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2014年5月10日土曜日

県立武道館での事 おやじ柔道(80)

連休もようやく終わり、おやじの外来の患者さんも数が落ち着いてきました。
連休最終日には例年のごとく弐段戦が県立武道館で行われましたが、おやじは最初出るつもりで申し込みを済ませていましたが、直前になり嫁さんの実家に行くことになり、今年は参加を取りやめました。
まあ、腰の具合もよろしくないので今回は別にいいんですけど。


で、昨夜は久々の県立武道館一般の部で汗を流そうと思って行ってまいりました。
30分ほど遅刻していったのですが、嫁と娘二人も練習するつもりで先に行っておりました。
急いで着替えを済ませ、大道場に入るといつにも増して大人数で賑わっていました。
中学高校の新入部員もいるのでしょうか。
嫁と子供の姿を探すと、子供らは小学生居残り組に混じって寝技の練習などやっているようでしたが、嫁は姿が見えませんでした。
トイレにでも行っているのかと思いつつ、Y村師範に挨拶に行くとどうやら今、事務所の方で揉めているそうで、嫁もその場に当事者としているそうなのです。


慌てておやじもその場に駆けつけました。
すると、県立武道館の職員らしき人と、師範の方と、教育委員会からの派遣でW谷先生の後任のN尻先生、そしてうちの嫁さんが事務所の前で立って4人で議論していました。
瞬間的に「やばい」と思いつつもその話し合いに加わりました。


県武の職員の人の話の内容はこうです。


「昨年高校生が二人7時半から8時半までの一般部の練習中に怪我をした。
怪我をさせた相手は武道学園「一般」に登録していない外部の人間だった。
要するに武道館の使用料140円を払って練習に来ている人だった。
怪我をした高校生の保護者からは何のクレームも来ていないが、この事は問題として取り扱うに値する出来事だ。
まず、今武道場で行われているのは県が主催する「武道学園」の一般の部(中学生以上)の練習だ。
外部の者が使用料のみを払って練習するなら、一緒に来た外部の者同士でやるべきであって、正規の武道学園に登録している者と練習する事はあってはならない。
怪我などの事故が起きた時に県としては責任を負いかねる。
そちらが怪我をして自己責任だから我慢するのは構わないが、正規の武道学園の生徒が怪我をした場合、保護者に対する責任が県側にはある。
父親が武道学園「一般」の受講生だとしたらその父親と練習する事は認められるが、お子さんが怪我をしたとしても保険の対象とはならない。
「武道学園小学生の部」の小学生が「一般の部」で居残り練習をしていて怪我をした場合保険の対象となるかどうかは今この場ではわからない。
出稽古という形で「武道学園」の受講生と一緒に練習がしたければ、武道学園の指導者と保護者すべての承諾が必要だろう。
お子さんが武道学園小学生の部に正規に登録して、他の受講生同様正規の受講料を支払い、傷害保険の登録をして一緒に練習するなら何の問題も無い。
スポーツ少年団と武道学園は別の団体なので二重登録になる事も無い。」


といった具合です。
おやじとしてはその場で武道学園小学生の部に娘二人を正規登録したかったのですが、すっかり気分を害していた嫁さんの同意は得られませんでした。
まあ、年に数回程度の出稽古のために半年6170円の受講料と年間820円のスポーツ保険料を支払うのは馬鹿らしいと言えるかもしれません。
でも、その程度のお金で文句言われることが無くなるなら安いもんだとも思うのです。
お金の問題では無いと言われればそれまでなんですが。
事務所の前での話し合いは県の職員の人が一向に折れる気配も無く、まさに「正論」を振りかざした役人には為す術無しで平行線のまま終わりました。
とりあえず娘たちを「武道学園」の小学生と練習させることはもう出来ないようです。
合同練習会などは別ですけれど。


おやじはどうやら勘違いしていたようです。
来る者は拒まずで外部からの練習希望者を受け入れることは、武道において当たり前だと思っていました。
むしろ拒否する事は恥にあたるとさえ思っていたのです。
外部からの希望者はたとえ道場破りであってもお相手するのが筋というものです。
道場破りを門前払いするという事は、負けを認めることになるからです。
だからスポ少の場合、おそらく突然練習に参加したいと申し出ても断られる事は無いと思います。
個人の道場ならば尚更でしょう。
その代わりボロボロになることは覚悟せねばなりません。
たとえ一生残る怪我を負わされたとしても文句は言えません。
昔の道場破りであれば「生かして帰すな」が当たり前だったのです。
敵の巣窟にたった一人で乗り込んでいくのですから、ただで済む筈がないのです。
うちらの場合は道場破りなどでは毛頭なく、純粋に練習相手を求めて、むしろ教えを乞うつもりで行ってたんですけれど。


確かに武道学園の保護者の方にとっては子供の怪我が一番心配でしょうし、それが普段知らない外部から来た子供と一緒に練習していて起きた怪我であれば、黙ってはいられないのかもしれません。
県の事業である「武道学園」に町道場の常識は通用しないといったところでしょうか。


「武道」とは格闘技であり、本来戦場で使用される人殺しの技です。
それが時代の変化とともに人を活かす術になり、スポーツ化されて今日に至ります。
ですがそのルーツ故、怪我の発生頻度が球技などに比べて多くなるのは事実です。
武道必修化の問題もそうですが、「武道」を公式に扱う事の難しさを垣間見た気がします。


昨夜は少しショックを受けましたが、おやじはこれまで通り県立武道館に稽古に行くつもりです。
娘たちも中学生になってまだ柔道を続けていたら連れて行くかもしれません。
大勢に影響なしです。


それでは。









5 件のコメント:

  1. お久しぶりです(1月の終わりに一度乱取りをしたきむらです。コメントも一度させてもらいました)。
    1月末に一時帰国し昇段試験を受ける際は先生の形みてあげるよという言葉にあまえ、140円で利用させてもらいました。
    保険の話がでてくるとやっかいですね。
    来年の帰国時にもまた利用させてもらおうとおもっていたのですが、
    いきにくくなりました・・・。

    2月9日の昇段試験の審査どうなったのか、講道館に聞いてみたら、
    5月14日に審査だそうです。正式允可まで結構時間がかかるんですね。
    ということでまだ白帯で練習してます(週1回ですが)。

    ベトナム国内で引っ越しをしてホーチミン市(旧サイゴン)にいきます。
    また道場を探さないと・・・。
    ベト語がまだ不自由なので、無茶をしない人がおおい道場希望です。

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    1. コメントありがとうございます。
      県の職員の人から言われただけで、Y村師範やその他の指導者の方からはこれまで通り気にせずやってくれと言われていますので、気にする事もないのではと思います。
      昇段審査の結果ですが、参段までは県の柔道連盟に委託されていますのでもう結果は出ているはずです。
      ただし、県柔連からの推薦を受けて講道館から正式に免状が発行されて手元に届くまでに数カ月かかります。
      自分の場合は5月に弐段を受けてその日のうちに審査が行われ合格したようでした。
      ただし免状が届いたのは翌年の1月だったかと思います。
      W谷先生が渡し忘れてロッカーに眠っていたようですが。
      免状の日付を見ると前年の8月になってました。
      審査の結果をまだ知らないのであれば、福井県柔道連盟か、県立武道館に確認してみるといかがでしょう。
      すぐ分かると思いますよ。
      いずれにせよ3勝していれば合格確実ですので、もう黒帯を注文して良いかと思います。
      また県武で乱取りできる日を楽しみにしてます。

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  2. 講道館の審査部というところに電話して氏名の漢字表記と生年月日を知らせたら、その場でPCを叩いて昇段日をおしえてくれました。

    帯はネットで注文しましたが、ベトナムではなく実家に届くようにしたので、やはりしばらくは白帯で練習します。
    こっちだと、黒帯は先生や指導員クラスなので、すぐバテてへばってるおっさんが締めるのは気が引けます。。。

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    1. おめでとうございます。
      胸を張って黒帯を締めてください。
      黒帯を締めればそれだけで強くなるものです。
      きむらさんの体落としは世界の横山先生も褒めてましたので、誰にも遠慮する事はありませんよ。
      黒帯に年季が入ってあちこち剥げてくるようになれば、何とも言えぬ風格が出てきます。
      そのためにも一日でも早く黒帯を締めて練習する事をお勧めしますよ。
      ほつれた黒帯を見るとこれだけやったんだと勇気と自信がわいてきます。
      もう一生の宝物ですよ。

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    2. 横山先生にいつみられていたんでしょうか・・・。
      紅白帯の女の先生ですよね?

      昨日今日とホーチミン市で初柔道。
      大人がすくないクラブでどうもよくなかったです。
      先生も、ハノイのクラブよりよくなさそう・・・。
      打ち込みを「乱取り」というし(日本語で)、
      首投げと腰投げが別の技として認識されてるし
      (首投げは首を抱え込んだ体落としだそうでう)
      今日は投げの形を茶帯に指導してたのですが、
      どうも違う・・・。
      いい先生と仲間にであうって大変なことですね。

      K納君の合格、良かったです。
      怪我をするから、親から柔道はもうよしといたらといわれていたそうですが、黒帯がとれて本当によかったです。

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