診療時間

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日、祝祭日は休診です。
毎週 水曜午後は前院長の齊藤栄宏が診察しておりましたが、高齢のため引退いたしました。現在は診察は全て現院長の齊藤寛が行っております。予約制ではありませんがご希望の方は是非いらしてください。

2014年4月10日木曜日

県立武道館での自主練習 おやじ柔道(79)

昨夜はまた子供たちを連れて県武の自主練に行ってきました。
先週はおやじ一人で行ってきましたが、一般の余りに数の少ないことと、それに反比例して小学低学年の参加者が多いことに目を付けたのです。
あんなに真面目に来ていたK納君も最近姿を久しく見なくなりました。
と言っても県武の一般は正式には来週にならないと始まらないので、来週になればまた会えるのではないかと期待しています。


そんな訳で嫁と子供らとは別々に県武に行き、おやじは先乗りして久々に整列からのスタートです。
準備運動していると嫁がマオとリオを連れて道場に入ってきました。
最初に教えたとおり、先生方に挨拶して回り準備運動に加わりました。
横山師範の指導の下、受け身から丁寧に問題点を指摘されていました。
その後、おやじと父兄のHさんとその息子さんを含めた5人の少人数で打ち込み、寝技とこなしていきました。
おやじは体重100kgのHさんと2回もやりすっかり息が上がってしまいました。
まだ白帯のHさんですが、寝技の基礎に忠実に相手に密着して足を乗り越え、上半身から固めてきます。
スタミナが全くないおやじには捌き切れませんでした。
まだまだです。


連れてきた子供たちは、残り30分間県武の子供と乱取りしました。
特にリオは念願のN坂君との乱取りがとうとう実現しました。
それも30分みっちりと。
他に相手がいなかった事もありましたが、二人とも傍から声を掛けられながら汗だくになって組み合っていました。


N坂君ですが、実はリオとは幼稚園が同じです。
柔道を始めたのは小学校に上がる少し前のようです。
リオよりキャリアは約一年短いのですが、柔道経験者のお父さんに指導を受けており、始めてすぐに県の学年トップレベルの選手になりました。
体格も30kgと同学年と比べて重く、柔道をやりだしてから明らかに体型が変わったように思います。
柔道は一本背負いからの巻き込みローリングで技ありを取る柔道で、リオの目指す柔道とは異なりますが、戦略的には間違ってないと思います。


リオも26kgと重い方ではありますが、組んだ時の力の差は明らかで終始組負けていました。
受けの強さは横山師範に褒められていましたが、これに攻撃が加われば尚良いとの指摘も。
何度か引き倒されるように投げられていました。
逆にリオが投げることは叶わなかったようです。
N坂君の担ぎ技は出ませんでしたが、練習では敢えて使わないのかもしれません。
逆にリオは何度も背負いに入ろうとしていましたが、いかんせん入る動きが遅く、体が回しきれません。
軽い子は力で持って行けるようですが、N坂君のように重くて力のある子には通用しませんでした。


本来、背負いは小さい者が大きい者を投げる技です。
リオの背負いは強引に釣り手を畳んで相手を引っこ抜く背負いなので、通常の背負いとは異なることがはっきりしました。
上から引っこ抜くのではなく、下から担ぎ上げる背負いに直していかないといけませんね。


マオは相変わらず腰を引いて学年一個下のHさんの息子さんに投げられていました。
重量級にてんで弱いところは相変わらずです。
てんで敵わないにもかかわらず、それほど疲れた素振りが見えないのも相変わらずでした。
真剣に相手に勝とうとしていないのです。
それとも最初から諦めているのかも。
自分から一生懸命やってくれない事には始まりません。
教えるのも面倒くさいというのが本音ですね。
「馬を水飲み場に連れて行くことは出来るが、馬に水を飲ませることは出来ない」
その通りだと思いました。


どうすれば相手に勝てるか。
どうすれば強くなれるか。
畳の上に道着を着て立っている間はその事だけを考えて欲しいものです。
みんなやってる当たり前の事なんですがね。


とりあえず昨夜はリオにとっては実のある練習が出来ました。
ありがとうございました。



2014年4月8日火曜日

第10回児玉杯争奪少年柔道大会 おやじ柔道(78)

一昨日の日曜は柔道の試合でした。
児玉杯です。
この大会は毎年4月の最初の日曜に越前市の武道館で行われています。
花粉症のおやじには結構辛い時期に行われる大会です。

が、今年の花粉は少ないこともあり、子供たちの熱戦をじっくり堪能することができました。
この大会は毎年そうですが団体戦のみで争われ、1チームは先鋒、中堅、大将の3人からなる小チームで高学年の部と低学年の部で別れて争います。
多い教室では4チームくらい出場し選手も審判も目まぐるしく入れ替わりながら試合するわけです。
リーグ戦で負けて決勝トーナメントに進めなくても、交流トーナメントと称す2部トーナメントに回りますから、最低でも3試合こなすことが出来ます。
新チームの実力を知るにはもってこいの大会なのです。

うちの柔道教室からは低学年1チームと高学年1チームの2チームが出ました。
リオの出る低学年チームは中堅の子が病気のため欠場で2人で、マオは本来ならあぶれて出れないところ、新キャプテンのR也くんが怪我のため出れず、繰り上げの形で先鋒で参加しました。

マオは1勝2敗で、チームも交流トーナメント一回戦没となりました。
他の子はともかくマオは腰が引けていて、見映えのいい柔道ではありませんでした。
1勝の相手は体の小さい子で、まあ勝って当たり前といったところです。
ひょろっとしたのが腰を折り曲げて振り回されている様は、あまりいただけませんね。
基礎体力の問題でしょうか。
気合の問題でしょうか。
あの試合を見る限りあと2年柔道をやっていくのはかなりきついかもしれません。
普通、柔道の練習を真面目にやっていれば体つきも変わって来る筈なのですが。
もう少し体に厚みが付かないと厳しいと思いました。

考えてみれば、このおやじも小学生の時はマオ以上にひょろひょろした体型で、力負けすることが当たり前でした。
小学生の時だけでなく、体に肉がつき始めたのが高校3年の後半といたって成熟するのが遅かったのでした。
中高と柔道を続けていればまた違った体になっていたのでしょうか。
マオには是非、弱くても柔道を継続して欲しいものです。
継続する事でしか分からない事もありますし、継続した先に素晴らしい事が待っているとなんとなく思うのです。
年寄りの我がままでしょうか。

一方リオはこの日も負けませんでした。
3勝2分けで一人欠けた二人チームでしたが、交流トーナメントで3位入賞に貢献できました。
しかし、とうとうK道場の子に対策を練られるようになってきたようです。
いつもと違って先に先に速いテンポで「奇襲」を仕掛けてきました。
独特のスローペースが持ち味のリオの意表を突いてきた感じです。
結局、これまで必ず勝ってきた相性の良いKくんに引き分けてしまいました。
と言っても実力のあるKくんに今まで負けなかった事のほうが不思議なのですがね。
リオは、もともと早い動きが出来る方ではないのですが、今後の練習課題が出来ました。

一時期、低い背負い投げを一生懸命教えようとしていたのですがこの日も立ち背負いで相手を引っこ抜いて投げようとしていました。
しかし、それなりに様になってきたような気がします。
指導者の先生が言うように、相手の股に潜り込んで前方にローリングして技有を取る投げ方は、今勝ちを拾うことはできても、それに特化してしまって他の技を全く覚えなくなりそうです。
というか、釣り手を効かせて相手を投げる動きを体に覚えこませることが、後々自分の財産になるのだと思います。
リオには大人になっても柔道を続けて欲しい、また怪我や事故に遭うことなくこのまま行って欲しいと思うばかりです。

我が子と打ち込みや乱取りができる日が来れば最高でしょうね。
それまでおやじの体がもてばいいのですが。

2014年4月4日金曜日

舌下免疫療法について じびか柔道(77)

花粉症シーズンが到来してます。
おやじの本職でも、昨年ほどでないにせよ多忙な毎日が訪れています。

で、冒頭の舌下免疫療法ですが、おやじはあまりTVを見ないので世の中の流行に疎いのですが、外来でもちらほら舌下免疫について尋ねられることが増えてきました。
患者様が希望するとなればそれに応えない訳にもいかないので、ホームページに「舌下免疫療法について」という記事を載せました。
実は耳鼻科の世界ではこの舌下免疫は、大きな話題になっています。
あちこちで講習会が開かれ、耳鼻科以外のお医者さんまでもがこの講習会にこぞって参加しているようです。
アレルギーの治療は何も耳鼻科の専売特許ではありませんからね。
患者の要望があれば、整形外科だろうが、歯科であろうが、内科であろうと加療することが可能なのです。

おやじも実は、昨年11月に講習会に参加しています。
何故講習会に出るかといえば、この舌下免疫療法は、講習を受け、E-ラーニングのテストにパスしないと施術出来ない事になっているからです。

免疫アレルギー療法といえば、皮膚減感作療法というものが以前から在ります。
そしてそれは、延々と何年も続く定期的な通院と、毎回腕に注射するという痛みと煩わしさから治療する側もされる側からも何となく敬遠される治療でした。
そういった経緯から今回の舌下免疫療法も、希望者があれば検討せざる負えないとはいえ、どことなく気が重い感じがしています。
講習会では治療の実際より、アナフィラキシーショック時の対応について重点を置かれていました。
救急車が来るまでの15分間の間に、アドレナリンの筋肉注射を行うというものですが一歩間違えば大惨事です。
とはいえ、そんな重篤な副作用が起こる頻度はごくまれであり、しかも以前さんざんやっていた皮下注射による減感作療法よりもずっと副作用の頻度は少ないらしいです。
ま、患者さんに詳しい説明を提供する準備の意味も兼ねて、ホームページにアップした原稿を紹介します。

舌下免疫療法(SLIT:)とは?
(SLIT:Sub Lingual Immuno Therapy)

今、花粉症の治療で舌下免疫療法というのが注目を集めています。
当院の患者さんでもこの治療について質問して来られる方が増えてきました。
そこで今回はこの舌下免疫療法について現時点での見解を述べたいと思います。

以前にも「免疫療法」というものはありました。
減感作療法と一般に呼ばれるもので、スギ以外にダニに対しても行われていました。
現在でも行うことは可能ですが、毎週1回の注射を46ヶ月程度続け、最終的1ヶ月に1回の注射を3年以上計画的に継続しないと効果も少なく、安全性もありません。また、特殊な治療法ですので行える施設も限られており、どの耳鼻咽喉科でも行えるものではありませんでした。根気よく通う必要がある治療なのであまり広まらなかった経緯があります。

この減感作療法の原理ですが、アレルギーの原因である花粉のエキスを皮下注射し、徐々に濃度を上げていく。身体にアレルゲンを与え続けることで、花粉は無害なものだと身体に認識させ、過剰なアレルギー反応を起こさないようにするといったものです。
皮下療法 の実際の治療法は、皮下にスギ花粉のエキスを注射します

スギ花粉飛散時期以外で治療を開始します。初回はスギ花粉の皮膚試験を行い、反応する濃度か1/10の量から開始します。注射後は20から30分は副作用が出ないどうかをチェックします。徐々に濃度を増やして行きます。増やし方は50%増量法、100%増量法などがあり、維持量(10.5ml)になれば、1ヶ月に1回注射して、23年は治療を継続します。

注射なので、月に1回は医療機関に受診します。

副作用は、注射部位の腫れとアナフィラキシーです。特にアナフィラキシーに対しては速やかに適切な処置を必要とします。注射は医療機関で行い、注射後30分は医療機関に居てもらう必要があります。

注射による方法は、注射による痛みがあることと通院が大変なことが問題でした。そこで、同じ事を飲み薬でできないか?ということが考えられ、これまで、鼻に投与する方法や飲む方法などが検討され、舌下法に至りました。

舌下免疫療法を主導的立場で臨床研究されてきた日本医科大学附属病院耳鼻咽喉科・頭頸(とうけい)部外科の大久保公裕教授によると、「 花粉は鼻から入り、鼻の奥のアデノイドにある免疫装置に付いて、くしゃみや鼻水などのアレルギー症状を起こす。花粉エキスを舌下に入れると、直接アデノイドに届き、そこから首のリンパ節に移動する。リンパ節のT細胞が毎日アレルゲンに接することで、身体にとって安全なものと認識してアレルギー反応を起こさなくなる。

  この治療で使用されるスギ花粉エキスは、通常のアレルギー検査の2000倍もの高濃度のもの。これを11回舌下に滴下(てきか)し、2分間そのままの状態を保った後に飲み込む。その後5分間は、うがいや飲食を控える。治療開始は少量、低濃度で投与し、2週間かけて徐々に増量する。3週目以降は、同じ量と濃度を維持して最低2年間継続する。
 スギの花粉症に対する舌下免疫療法は、今年春には保険承認される予定だ。花粉症シーズンを避けて、治療は6月以降にスタートし、最低2年間継続することがポイントだ。」

とのことです。


気になる「舌下免疫療法」の治療効果は?
(治験情報より)

治験は10年以上前に開始され、その効果を感じられる時間は人によりまちまちだそうですが、1年目に早くも効果が出る人、1年目にはほとんど変化がなかったが2年目から急激に症状が改善された(楽になった)という方もいらっしゃるそうです。

治療を行った方の20~30%が花粉症が治癒し、30%以上でかなり楽になり花粉症薬の薬が激減した、20~30%で症状はあるが以前より楽という結果だそうです。
残念ながら10~20%の方は治療効果が得られないことも確認できているそうです。
全体をみますと約80%の方に効果があるそうです。

免疫療法は、治る可能性を秘めた治療方法です。症状の改善効果が期待でき、長期間にわたって薬の使用量が減少することが期待されています。薬で十分な効果のない人にも効果が期待されます。今まで行われてきた皮下注射による免疫療法では、70%の有効性があります。3年以上治療を続けると、治療中止後5年後にも8090%の効果が持続しています。
また、免疫療法中止後の持続効果は治療期間の長さと関係することが分かっています。

•免疫療法を受けられる人

1.免疫療法の適応の方は、皮下注射は5歳以上、舌下療法は12歳以上です。
2.スギ花粉症を診断がしっかりされている人で、 抗ヒスタミン薬、抗ロイコトリエン薬、ステロイドの点鼻薬などで十分にコントロールできない人
3.長期の薬の治療が望ましくない人
4.薬の副作用が出る人

が、適応となります。


•免疫療法を受けられない人

1.心臓の薬であるβ阻害薬使用中の人
2.不安定な気管支喘息の人
3.全身ステロイドを毎日使用している人
4.抗がん剤を使用している人
5.妊婦
6.急性感染症にかかっている人
7.自己免疫疾患、膠原病のある人、または以前、かかったことのある人
8.転居の予定や継続的な通院ができない人はできれば、避けたほうがいいでしょう。


この治療は、毎日する必要があるため、家で行うことになります。口の違和感、かゆみ、腫れがある場合は、治療中の医療機関に連絡してください。これらの口の違和感などは治療中に軽くなったり、起こさなくなります。アナフィラキシーは非常に稀ではありますが、皆無ではないので、注意は必要です。

無症状で続けていくことが治療の基本ですから、決して自己判断で中止したり、再開しないようにしてください。

現在、この治療方法は、講習会受講の医師に限定されています。

皮下免疫療法と舌下免疫療法での効果の違いはまだ、報告されていません。現時点では、舌下免疫療法は家で毎日行い、2013年~2014年は週に2回、その後月に1回の受診を必要としますので、医療機関に定期的に受診できることが必要条件になってきます。

最後に治療にかかる費用ですが、注射による皮下免疫療法は保険適応であり、保険診療で1回あたりの診療費も500円前後です(スギ花粉のみ注射の場合)。しかし、舌下免疫療法は保険適応外治療となり、実費となります。治療費は年間7万円程度かかります。


とこんな感じです。


今回はこのへんで。