がいらっしゃいました。
一人は小柄でいつも遅れてやってくるH本さんと同じくらいの体格の人で頭は禿げあがっていて年齢はおやじと同じくらいかもしれません。
妙に新しい道着と黒帯をしてらっしゃいます。
久々に始めた口でしょうか。
残りのお二方は年齢はおそらく40代前半ぐらい、体格はそれなりに立派でおやじと同じくらいでしょうか。
あと一人打ち込みに後から加わった前回もいらっしゃったT波さんという重量級で准師範クラスの方です。
それ以外の二人はいつものT嶋さんとK納君、あとS野さんという参段を一昨年とった方です。
ブログをやっておられて、おやじもよくチェックしてます。
最近はあまり更新されてないようですが。
結局おやじ入れて7人でした。

初めての相手と乱取りをやる時はいつも緊張します。
やはり格闘技なので怖さはつきものです。
逆に一度やってしまうと次回からはかなりリラックスしてできるんです。
手の内が分かってますからね。

準備体操を早めに済ませ、打ち込みの列に加わりました。
新顔の三人はやはり柔道をするのは久しぶりといった感じで、打ち込みで早くも息が上がっています。
小柄な真新しい帯の方はさ程でもなさそうでしたが、残りの重量級二人はバテバテです。
おやじもこれはよく分かります。
最初の頃など酸欠になっていました。
今は慣れたというか、どの程度の苦しさか分かっているのでなんとか耐えられるといった感じです。

打ち込みはほどなく終わり、そのまま寝技乱取りです。
おやじの相手はいつものT嶋さんです。
手の内を知っていることもあり楽勝で難なく3分のうちに3回ほど関節を決めてタップを奪いました。
次はいよいよ新顔の40代の相手です。
おやじは亀の状態の相手を上から攻めることにしました。
三角から腕を縛って寝技に持ち込もうとしますがなかなか腕を縛らせてもらえません。
もたついているうち横四方に抑え込まれました。
いつもはここで終わりですが、なんか締め付けが中途半端だったので空いてる腕を突っ込んで強引に返すことが出来ました。
ここで相手は息が上がってギブアップ。
おやじも息は上がってるんですけど、こんなのいつものことです。
次はもう一人の40代前半の方ともやりましたがさすがに昔取ったキネヅカでなかなかおやじの思うとおりに行きません。
最後は袖車締めを狙いましたが決まる前に相手がタップしました。
こちらもスタミナ切れです。
もう一人の小柄な禿げ頭の方はさすがにスタミナ旺盛のようで、息は上がってないようでしたが、内容は忘れました。
おやじの息が上がってしまったようです。

休憩をはさんで立ち技乱取りに移りました。
キャプテンのS野さんはキャプテンらしく休むことなく続けています。
他のおやじたちは自分も含め一本やったら一本もしくは二本休みといった感じです。
T嶋さんはおそらく30前後と若いのでしょう、休みなしでも行けそうです。
K納君は当然休むことなく次から次へと相手を探して向かっていきます。
私へたれおやじめは小柄な禿げ頭の人と一回やりました。
この人は小柄だけあって背負い投げとあと、巻き込むように相手に体を預ける大内刈りが武器なようです。
自分も一回食らいましたが妙に逆らうことが出来ずに倒されてしまいます。
この大内刈りは何とかものにしたいと思い現在研究中です。
おやじの大内は相手の重心が刈り足と反対側にかかってしまい、けんけんで逃げられてばかりです。
これはこれで足を刈りやすいというメリットがあるのですが、倒せなければ意味ありません。
DVDで研究したところ相手の刈った足を浮いてる状態で太ももに挟むようにし、その足の上に座り込むようにすれば相手の膝が決まって倒れるのだそうです。
これだ!と思いました。
あの小柄な人がやっていた大内はおそらくこれでしょう。
ポイントは相手の足に太腿で乗りかかるようにすることです。
今度試してみたいと思います。

今回は見知らぬ人に自分から行くことはできませんでしたが、次回は自分から積極的に乱取りの相手を願い出てみたいと思います。

最近暖かくなってきたせいか、練習後の疲労感が半端じゃなくなってきました。
これで本格的な夏になったらどうなるのでしょうか。
とりあえずやるだけです。



 

2013年4月15日月曜日

一流選手というもの おやじ柔道(42)

 一昨日夜は土曜恒例の少年柔道教室 → 成年の部練習の日でした。
いつものように娘二人を車に乗せて、午後5時半を過ぎると坂井武道館へ向かいました。

今までの六年生が抜けて新入部員もいないため、人数的に近頃少しさびしい感じです。
新六年生が声を振り絞って必死に盛り上げようとしていますが、なんとなく活気が無い気がします。
坂中に進んだ女の子もまだ練習に参加してくれていますが、人数が少ないせいか以前の半分程度の活気です。
主力メンバーがごっそり抜けた直後なので致し方ないのでしょう。
他のスポ少チームも似たような状況かもしれません。

というわけで少年の部は気の抜けたコーラのような感じでおやじの中であっという間に過ぎてしまいました。
というよりおやじの頭が少しボ~としていまして、金曜日ぐらいから風邪気味で体調不良だったことも関係しているのかもしれません。

そんな中8時になり、坂中の中学生がぞろぞろやってきて成年の部が始まりました。
少年の部からの居残り組もありましたが、総勢で約20人ぐらい、少年の部を遥かに超える人数でどちらが主流かわからない状態でした。
準備運動 → 打ち込み一巡 → 立ち技乱取り とメニューが進みました。
 

この日一番心に残ったのはショウちゃんのパパで先日の福井県選手権で優勝したS先生との打ち込みです。
うまい人の打ち込みはどれも共通点があります。
入ってくるときはまっすぐ最短距離で入ってきます。
また、スピードもそうですが動きにぶれがありません。
この日は大内刈りの打ち込みでしたが安定感抜群でした。

ちなみに少年の部で似た感じの打ち込みをする子がいます。
正確にはもう卒業して坂中の生徒になってしまいましたが、やはり指導者の娘さんでMひちゃんです。
小学生時代は何となく伸び悩んでいる感がありましたが、基本は間違っていないのでしょう。
今後どう強くなっていくか楽しみです。

三高の生徒も一人最近顔を出すようになりました。
もちろん少年柔道教室OBで、指導者(女性)の息子さんです。
ひょっとしたら高校はもう卒業してしまったのかもしれません。
そんな彼が果敢に挑んでいったのは、S先生です。
現在は現役を引退して後進の指導に回っていますが、つい最近まで現役選手として県下トップレベルの実力を維持してきたとあって中高生相手の乱取りをどんどんこなしてゆきます。
おやじなら一本3分でもうヘロヘロになり、一本やって一本休みという感じでやっとのところですが、S先生は休みなく次々とこなしていきます。
6本連続でこなしたところで元立ち交代となりました。

おやじは休みながらの4本でもう全身の力が全て出きってしまい、最後の整理体操では立っているのがやっとでした。
最後のS喜くんとの乱取りでは思わず声を出しながらやってしまいました。
そうでもしないと立っていられなかったのです。

それにしても最近はおやじ得意のけんけん内股はすっかり影をひそめてしまい、大内刈りは掛からず、たまに足払いが決まる程度です。
まだまだ修行が足りませんね。
ひょっとしたら年齢的な体力の衰えで、むしろ弱くなっているのかもしれません。
だとしたらやってられませんね。




 

2013年4月11日木曜日

久々の県立武道館 おやじ柔道(41)

昨夜は久しぶりに県武で汗を流してきました。
実はここしばらく武道学園一般の部はおおやけには休講状態だったのですが、1日140円の使用料を払うと自由練習が出来るのです。
どうせ誰も来てないだろうと思いきや、昇段審査を控えた高校生や武道学園一般生のK納君が自主練習に精を出していました。
高校生は形の練習に来ている生徒が多い様子でした。

おやじも久々にあいさつ回りを済ませて参加です。
といってもおやじの相手は同じ一般の部のK納君ですが。
久々にやるK納君との乱取りはそんなに変わり映えしない物でした。
むしろいつでも好きな時に投げれる分、おやじの調子は良かったのかもしれません。
ただしお世辞にもきれいに投げれたとは言えず、同じ弐段のHさんとK納君との乱取りを見るとやはり実力差が明らかといったところです。
3本目になるとおやじの前腕が乳酸溜まりすぎでパンパンになりスタミナ不足は相変わらずでした。

ところで、一人ゆうに100kgはありそうな重量級で年輩の方が、年季の入った黒帯を締めて立っておられました。
若くてスタミナ十分のK納君とも乱取りに胸を貸しておられましたが、足さばきなどはちょっとたどたどしく見た感じではブランクがかなり長かったか、もともと実力的にはさほどではないのか、K納君の技を受けるだけで決して自分から投げにはいかなかったので実力のほどは分かりません。
ちょっとおやじもこの年配の人に乱取りをお願いしてみようかとも思いましたが、高校生に先を越されてしまいかないませんでした。
高校生との乱取りを見た限りでは昔はそれなりに鳴らしたであろうことが推測されました。
最後の整列の時には、案の定師範と生徒の間に横向きに並んで座っておりましたので指導者レベルの方だとは思います。

そんなわけでもう県武でも練習が可能なことが分かったので、早速明日も行ってきたいと思います。

それと少年柔道教室ですが、先だっての日曜は武生で児玉杯がありました。
うちのチームは高学年のAチームが予選リーグから決勝トーナメントに進みましたが、他の高学年Bチーム、低学年チームは予選リーグ敗退。決勝トーナメントに行けなかったチーム同士で争われる交流トーナメントでも全敗の結果でした。
うちのへたれマオは高学年Bチームでしたが、結果はやはり全敗で散々でした。
練習ではさほど悪くはないように思うのですが、試合になるとあっさり負けてしまう感じです。
何が悪いのでしょうか。
気持ちの問題でしょうか。
一生懸命やっているのは分かるのですが、妙に毎回相手の方が強く見えてしまいます。
たぶん腰が引けているせいでしょう。

また、少し前に入団した体格の非常に良い女の子はかなり期待していたのですが予想とは異なり全敗。
少年柔道といえどもやはり立派に柔道なんですね。
敵チームとはいえ、自分よりはるかに大きな相手に臆することなく技を仕掛け、倒す姿に感動を覚えました。

少年柔道は奥が深いと思います。
他所のチームの試合前の練習を見るだけでも、そこの指導者の柔道に対する考え方や、技に対する考え方、試合に対する考え方などがよくわかり実に勉強になります。
練習だけずっと見ていても飽きることはありません。

春になり子供たちも新学期を迎えました。
これを区切りとして柔道教室を去る子供たちも今年は多く見られました。
クラブチームなので、それぞれの事情で入ってくる子もいれば辞めていく子がいるのは仕方のないことです。
要は自分が柔道を通して何を得たいのか。
その目的がはっきりしていればよいのです。
うちの娘たちには、柔道を通して人生生きていくうえでの自信を得てくれればよいと思っています。
負けてばかりでかえって自信を無くしてしまうから辞めさせるというのでは何も残りません。
むしろ柔道での敗北者という結果だけが残ってしまい、取り返しのつかないトラウマとなってしまうやもしれません。
勝てないからこそ辞めてはいけないのです。

「継続こそが力なり」をおやじが身をもって証明して見せます。
何せ時間だけはありますから。
 

2013年3月31日日曜日

土曜の夜は万障繰り合わせ柔道じゃ  おやじ柔道(40)

今日は、福井市内にある国際交流会館というところで福井県の耳鼻科地方部会がありました。
何の事かというと、日本耳鼻咽喉科学会福井県地方支部学術講演会という長ったらしい名称の地方学会です。
毎年決められた頃に年に数回開催されます。
要するに福井県内の耳鼻科の医者がこの日だけは一堂に会するわけです。
この日だけはいつも汚らしいジーパンにトレーナーという、とても医者とは思えない格好のおやじもスーツを着込んで参加です。
午後3時半から諸施設のドクターたちの学術口演会からスタートし、各種委員会からの報告会があり、協賛の薬品メーカーからの宣伝を経て、他大学の教授による小一時間の講演会で学術集会が終了し、さらにその後、懇親会という立食パーティー形式の食事会で8時半ごろ終了です。

おやじは勤務医時代は当然最後の懇親会までフル参加しておりましたが、開業医になり丸二年経過した現在、というより柔道をやっている現在、当然早めに切り上げて夜の練習に参加せねばなりません。
なんと言っても今日は土曜日なんですから。
そうです。
坂井町柔道教室成年の部がある日なんです。
今の時期、県立武道館は前年度後期と今年度前期の狭間で武道学園一般の部はやってないんです。
自由練習という形で行けば誰かいるのでしょうが、近年ただでさえ少ない一般の部の受講者が来ているとはとても思えず、かといって、自由練習に来ている強豪校の高校生に胸を借りる根性も起きないへたれおやじにとって土曜夜の坂井柔道教室は何があっても外すことは我慢ならないんです。

んなわけで5時40分に委員会の報告が終わった後、休憩時間のすきを見て帰ろうとしたおやじでしたが、運悪く医大のF教授に見つかってしまいました。
頭の回転が異常に早いこの人は、おやじが何をしようとしているか瞬時に理解したようです。
これから柔道に行こうとしている事も。
マシンガンのような言葉の嵐に全身穴だらけにされたおやじは仕方なく学術集会終了まで我慢することにしました。
別に頭ごなしにきつい事を言われたわけでもないんですけど、おやじはどうもこの人が苦手です。
スローマイペースで口の重いおやじと、まさに正極に位置するのがこの人です。
こちらが何を言うか考えているうちに向こうが喋り出してしまうので、こちらの脳みそがショートしてしまうんです。
別に嫌っているわけではありませんよ。
このおやじを拾ってくれた人生の恩人と感謝しております。

夜7時過ぎに学術集会が終わり、マイカーで来たおやじは急いで帰宅です。
本来なら開業医にとって最後の懇親会こそが正念場の仕事なんですけどね。
入院設備も無いクリニックで出来ることは限られており、これは厄介と思われる患者はいつまでも自分のところに留めて置く事なく高次医療機関に紹介せねばなりません。
それが休日であってもです。
それ以外にも地元の大学医局には、いざという時の頼みの綱になってもらわないと困るので懇親会の席ではせっせと愛想を振りまかねばならないのです。
勤務医時代の雑多な付帯業務から解放はされましたが、一国一城の主というのは後ろ盾が無いも同然なので、ある意味背負い込むリスクは勤務医の比ではありません。
そんな大事な仕事を放り出して柔道に急ぐおやじは、まだまだ世間の厳しさが分かってないのかもしれません。

というわけで7時半ごろ自宅に着き、急いでスーツを脱いで柔道着に着替えます。
その前に突き指が癖になっている足指のテーピングもきっちりやることを忘れてはいけません。
8時ちょい前に道場に着きました。
玄関前の喫煙所では少年の部が終わり一服している指導者の先生たちににこやかな笑顔で迎えられ、改めて自分の居場所を確認した感じです。

道場には練習を終えた少年の部の子供たちがまだ残っていて、道場を駆け回っていました。
子供のスタミナには到底かないません。
少し遅れていつもの坂中柔道部の面々と、久しぶりにおやじの宿敵、受験を終えて入学式まで暇であろうケンジ君が現れました。
頭を坊主にしてやる気満々です。
確か三国高校に進学が決まったと聞いているので、おやじの後輩になります。
受験後で病み上がり同然ですから、かなりなまってるでしょうから今夜はチャンスです。
向こうも気のせいかおやじを意識しているようでした。

まず、準備運動を坂井中キャプテン号令のもと円陣になって行います。
おやじも図々しく円陣に加わります。
その後、柔道特有の極めてきつい準備運動の始まりです。
回転運動(前方回転、前方開脚、後方開脚、倒立前転)、脇締め、エビ、逆エビ、横跳び、前回り受け身、後ろ受け身です。
なんとかすべてに参加しましたが、はっきり言ってここでおやじのスタミナは赤ランプ点灯してしまいました。
その後打ち込み一巡の後、立ち技乱取りとなりました。
おやじはすでにエンスト寸前です。
最初の一回は場外で休んで回復を待ちます。
人数がぴったりの場合、基本的に休めないのですが、そこは指導者のY木先生らが気を配ってくれておやじを休ませるため相手を代ってくれます。
これも県武では到底望めぬサービスの一つです。
ありがたいことです。

結局乱取りはシュウ君、シンキ君、ケンジくんとやりましたが一度も投げることはできませんでした。
シュウ君は仕方ないとしても、受験上がりのケンジ君にも投げに行くチャンスを与えてもらえませんでした。
ショックです。
何より最近ショックなのは、ちょっと前までおやじの投げ込みマシーンだったシンキ君も投げられなくなってきたことです。
中学生の成長は驚くほど速く、おやじにとっては羨ましい限りです。
また、彼らにとって、おやじは自分の上達程度を測る良い物差しになっていることでしょう。
そんな感じでどんどんおやじを利用してください。
しかし、こちらも日々牙を研いでいることを忘れずに。

来週はそろそろ県武に行って高校生にでもバチバチにしごいてもらおうと思います。
これって少しやけくそになっているのかも。
自ら車に当たりに行く当たり屋のようなもんです。
しっかり見返りはもらいます。

最後に、つい先日成年の部で柔道を始められたH部さんですが、足小指の怪我も癒え、練習に参加しておられます。
120kgの体で前述の準備運動、回転運動ははっきり言って地獄だと思います。
一流選手でも120kgの体であれば別メニューなのではないでしょうか。
巨漢柔道家のエビや、引きを見たことがありません。
また、おやじのこのブログを見ておられるようです。
坂井町柔道教室で検索すると出てくるらしいです。
なんとも恥ずかしい限りです。
このブログの閲覧数も最近日増しに増えているようですし、実は周りの人はみんな知っているのかもしれません。
なんか公開日記みたいで変な気持ちです。
でも柔道を続けている間はこの「おやじ柔道」シリーズはやめません。

それにしても柔道をやった後の気持ち良さと言ったらありません。
まるで天国にいるようです。
若いころは「心地よい気怠さ(けだるさ)」ぐらいにしか思ってませんでしたが、今この歳になってこんな気持ちが味わえるのは自分にとって柔道以外ありません。

あと、指導のY木先生から娘のへたれマオについて聞かれました。
Y木先生 「齊藤先生、マオいつきます?」
おやじ 「火曜の夜帰ってくるので木曜からお願いします。」
Y木先生 「試合は出れるんですよね?」
おやじ 「はい、頑張りますのでよろしくお願いします。」
Y木先生 「マオがいないとなんか寂しいね。」
おやじ 「はははは・・・」
嫁さんと娘二人は栃木の嫁さん宅に里帰り中なんです。
盆と春休みの恒例なんですが、確かに子供の顔を一日見ないだけで調子狂いますね。

明日の日曜、おやじは休日当番医で9時から5時まで仕事です。

以上でした。



 

2013年3月17日日曜日

柔道の無い土曜日 おやじ柔道(39)

昨夜は六年生を送る会が行われました。
おやじは実は参加していないのですが、みんな集まって楽しかったようです。

おやじはどうも柔道以外の行事に参加するのが苦手です。
もともと人付き合いが下手なんです。
初対面の人と仕事以外で話す事はまずあり得ません。
父兄の方たちとどう話してよいのか判りません。
子供たちの柔道の事や学校の事など、よく考えればいくらでも話す事はあるのですが。

とにかくそんな訳で昨日は土曜にもかかわらず柔道が無かったのです。
よく考えると土曜に柔道着を着ないことは非常に珍しいです。

指導者の先生達はさぞかし大変なことと思います。
なにしろ週三回も道着を着て練習参加ですから。
柔道と子供がよほど好きでないと出来ない事です。

わたくしおやじ柔道家は柔道をしない事で体調を崩してしまいそうです。
いっそのこと自宅に道場があればどんなにか良い事だろうと思うこの頃です。

柔道をしてないので書く事がありませんね。

2013年3月15日金曜日

花粉症の薬について

花粉症のシーズンがついに到来してしまいました。
私も実は花粉症でありまして、今回はいつものおやじ柔道に変わってたまには真面目に花粉症について述べたいと思います。

ホームページでも左端の下にトピックスで載せておきました。
見づらいですがそこは手作りホームページということでご容赦ください。


花粉症の薬について 

1.抗アレルギー薬

花粉症はアレルギーの原因物質であるヒスタミンの働きによりくしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、など多くの症状が引き起こされます。抗アレルギー薬はこのヒスタミンの発生と放出を抑えることにより症状を軽くし、また症状が出始めるのを遅らせる効果があります。

 

出てしまったヒスタミンを抑えるのではなく、ヒスタミンの発生そのものを抑えるので予防的効果が期待出来ます。花粉の飛び始める2週間くらい前から飲み始め、シーズン中は切らさずのみ続けるようにします。それほど強力な薬ではありませんが、副作用の少ない薬が多くほぼシーズン中は飲み続けることが出来ますし、症状の軽い方であれば抗アレルギー薬のみでも症状が軽くなることが十分期待できます。

 

抗アレルギー薬は非常に多くの種類がありますが、効き目や副作用(眠気など)は個人差があります。ある方にはAという薬が良く効き、別の方にはBという薬の方が良く効く、というようなことが往々にしてあります。そのため、効いていないと感じたら先生と相談しながら薬を替えてみるのも一つです。副作用が少なくて効果の高い自分に合った薬を見つけることが出来れば、それに越したことはありません。

 

なお、抗アレルギー薬でも抗ヒスタミン効果のあるものとないものがあります。抗ヒスタミン効果のある抗アレルギー薬を塩基性抗アレルギー薬といい、下記の薬がそれに相当します。

 

塩基性抗アレルギー薬・・・アゼプチン、アレロック、セルテクト、レミカット(ダレン)、ザジデン、アレジオン、エバステル、ヒスマナール、ジルテック、アレグラ、タリオン、ゼスラン(ニポラジン)、クラリチンなど。

 

それに対し、抗ヒスタミン効果を持たない抗アレルギー薬を酸性抗アレルギー薬といい、下記の薬がそれに相当します。

 

酸性抗アレルギー薬・・・リザベン、アレギサール(ペミラストン)、ソルファーなど。

 

現在はほとんどが前者の抗ヒスタミン効果のあるタイプが使われており、予防効果と即効性の抗ヒスタミン効果を併せ持つ塩基性抗アレルギー薬を「第二世代抗ヒスタミン薬(第二世代ヒスタミン拮抗薬)」と呼びます。

 

なお、今まで処方薬だった第二世代抗ヒスタミン薬の一部が、スイッチOTCとして普通の薬局で処方箋無しでも買えるようになりました。<塩酸アゼラスチン(アゼプチン)>ハイガード(エーザイ)、<フマル酸ケトチフェン(ザジテン)>パブロン鼻炎Z(大正製薬)、ザジテンAL(ノバルティスファーマ)<メキタジン(ゼスラン)>アルガード鼻炎内服薬Z(ロート)、ピロットA錠(全薬工業)などが既に出回っています。

抗アレルギー薬はすでに症状が出ている状態ではあまり効きを感じにくいですが、シーズン中飲み続けても目立った副作用が出にくいということもあって、花粉症の治療薬としては第一選択になります。多くの方が抗アレルギー薬として処方されている「第二世代抗ヒスタミン薬」では多少の抗ヒスタミン効果を併せ持っているため、症状が出てしまってからでは全く効果がないというわけではありません。また、抗ヒスタミン成分によりある程度の即効性を期待できるものもあります(ジルテック、タリオン、アレグラ、ゼスランなど)。なお、抗アレルギー薬は銘柄によって抗ヒスタミン効果、眠気の大小などがあります。

 

なおこの抗アレルギー薬は強い効果が期待できない代わりに目立った副作用が出にくいという比較的安全な薬ですが、毎日飲み続ける薬としては薬価の高いものが多いというのが欠点です。特に新薬はどうしても薬価が高くなりがちで、 アレジオン、クラリチンなどを飲み続けていると結構な金額になってしまいます。ちなみに薬価はクラリチンが約130/錠、 アレジオン錠10が約140/錠、アレグラ60mgが約90/錠、比較的安いゼスランが約10/錠です。傾向として、薬価の高い薬=比較的新薬に近いものは眠気の副作用が少なく、薬価の安い古くからある薬は眠気も出やすいようです。しかし抗ヒスタミン効果は眠気に比例するので古い薬ほど効果がある、という傾向があります。効き目を重視すると眠気も強くなり、眠気の出にくい薬は効き目を妥協せざるを得ないという、薬の選択の難しさがあります。

 

2.抗ヒスタミン薬

花粉によって発生したヒスタミンの働きを抑えます。古くからある薬で、病院で処方されるポララミンなどの他、市販の薬に多く含まれています。ヒスタミンの働きに直接的に作用するため、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどがひどいとき、花粉の飛散の多い日などに即効的な効果が期待できます。また、すでに出てしまった症状に対しても効果があり、抗アレルギー薬に比べて明らかな症状の改善を体感出来ます。

 

抗ヒスタミン薬は効果が高いですが持続時間が短く、そのままではあまり長時間の効果は期待できません(46時間程度)。そのため、ポララミン復効錠や市販の鼻炎カプセルなどは、2層構造にしたり、溶け出す時間の異なる2種類の顆粒を配合したりして、即効性と持続性の双方を持たせています。

 

また、抗ヒスタミン薬はくしゃみや鼻水に対しては効果があるものの、鼻づまりに対してはほとんど効果がありません。

 

副作用は眠気、口の渇き、倦怠感などがあり、抗アレルギー薬に比べると強く感じる場合が多いです。主成分として最もよく使われているマレイン酸クロルフェニラミンはそれほど眠気は強くない方だとされていますが、睡眠薬代わりになるような強い眠気を持つ抗ヒスタミン薬に比べれば「少ない」というだけであって、人によってはかなりの強い眠気を生じます。市販の鼻炎カプセルなどに「乗り物の運転、機械の操作など危険を伴う作業は控えてください」と書かれているのはこのためです。なお、点眼、点鼻用としてはほとんど副作用もなく最も即効性があるため、市販薬にも良く使われています。

 

なお、抗アレルギー薬のうち、抗ヒスタミン作用をもつものを第二世代抗ヒスタミン薬と呼びますが、それに対しこちらの古くからある抗ヒスタミン薬を「第一世代ヒスタミン薬(第一世代ヒスタミン拮抗薬)」と呼びます。

 

最近この分類(というより呼称)が始まったため非常に紛らわしいですが、しばらくの間はまだ多くの方になじみのある抗アレルギー薬、抗ヒスタミン薬、という記述にしたいと思います。

 

3.ステロイド(副腎皮質ホルモン)

ステロイドとは、本来人体の副腎皮質で分泌されているホルモンを人工的に作り出した薬剤で(正確にはステロイド剤)、ヒスタミンによって引き起こされた鼻の粘膜の炎症、目の結膜の炎症を鎮めます。また免疫系など組織の反応性を低下させる作用を示し、アレルギー反応も抑える働きをします。効果は非常に強力で、花粉症だけでなく多くの疾患での最後の切り札的な存在です。

 

主に点眼、点鼻薬として使われていますが、症状の重い場合は内服薬のセレスタミン(抗ヒスタミン薬との配合剤)なども広く使われています。純粋なステロイド剤であるプレドニンも使われることがありますが、5mg錠ではセレスタミン錠のほぼ2倍のステロイドの強さに相当します。ただし、セレスタミンに含まれるベタメタゾンは長期作用型、プレドニンは中期作用型のため、プレドニンの方がピンポイント的に使いやすいともいえます。

 

効果は非常に強力で、抗ヒスタミン薬に比べても明らかに症状の改善がみられます。抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬でほとんど症状の改善がみられなかった重症の方でも効果が期待できます。自分が花粉症であることを忘れてしまうことすらあります。ただし、抗ヒスタミン薬ほどの即効性はなく、効果が現れるまで12日を要します。(セレスタミンは抗ヒスタミン成分が配合されているので即効性あり)

 

強力な効果を持つ反面、ステロイド剤には強い副作用があります。本来体が持っているホルモンを人工的に与えることになり、体の様々な機能のバランスに影響を与え、感染症、胃潰瘍、骨粗鬆症、抑鬱、その他様々な副作用が生じ、長期大量投与後に急に中断したりすると副腎の萎縮によるリバウンドの危険もあります。花粉症で使用する程度の量であればあまり心配しすぎることはありませんが、あまり長期に渡っての使用は控えた方が良いです。

 

いずれにせよ、花粉症では少量のステロイドにとどめるのが通常で、セレスタミンであればセレスタミン錠x12/日、プレドニンならプレドニン5mg錠x1/日、程度で十分な効果を発揮します。

 

点眼、点鼻に使う分には短期間であればあまり気にしなくても良いようですが、やはり長期に渡っての使用は避けた方が無難です。目や鼻の感染症、鼻の粘膜が弱くなったり、緑内障の原因になることもあります。

 

怖がりすぎる必要はありませんし、花粉症の症状が重い場合には使用した方が良いことも多いです。どんな薬でもそうですが、基本的に薬は「効果>副作用」と判断できるときに使用するものです。副作用のリスクを避けるためにはなるべく短期間でピンポイント的に使用し、漫然と使用しないことが必要です。

 

ステロイド注射について

ステロイドには内服、点眼、点鼻の他にケナコルトA筋注、すなわちステロイドの注射がありますが、これは慎重に慎重を重ねるべきものです。注射一本で花粉症シーズンを楽に過ごせる、との触れ込みで一時期流行りましたが、ステロイドの注射は内服に比べてはるかにリスクが高いということを理解しておく必要があります。

 

ステロイドでも内服薬であるセレスタミンなどは、服用して数日で代謝により薬剤が体から出ていきます。そのため、花粉の飛散量に合わせて数日単位でステロイドの量をコントロール出来ますし、万が一思わぬ副作用が出たときも服用をやめれば最悪でも副作用はその数日間だけで済みます。しかし注射はそうはいかず、効果が1ヶ月持続する代わりに副作用も1ヶ月続きます。重篤な副作用が生じた場合も薬が排出されるまでの1ヶ月、常に副作用に悩まされることになります。

 

そのため日本アレルギー学会でも「花粉症に対するステロイド注射は望ましくない」ということを警告しておりますし、余程特殊な事情でどうしても必要ということでもない限り安易なステロイド注射はすべきでありません。使用にあたっては医師から十分な説明を受け、リスクについてもよく話し合うことが不可欠です。

 

 

4.花粉症の処方薬(病院でもらう薬)

いったい病院でもらって使っている薬がどういうものであるかとか、前ページのどの分類に相当するのか、薬局でどの薬を選んだらよいかというのはなかなかわかりにくいものです。ということで薬の見分け方、飲み方、選び方を紹介しましょう。

 

内服薬の飲み方

花粉症で病院にかかったときに出される薬ですが、余程ひどくなってからもらいに行かない限りは抗アレルギー薬(第二世代抗ヒスタミン薬)がほとんどです。代表的なものとしてアレジオン、アレグラ、ジルテックなどがありますが、種類が多いのでわかりにくいかもしれません。毎日飲んでよい、というものはほぼ抗アレルギー薬で間違いないはずです。飲み方は12回のもの(アレグラ、ゼスラン、タリオン等)と、 11回のもの(ジルテック、クラリチン等)がありますが、基本的に毎日飲み続けることで成分の血中濃度が保たれるので、雨の日など花粉の少ない日でも休まず飲み続けます。

 

花粉シーズンのピークや、花粉症による症状がひどいときには一時的に出される強い薬があります。袋に「頓服薬」などと書かれていることが多いこれらの薬は抗ヒスタミン薬(第一世代抗ヒスタミン薬)、あるいはステロイド剤です。抗ヒスタミン薬では、抗ヒスタミン成分の「マレイン酸クロルフェニラミン」が含まれるポララミン(124回服用の2mg錠と112回服用の6mg復効錠がある)がほとんどだと思います。ポララミンは抗アレルギー薬に比べくしゃみや鼻水などに対して即効性かつ強い効果がありますが、最大の欠点は眠気が出やすいということです。他に大きな副作用の心配はない安全な薬ですので、眠気さえ問題なければ安心して飲み続けることも可能です。

 

ポララミンではなくセレスタミンという薬が処方されることもありますが、こちらはステロイド剤です。ただセレスタミンは純然たるステロイド剤ではなく、ステロイド成分を減らすためと即効性を持たせるために、ステロイド成分に加えてポララミン2mgと同量の抗ヒスタミン成分が配合されています。そのため、セレスタミンを服用して30分~数時間での効果はほとんどが抗ヒスタミン成分と考えた方が良いと思います。セレスタミンに含まれる成分のうち、より強力なステロイド成分はプレドニゾロン換算で2.5mg(プレドニン5mg0.5個相当)含まれておりますが、ベタメタゾンという長期作用型のため効果が出るまで約1日、そしてその後効果が3日ほど続くことを認識しておく必要があります。セレスタミンを飲んで数時間後に効き目が落ちたからといってすぐにもう一錠飲む、なんてことは間違ってもしてはいけません。ステロイド剤は長期連用が問題となる場合もありますが、花粉症の薬としての効果は最も強力です。漢方薬などをもらう場合もありますが、これはどちらにも属さないタイプで、即効性は最も低いでしょう。

 

点眼薬(目薬)、点鼻薬

こちらも花粉症用として最初に病院でもらえるのは抗アレルギー薬が多いです。点眼用(目薬)にインタール(クロモフェロン)、点鼻用にノスランが良く使われますが、どちらも成分に抗アレルギー薬の「クロモグリク酸ナトリウム」を2%含んでいます。その他にはザジテンなどの第二世代抗ヒスタミン薬、リボスチンなども使われますが、こちらは抗ヒスタミン効果があるため、インタールやノスランなどに比べるとはっきりとした効果が感じられます。

 

症状のひどいときにはステロイド系点眼薬のフルメトロン0.02などが処方されますが、ステロイドとしては比較的弱いタイプです(それでも強力です)。強いものとしてフルメトロン0.1、さらに強いリンデロンなどもありますが、これらは花粉症ではよほどひどくないと処方されないと思います。点鼻薬では同じくステロイドのフルナーゼやシナクリンなどがありますが、これらも非常によく効きます。

 

点眼薬(目薬)の注し方

点眼薬(目薬)の注し方ですが、容器の先端がまつげに触れないよう少し離して一滴だけ点眼します。うまく点眼できなかったときのみもう一滴点眼します。点眼したらすぐにあまりまばたきをせずに目を閉じ、そのまま30秒くらい目をつむったままにします。そうすることで点眼薬が浸透するだけでなく、点眼薬が鼻に流れるのを抑えることが出来ます。その後、目の回りにあふれた点眼薬をティッシュなどで軽く押さえるようにして拭き取ります。

 

コンタクトレンズを使用する場合ですが、ハード、および一日使い捨てタイプの場合はそのままレンズの上から点眼してしまって構いません。ソフトや二週間タイプのコンタクトレンズの場合はそのままでは点眼できませんので一度レンズを外すか、レンズ装着前に点眼し、出来れば15分以上置いてからレンズを装着するようにします。

 

点眼薬(目薬)が複数ある場合ですが、同時に注すと効果が薄れてしまうため、異なる種類の点眼薬は少なくとも5分は空けてから点眼します。順番は基本的には最も効果を期待するものを最後にしますが、フルメトロンのような懸濁液は角膜に長くとどまることで薬効を発揮するものですので、最後に点眼するようにします。フルメトロン、市販のアルガード、クロモフェロンであれば、アルガード→5分空ける→クロモフェロン→5分空ける→フルメトロンが正解です。

 

点鼻薬の使い方

点鼻薬ですが、使用前によく鼻をかみ、軽く吸い込みながら容器を鼻に入れて噴射します。このとき、容器の向きはまっすぐにし、鼻の中心にある鼻中隔(右と左の穴を隔てている部分)にはなるべく薬剤が直接当たらないようにします。ノスラン等ではあまり問題なりませんが、フルナーゼなどのステロイド剤では鼻血が出やすくなったり、鼻中隔穿孔といって穴があいてしまうことがあります。

 

5.花粉症の市販薬

内服薬

花粉症用あるいは鼻炎用として薬局などで市販されている薬はほとんどが抗ヒスタミン薬です。抗ヒスタミン成分としてはポララミンと同じ「マレイン酸クロルフェニラミン」、もしくはそれに類似の成分(「マレイン酸カルビノキサミン」=シベロンなど)が非常によく使われています。薬のパッケージの成分表で確認出来るかと思います。抗ヒスタミン薬は即効性がありますがあまり効果が持続しない(6時間程度)ので、カプセル状にして効果を長時間持続するようにしたものもありますが、こちらは大体12時間程度の効果が持続します。

 

錠剤では前途の抗ヒスタミン成分が2mg、カプセルでは4mg配合されているものが多いようですが、正確にはd-マレイン酸クロルフェニラミンとdl-マレイン酸クロルフェニラミンというものがあり、同量でd体はdl体のほぼ2倍の効果があります。そのため、d体であれば一日量が3.56mgdl体であれば7.512mgに設定されています。

 

この「d-」とか「dl-」は大抵パッケージに書いてありますが、書いていない場合は上記の一日量でだいたい判断できます。錠剤やカプセルによって抗ヒスタミン成分の配合量が異なりますが、一日量はほぼ同じになるように服用回数などが指定されていますので、d体の2mg錠では一日3回、dl体の4mgカプセルで一日2回、という具合です。

 

単純にマレイン酸クロルフェニラミンという名前だけに注目すると、ポララミン(一日量6mg)より、市販の鼻炎カプセル(一日量8mg)の方が強いのではと感じてしまいますが、一日量が7mgを超える場合はdl体ですので、怖がって服用量を減らしたりしなくても大丈夫です。説明書の用量を守って使用しましょう。

 

代表的な市販の抗ヒスタミン薬 

パブロン鼻炎カプセルS  

ルル鼻炎ミニカプセル 

 

なお、この成分の量=効果=眠気と考えてよいかもしれません。市販薬では眠気解消のためにカフェインなどが配合されているものが多いですが、それでも完全に眠気が解消されるものではありません。眠気についてはかなり個人差がありますので、人によってはあまり気にならないこともありますし、逆に眠くなりすぎて何も出来なくなってしまうこともあります。花粉のつらさを我慢するか、眠気を我慢するか、というのが判断に迷うところです。

 

なお、注意することとして同時に複数の薬を服用する際には、薬の銘柄が違っても成分や効果に同じものが含まれていることがあるということに気を付けなければなりません。例えばポララミン、セレスタミン、それから市販の鼻炎カプセル等に含まれる「マレイン酸クロルフェニラミン」は、総合感冒薬にも含まれていることが多いため、それらの飲み合わせはよほど成分を把握していない限り避けた方が無難です。同時にそれらの薬を服用すると、薬毎の用量を正しく守っても成分あたりの一日の限度量を超える可能性があります。花粉症の最中に風邪をひいた場合など、薬の飲み方には十分注意しましょう。鼻炎カプセルと風邪薬は抗ヒスタミン成分が重複しますので同時に服用することは避け、風邪薬だけにする、あるいは鼻炎カプセルと解熱鎮痛消炎剤(バファリン、イブ等)くらいにしておいた方が安全です。

 

また花粉症とは関係ありませんが、風邪薬と解熱鎮痛消炎剤の飲み合わせも注意が必要です。風邪薬のパブロンエースと解熱鎮痛薬であるイブAにはそれぞれ1回量に150mgのイブブロフェンが含まれているため、一緒に飲むと規定の2倍を服用してしまうことになります。市販薬は様々な成分を含んだものが多いため、基本的に他の薬との飲み合わせは避けた方が良いです。

 

07.02.01追記)最近になって、今まで処方薬だった第二世代抗ヒスタミン薬の一部が、スイッチOTCとして普通の薬局で処方箋無しでも買えるようになりました。買えるようになったのは、塩酸アゼラスチンの内服薬、フマル酸ケトチフェンの内服と点鼻、メキタジンの内服薬だそうです。処方薬の代表名で言うと、それぞれアゼプチン、ザジテン、ゼスラン(メキタジン)になります。

 

薬局に並ぶこれらのスイッチOTCをちょっと調べてみたところ、<塩酸アゼラスチン>ハイガード(エーザイ)、<フマル酸ケトチフェン>パブロン鼻炎Z(大正製薬)、<メキタジン>アルガード鼻炎内服薬Z(ロート)、ピロットA錠(全薬工業)が既に出回っているようです(他にもあるかもしれません)。

 

スイッチOTCとなった第二世代抗ヒスタミン薬

アルガード鼻炎内服薬Z  

ピロットA 

 

点眼薬(目薬)、点鼻薬

花粉症用として市販されている点眼、点鼻薬は様々な成分が配合されていますが、メインとなる成分は抗ヒスタミン薬が多いです。内服薬と同じく「マレイン酸クロルフェニラミン」が代表的な抗ヒスタミン成分です。含有率は0.010.03%です。このタイプはアルガード、アイリスAGクールなど非常に多く出回っていますが、含有率が0.03%のものは非常に即効性が高く、注した直後から目のかゆみがあっという間に引いていくのが体感できます。下記の写真が出ているものは全て0.03%です。即効性が高いのが特長ですが、反面効果はあまり持続せず、使い続けると効きにくくなってくるという欠点があります。予防的には使用せず、かゆいときのみ点眼するようにします。

 

市販の抗ヒスタミン点眼薬(目薬)

 

アルガード  

サンテALクール2  

アイリスAGクール 

 

それと最近は抗アレルギー薬の「クロモグリク酸ナトリウム」と抗ヒスタミン薬の両方を配合した目薬なども出ています。インタールなどを使っていない人には便利です。ただしそういう製品のほとんどは「クロモグリク酸ナトリウム」の含有率がインタールの半分の1%になっていますし、高価です(一本=約10ml1000円以上)。こちらはシーズン中使い続けて問題ありませんが、効きに切れ味を感じられないところが残念なところです。なお、市販ではステロイド系の目薬はみかけません。

 

クロモグリク酸ナトリウム配合タイプ  

AGアイズ  

アルフィット 

 

08.01.17追記)しかし2008年シーズンにとうとう真打ちとも言える目薬がスイッチOTCで市販薬として登場しました。フマル酸ケトチフェンという第2世代抗ヒスタミン薬を主成分としたもので、予防的効果とある程度の即効性を併せ持つ、非常に使いやすいタイプでおすすめです。おそらくこれからの主流になるでしょう。

 

なお、市販の点眼&点鼻薬の多くに血管収縮剤(塩酸ナファゾリン、硝酸ナファゾリン、硝酸テトリゾリン、塩酸オキシメタゾンなど)というものが配合されています。特に点鼻で顕著ですが、使い始めはたちどころに鼻の通りが良くなり気持ちが良いですが、連用するとリバウンドによってかえって鼻づまりを起こすことが多いです。花粉症は人によっては数ヶ月続くものなので、市販の点鼻薬など依存性が強いものは使用に十分な注意が必要です。使うのであればどうしてもつらいときに数日程度を目安にするのが良いかと思います。個人的には花粉症に市販の点鼻薬(血管収縮剤を含まないものはのぞく)を使うことはあまりおすすめしません。

 

※ スイッチOTCのパブロン点鼻ZやザジテンAL点鼻スプレーは、血管収縮剤を含まない純粋な第二世代抗ヒスタミン点鼻薬ですので、花粉症シーズンに渡っての使用が可能でおすすめです。

6.薬以外の花粉症対策

花粉症対策で出来ることは薬を飲むことだけではありません。普段行っている生活をそのまま続けられるという面では薬が一番ですが、面倒がらずに生活を少し工夫することで花粉症の症状を軽減することが出来ます。花粉に触れない、吸い込まないようにすることが大切です。

 

マスク

これは有名なので多くの方が実行していることと思います。最近は良いマスクが増えてきましたね。特にユニチャームの「超立体マスク」は、花粉をしっかりガードしながら口や鼻の回りに空間があって息苦しくならない優れものでした。あまりのヒットぶりに、去年の花粉症シーズンの半ば過ぎから品切れ続出で、いろいろな薬局やスーパーを廻っても手に入れられないほどでした。どうせ使う物ですので、早めにまとめ買いしておく方が賢いかもしれません。ちなみに私は普通サイズでピッタリでした。2007111日には、より花粉ガード能力を高めた新製品「花粉用スーパー」が発売になりました。

 

なお最近ではインフルエンザ対策などでウイルス用のマスクをお持ちの方も多いかと思います。基本的にウイルス用のマスクは花粉にも使用できるとお考えください。花粉の方が粒子が大きいですので、やや息苦しいという以外は特に問題ありません。インフルエンザ用に買ったウイルス用のマスクの余りを是非、花粉症シーズンにもお役立て下さい。

 

ユニ・チャーム 超立体マスク

 

 

ウイルスガード 

超立体マスク(30枚入り) 

 

メガネ

花粉症のつらい症状として眼のかゆみと充血がありますが、普通のメガネをかけるだけでも眼の中に入る花粉の量が数分の1になるそうです。もちろんメガネの形状によっては効果が薄いとはおもいますが、普段コンタクトの方がこの時期だけはメガネにするだけでかなりの効果があると思います。ちなみに花粉を防ぐ効果の高い、「花粉症専用メガネ(サングラス)」というものもあるようですので、ちょっとご紹介。

 

花粉症用サングラス

 

東レの花粉対策サングラス  



洗顔

意外と効果があるのが洗顔です。外から帰ってきたらまず洗顔。これだけでも顔の周りの花粉を落とすことが出来るので、特に目のかゆみ対策におすすめです。なお「アイボン」などの洗眼液も効果がありますが、目の中と目の周囲を同じ洗眼液で洗ってしまうため、事前に十分洗顔して目の周りを清潔にしておく必要があります。間違っても洗顔せずにアイボンを使ってはいけません。

 

玄関前で花粉をはらう

これも簡単なので是非実践したいですね。外から帰ってきたら、玄関前で頭~上着~ズボン&スカートを軽く手ではたきましょう。家の中に花粉を持ち込まないようにするのが大切です。なお、外で軽くはたいても残ってしまう花粉を飛び散らせないためのスプレーというものも出ています。はたいた後、玄関の中で軽く上着等にスプレーしてあげると良いです。

 

花粉対策スプレー類

 

服にスプレーするタイプ 

鼻に塗るタイプ 

顔にスプレー!? 

 

窓をあけない

これは家の中に花粉を入れない手段として基本です。窓を閉め切るというのはあまりしたくないことではありますが、花粉症になってしまったらそんなことも言っていられません。花粉症シーズンは暖かくなって窓をあけたくなる気候ですが、じっと我慢です。花粉症でない方は家に花粉症の方がいても平気で窓をあけてしまったりしますが、どうか気を遣ってあげてください。本当につらいんですから・・。

 

洗濯物&布団は外に干さない

これも基本なんですが、なかなか花粉症でない方には受け入れてもらえないことが多いですね。花粉的には雨の日なら全然洗濯物や布団を外に干してもらってかまわないのですが、まあそんな人はいませんしね。どうしても干したいという場合には、取り込む前によくはたく必要があります。そうでないとアレルゲンを自ら身につけることになりますから・・・。衣類に関してはこの時期だけ乾燥機を使うようにするのも手です。

 

コンタクトを使うならワンデータイプ

視力が悪いとメガネでは十分な視力が得られない場合がありますし、あまりメガネになじめずどうしてもコンタクトにしたいという場合があるかと思います。私なども車の運転などではどうしてもコンタクトをすることになってしまうのですが、そういうときはワンデータイプ(1日使い捨て)のコンタクトがおすすめです。ハードはともかくソフトは花粉用の点眼薬(目薬)が使用出来ないですし、洗ってもコンタクトに花粉が残ってしまう場合があります。家にいるときはメガネで外出するときはワンデーコンタクト、という使い方も良いと思います。

 

空気清浄機

部屋の中の空気をきれいにする空気清浄機は普段それほど使えると思っていないものですが、花粉シーズンには絶大な力を発揮します。昔の空気清浄機は高い割に効果がないというような怪しいものが多かったですが、最近のものは低価格で 1020分で部屋の空気中にあるほとんどの花粉を吸収してしまいます。私も愛用しております。家に花粉症の方がいるけれどどうしても窓をあけたいという場合など、花粉症の方が出かけた時に窓をあけて、閉めてたら空気清浄機をON、という風にすれば部屋に花粉を残さずに換気が出来ます。花粉症のご主人をお持ちの主婦の方などにおすすめです。少し前までは低価格で小型のものが人気でしたが、花粉対策用としては加湿機能付きが有効ということもあり、最近の大きめの間取りに合わせたやや大型の高級タイプが売れ筋です。

 

 
うちのマオも花粉症がひどく鼻づまりが終日ですが、柔道の練習中は鼻が通っているようです。

交感神経が活発になっているせいです。

一時でも鼻閉から逃れるために運動するのもよいと思います。

一時だけなんですけどね。