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日、祝祭日は休診です。
毎週 水曜午後は前院長の齊藤栄宏が診察しておりましたが、高齢のため引退いたしました。現在は診察は全て現院長の齊藤寛が行っております。予約制ではありませんがご希望の方は是非いらしてください。

2014年12月26日金曜日

川口道場10周年記念柔道大会 おやじ柔道(95)

先日の祝日、天皇誕生日に県立武道館で川口道場10周年記念柔道大会が行われました。
川口道場さんは強豪なのでさぞかし歴史のある道場かと思っておりましたが、まだ創立10年とは意外でした。
道場も川口先生の納屋を改造した道場で、試合場が1面ぎりぎり取れる広さと聞いてなおびっくり。
そんな環境にあってあの勢いは信じ難いものがあります。
川口道場は今や福井を代表すると言っていいぐらいの全国的に名の知れた少年柔道クラブです。
熱心な指導者とやる気のある子が集えばここまで来れる、そんな良い見本ですね。

実はおやじが3年前に子供と一緒に柔道を再開してすぐの頃、自分の練習ができる場所を探した際に大学の近くに川口道場があると知り、とりあえず行ってみようと車で探したことがありました。
川口整骨院はすぐ発見出来ましたが、その近くにあるはずの道場がどうしても見つけることが出来ませんでした。
何度も整骨院のドアを開けて場所を直接訪ねようとしましたが、そこまでの踏ん切りがつかず、結局道場訪問は諦めたのでした。
それで県立武道館の武道学園にしたわけなんですけど、あの時にもし川口整骨院さんのドアを開けていたら、その後の我家の人生が大きく変わっていたかもしれません。

大会は高学年と低学年に分かれての団体戦のみでした。
毎年4月頭に開催される児玉杯と似た感じの大会形式です。
ただし、高学年は7人制、低学年も5人制と児玉杯よりそれぞれ2人多い構成での試合となりました。
うちのチームは人数不足で春江さんとの合同チームで参加しました。

結果は高学年春坂合同チームがトーナメント2部で準優勝。
低学年は予選リーグ全敗で2部にも進めませんでした。
リオのいる低学年チームは個人の試合結果も全員学年繰上げで一学年上の子との対戦となり、いいところなく全敗。
リオの相手は3年生の小さな男の子で体格では引けを取らなかったのですが、やはり上級生の男子相手では身体能力に差があるようでした。


この日は2試合して泣いて帰ってきただけでした。

マオは高学年合同チームで2試合出て1敗1不戦勝、別に期待してませんでしたが1敗の相手は大野の小柄で低い背負いが切れる子でした。
福井ではグレーゾーンの片膝背負いが本来の持ち味で、決して弱くはありません。
その子相手に低い背負いに付いて行くことなく潰し、一瞬大外で相手が飛んだ場面も作りました。
引手が弱く腹ばいに逃れられましたけど、惜しい場面でした。




腰が引けて見栄えが悪い柔道ですが、鍛えようによってはまだ捨てたもんじゃないのかもしれません。
自分なら中学高校と学生である間は柔道一筋で決まりと行きたいところですが、いかんせん本人にやる気がないのでは仕方なしです。
「馬を水辺に連れて行くことは出来ても、馬に水を飲ませることは出来ない」
こんな諺があったでしょうか?
マオの柔道は小学校で終了です。
あと1年で何かを残してもらいたいものです。

最後の表彰式ではちょっとしたサプライズがありました。
敢闘賞の一人にリオが選ばれたのです。
一回も勝てなかったのになんで?って思いましたが本人はこの笑顔。


「勝ってないのにこの賞は間違いだから返してくる。だからよこせ」
と言うと「やだよ~」の返事。
金メダルなら何でもいいやって感じです。
やれやれです。
小学校を卒業したら金井学園にぶち込んでやろうと本気で思ってしまいました。

こんな感じで長い試合シーズンも終了しましたが、おやじ柔道ともども来年もよろしくお願いします。








2014年11月18日火曜日

第13回坂井町柔道団体大会 おやじ柔道(94)

11月8日の土曜日は坂井町主催の大会がありました。
更新が遅れたのはあまり心に残るものが無かったせいかもしれません。
とはいえ、坂井町は団体Aチームに重量級3人を揃え、今の時点では最強メンバーで臨みました。
川口Aチームにあと一歩と迫る活躍を見せ、まずまずの結果を残せたのではないでしょうか。
相手チームは学校行事との重なりで主力メンバーが欠けた状態ではありましたが。

我が家の娘たちはどうかと言えば、マオはいつものように尻もちをついてそのまま抑え込まれる展開が判で押したように二回続いて終了。


リオは何とか準優勝と、聞こえはいいですが3試合やって1勝1敗1引き分けとあまりぱっとしない内容でした。

リオに関しては試合前に足の指の股に出来たいぼを皮膚科に診せたところ、液体窒素を使った硬化療法というのを施され、やたらでかい血豆が出来ておりちょっと柔道できる状態ではなさそうだったので仕方ないかという事で自分を納得させました。
前日に皮膚科で血豆をつぶしていただきましたが、少し処置が遅く、当日はぐちょぐちょであまり痛みは変わらなかったようでした。


相変わらず技の戻り際を返されてましたが、コンディションが悪い中それなりの結果を残すところはまだまだ捨てたものではないのかもしれません。

おやじは土曜午前の診療の後に駆けつけ大会運営の手伝いをしましたが、バタバタ感は例年通りでした。
今年は中学生の助っ人が居ない分大変だったのかもしれません。
大会の後は会場の後片づけを他道場の助けも借りて皆で行い、その後は某中華料理屋で坂井市柔道連盟の役員が一堂に集まり会食です。
なぜかおやじもその中に。
場違いな雰囲気に大変戸惑いました。
また、対面は赤ペン先生で何とも気まずい感じというか緊張してしまいました。

いい大人が黙りこくっているのも変なので、勇気を振り絞って少年柔道の指導の在り方などいろいろ聞いてみました。
すると赤ペン先生は喋り出したら止まりませんでした。
きっと普段から少年柔道に真剣に向き合っているのでしょう。
やはり「指導者」はこうでなくてはいけません。
おやじの場合は「指導者」とは程遠く、やはり「保護者」なのです。

本当は保護者としてリオの柔道に関してアドバイスを頂きたかったのですが、ライバルのいる道場の指導者にそこまで厚顔無恥にはなれませんでした。

会食の場でも聞かれましたが、何で柔道をやっているのか最近よく分からなくなる事があります。
子供の影響でしょうか。
もともと柔道が好きだったのでしょうか。
子供が柔道を辞めても続けることが出来るでしょうか。

考えても仕方のないことってありますね。
この辺で。





2014年10月21日火曜日

第10回金井学園理事長杯少年柔道大会 おやじ柔道(93)

一昨日の日曜は金井学園の体育館で金井杯が行われました。
昨年度から金井学園の体育館で行われているこの大会、当日は秋晴れの天気にも恵まれ、なかなかいい雰囲気で行われました。

それに加え昨年は無かったのですが、今年はあの穴井隆将選手による柔道教室が試合前に行われました。
直に見た穴井選手は背が高かったです。
教室の内容は背負い投げでしたが、子供相手に上手く投げられていました。
やはり一流の選手は自分から飛ぶのが上手ですね。
金井学園のS川選手やT根選手も教室の手伝いで参加していましたが、彼らも投げられ上手でした。
穴井選手はトークも巧みで、子供の心をとらえて離さない感じで大人も十分楽しめる内容でした。

さて肝心の大会ですが、団体戦は県外の強豪やお隣の丸岡さんとの試合でまあこっぴどくやられた内容でした。
うちのへたれマオも2試合出していただきましたが、見ていて申し訳ない感じで・・・。
相手に立ち向かう勇気が無ければ試合にならないとつくづく思いました。
でもこればかりは教えてどうにかなる物でもないし、育てた親の責任です。

さて午後は個人戦で盛り上がりました。
この日の我が家の関心はただ一つ。
前回フェスティバルで負けたK道場のHさんに借りを返せるかどうか。
リオの個人戦1回戦の相手がHさんだったのです。
すっかり返され癖が付いたかと心配していました。
また、逆に返し技を恐れて技が出ないのではないかと、ハラハラしながら見ていましたがこの日は返し技を食うことも無く、逆に相手のバランスを崩して後ろに押し倒し有効。
その後、得意の大内で倒して抑え込み一本と、前回の苦戦が嘘のように勝ってしまいました。
嫁もおやじも万歳したい気持ちでしたが、相手のHさんは大泣きしておりました。

前回と逆ですが、試合は水物だとつくづく感じました。
その時の運やコンディションによって簡単に勝敗が入れ替わる可能性があるという事です。
それだけ力が拮抗しているという事なのかもしれません。

自分の子が勝つと脇目もはばからず喜びを爆発させている家族を試合会場でよく見受けますが、そこは武士の情けでぐっと喜びをこらえるべきでしょう。
負けた子の家族がすぐ傍にいるかもしれないのですから。

リオはその後、県外勢に苦戦しながらも決勝まで行きました。
2回戦は有効ポイント5個奪い優勢勝ち。
3回戦はお互いポイント無く2-1の旗判定で勝ち。
決勝戦はお互い技有一個づつで、終了近くに背負い投げで押し込まれ有効一つリードを許しての優勢負け。
勝ち上がるごとに厳しい内容となっていきました。
この日、Hさん以外は初顔合わせの相手ばかりでしたが、強い子の柔道を肌で感じるまたとない機会に恵まれたのだと思います。

一応決勝で負けた後は恒例の泣きが入ってましたが、十分満足のいく結果だったと思っています。

一方のマオの方は、昨年フェスティバルできれいに一本勝ちした子に一回戦あたり、切れの悪い内股もどきの大内刈りでズルズル、最後は押さえ込んで一本勝ち。
二回戦の相手はシードでしたが、欠場のためそのまま不戦勝で3回戦に進出。
三回戦の相手はこの日二度目の対決となるM衣ちゃんで、何もさせてもらえず抑え込まれて一本負け。
団体戦に引き続き、逃げの柔道が指摘されました。

なにはともあれやれやれです。
久しぶりにリオのどや顔が見れました。


この日の坂井町の調子はまずまずで、幼年の部でコウちゃんが準優勝、マオと同じ5年女子の部で坂井町の不沈艦A奈ちゃんがライバルのM衣ちゃんを、豪快な払い腰で投げて優勝に輝きました。
練習の打ち込みは素晴らしいのに試合となると別人のように荒くなる癖は徐々に直りつつあり、とうとうこの日、宿敵を打ち破ったのです。
御父さんの喜びもひとしおのようでした。


次の試合は11/8(土)に坂井町団体大会、12月の下旬にK道場主催の10周年記念大会となりますが、一休みしたらまた頑張って積み上げていきましょう。



2014年10月14日火曜日

第7回坂井市少年柔道大会 おやじ柔道(92)

昨日は坂井市少年柔道大会が三国中学校で行われました。
三国中学校は三国高校がある丘の中腹にあり、親父が昔、三国高校に通っていた時はしょっちゅう校門の前を通り過ぎていたものです。
三国中学校には一度も行ったことが無かったのですが、昔と場所は同じという事でおやじの運転で会場に向かいました。
いざ山のふもとまで行ってみると、昔は全く気にも留めなかったことですが、一通である事に気づきました。
あわてて別ルートを探したりなんだりしていたため、会場入りが約30分遅れてしまいました。
そういえば三国高校へは卒業以来32年、立ち寄ることすらなかったため昔の印象とは大きく違っていました。
昔よく自転車をこいで登った坂道も、こんなに狭かったのかと思うほどで、記憶と実際の隔たりに驚くばかりでした。

いつものように嫁さんからの苦言を浴びながら会場にたどり着くと、小学中学合わせて100名近い柔道着の群れがアップしている真っ最中でした。
一気に試合前の緊張感に包まれ、うちの娘たちを畳の上に送り出したのでした。
外は台風接近に伴う雨模様で、試合の結果を暗示しているようでした。

試合結果は言うまでも無くうちの娘たちにとっては無残な結果となりました。
リオも真央も個人戦は一没。
団体戦は二試合でしたが、リオはこれまで負けたことのなかったK道場の北君に見事な大外を食らって一本負けを喫しました。
もう一試合は丸岡道場のKくんに一本勝ちしましたが、個人戦では一回戦で同じ Kくんに大外を返されて負けてしまったのです。
トーナメントでの1没は初めてだっただけに本人もショックを隠し切れない様子でした。

マオの方は団体戦は出番なし。
個人戦は一回戦でK道場の北信越強化選手であるHくんとの対戦であったため、やる前から周りも期待してなかったのですが、あっさりと足技で転がされて抑え込まれるといういつもの展開でした。
一応掛かりそうもない内股や大外を苦し紛れに繰り出してはいましたが、ああも簡単に足を掛けられて転ぶ不安定なバランスでは勝てるはずもありません。
とくにK道場の子は皆足技を多用する傾向にありますので。
そう言えばマオは今までK道場の子に勝った事が無い気がします。
それでも一応は強豪選手相手に攻めの姿勢を見せていたという事で、試合後の説教はありませんでした。

リオについてはおやじも嫁も、予想だにしなかったまさかの一回戦負けという事もあり、試合後に混乱してしまいました。
おやじは掛ける言葉をなくし、嫁はとりあえず叱っていましたがすぐに止めさせました。
叱る理由など見つからないからです。
立派に戦って負けたのですから、本人も親もその結果を受け入れなくてはいけないと思うのです。

そう、リオはこれまでも練習は真面目にこなしてきました。
この親父がいつも傍にはり着いているのでサボることなど不可能なのです。
打ち込みの時も常に傍から指示を出し、悪い所を必死に矯正しようとしてきました。

リオの欠点は動きが遅いことです。
背負いの入りもまるでスローモーションかというくらい遅く、最近ではそこをつかれて返されることが多くなりました。
技の入りに限らず全ての動作に機敏さを感じません。
はっきり言って動きが死んでいるのです。

そこでふと気が付きました。
おやじが度を越して逐一動きをチェックして、自分のイメージ通りに直そうとするため伸び伸びした本来の動きが死んでしまったのではないかと。

指導者の先生にも相談しましたが、いろんな先生のアドバイスを受けた方が良い結果が出ることもあると言われました。
今後はこれまで通り道着を着て練習には参加しますが、リオとは少し距離を置こうと決めました。
遠くで見守るという事です。
いろんな指導者のアドバイスを自分なりに咀嚼し、自分の柔道を見つけていってほしいと思います。

いじり過ぎると選手は潰れる。
得た教訓としてはこんなところでしょうか。

それにしても例外は存在します。
ボクシングの亀田三兄弟の父、史郎さんです。
彼はボクシングジムの練習生の経験が少しあるだけのいわば素人。
その素人が独学で身に着けたボクシングの知識で、自分の息子三人を小学生の頃からいじり倒して、結果三人とも世界チャンピオンに育て上げました。
驚愕すべき事実です。

傍から見れば半狂人のようなおやじに、毎晩自宅の一室でしごかれまくる3人の小学生。
正気の沙汰ではありません。
今なら児童虐待で通報されてもおかしくない状況です。
やってる練習と言えば漫画の世界で見るような、棒の先にグローブをガムテープで留めた槍のようなもので子供を突きまくったり、バケツ一杯のピンポン球を子供の顔めがけて次から次へと投げつけて、おでこで受けさせるといったまさに素人が考えそうな練習方法。
もっともそれ以外にも、走り込みやシャドーボクシングでのフォームの矯正など基礎トレーニングも当然やってはいたでしょうが。

それしても素晴らしいのは長男興毅が世界タイトルを初めて獲ったリング上で「おやじのボクシング理論が正しいことを世間に証明できたのがうれしい。」と涙ながらに語ったことです。
この親子には確たる信頼関係が構築されていたのです。

小学生の子供にとって親は神にも等しい存在です。
親が決めたことは絶対だし、どんな無茶な事でもやれと言われればやらないわけにはいきません。
家庭の中には逃げ場がないのです。
亀田兄弟も、是非も無くやらされたボクシングでしたが、他人からは狂人扱いされている父親を信頼して前向きにやるしかなかったのでしょう。
悲劇にも似た美談です。

ここまでやるだけの根性は自分にはありません。

毎週、ブログで試合結果の報告をしていますがそろそろきつくなってきました。
来週も金井杯がありますが、今の状態では結果は期待できませんね。
ここら辺で喜びの結果報告と行きたいところですが、トンネルの出口はまだまだ先に思えます。

おやじの柔道の方はまずまずです。
肩の痛みも再発したかと思われましたが、一晩明けたら落ち着いていました。
今週からは県武の武道学園一般がまた始まることですし、子供の柔道に口出す暇があったら自分の柔道を磨くことにします。

そう、柔道は続けることで誰でも強くなれるのです。
子供たちにもそれは当てはまります。
もちろんおやじにも。




2014年10月7日火曜日

第20回琵琶湖カップ おやじ柔道(91)

先だっての日曜は第20回琵琶湖カップ争奪柔道大会に行ってまいりました。
毎年恒例の参加なのですが、朝5時集合出発はさすがにきついです。
なんといっても前日夜9時まで練習しての朝5時集合ですからね。
しかも、遠くは関東、徳島あたりから強豪チームが参加してくるとあって、1回勝てれば良いぐらいのハイレベルの大会です。

当然のことながらうちのマオは一度たりともこの大会で勝てたことがありません。
今年はリオが初参戦となりましたが、あまり期待はしていませんでした。
昨年はフェスティバルで優勝して勢い込んで乗り込む予定でしたが、鎖骨骨折で見学でした。

今年こそはと思いましたが、リオの個人戦一回戦は相手欠場で不戦勝、二回戦は背が高く手足の長い相四つの相手に体落とし気味に崩されて抑え込まれての負け。
左組みで長身の相手は初めてだったと思います。



団体戦は先鋒で出るはずが、同チームの大将で出るはずだった子が怪我で欠場のため先鋒に1年のイッコー君が入りリオは中堅で出ることに。
相手は4年生の男の子で、やはり手足が長く背の高い相手に内股でひっくり返されて秒殺でした。
2学年上で長身の相手に内股でひっかけられては手も足も出ませんでした。


マオは個人戦には出れず、団体戦の先鋒で出ました。
相手は小柄でマオとは相性も悪くない相手と思われましたが、やはり実力的に何枚も相手が上で腰の入ってない大外を返されての一本負けでした。


こうやって見ると腰が入ってないだけでなく、釣り手も効いてない、踏み込みが浅い、と普段の悪い所が全て出ていますね。

今回うちの教室では1年生のイッコ―君と3年生のショウちゃんがベスト8と気を吐きました。
イッコ―君はキャリア半年で大器の片鱗を見せてくれました。
ショウちゃんは約1年間のスランプに加え、練習が満足に出来ない時期もありましたが、熱心なお父さんの指導が実を結びつつあるのを実感させてくれました。
リオにもそんな至福の時が再び訪れることを祈ります。

我が家にとっては踏んだり蹴ったりの琵琶湖カップだったのですが、一つ収穫がありました。
リオと同じ2年生の部で優勝した男の子です。
小さな相手の低い膝つき背負いを見事に潰して抑え込んで勝っていました。
待ってましたとばかりに慌てずに料理したという感じです。

膝つき背負いの攻略法、それは相手がしゃがむのと同時にこちらもしゃがむということです。
その際に半歩退き、決して前に出ることなく、二人同時に沈むと同時にサイドを取ってすかさず抑え込みに移行するということです。
これは一連の動作で反射的に出来なくてはいけないと感じました。

マオが低い片膝の背負いを滅多に食らわない訳がわかりました。
元々腰が引けている上にすぐにしゃがみこむ癖があるからです。
寝技が出来ないのでそこで終りなわけですがね。

10月の試合ラッシュはまだ続きます。
次の日曜は市民スポーツ祭、その次は金井杯、1週はさんで坂井町団体大会で一段落です。

それに加え、今年は川口道場の10周年記念大会が12月終りにあるそうです。
強化練習会も2回あります。

子供たちにはこれらのイベントを通じて大きく成長してもらいたいものです。
怪我だけは勘弁です。

それと、先日4年生の男の子が入団を希望し道場に現れました。
体格も柔道向きで、自分から柔道を希望して入ってくるところなどなかなか見所がありそうです。


今年に入って入団希望者がちらほら現れるようになりました。
いいことです。
柔道人気が持ち直すのも近い気がします。
ライバルが増えればそれだけ勝つ事が難しくなるのも事実ですが、練習相手が少ないよりはましです。

今回はこの辺で。





2014年9月30日火曜日

第6回柔道フェスティバルが終わりました おやじ柔道(90)

今年も9月23日祝日に県立武道館で柔道フェスティバルが行われました。
リオが昨年小1女子の部で金メダルを獲得した大会です。
今年も金メダルを取る気満々で意気揚々と乗り込んだのでした。

今年の組み合わせは昨年より参加人数が少し増え、リオは第1シードにもかかわらず、3勝しないと優勝できない形でした。
昨年もシードで出させてもらい、2勝で優勝となったのですが今年はどうなる事やら固唾を呑んで二階観覧席から試合の行方を見守っていました。

試合は大道場のみで行われ、4面ある試合場のうち2面は中高生、残り2面を使って小学生男女の個人戦トーナメントが進行しました。

マオなどは1回戦でK道場の子に当たり、意外にも粘りましたが最後大外で1本負けして消えました。
相手は寝技で三角を使って攻めてくるなど、流石に着実な実力向上を感じさせました。
マオは意外にも全体的に良くはなって来ていますが、自分より大きい子には通用しない感じです。
体力をもっとつけないとこれより上は厳しいでしょう。
相手の子は決勝まで進みM衣ちゃんに負けて準優勝でした。
まあ、こんなもんでしょうか。
大外で惜しい場面も作りましたし。


マオにとっては後で怒られることも無く、褒められることも無く終わったので良かったのでしょう。

問題はリオです。
昨年この大会で優勝した直後に鎖骨を骨折し後退しましたが、順調に復活ロードを歩んできたかに見えたので、今大会も秘かに金メダルは堅いだろうと思っていました。
しかし、現実はそう甘くは無く準決勝でK道場に今年春から入った大きい子に背負いを返され、ポイント負けしてしまいました。


初戦の2回戦でも大きな子に返される場面があってヒヤリとしましたが、どうやら課題がたくさんあるようです。
寝技の稚拙さも敗因の一つです。

とはいえ内容的にはよく頑張っていました。
初戦では大内刈りを見事に決めていましたし、


敗戦となった準決勝でも背負いから追い込んで相手を転がすことに成功しました。



もう少し体重があればと悔やまれましたが、少年柔道は体重無差別なので仕方ありません。
片膝をつく低い背負いや小内刈りを武器にすれば小さい体が逆に武器にもなるのです。
福井は片膝も禁止なので、両膝を着けない低い超前傾姿勢での背負いになりますが。

敗戦が決まった瞬間、親父は一気に体の力が抜けてしまい、その後も数日間は魂の抜け殻状態が続きました。
この1年リオにべったり寄り添って練習中もいろいろへたくそなりに指導してきたつもりですが、まだまだ足りないようです。
むしろ他人の手に委ねた方が良いのかもしれません。
などと、いろいろ考えさせられました。

とはいえ、二人ともよく頑張ってくれました。
結果は出ませんでしたが内容は褒めてよいと思いました。

K道場とは同地区なので、これからいやというほど対戦があるでしょう。
相手は強いほどやりがいがあるというものです。
これからが楽しみです。

さて、柔道フェスティバルと言えば一般の部もあったりします。
ママさんの部もあります。

実は一般35歳以上の部へ出ないかとお誘いがあったのですが、断りました。
なにせ、あの大道場でみんなの目の前で試合などとても見せられたものではないと思うからです。

でも、いずれは出てみたいと思っています。
今はまだ修行が必要です。
親子ともども精進したいと思います。

次の試合は琵琶湖カップです。
マオは団体戦、リオは団体個人とフル出場が予定されています。
こちらも楽しみです。

前日の土曜日に小学校の運動会がありますが、雨天の場合翌日順延で琵琶湖と重なりはしないかそれだけが心配です。

土曜日晴れることを祈ります。

それでは。



2014年9月19日金曜日

第8回キッズ柔道交流大会 おやじ柔道(89)

9月7日はキッズ柔道交流大会という仲保道場さんが主催する大会があり、うちの柔道教室は今年初めて参加させていただきました。
なにぶん初めての大会なので、どんなものか興味深く拝見させていただきました。


まず、午前は団体戦でした。
1チーム6人で各学年から一人ずつ出す形で行われました。
3チームの予選リーグを勝ち上がれば、決勝トーナメントに進めるといういつもの試合でした。
リオは先鋒で出ました。


結果はうちのチームは2勝1敗だったのですが内容の差で上には進めませんでした。
先鋒のリオは1勝2分けでした。
勢いの良い先鋒とはいかなかったようです。


午前の最後には1年生以下低学年の個人戦が行われ、柔道を始めてまだ間もない子や、そうでない子も混じって大いに盛り上がっていました。
うちの教室からは今年の4月に入ったイッコー君が、1年生の部で3位に入りました。
パワーと体格に優れ、気性も格闘技向きなので今後が楽しみな逸材です。
実はあわよくば優勝をと期待していたのですが、優勝したのは石川県の某道場の女の子で、片膝背負いのうまい子でした。
イッコー君もソッコ―で投げられていました。


他県の子と入り混じった大会になると、この片膝背負いに福井の子はやられまくる印象があります。
何せ福井だけは片膝背負い禁止の立場を貫いているからです。
普段やる事も無ければ喰らう事も無いのですから、対応出来なくて当たり前なのです。
その代わり、福井では体の大きい子の天下となっています。
小さい子は立ち背負いで大きな子を投げねばならず、そこまで強靭な足腰を持っている子は少ないのです。
安全面から言えば膝着き背負い禁止となりますが、競技として考えた場合この問題は難しくなるような気がします。


午後は2年生以上で個人戦が行われました。
少し変則で、2年生は男女混合、3年生以上では3,4年生の男女別、5,6年生の男女別といった分け方でした。 
当然4年生と6年生が体格の上で有利となります。
まあ、これも大会運営上致し方ないのでしょう。


リオは予選リーグを勝ち抜きトーナメントへと進みましたが、そこで小さな石川の男の子に片膝背負いを見事に決められ一本負けでした。
開始早々、掴みに前へ出たところを合された感じです。



その子は次戦となる準決勝で仲保道場のH君に豪快な払い巻き込みで負けていました。
小さな石川の子は予選リーグで敦賀の連太郎君に、片膝背負いで合わせ一本勝ちしたのをたまたま見ていましたので、「これはチャンスか?」などと思いましたが、やはり巨漢の連太郎君に勝つという事はそのくらい強いという事だったのでした。


リオが個人戦初戦で当たった石川の女の子も片膝背負いの使い手でしたが、2回ほど潜り込まれて担がれそうになり、堪えたところを横倒しに押し込まれ抑え込まれそうになる場面がありましたが、足を絡めて何とか凌ぎました。
その後も相手に先に技に入られるも、落ち着いて捌き、中途半端な膝着きの状態になったところを大外で押し倒しそのまま袈裟固めで抑えこんで勝ちました。



これが片膝背負いに対する攻略法なのでしょうか。
要するに前に出て掴みに行くとそのまま転がされてしまうので、ついていかずにその場で踏ん張って立っていればいいのです。
相手は小さく、引き出す力は無いので不用意に前に出てつまずかなければ良いのです。
逆に前に引き出す力を持った子にはどうすればよいのか?
そもそも片膝で前に引き出すことは可能なのか?
何となく答えはその辺にありそうな気がします。


マオの方は予選リーグを2試合戦い、どれも場外指導一つの差で判定負け。
嫁にこっぴどく叱られていましたが、あのか細い体でまあまあ良く頑張った方でしょう。
体力差で押されて場外に出てしまうのは致し方ないと思いました。
一つの試合会場で二試合行うという大会運営上の事情も関係していたと思います。
また、負けた二試合のうち一つは相手が6年生でした。


今大会はマオが1勝も挙げれませんでしたが、リオは団体戦負けなし、個人戦ベスト8でまあこんなもんかなといったところです。
前回の高浜でこっぴどい負けを喰らっているので、もう勝てないのではないかと心配していましたが少しホッとしました。


今大会では相変わらず他県勢の膝着き背負いが目立ったのと、仲保道場さんの巻き込みが目につきました。
2年生の福井県学年チャンピオンのH君などは、楽に投げられる相手にもかかわらず巻き込んで乗っかっていました。
試合ともなればきれい事など言ってはいられないのでしょうが、普段から巻き込んで投げるのが当たり前になっているのかなと少し気になっただけです。




来週はいよいよ柔道フェスティバルです。
昨年リオが金メダル、マオが3位の賞状を貰った大会です。
各学年別、男女別と意外と狙い目の大会です。
今年はどうなるでしょうか。


おやじ的には今年も金メダル期待しています。


それでは。



2014年9月4日木曜日

今更ですが おやじ柔道(88)

すっかりご無沙汰してしまいました。
少年柔道の方はその後、秋の試合シーズンに向けて熱のこもった練習が続いておりました。
おやじの方も子供の練習に付きあって、子供中心の柔道生活でした。
先日、秋の試合シーズンの口火を切る形で、高浜でスポ少の柔道大会が行われました。
毎年夏休みの最終日くらいに行われる団体戦2試合のみの交流大会です。


マオとリオも出させていただきました。
リオはまだ2年生ですが、最近はどのチームも人数不足が深刻なため2年生が駆り出される場合もあるということです。
リオの場合は相手も2年生という事で出ることになりました。


夏の間の成果が試される一戦という事で興味深い試合でしたが、結果は何もさせてもらえず相手の技をいいように受け続けた挙句の一本負け。
それも背負い投げでの一本負けでした。
相手の子は男の子で体格はリオよりやや小さめ、動きは格段に速く、技出しや体の動きを使った崩しも休み無くよく出てました。
リオの目標とする柔道を逆にやられての一本負けで、本人もかなり打ちのめされていたようです。


マオは2戦行い、一戦目はこれまで二度やって二度とも勝っているF原君に終了間際に小外刈りで有効を奪い優勢勝ち。途中抑え込まれる場面もありましたが、肩ブリッジで何とか返して今回も勝利にこぎつけました。
2試合目は少し体格の良い子に押し倒されて抑え込まれて負けるいつものパターンでしたが。


マオについてはおやじはもう見放して久しいのですが、着実に力が付いているようです。
普段の練習でも、おやじはリオに掛かりきりでマオはほとんど見てません。
逆にそれが良いのかもしれません。
指導者として素人のおやじに教わるよりは。


リオについては残念の一言です。
動きが遅いという欠点が最近気になっていましたが、技が出ない、棒立ちで何もできないと、まるでおやじの柔道を見ているようでした。


おやじの柔道と言えば、今更ですが気付いた事があります。
おやじは乱取りで技が出ません。
組み手争いでいいとこを持っても、スタミナが切れて技に行けない、今までずっとそう思ってました。
でもそうじゃなかったんです。
最近、黒帯の指導者クラス、初段取りたてのK納君、ひょろひょろ中学生の非力なウミ君など色んなレベルの人と乱取りする機会があります。
大人の黒帯とは組んでるだけでスタミナを浪費しますので、「いいとこ持てても疲れてしまっていて技に入れない」まさにその通りなんですが、K納君やウミ君などはいいとこ持つのにさほど苦労はしません。
ですが、スタミナがまだ残ってるのにもかかわらず案外「掛け」に行けないのです。


さすがの頭の悪い勘違いおやじも気がついたと言う訳です。
「掛け」にばかり気が行ってしまって「崩し」をやってないことに。
「崩し」をしてないから技に入れる状態が作られず、要するに「作り」が出来ず、「掛け」に入る事が出来ない訳です。
ウミ君などには強引にいきなり「掛け」に行くことも可能ですが、それでもかなりの体力を浪費します。
何かがおかしい、そう思って当然です。


リオが先日の試合で、相手の攻めを受けるだけで何も出来ずに投げられたのもおやじが「崩し」を疎かにしているせいかもしれません。
「崩し」とワンセットで技は教えるべきです。
普段の打ち込みから崩しを入れた打ち込みをやらせるんです。
いや、指導者が「崩し」を常に念頭に置いてアドバイスを与えるだけで違ってくるのではないでしょうか。




とりあえずおやじにおいては当分、乱取りは崩しメインの乱取りをする事にしました。
崩して崩して崩しまくるんです。
それこそチョンと押しただけで飛んでくくらいまで。


スタミナが心配ですが死ぬわけではありません。
思いついた事は片っ端からやっていきます。
それが「おやじ柔道」です。




なんて事を帰りの車の中で考えながらいつものように21時に帰宅すると、嫁さんから「帰りが遅いから洗い物がいつまでたっても片付かない」といつものように責められます。
これも「おやじ柔道」です。




まあ、夕飯をおやじの分も残しておいてくれているだけましなのかも。
おやじ柔道を貫くのは家族の協力が必要です。


申し訳ないと思いつつも止める訳にはいかないのです。


何故かは自分にもわかりません。
それが分るまで止めれません。


今日はここらへんで。

2014年7月31日木曜日

強化練習に参加しました おやじ柔道(87)

暑い日が続きますね。
柔道着を着て立っているだけで汗で道着がびっしょりの季節になりました。
暑い方が好きとか言ってられない近頃のおやじです。
寒ければそれをさぼる言い訳にして、暑ければそれを言い訳にする、そんな感じでしょうか。
普通は道場にエアコンなどないのだから当たり前なのです。


前回の日曜は少年柔道の強化練習会が県武で行われました。
うちの娘たちが通う坂井町柔道教室も毎年参加しています。
今年は熱中症に注意しながらの参加となりました。


いつものように低学年は小道場、中高学年は大道場という具合に分かれて行われました。
ただ、いつもと違って今回は低学年の方は、赤ペン先生が講師となって柔道の基本を一から子供達に噛んで含むように教えるかたちでした。
おやじはいつもの如くリオの見守りで小道場にいましたが、赤ペン先生のあまりの教え方のうまさに感心する事ばかりでした。
こんな先生に教わることが出来る子供たちは幸せです。


去年までは低学年の方でも乱取りや練習試合がメインだったのですが、このような講習会形式も先生が良ければ大歓迎です。
というか講師の先生の負担が半端ないでしょうけど。


教えるほうにとって一番楽なのは、決まったメニューに沿って子供達が自主的に淡々と進めて行ってくれる練習です。
教えるほうはやっている傍から口出しして「指導」するだけでよいのです。
誰にでもできます。
まあ、おやじが出来るのはせいぜいこのくらいですね。


強化練習の話に戻りますが、午前は大道場でも講習会形式で進んだようでした。
午後からはいよいよ実戦形式の練習です。
昼休みの審判会議が長引き、喫煙所で急いで一服してから道場に駆けつけると午後の練習はもう始まっていました。


リオの姿を大道場で探しました。
居りません。
実は指導者の先生に午後からは大道場の練習に出るよう言われていたのです。
午前は礼法や、受け身などの基本についての講習が中心だったので、実戦形式の練習を目的として参加した選手にとっては少々物足りないものだったのかもしれません。
リオが大道場に居ないので小道場に行きました。
するとみんなと一緒に先生の前に並んで何かをやっていました。
指導者の先生につまみ出される形で大道場に連れていかれましたが、赤ペン先生の教えがかなり面白かったようで不満顔でした。


で、午後は早速各学年に分かれて練習試合です。
この強化練習会では審判の訓練も兼ねているらしく、各試合場でまんべんなく全員が審判を交代で担当するよう事前通達がありました。
焦ったのはこのおやじです。
審判などやった事がありません。
いつも見てはいますが、見るのとやるのとでは当然全く違います。
いきなりやれば恥をかくこと請け合いです。
しかし、リオの傍には付いて居たいので仕方なく腹を決めてその場に居る事にしました。


幸い審判が回ってくることはありませんでしたが、そのうちやる事になると思います。
肝心の練習試合の方は、3年生の部に入れられたリオは4戦全敗でした。
最初、松任の女の子に当たった時は、内股に行く形で股の間に足を差し込まれて相手も投げに行かず、リオもそのまま固まっているという展開が何度か見られました。
これは審判会議でも問題になっていた状態で両者に指導が行くケースだそうです。
内股に行く途中で止まっている子は偽装攻撃で指導、足を差し込まれて何もできない方には消極的姿勢による指導。
3年生の部にはリオと同じ2年生のトップ選手も混じっていましたが、その子たちにもあっけなくリオは負けてしまいました。
まだまだ力の差は大きいようです。
しかし、自分から積極的に背負いに行く姿勢が見られたので良しとしました。


5年生の部のマオの方へ眼をやると、マオもそこそこ頑張っていました。
女の子同士の対戦ばかりでしたが、立派な体格の石川県勢相手に自分から技を掛けに行っていました。
ガッチリした強そうな子相手に勝ちを収めるところも目撃してしまいました。
いつものへっぴり腰もそれほど目立たなかったように思います。
練習試合の後の掛稽古でも、6本も当たりに行ってました。
「へたれがどうしちゃったの?」て感じです。
逆にリオは3本しか当たりに行けずペナルティの脇締めをやってました。


マオについては見放したも同然でしたが、練習を続けていることで変わってきているのかもしれません。
やはり続ける事が肝心なのです。
柔道は裏切りません。
「柔道無窮」です。


それはそうと昼休みの審判会議で片膝背負いの事が話題になっていました。
両膝着きは全国的に少年柔道では禁止事項となっていますが、片膝については容認している県がほとんどで、現に強化練習に参加している石川県勢でも使う子が多数みられました。
低い背負いで前に巻き込み気味に落とし、そのまま押し込んでローリングしてポイントを奪う戦法で小型選手にとっては強力な武器と言えます。
これと小内巻き込みの二択でトーナメントを勝ち上がっていく小型選手も珍しくありません。
というか、小さな選手で上位に行く子はみんなこのタイプと言ってもいいぐらいです。


この片膝着き背負いを他県にならって、福井でも容認してはどうかという意見がある指導者から出たらしいです。
片膝背負いが相手に及ぼす危険性と、将来的にその選手が伸び悩む可能性から片膝をこれまで通り禁止とする反対派と、全国大会などで片膝背負いに対して何も出来ない事や全国的な流れなのだから福井県だけ禁止しても仕方ないとする賛成派に二分されました。
司会の先生も苦労されてましたが、結局明確な結論は出なかったように見受けられました。


確かにこれは難しい問題だと思います。
以前このブログでも片膝背負いについて反対する内容を書きましたが、全国を見据えた場合不利は否めません。
また、小型選手を抱えるチームや父兄の方からすれば片膝背負いの容認は間違いなく朗報となるでしょう。
おやじのリオも小型選手もいいところですから、この片膝背負いをやらせれば勝率が格段にアップすること間違いなしです。
目先の勝利を取るか、将来の可能性を取るかといった事でしょうか。
リオの目先の勝利も喉から手が出るほど欲しいおやじには結論は出せません。


あと、気になったのは片膝背負いを掛けられた方が相手のズボンを持って前に転がるのを堪えた場合、これは足取り反則を取られるのでしょうか。
それとも片膝を付いている段階で寝姿勢という事でセーフなのでしょうか。
しかし、寝姿勢であれば投げとみなされないという事はないのでしょうか。
巴投げなど捨身技と同列に考えて良いという事でしょうか。
その時質問すればよかったと後悔しております。




練習後は森田の花火大会に行きました。
同じチームの子も何人か来ていて楽しい時が過ごせました。
丸一日練習した後なのに子供の体力にはいつも驚きます。


体力と言えば、この暑さのせいかおやじ柔道はヘロヘロ柔道もいいとこで、まるで酔拳のようです。
立ち技乱取りなど白目をむく寸前でかろうじて立っている感じです。
暑さのせいだけなんでしょうか。
そろそろ禁煙しないと柔道どころでなくなる予感です。
県武の武道学園一般も昨夜の練習でいったんお盆休みに入ります。
なんと22日まで。


長すぎでしょ。
ま、いっか。

















2014年7月19日土曜日

やっぱ夏でしょ おやじ柔道(86)

 もうすぐ梅雨も終わりそうですね。
クーラー無しで寝るのがきつくなってきました。
若い頃は夏は苦手でしたが、年を取ってからというもの、冬よりは断然夏男になってしまいました。
体が楽と云うか痛くないんです。
そうです、まだ無痛状態が続いていまして県武通いが苦にならなくなってきました。


昨夜も行ってきました。
今週は水金とフル参加です。
ちょっと前までは水曜は行けても金曜は行かないのが常でした。
というのは、おやじの診療所は水曜午後はおやじのおやじ、つまり先代が診療することになっていまして、この若おやじは一応フリーなんです。
つまり半日しか仕事が無く、体力に余裕があるので水曜日は必ず県武に行くようにしています。
しかし金曜は普通に6時過ぎまで仕事があるので、精神的な疲れから地獄の県武に行く気が起きなかったのです。
が、最近土曜の坂井町一般も小学生が中心となりつつあるので最低週二回の練習は確保したいおやじにとって金曜夜の県武は外せなくなってきました。
夏場は耳鼻科の外来がガラガラで暇な事もありますしね。
金曜行くなら今でしょってとこです。


昨夜は実は仕事が終わって行くかどうか迷った挙句、一旦は自宅に帰ることを決意しましたが、車を運転しているうちにこのまま行ってもいいかなと思いそのまま行ってしまいました。
「迷った時は行く」その自分の掟に従ったまでです。


いつに無く早く着いてしまいました。
大道場では少年の部がまだやっていました。
少年柔道に関わる身として県武の練習をじっくり観察してみると、意外に緊張感の無いことが分かりました。
低学年など遊びながらやっている子が少なくありません。
指導のM石先生がしきりに檄を飛ばして締めようとしていましたが、なにぶん低学年だけでも20名ぐらいの大人数ですので、なかなか集中力が保てない子が多い気がしました。
いくら練習相手が豊富でもおちゃらけてしまっては時間の無駄です。
人数が多いというのもデメリットになりうるという事に初めて気づきました。
むづかしいものです。


一般では久々にK納君と練習できました。
柔道着は変わらずですが、ピカピカの黒帯が光っていました。


整列 → 礼 → 輪になって準備運動 → 受け身(後ろ、横、前回り) → 打ち込み10本×10 → 寝技一周3本 → 立ち技乱取り6~7本 → 整理運動(腹筋、背筋、腕立て、コサック、両足倒しの腹筋各々30回) → ストレッチ(腰、膝、肩) → 整列、礼
1時間で以上のメニューです。
いつもこのメニューで変わりありません。
が、変わったのはおやじの方です。
以前は打ち込みぐらいまでは難なくこなせたはずなのですが、最近は受け身の時点で既にきつく感じます。
回転受け身などするとくらくらして気持ち悪くなります。
打ち込みでは完全にスタミナが持ちません。
ガス欠の状態で寝技突入です。


ぜーぜー言いながらへたるような状態で乱取りしても得る物があまりないな~などと以前は思っていたのですが、実はそうではないという事に最近気づきました。
体から無駄な力が自然に抜けてむしろ上達が早い気がするのです。
ガス欠になってからが本当の稽古です。
問題は畳に立ち続ける根性があるかどうかという事になりますね。


おやじは最後の立ち技乱取りではさすがに休みを入れながら、4本しか出来ませんでした。
でも満足です。
K納君から大内刈りで1本とN尻先生から大外で1本取れましたから。
大内刈りが決まった時など「よっしゃ~」と思わず声を上げてしまいました。
大内は地味だけど難しい技ですからね。


そんな感じで柔道着を汗ぐっちょりにして帰宅しました。
帰ってからも体内が風呂釜の空焚きのような感じで、かっかと火照った状態が続いていました。
これはいつもの事ですがこの感じが堪らないのです。
翌日の昼頃になるとようやくいつもの状態に戻る感じです。


家族からは冷めた目で見られているようですが、そんなことお構いなしに燃えまくるつもりです。
以上でした。

2014年7月9日水曜日

熱い夏がまたやってきた おやじ柔道(85)

 いやあ、暑くなってきましたね。
寒いよりは全然良いと常日頃言っているおやじですが、台風の影響かこうも暑いといささか萎えてくるおやじです。
気になるスタミナはいつになっても一向に付いてくる気配が無く、体重増加と相殺されているのかと考えています。
先週は水金の夜は県立武道館、土曜は坂井町の一般で汗を流しました。
が、打ち込みで息が上がってしまい、寝技で完璧にスタミナが枯渇し、立ち技はそれこそただ立っているだけで精一杯という有様です。
いろいろ試したい技、磨きたい技があってもこれではいけません。




年寄りのくだらない愚痴はひとまず置いときましょう。
先だっての日曜は福井県柔道整復師会会長杯少年柔道大会兼福井県少年柔道大会が県立武道館で行われました。
4年生以上の個人戦、団体戦で福井県一を決める大会です。
もちろん勝てば全国大会への切符を手にできます。




試合結果はうちはまあまあ良く頑張った方だと思います。
個人戦は全員初戦突破しましたし、団体戦は3チーム中2位で決勝トーナメントへは進めませんでしたが、自分の持てる力は出せたのではと思います。




我家からは長女のマオが個人団体とも出していただきましたが、個人戦一回戦で今まで勝った事の無い春江の子に旗判定で勝った以外は、団体戦が一敗一分けでまあいつもの感じでした。
勝った試合も負けた試合も内容が悪く、とても褒められたものではありませんでした。
おやじが指導者ならマオなど絶対に試合には出したくないところですが、どの大会でも一勝は挙げるので、本人はそれで責任を果たした気になっているのでしょう。
救いようがありません。
逆にマオに負けた子が可哀そうで仕方がないのですがそこは勝負の世界、負けた方にも反省材料があるのでしょう。




そんなストレスの溜まる底辺の試合があるかと思えば、見ていて感動を覚える試合もありました。
団体決勝の川口道場と柔整会の試合です。
抜きつ抜かれつの白熱した試合から最後は、紙一重の差で感動の川口初優勝。
会場の熱気は最高潮に達しその余韻が残るなかでの閉会式となりました。




おやじもすっかり引き込まれて観戦中何度も声を上げてしまいましたが、試合を見ているとその選手たちの練習の量と質の高さが覗え、今考えるとため息しか出ません。
試合に勝って泣けるぐらいの練習をして欲しい、と思うのは親のエゴでしょうか。
とにかくマオには小学柔道で燃え尽きて欲しかったのですが、燃え尽きるのも簡単ではないようです。
当たり前ですけどね。


ここはひとつおやじが子供たちのお手本になるしかありません。
と言いたいところですが、スタミナがちょくちょく燃え尽きて道場の端にへたり込んでゼハゼハ言っているへたれおやじにしか映ってないでしょうね。
「無理すんなよ年寄りなんだから…」と言いたげな中学生や高校生の顔が浮かんでくるようです。
「柔道無窮」という言葉がありますが、おやじにとっては柔道は窮する事ばかりです。



とりあえず今日も県立武道館で死んできます。

2014年6月24日火曜日

週末は試合でした。 おやじ柔道(84)

土日は試合でした。
土曜が子供たちの第2回JA花咲ふくい少年少女柔道大会、日曜はおやじの第7回坂井市柔道大会だったのです。


リオは副賞のメロンを貰う気満々で、結果は低学年軽量級の部で準優勝という事で、予定通りメロンをゲットしました。
しかし、試合内容はぱっとしないもので、勝った試合はも負けた試合もすべて指導の差による優勢勝ちや旗判定という有様で、とても褒められたものではありませんでした。
ひょっとしたら、リオは今伸び悩んでいるのかもしれません。
この壁を超えられるかどうかで今後の生き方が大きく変わって来るかもしれませんね。
大げさなようですが。




ついでに期待してなかった長女のマオも、以外にも高学年中量級二部で準優勝して副賞のメロンを頂くというハプニングがありました。
ちなみに決勝の相手は丸岡のM衣ちゃんです。
なんだか決勝戦にしては不思議な組み合わせでしたが、試合の方も先に釣り手のいいところを持たれて、あっけなくひき倒されて抑え込まれて負けるいつもの光景でした。
驚いたのは準決勝です。
向こうは6年生の男の子でしたが、なんとなく大外がタイミングよく決まって向こうが背中から倒れてくれました。
あんな及び腰でも勝てるというのが不思議でなりません。
腰が引けていても自分から攻めれば勝機もあるという事でしょうか、なんかよく分かりませんね。
まあまぐれ勝ちという事にしときましょう。


翌日のおやじの試合は同じ場所で行われました。
慣れ親しんだ坂井町武道館です。
今回は二回目という事もあり、昨年のような緊張は無かったのですが、それでも前夜はよく眠れませんでした。
朝8時集合という事で、早目に床に着きましたが結局AM1時ごろまで眠れず、そのくせAM5:30には目が覚めてしまいました。
多少の緊張はあったみたいです。


試合の方は昨年同様、重量級で個人戦のみ出ましたが自分より若いいかにも担ぎ技が得意そうな丸っこい体型の人に、いかにもといった一本背負いで潜り込まれてひっくり返され抑え込まれて負けました。
一度相手の背負いをつぶして寝技に行ける場面があったのですが、ま~おやじの腕では決めきれませんでした。


そんな感じで終わった試合でしたが試合直前の緊張感と、終わった後の開放感はやはりいいものです。
しかし個人戦だけだと1試合で終わってしまうので、来年は団体戦など出てみたいですね。
一日で5試合ぐらい出来ますからね。


怪我の心配はそれほどなさそうです。
なんとなくですがそういう段階は過ぎたようです。
いま体は何ともありません。
肩の痛みも依然ありませんし、腰も大丈夫です。
柔道やるのに何の支障もありません。


あまり調子に乗らないようにこの辺で。
おやじ柔道はだらだら続けます。

2014年6月10日火曜日

梅雨入りしましたね おやじ柔道(83)

梅雨入りしましたね。
おやじの診療所は閑散とした空気に包まれています。
毎年この時期から秋にかけてはこんな感じです。
アレルギーも落ち着き、5月になると寝苦しさから窓を開けて寝る人が多くなるせいか風邪が増えるのですが、それも落ち着くのがこの時期なのです。
朝と夕方の両極端に来院患者が分かれるのもこの時期です。
中間のぽっかり空いた暇な時間は、ブログの投稿にもってこいかも知れません。
梅雨の割にはあまり雨も降らないので柔道着の洗濯にはあまり困りませんね。


この時期の柔道場は畳がしっとり粘ついて、蒸し暑さも相まってあまりいいもんではありませんね。
特に、更衣室が臭い所などはたまらないと思います。
夜の練習で窓を開放したりしていると、細かい虫がいっぱい畳の上を飛び回っていて見た目がいいものではありません。
かといって締め切った道場は暑苦しくてやってられません。


でもおやじはこの梅雨の時期は割と嫌いじゃありません。
乾燥肌で、アトピー持ちのおやじは高温多湿の環境だとむしろ楽です。
虫に関しては、老眼で細かい虫は目に見えないので気になりません。
スタミナの無いおやじはすぐへばってしまいそうですが、暑さとスタミナはあまり関係が無いのではないかと最近思うぐらいです。
寒かろうと暑かろうとバッテリーの持ち具合はそれほど変わらない気がします。


少年柔道は5月の全国大会予選が終わり、6月下旬まで試合がありません。
6月21日のJA花咲の大会は昨年から始まった大会で、坂井地区近隣の柔道クラブが集まって行われる言わばお祭りのような大会です。
トーナメント制ですが、一回戦で負けた子たちは2部リーグで再度トーナメントを争う仕組みになっており、普段の試合では賞状を貰う事が出来ない子でもこの大会ではそのチャンスがあるという訳です。
低学年と高学年という大雑把な分け方なので4年生や1年生には少し厳しいかもしれませんが。


昨年おやじ期待のリオは、一回戦であっさり上級生の子に負けて、2部の試合でもK太君に判定で負けていいとこ無しでした。
へたれのマオは2部で珍しく一回勝って賞状を貰っておりましたね。
ま、そんな大会です。
今年は体重制を導入するらしいのでもっと違った醍醐味が味わえるかもしれませんが、試合経験を積む上ではまたとない機会でしょう。
賞状を貰うとメロンも付いてきますしね。
メロン大好きなリオは早くも優勝してメロン二個貰うと張り切っています。
貰えるといいですね。
おやじとしては日頃の練習の成果を見せてもらえれば充分なんですけど。
マオは逃げ癖を直してへたれの汚名を返上できるか、それだけですね。
大切なのは勝ち負けじゃないんです。


勝ち負けじゃないと言えば、JAの試合の翌日には坂井市の柔道大会があります。
こちらは一般の大会です。
懲りずにおやじも出るんですが、昨年のような緊張感はあまり感じません。
参段を取るために一勝でも欲しいところですが、おやじとしては気長に柔道を続けられればそれでいいかなとも思います。
「あれ、あの人まだ柔道やってたの?」そんな感じでいいんです。


今のおやじの仕事と同じで黙々延々と続く柔道、それによって得られるものが何となく分かってきたような気がします。
言葉で表すのは難しいですがね。
強いて言うなら、試合での一本も乱取りでの一本もおやじにとっては同じです。
それがおやじ柔道です。


で、肝心のおやじ柔道ですが、体調は悪くありません。
先週の県武で足の中指を突き指して爪の生え際から出血しましたが、たいした事はありません。
肩も腰も痛くありません。
ただしスタミナだけは確実に落ちてます。
体重増加のせいでしょうか。
練習を今までと同じようにやっているのに体重だけがじわじわ増えて行ってます。
練習後の筋肉痛も今までと変わらなくあるのですが、どういう事なんでしょうかねえ。
もう歳だから仕方ないのでしょうか、それとも柔道家の体になりつつあるのでしょうか。
嫁に言わせれば中年太り以外の何物でもないそうです。


先週土曜の坂井町の練習では試合も近いという事で、大人げなくこちらから中学生にお願いして乱取りの相手をしてもらいました。
昨年まではシュウ君やハヤテ君など県大会レベルの中学生が居たので相手に困りませんでしたが、今はちょっと寂しい感じです。
先日初段に合格したMひちゃんもよく頑張ってますが、中2女子を相手に本気でやっては怪我をさせてしまいそうです。


40kg以下級で開花中のNちゃんは腰の入ったまともな柔道をします。
これで体に重さが加わればかなりいい線行くかもしれません。


というわけで、最近のおやじの相手はもっぱら重量級のF部さんです。
釣り手の肩の痛みが無くなり最近はやりやすく感じます。
F部さんは中学生とやる時は脱力したいい柔道が出来ているのですが、大人同士で組むとまだガチガチなので、すぐに息が上がってしまうようです。
腕を突っ張った状態で技を掛けてくるので間合いが遠すぎて技が掛からないといった感じです。
もっといろんな大人や高校生クラスと乱取りをこなせば、徐々に力の抜き方が分かってくるのでしょう。
大人同士の柔道は如何に相手の組手にならずに、脱力した状態で組めるかが大切だと思います。
自分の大学時代の柔道は、組手でガチガチに力が入る事は無かったような気がします。
怖いので力が入るのは分かりますがね。


あまり偉そうな事が言える身分ではないのでこの辺にしておきます。


そう言えば県武で先日初段を取ったK納君は黒帯の入手の仕方が分からないというので、同じ県武で初段を取ったHさんに一緒に注文してもらうようにアドバイスしました。




この辺で。







2014年5月31日土曜日

痛みから解放された おやじ柔道(82)

最近、医師会の用事が多くて県立武道館へ行けませんでしたが、昨夜何とか行ってきました。
個人的には好調です。
なんといっても、あれほどおやじを絶望させていた右肩の痛みが無くなったのです。
いったいどういう事でしょうか。
昨年末から今年初めにかけては、右腕を上げる事すらままならず、おやじ柔道の終わりも覚悟していたほどだったのですが、徐々に痛みが和らいできてついに痛みから解放されたのです。
それと同時ぐらいで右腰の痛みに襲われ、大臀筋の肉離れかと思っていましたが、どうやらこちらは座骨神経痛だったようです。
その痛みもほぼ無くなり、約3年近く前に柔道を再開して以来初めてともいえる無痛状態になってしまいました。
これは、神様が「まだ柔道をやれ」と言ってくれていると勝手に思い込んでいます。




そんな訳で、初ともいえる無痛状態での柔道を楽しみに昨夜県武に出かけてきたわけです。
道場を覗いてみると、やけにがらんとしていました。
どうやら修学旅行やらと重なって中高生はお休みらしいです。
一般の受講生もおやじ以外誰ひとりいませんでした。
肩透かしを食らった感じで、ゆっくりと体をほぐしつつ、適当な相手が現れるのを待ちました。
すると、K納君が遅れて現れました。
適当な相手が出来たので、おやじはほっと一安心です。
K納君が来てくれなかったら、指導者の先生達にお相手願わなければならないところでした。
N尻先生やHさんのような猛者を相手にするのは、たとえ体調が良くても気後れするへたれおやじなのです。




K納君はおやじと会うなり「初段取れましたよ」と喜びの報告です。
先週の日曜日に昇段審査会があったのです。
K納君は前回の1勝に加え、今回の2勝で計3ポイントを挙げ見事初段に合格したとの事でした。
たいしたものです。
約2年前、ずぶの素人から始めて黒帯を取るのは若い人であっても称賛に値すると思います。






という訳でおやじとK納君二人だけの練習が始まりました。
こんな状況は実は今までにも何度もありました。
上座にたむろした師範たちの前で打ち込みから寝技、立ち技乱取りと練習を披露するのです。
少し気が引けます。
でもそんなことを言っていたらおやじ柔道などあり得ないので構わずやるしかありません。
打ち込みを5本もやると息が上がってきました。
師範たちがすぐ傍で見ているので知らずと力が入るのでしょう。
途中でN尻先生が替わってくれました。
若いK納君はノンストップです。


規定の10本が終わり寝技乱取りに入りました。
K納君は関節技をかなり警戒するようになっていて、やすやすと腕を取らせてもらえませんでした。
そう言えば、昇段審査でも中学生相手に十字関節を決めていたそうです。
K納君に関節を取られた事が無いおやじは、てっきりK納君は関節技が無い人かと思っていました。
寝技ではまだK納君に後れを取る事は無いですけど、いかんせん休ませてはくれないので疲れます。
立ち技では立っているのがやっとでした。


その後、N尻先生やHさんがへばったおやじに替わってK納君の立ち技乱取りの相手をしていました。
みんな見事に黒帯なり立てのK納君をポンポン投げていました。
「あんだけ動けたら柔道も楽しいだろうな」などと片隅に座って彼らの乱取りを見ていました。


残り2本で練習終わりという時に少しばかりチャージが終了したおやじもK納君の相手に立ちました。
おやじのバッテリーは古い携帯のように、ろくに使ってもいないのにすぐ要充電状態になってしまいますので、早目に技に行かなければなりません。
で、バカの一つ覚えのけんけん内股。
K納君もガス欠寸前だったのでしょう。
見事に決まって、尚且つおやじの90キロオーバーの巨体の浴びせ付きで「ぐえっ」ってなって、K納君はしばらく片膝のまま立てなくなりました。


それでおやじとの乱取りは終了となり、K納君は最後の一本はHさんと元気にこなしておりました。
以前のK納君ならむきになって向かってきたのですが肩透かしを食らってしまいました。


まあこんな感じです。
翌日も坂井柔道教室で柔道があるので、こんなもんで良しとしました。
スタミナの無さは以前にも増してですが、痛みが無いだけまだましになったと思います。


今後おやじ柔道はどうなっていくのか、新たな局面でも迎えるのでしょうか。
とりあえず今はやれるときに柔道をやるだけです。


それでは。









2014年5月15日木曜日

おやじ柔道の道は険し おやじ柔道(81)

 昨夜も県立武道館へ行ってきました。
先週の事があったので師範の先生方にお詫びも兼ねて挨拶して回りました。
県武に使用料のみ払って自主練習に来ている中学生は、今までなら打ち込みから乱取りまで最初から最後まで「一般」の学園受講生と一緒にやっていたのですが、昨夜からは打ち込みまでは一緒に行い、乱取りからは別に分かれてやるようになりました。
お互い人数が少ないので別れてやると練習に来ている意味が著しく損なわれると思うんですけど、指導者の先生達も先週の一件を今後の武道学園の在り方に関わる重大事と捉えていらっしゃるようで、いろいろ話し合っているみたいでした。


とは言えせっかく自主練に来ていて、いざ乱取りとなって別のところに追いやられた中学生達はポカンとしていて可哀そうでした。
何とかならないものかと思います。
このままでは武道学園「一般の部」はますます人が集まらなくなり無くなってしまうのではないかと心配になりました。


とまあ、辛気臭い話はさておき、昨夜は比較的早く行き、打ち込みから練習に加わることが出来ました。
しかし、打ち込み二本したところで早くも息が上がってしまいなんか変な感じ。
久々の練習で力が入り過ぎたのかもしれません。
そのあとの寝技乱取りはまあまあ好調でしたが、息の上がり方が普通ではない。
K納君にも調子よく絞め、関節、固技と取まくりましたがかなりスタミナの衰えを感じました。
連休前からろくに練習する機会に恵まれなかった影響でしょうか。
気が付けば体重も93kgと昨年より5kg増えています。
柔道で少しでも優位に立ちたいと、敢えて痩せる努力というものをしておりませんでしたが、腹の出具合もかなり目立つようになってきましたし、少し絞らないといけないのかもしれません。


立ち技では中学生の海くんがおやじを避けたお蔭で、いきなり指導者のN尻先生とやる羽目になりました。
体重では80kg台でしょうか。
左組みで力強さは当然でしたが、元坂中のシュウ君ほどのやりにくさは感じませんでした。
乱取り中に腰痛がぶり返してきたので思い切って技に行けませんでしたが、腰の痛みが無ければなんとか行けそうな気がしました。
次回もまたお願いしたいと思います。


後はK納君も含め中学生の海くんらとやりましたが、海くんとの乱取りで両襟から諸手背負いの格好でぶっこ抜いて強引に投げたところ、Y村師範から「力あり」と言われました。
「技あり」ではなく「力あり」です。
「齊藤先生はもっと技を磨いた方がいい。力の柔道では自分より力のある相手には何もできない。年も年でどんどん力は衰えていくのだから、技をもっと勉強するとかなり良くなると思うんだがな~。」
ショックで目の前が真っ暗になりそうでした。
人一倍柔道の研究は日々怠らずにしていると思ってましたが、傍から見るとおやじの柔道はただのパワー柔道なのです。


う~ん厳しいですね。
これでは中学生がおやじとやりたがらない訳です。
おやじ柔道の道はまだまだ険しいと言わざる負えませんね。


6月22日には恒例の坂井町柔道大会があります。
一般80kg超級の部に今年も懲りずに出るつもりです。
昨年は自分より力の強い相手にまさに何もできず敗れてしまいました。
100kg級がごろごろ出る大会なので、今年もおやじより力があって重たい相手と当たるのでしょう。
昨年の二の舞だけはしないつもりです。
それまでに腰痛を何とかしなければ。
右肩の痛みはもうありません。
これだけは明るい材料です。


やったります。

2014年5月10日土曜日

県立武道館での事 おやじ柔道(80)

連休もようやく終わり、おやじの外来の患者さんも数が落ち着いてきました。
連休最終日には例年のごとく弐段戦が県立武道館で行われましたが、おやじは最初出るつもりで申し込みを済ませていましたが、直前になり嫁さんの実家に行くことになり、今年は参加を取りやめました。
まあ、腰の具合もよろしくないので今回は別にいいんですけど。


で、昨夜は久々の県立武道館一般の部で汗を流そうと思って行ってまいりました。
30分ほど遅刻していったのですが、嫁と娘二人も練習するつもりで先に行っておりました。
急いで着替えを済ませ、大道場に入るといつにも増して大人数で賑わっていました。
中学高校の新入部員もいるのでしょうか。
嫁と子供の姿を探すと、子供らは小学生居残り組に混じって寝技の練習などやっているようでしたが、嫁は姿が見えませんでした。
トイレにでも行っているのかと思いつつ、Y村師範に挨拶に行くとどうやら今、事務所の方で揉めているそうで、嫁もその場に当事者としているそうなのです。


慌てておやじもその場に駆けつけました。
すると、県立武道館の職員らしき人と、師範の方と、教育委員会からの派遣でW谷先生の後任のN尻先生、そしてうちの嫁さんが事務所の前で立って4人で議論していました。
瞬間的に「やばい」と思いつつもその話し合いに加わりました。


県武の職員の人の話の内容はこうです。


「昨年高校生が二人7時半から8時半までの一般部の練習中に怪我をした。
怪我をさせた相手は武道学園「一般」に登録していない外部の人間だった。
要するに武道館の使用料140円を払って練習に来ている人だった。
怪我をした高校生の保護者からは何のクレームも来ていないが、この事は問題として取り扱うに値する出来事だ。
まず、今武道場で行われているのは県が主催する「武道学園」の一般の部(中学生以上)の練習だ。
外部の者が使用料のみを払って練習するなら、一緒に来た外部の者同士でやるべきであって、正規の武道学園に登録している者と練習する事はあってはならない。
怪我などの事故が起きた時に県としては責任を負いかねる。
そちらが怪我をして自己責任だから我慢するのは構わないが、正規の武道学園の生徒が怪我をした場合、保護者に対する責任が県側にはある。
父親が武道学園「一般」の受講生だとしたらその父親と練習する事は認められるが、お子さんが怪我をしたとしても保険の対象とはならない。
「武道学園小学生の部」の小学生が「一般の部」で居残り練習をしていて怪我をした場合保険の対象となるかどうかは今この場ではわからない。
出稽古という形で「武道学園」の受講生と一緒に練習がしたければ、武道学園の指導者と保護者すべての承諾が必要だろう。
お子さんが武道学園小学生の部に正規に登録して、他の受講生同様正規の受講料を支払い、傷害保険の登録をして一緒に練習するなら何の問題も無い。
スポーツ少年団と武道学園は別の団体なので二重登録になる事も無い。」


といった具合です。
おやじとしてはその場で武道学園小学生の部に娘二人を正規登録したかったのですが、すっかり気分を害していた嫁さんの同意は得られませんでした。
まあ、年に数回程度の出稽古のために半年6170円の受講料と年間820円のスポーツ保険料を支払うのは馬鹿らしいと言えるかもしれません。
でも、その程度のお金で文句言われることが無くなるなら安いもんだとも思うのです。
お金の問題では無いと言われればそれまでなんですが。
事務所の前での話し合いは県の職員の人が一向に折れる気配も無く、まさに「正論」を振りかざした役人には為す術無しで平行線のまま終わりました。
とりあえず娘たちを「武道学園」の小学生と練習させることはもう出来ないようです。
合同練習会などは別ですけれど。


おやじはどうやら勘違いしていたようです。
来る者は拒まずで外部からの練習希望者を受け入れることは、武道において当たり前だと思っていました。
むしろ拒否する事は恥にあたるとさえ思っていたのです。
外部からの希望者はたとえ道場破りであってもお相手するのが筋というものです。
道場破りを門前払いするという事は、負けを認めることになるからです。
だからスポ少の場合、おそらく突然練習に参加したいと申し出ても断られる事は無いと思います。
個人の道場ならば尚更でしょう。
その代わりボロボロになることは覚悟せねばなりません。
たとえ一生残る怪我を負わされたとしても文句は言えません。
昔の道場破りであれば「生かして帰すな」が当たり前だったのです。
敵の巣窟にたった一人で乗り込んでいくのですから、ただで済む筈がないのです。
うちらの場合は道場破りなどでは毛頭なく、純粋に練習相手を求めて、むしろ教えを乞うつもりで行ってたんですけれど。


確かに武道学園の保護者の方にとっては子供の怪我が一番心配でしょうし、それが普段知らない外部から来た子供と一緒に練習していて起きた怪我であれば、黙ってはいられないのかもしれません。
県の事業である「武道学園」に町道場の常識は通用しないといったところでしょうか。


「武道」とは格闘技であり、本来戦場で使用される人殺しの技です。
それが時代の変化とともに人を活かす術になり、スポーツ化されて今日に至ります。
ですがそのルーツ故、怪我の発生頻度が球技などに比べて多くなるのは事実です。
武道必修化の問題もそうですが、「武道」を公式に扱う事の難しさを垣間見た気がします。


昨夜は少しショックを受けましたが、おやじはこれまで通り県立武道館に稽古に行くつもりです。
娘たちも中学生になってまだ柔道を続けていたら連れて行くかもしれません。
大勢に影響なしです。


それでは。









2014年4月10日木曜日

県立武道館での自主練習 おやじ柔道(79)

昨夜はまた子供たちを連れて県武の自主練に行ってきました。
先週はおやじ一人で行ってきましたが、一般の余りに数の少ないことと、それに反比例して小学低学年の参加者が多いことに目を付けたのです。
あんなに真面目に来ていたK納君も最近姿を久しく見なくなりました。
と言っても県武の一般は正式には来週にならないと始まらないので、来週になればまた会えるのではないかと期待しています。


そんな訳で嫁と子供らとは別々に県武に行き、おやじは先乗りして久々に整列からのスタートです。
準備運動していると嫁がマオとリオを連れて道場に入ってきました。
最初に教えたとおり、先生方に挨拶して回り準備運動に加わりました。
横山師範の指導の下、受け身から丁寧に問題点を指摘されていました。
その後、おやじと父兄のHさんとその息子さんを含めた5人の少人数で打ち込み、寝技とこなしていきました。
おやじは体重100kgのHさんと2回もやりすっかり息が上がってしまいました。
まだ白帯のHさんですが、寝技の基礎に忠実に相手に密着して足を乗り越え、上半身から固めてきます。
スタミナが全くないおやじには捌き切れませんでした。
まだまだです。


連れてきた子供たちは、残り30分間県武の子供と乱取りしました。
特にリオは念願のN坂君との乱取りがとうとう実現しました。
それも30分みっちりと。
他に相手がいなかった事もありましたが、二人とも傍から声を掛けられながら汗だくになって組み合っていました。


N坂君ですが、実はリオとは幼稚園が同じです。
柔道を始めたのは小学校に上がる少し前のようです。
リオよりキャリアは約一年短いのですが、柔道経験者のお父さんに指導を受けており、始めてすぐに県の学年トップレベルの選手になりました。
体格も30kgと同学年と比べて重く、柔道をやりだしてから明らかに体型が変わったように思います。
柔道は一本背負いからの巻き込みローリングで技ありを取る柔道で、リオの目指す柔道とは異なりますが、戦略的には間違ってないと思います。


リオも26kgと重い方ではありますが、組んだ時の力の差は明らかで終始組負けていました。
受けの強さは横山師範に褒められていましたが、これに攻撃が加われば尚良いとの指摘も。
何度か引き倒されるように投げられていました。
逆にリオが投げることは叶わなかったようです。
N坂君の担ぎ技は出ませんでしたが、練習では敢えて使わないのかもしれません。
逆にリオは何度も背負いに入ろうとしていましたが、いかんせん入る動きが遅く、体が回しきれません。
軽い子は力で持って行けるようですが、N坂君のように重くて力のある子には通用しませんでした。


本来、背負いは小さい者が大きい者を投げる技です。
リオの背負いは強引に釣り手を畳んで相手を引っこ抜く背負いなので、通常の背負いとは異なることがはっきりしました。
上から引っこ抜くのではなく、下から担ぎ上げる背負いに直していかないといけませんね。


マオは相変わらず腰を引いて学年一個下のHさんの息子さんに投げられていました。
重量級にてんで弱いところは相変わらずです。
てんで敵わないにもかかわらず、それほど疲れた素振りが見えないのも相変わらずでした。
真剣に相手に勝とうとしていないのです。
それとも最初から諦めているのかも。
自分から一生懸命やってくれない事には始まりません。
教えるのも面倒くさいというのが本音ですね。
「馬を水飲み場に連れて行くことは出来るが、馬に水を飲ませることは出来ない」
その通りだと思いました。


どうすれば相手に勝てるか。
どうすれば強くなれるか。
畳の上に道着を着て立っている間はその事だけを考えて欲しいものです。
みんなやってる当たり前の事なんですがね。


とりあえず昨夜はリオにとっては実のある練習が出来ました。
ありがとうございました。



2014年4月8日火曜日

第10回児玉杯争奪少年柔道大会 おやじ柔道(78)

一昨日の日曜は柔道の試合でした。
児玉杯です。
この大会は毎年4月の最初の日曜に越前市の武道館で行われています。
花粉症のおやじには結構辛い時期に行われる大会です。

が、今年の花粉は少ないこともあり、子供たちの熱戦をじっくり堪能することができました。
この大会は毎年そうですが団体戦のみで争われ、1チームは先鋒、中堅、大将の3人からなる小チームで高学年の部と低学年の部で別れて争います。
多い教室では4チームくらい出場し選手も審判も目まぐるしく入れ替わりながら試合するわけです。
リーグ戦で負けて決勝トーナメントに進めなくても、交流トーナメントと称す2部トーナメントに回りますから、最低でも3試合こなすことが出来ます。
新チームの実力を知るにはもってこいの大会なのです。

うちの柔道教室からは低学年1チームと高学年1チームの2チームが出ました。
リオの出る低学年チームは中堅の子が病気のため欠場で2人で、マオは本来ならあぶれて出れないところ、新キャプテンのR也くんが怪我のため出れず、繰り上げの形で先鋒で参加しました。

マオは1勝2敗で、チームも交流トーナメント一回戦没となりました。
他の子はともかくマオは腰が引けていて、見映えのいい柔道ではありませんでした。
1勝の相手は体の小さい子で、まあ勝って当たり前といったところです。
ひょろっとしたのが腰を折り曲げて振り回されている様は、あまりいただけませんね。
基礎体力の問題でしょうか。
気合の問題でしょうか。
あの試合を見る限りあと2年柔道をやっていくのはかなりきついかもしれません。
普通、柔道の練習を真面目にやっていれば体つきも変わって来る筈なのですが。
もう少し体に厚みが付かないと厳しいと思いました。

考えてみれば、このおやじも小学生の時はマオ以上にひょろひょろした体型で、力負けすることが当たり前でした。
小学生の時だけでなく、体に肉がつき始めたのが高校3年の後半といたって成熟するのが遅かったのでした。
中高と柔道を続けていればまた違った体になっていたのでしょうか。
マオには是非、弱くても柔道を継続して欲しいものです。
継続する事でしか分からない事もありますし、継続した先に素晴らしい事が待っているとなんとなく思うのです。
年寄りの我がままでしょうか。

一方リオはこの日も負けませんでした。
3勝2分けで一人欠けた二人チームでしたが、交流トーナメントで3位入賞に貢献できました。
しかし、とうとうK道場の子に対策を練られるようになってきたようです。
いつもと違って先に先に速いテンポで「奇襲」を仕掛けてきました。
独特のスローペースが持ち味のリオの意表を突いてきた感じです。
結局、これまで必ず勝ってきた相性の良いKくんに引き分けてしまいました。
と言っても実力のあるKくんに今まで負けなかった事のほうが不思議なのですがね。
リオは、もともと早い動きが出来る方ではないのですが、今後の練習課題が出来ました。

一時期、低い背負い投げを一生懸命教えようとしていたのですがこの日も立ち背負いで相手を引っこ抜いて投げようとしていました。
しかし、それなりに様になってきたような気がします。
指導者の先生が言うように、相手の股に潜り込んで前方にローリングして技有を取る投げ方は、今勝ちを拾うことはできても、それに特化してしまって他の技を全く覚えなくなりそうです。
というか、釣り手を効かせて相手を投げる動きを体に覚えこませることが、後々自分の財産になるのだと思います。
リオには大人になっても柔道を続けて欲しい、また怪我や事故に遭うことなくこのまま行って欲しいと思うばかりです。

我が子と打ち込みや乱取りができる日が来れば最高でしょうね。
それまでおやじの体がもてばいいのですが。

2014年4月4日金曜日

舌下免疫療法について じびか柔道(77)

花粉症シーズンが到来してます。
おやじの本職でも、昨年ほどでないにせよ多忙な毎日が訪れています。

で、冒頭の舌下免疫療法ですが、おやじはあまりTVを見ないので世の中の流行に疎いのですが、外来でもちらほら舌下免疫について尋ねられることが増えてきました。
患者様が希望するとなればそれに応えない訳にもいかないので、ホームページに「舌下免疫療法について」という記事を載せました。
実は耳鼻科の世界ではこの舌下免疫は、大きな話題になっています。
あちこちで講習会が開かれ、耳鼻科以外のお医者さんまでもがこの講習会にこぞって参加しているようです。
アレルギーの治療は何も耳鼻科の専売特許ではありませんからね。
患者の要望があれば、整形外科だろうが、歯科であろうが、内科であろうと加療することが可能なのです。

おやじも実は、昨年11月に講習会に参加しています。
何故講習会に出るかといえば、この舌下免疫療法は、講習を受け、E-ラーニングのテストにパスしないと施術出来ない事になっているからです。

免疫アレルギー療法といえば、皮膚減感作療法というものが以前から在ります。
そしてそれは、延々と何年も続く定期的な通院と、毎回腕に注射するという痛みと煩わしさから治療する側もされる側からも何となく敬遠される治療でした。
そういった経緯から今回の舌下免疫療法も、希望者があれば検討せざる負えないとはいえ、どことなく気が重い感じがしています。
講習会では治療の実際より、アナフィラキシーショック時の対応について重点を置かれていました。
救急車が来るまでの15分間の間に、アドレナリンの筋肉注射を行うというものですが一歩間違えば大惨事です。
とはいえ、そんな重篤な副作用が起こる頻度はごくまれであり、しかも以前さんざんやっていた皮下注射による減感作療法よりもずっと副作用の頻度は少ないらしいです。
ま、患者さんに詳しい説明を提供する準備の意味も兼ねて、ホームページにアップした原稿を紹介します。

舌下免疫療法(SLIT:)とは?
(SLIT:Sub Lingual Immuno Therapy)

今、花粉症の治療で舌下免疫療法というのが注目を集めています。
当院の患者さんでもこの治療について質問して来られる方が増えてきました。
そこで今回はこの舌下免疫療法について現時点での見解を述べたいと思います。

以前にも「免疫療法」というものはありました。
減感作療法と一般に呼ばれるもので、スギ以外にダニに対しても行われていました。
現在でも行うことは可能ですが、毎週1回の注射を46ヶ月程度続け、最終的1ヶ月に1回の注射を3年以上計画的に継続しないと効果も少なく、安全性もありません。また、特殊な治療法ですので行える施設も限られており、どの耳鼻咽喉科でも行えるものではありませんでした。根気よく通う必要がある治療なのであまり広まらなかった経緯があります。

この減感作療法の原理ですが、アレルギーの原因である花粉のエキスを皮下注射し、徐々に濃度を上げていく。身体にアレルゲンを与え続けることで、花粉は無害なものだと身体に認識させ、過剰なアレルギー反応を起こさないようにするといったものです。
皮下療法 の実際の治療法は、皮下にスギ花粉のエキスを注射します

スギ花粉飛散時期以外で治療を開始します。初回はスギ花粉の皮膚試験を行い、反応する濃度か1/10の量から開始します。注射後は20から30分は副作用が出ないどうかをチェックします。徐々に濃度を増やして行きます。増やし方は50%増量法、100%増量法などがあり、維持量(10.5ml)になれば、1ヶ月に1回注射して、23年は治療を継続します。

注射なので、月に1回は医療機関に受診します。

副作用は、注射部位の腫れとアナフィラキシーです。特にアナフィラキシーに対しては速やかに適切な処置を必要とします。注射は医療機関で行い、注射後30分は医療機関に居てもらう必要があります。

注射による方法は、注射による痛みがあることと通院が大変なことが問題でした。そこで、同じ事を飲み薬でできないか?ということが考えられ、これまで、鼻に投与する方法や飲む方法などが検討され、舌下法に至りました。

舌下免疫療法を主導的立場で臨床研究されてきた日本医科大学附属病院耳鼻咽喉科・頭頸(とうけい)部外科の大久保公裕教授によると、「 花粉は鼻から入り、鼻の奥のアデノイドにある免疫装置に付いて、くしゃみや鼻水などのアレルギー症状を起こす。花粉エキスを舌下に入れると、直接アデノイドに届き、そこから首のリンパ節に移動する。リンパ節のT細胞が毎日アレルゲンに接することで、身体にとって安全なものと認識してアレルギー反応を起こさなくなる。

  この治療で使用されるスギ花粉エキスは、通常のアレルギー検査の2000倍もの高濃度のもの。これを11回舌下に滴下(てきか)し、2分間そのままの状態を保った後に飲み込む。その後5分間は、うがいや飲食を控える。治療開始は少量、低濃度で投与し、2週間かけて徐々に増量する。3週目以降は、同じ量と濃度を維持して最低2年間継続する。
 スギの花粉症に対する舌下免疫療法は、今年春には保険承認される予定だ。花粉症シーズンを避けて、治療は6月以降にスタートし、最低2年間継続することがポイントだ。」

とのことです。


気になる「舌下免疫療法」の治療効果は?
(治験情報より)

治験は10年以上前に開始され、その効果を感じられる時間は人によりまちまちだそうですが、1年目に早くも効果が出る人、1年目にはほとんど変化がなかったが2年目から急激に症状が改善された(楽になった)という方もいらっしゃるそうです。

治療を行った方の20~30%が花粉症が治癒し、30%以上でかなり楽になり花粉症薬の薬が激減した、20~30%で症状はあるが以前より楽という結果だそうです。
残念ながら10~20%の方は治療効果が得られないことも確認できているそうです。
全体をみますと約80%の方に効果があるそうです。

免疫療法は、治る可能性を秘めた治療方法です。症状の改善効果が期待でき、長期間にわたって薬の使用量が減少することが期待されています。薬で十分な効果のない人にも効果が期待されます。今まで行われてきた皮下注射による免疫療法では、70%の有効性があります。3年以上治療を続けると、治療中止後5年後にも8090%の効果が持続しています。
また、免疫療法中止後の持続効果は治療期間の長さと関係することが分かっています。

•免疫療法を受けられる人

1.免疫療法の適応の方は、皮下注射は5歳以上、舌下療法は12歳以上です。
2.スギ花粉症を診断がしっかりされている人で、 抗ヒスタミン薬、抗ロイコトリエン薬、ステロイドの点鼻薬などで十分にコントロールできない人
3.長期の薬の治療が望ましくない人
4.薬の副作用が出る人

が、適応となります。


•免疫療法を受けられない人

1.心臓の薬であるβ阻害薬使用中の人
2.不安定な気管支喘息の人
3.全身ステロイドを毎日使用している人
4.抗がん剤を使用している人
5.妊婦
6.急性感染症にかかっている人
7.自己免疫疾患、膠原病のある人、または以前、かかったことのある人
8.転居の予定や継続的な通院ができない人はできれば、避けたほうがいいでしょう。


この治療は、毎日する必要があるため、家で行うことになります。口の違和感、かゆみ、腫れがある場合は、治療中の医療機関に連絡してください。これらの口の違和感などは治療中に軽くなったり、起こさなくなります。アナフィラキシーは非常に稀ではありますが、皆無ではないので、注意は必要です。

無症状で続けていくことが治療の基本ですから、決して自己判断で中止したり、再開しないようにしてください。

現在、この治療方法は、講習会受講の医師に限定されています。

皮下免疫療法と舌下免疫療法での効果の違いはまだ、報告されていません。現時点では、舌下免疫療法は家で毎日行い、2013年~2014年は週に2回、その後月に1回の受診を必要としますので、医療機関に定期的に受診できることが必要条件になってきます。

最後に治療にかかる費用ですが、注射による皮下免疫療法は保険適応であり、保険診療で1回あたりの診療費も500円前後です(スギ花粉のみ注射の場合)。しかし、舌下免疫療法は保険適応外治療となり、実費となります。治療費は年間7万円程度かかります。


とこんな感じです。


今回はこのへんで。