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毎週 水曜午後は前院長の齊藤栄宏が診察しておりましたが、高齢のため引退いたしました。現在は診察は全て現院長の齊藤寛が行っております。予約制ではありませんがご希望の方は是非いらしてください。

2014年5月31日土曜日

痛みから解放された おやじ柔道(82)

最近、医師会の用事が多くて県立武道館へ行けませんでしたが、昨夜何とか行ってきました。
個人的には好調です。
なんといっても、あれほどおやじを絶望させていた右肩の痛みが無くなったのです。
いったいどういう事でしょうか。
昨年末から今年初めにかけては、右腕を上げる事すらままならず、おやじ柔道の終わりも覚悟していたほどだったのですが、徐々に痛みが和らいできてついに痛みから解放されたのです。
それと同時ぐらいで右腰の痛みに襲われ、大臀筋の肉離れかと思っていましたが、どうやらこちらは座骨神経痛だったようです。
その痛みもほぼ無くなり、約3年近く前に柔道を再開して以来初めてともいえる無痛状態になってしまいました。
これは、神様が「まだ柔道をやれ」と言ってくれていると勝手に思い込んでいます。




そんな訳で、初ともいえる無痛状態での柔道を楽しみに昨夜県武に出かけてきたわけです。
道場を覗いてみると、やけにがらんとしていました。
どうやら修学旅行やらと重なって中高生はお休みらしいです。
一般の受講生もおやじ以外誰ひとりいませんでした。
肩透かしを食らった感じで、ゆっくりと体をほぐしつつ、適当な相手が現れるのを待ちました。
すると、K納君が遅れて現れました。
適当な相手が出来たので、おやじはほっと一安心です。
K納君が来てくれなかったら、指導者の先生達にお相手願わなければならないところでした。
N尻先生やHさんのような猛者を相手にするのは、たとえ体調が良くても気後れするへたれおやじなのです。




K納君はおやじと会うなり「初段取れましたよ」と喜びの報告です。
先週の日曜日に昇段審査会があったのです。
K納君は前回の1勝に加え、今回の2勝で計3ポイントを挙げ見事初段に合格したとの事でした。
たいしたものです。
約2年前、ずぶの素人から始めて黒帯を取るのは若い人であっても称賛に値すると思います。






という訳でおやじとK納君二人だけの練習が始まりました。
こんな状況は実は今までにも何度もありました。
上座にたむろした師範たちの前で打ち込みから寝技、立ち技乱取りと練習を披露するのです。
少し気が引けます。
でもそんなことを言っていたらおやじ柔道などあり得ないので構わずやるしかありません。
打ち込みを5本もやると息が上がってきました。
師範たちがすぐ傍で見ているので知らずと力が入るのでしょう。
途中でN尻先生が替わってくれました。
若いK納君はノンストップです。


規定の10本が終わり寝技乱取りに入りました。
K納君は関節技をかなり警戒するようになっていて、やすやすと腕を取らせてもらえませんでした。
そう言えば、昇段審査でも中学生相手に十字関節を決めていたそうです。
K納君に関節を取られた事が無いおやじは、てっきりK納君は関節技が無い人かと思っていました。
寝技ではまだK納君に後れを取る事は無いですけど、いかんせん休ませてはくれないので疲れます。
立ち技では立っているのがやっとでした。


その後、N尻先生やHさんがへばったおやじに替わってK納君の立ち技乱取りの相手をしていました。
みんな見事に黒帯なり立てのK納君をポンポン投げていました。
「あんだけ動けたら柔道も楽しいだろうな」などと片隅に座って彼らの乱取りを見ていました。


残り2本で練習終わりという時に少しばかりチャージが終了したおやじもK納君の相手に立ちました。
おやじのバッテリーは古い携帯のように、ろくに使ってもいないのにすぐ要充電状態になってしまいますので、早目に技に行かなければなりません。
で、バカの一つ覚えのけんけん内股。
K納君もガス欠寸前だったのでしょう。
見事に決まって、尚且つおやじの90キロオーバーの巨体の浴びせ付きで「ぐえっ」ってなって、K納君はしばらく片膝のまま立てなくなりました。


それでおやじとの乱取りは終了となり、K納君は最後の一本はHさんと元気にこなしておりました。
以前のK納君ならむきになって向かってきたのですが肩透かしを食らってしまいました。


まあこんな感じです。
翌日も坂井柔道教室で柔道があるので、こんなもんで良しとしました。
スタミナの無さは以前にも増してですが、痛みが無いだけまだましになったと思います。


今後おやじ柔道はどうなっていくのか、新たな局面でも迎えるのでしょうか。
とりあえず今はやれるときに柔道をやるだけです。


それでは。









2014年5月15日木曜日

おやじ柔道の道は険し おやじ柔道(81)

 昨夜も県立武道館へ行ってきました。
先週の事があったので師範の先生方にお詫びも兼ねて挨拶して回りました。
県武に使用料のみ払って自主練習に来ている中学生は、今までなら打ち込みから乱取りまで最初から最後まで「一般」の学園受講生と一緒にやっていたのですが、昨夜からは打ち込みまでは一緒に行い、乱取りからは別に分かれてやるようになりました。
お互い人数が少ないので別れてやると練習に来ている意味が著しく損なわれると思うんですけど、指導者の先生達も先週の一件を今後の武道学園の在り方に関わる重大事と捉えていらっしゃるようで、いろいろ話し合っているみたいでした。


とは言えせっかく自主練に来ていて、いざ乱取りとなって別のところに追いやられた中学生達はポカンとしていて可哀そうでした。
何とかならないものかと思います。
このままでは武道学園「一般の部」はますます人が集まらなくなり無くなってしまうのではないかと心配になりました。


とまあ、辛気臭い話はさておき、昨夜は比較的早く行き、打ち込みから練習に加わることが出来ました。
しかし、打ち込み二本したところで早くも息が上がってしまいなんか変な感じ。
久々の練習で力が入り過ぎたのかもしれません。
そのあとの寝技乱取りはまあまあ好調でしたが、息の上がり方が普通ではない。
K納君にも調子よく絞め、関節、固技と取まくりましたがかなりスタミナの衰えを感じました。
連休前からろくに練習する機会に恵まれなかった影響でしょうか。
気が付けば体重も93kgと昨年より5kg増えています。
柔道で少しでも優位に立ちたいと、敢えて痩せる努力というものをしておりませんでしたが、腹の出具合もかなり目立つようになってきましたし、少し絞らないといけないのかもしれません。


立ち技では中学生の海くんがおやじを避けたお蔭で、いきなり指導者のN尻先生とやる羽目になりました。
体重では80kg台でしょうか。
左組みで力強さは当然でしたが、元坂中のシュウ君ほどのやりにくさは感じませんでした。
乱取り中に腰痛がぶり返してきたので思い切って技に行けませんでしたが、腰の痛みが無ければなんとか行けそうな気がしました。
次回もまたお願いしたいと思います。


後はK納君も含め中学生の海くんらとやりましたが、海くんとの乱取りで両襟から諸手背負いの格好でぶっこ抜いて強引に投げたところ、Y村師範から「力あり」と言われました。
「技あり」ではなく「力あり」です。
「齊藤先生はもっと技を磨いた方がいい。力の柔道では自分より力のある相手には何もできない。年も年でどんどん力は衰えていくのだから、技をもっと勉強するとかなり良くなると思うんだがな~。」
ショックで目の前が真っ暗になりそうでした。
人一倍柔道の研究は日々怠らずにしていると思ってましたが、傍から見るとおやじの柔道はただのパワー柔道なのです。


う~ん厳しいですね。
これでは中学生がおやじとやりたがらない訳です。
おやじ柔道の道はまだまだ険しいと言わざる負えませんね。


6月22日には恒例の坂井町柔道大会があります。
一般80kg超級の部に今年も懲りずに出るつもりです。
昨年は自分より力の強い相手にまさに何もできず敗れてしまいました。
100kg級がごろごろ出る大会なので、今年もおやじより力があって重たい相手と当たるのでしょう。
昨年の二の舞だけはしないつもりです。
それまでに腰痛を何とかしなければ。
右肩の痛みはもうありません。
これだけは明るい材料です。


やったります。

2014年5月10日土曜日

県立武道館での事 おやじ柔道(80)

連休もようやく終わり、おやじの外来の患者さんも数が落ち着いてきました。
連休最終日には例年のごとく弐段戦が県立武道館で行われましたが、おやじは最初出るつもりで申し込みを済ませていましたが、直前になり嫁さんの実家に行くことになり、今年は参加を取りやめました。
まあ、腰の具合もよろしくないので今回は別にいいんですけど。


で、昨夜は久々の県立武道館一般の部で汗を流そうと思って行ってまいりました。
30分ほど遅刻していったのですが、嫁と娘二人も練習するつもりで先に行っておりました。
急いで着替えを済ませ、大道場に入るといつにも増して大人数で賑わっていました。
中学高校の新入部員もいるのでしょうか。
嫁と子供の姿を探すと、子供らは小学生居残り組に混じって寝技の練習などやっているようでしたが、嫁は姿が見えませんでした。
トイレにでも行っているのかと思いつつ、Y村師範に挨拶に行くとどうやら今、事務所の方で揉めているそうで、嫁もその場に当事者としているそうなのです。


慌てておやじもその場に駆けつけました。
すると、県立武道館の職員らしき人と、師範の方と、教育委員会からの派遣でW谷先生の後任のN尻先生、そしてうちの嫁さんが事務所の前で立って4人で議論していました。
瞬間的に「やばい」と思いつつもその話し合いに加わりました。


県武の職員の人の話の内容はこうです。


「昨年高校生が二人7時半から8時半までの一般部の練習中に怪我をした。
怪我をさせた相手は武道学園「一般」に登録していない外部の人間だった。
要するに武道館の使用料140円を払って練習に来ている人だった。
怪我をした高校生の保護者からは何のクレームも来ていないが、この事は問題として取り扱うに値する出来事だ。
まず、今武道場で行われているのは県が主催する「武道学園」の一般の部(中学生以上)の練習だ。
外部の者が使用料のみを払って練習するなら、一緒に来た外部の者同士でやるべきであって、正規の武道学園に登録している者と練習する事はあってはならない。
怪我などの事故が起きた時に県としては責任を負いかねる。
そちらが怪我をして自己責任だから我慢するのは構わないが、正規の武道学園の生徒が怪我をした場合、保護者に対する責任が県側にはある。
父親が武道学園「一般」の受講生だとしたらその父親と練習する事は認められるが、お子さんが怪我をしたとしても保険の対象とはならない。
「武道学園小学生の部」の小学生が「一般の部」で居残り練習をしていて怪我をした場合保険の対象となるかどうかは今この場ではわからない。
出稽古という形で「武道学園」の受講生と一緒に練習がしたければ、武道学園の指導者と保護者すべての承諾が必要だろう。
お子さんが武道学園小学生の部に正規に登録して、他の受講生同様正規の受講料を支払い、傷害保険の登録をして一緒に練習するなら何の問題も無い。
スポーツ少年団と武道学園は別の団体なので二重登録になる事も無い。」


といった具合です。
おやじとしてはその場で武道学園小学生の部に娘二人を正規登録したかったのですが、すっかり気分を害していた嫁さんの同意は得られませんでした。
まあ、年に数回程度の出稽古のために半年6170円の受講料と年間820円のスポーツ保険料を支払うのは馬鹿らしいと言えるかもしれません。
でも、その程度のお金で文句言われることが無くなるなら安いもんだとも思うのです。
お金の問題では無いと言われればそれまでなんですが。
事務所の前での話し合いは県の職員の人が一向に折れる気配も無く、まさに「正論」を振りかざした役人には為す術無しで平行線のまま終わりました。
とりあえず娘たちを「武道学園」の小学生と練習させることはもう出来ないようです。
合同練習会などは別ですけれど。


おやじはどうやら勘違いしていたようです。
来る者は拒まずで外部からの練習希望者を受け入れることは、武道において当たり前だと思っていました。
むしろ拒否する事は恥にあたるとさえ思っていたのです。
外部からの希望者はたとえ道場破りであってもお相手するのが筋というものです。
道場破りを門前払いするという事は、負けを認めることになるからです。
だからスポ少の場合、おそらく突然練習に参加したいと申し出ても断られる事は無いと思います。
個人の道場ならば尚更でしょう。
その代わりボロボロになることは覚悟せねばなりません。
たとえ一生残る怪我を負わされたとしても文句は言えません。
昔の道場破りであれば「生かして帰すな」が当たり前だったのです。
敵の巣窟にたった一人で乗り込んでいくのですから、ただで済む筈がないのです。
うちらの場合は道場破りなどでは毛頭なく、純粋に練習相手を求めて、むしろ教えを乞うつもりで行ってたんですけれど。


確かに武道学園の保護者の方にとっては子供の怪我が一番心配でしょうし、それが普段知らない外部から来た子供と一緒に練習していて起きた怪我であれば、黙ってはいられないのかもしれません。
県の事業である「武道学園」に町道場の常識は通用しないといったところでしょうか。


「武道」とは格闘技であり、本来戦場で使用される人殺しの技です。
それが時代の変化とともに人を活かす術になり、スポーツ化されて今日に至ります。
ですがそのルーツ故、怪我の発生頻度が球技などに比べて多くなるのは事実です。
武道必修化の問題もそうですが、「武道」を公式に扱う事の難しさを垣間見た気がします。


昨夜は少しショックを受けましたが、おやじはこれまで通り県立武道館に稽古に行くつもりです。
娘たちも中学生になってまだ柔道を続けていたら連れて行くかもしれません。
大勢に影響なしです。


それでは。