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2014年10月14日火曜日

第7回坂井市少年柔道大会 おやじ柔道(92)

昨日は坂井市少年柔道大会が三国中学校で行われました。
三国中学校は三国高校がある丘の中腹にあり、親父が昔、三国高校に通っていた時はしょっちゅう校門の前を通り過ぎていたものです。
三国中学校には一度も行ったことが無かったのですが、昔と場所は同じという事でおやじの運転で会場に向かいました。
いざ山のふもとまで行ってみると、昔は全く気にも留めなかったことですが、一通である事に気づきました。
あわてて別ルートを探したりなんだりしていたため、会場入りが約30分遅れてしまいました。
そういえば三国高校へは卒業以来32年、立ち寄ることすらなかったため昔の印象とは大きく違っていました。
昔よく自転車をこいで登った坂道も、こんなに狭かったのかと思うほどで、記憶と実際の隔たりに驚くばかりでした。

いつものように嫁さんからの苦言を浴びながら会場にたどり着くと、小学中学合わせて100名近い柔道着の群れがアップしている真っ最中でした。
一気に試合前の緊張感に包まれ、うちの娘たちを畳の上に送り出したのでした。
外は台風接近に伴う雨模様で、試合の結果を暗示しているようでした。

試合結果は言うまでも無くうちの娘たちにとっては無残な結果となりました。
リオも真央も個人戦は一没。
団体戦は二試合でしたが、リオはこれまで負けたことのなかったK道場の北君に見事な大外を食らって一本負けを喫しました。
もう一試合は丸岡道場のKくんに一本勝ちしましたが、個人戦では一回戦で同じ Kくんに大外を返されて負けてしまったのです。
トーナメントでの1没は初めてだっただけに本人もショックを隠し切れない様子でした。

マオの方は団体戦は出番なし。
個人戦は一回戦でK道場の北信越強化選手であるHくんとの対戦であったため、やる前から周りも期待してなかったのですが、あっさりと足技で転がされて抑え込まれるといういつもの展開でした。
一応掛かりそうもない内股や大外を苦し紛れに繰り出してはいましたが、ああも簡単に足を掛けられて転ぶ不安定なバランスでは勝てるはずもありません。
とくにK道場の子は皆足技を多用する傾向にありますので。
そう言えばマオは今までK道場の子に勝った事が無い気がします。
それでも一応は強豪選手相手に攻めの姿勢を見せていたという事で、試合後の説教はありませんでした。

リオについてはおやじも嫁も、予想だにしなかったまさかの一回戦負けという事もあり、試合後に混乱してしまいました。
おやじは掛ける言葉をなくし、嫁はとりあえず叱っていましたがすぐに止めさせました。
叱る理由など見つからないからです。
立派に戦って負けたのですから、本人も親もその結果を受け入れなくてはいけないと思うのです。

そう、リオはこれまでも練習は真面目にこなしてきました。
この親父がいつも傍にはり着いているのでサボることなど不可能なのです。
打ち込みの時も常に傍から指示を出し、悪い所を必死に矯正しようとしてきました。

リオの欠点は動きが遅いことです。
背負いの入りもまるでスローモーションかというくらい遅く、最近ではそこをつかれて返されることが多くなりました。
技の入りに限らず全ての動作に機敏さを感じません。
はっきり言って動きが死んでいるのです。

そこでふと気が付きました。
おやじが度を越して逐一動きをチェックして、自分のイメージ通りに直そうとするため伸び伸びした本来の動きが死んでしまったのではないかと。

指導者の先生にも相談しましたが、いろんな先生のアドバイスを受けた方が良い結果が出ることもあると言われました。
今後はこれまで通り道着を着て練習には参加しますが、リオとは少し距離を置こうと決めました。
遠くで見守るという事です。
いろんな指導者のアドバイスを自分なりに咀嚼し、自分の柔道を見つけていってほしいと思います。

いじり過ぎると選手は潰れる。
得た教訓としてはこんなところでしょうか。

それにしても例外は存在します。
ボクシングの亀田三兄弟の父、史郎さんです。
彼はボクシングジムの練習生の経験が少しあるだけのいわば素人。
その素人が独学で身に着けたボクシングの知識で、自分の息子三人を小学生の頃からいじり倒して、結果三人とも世界チャンピオンに育て上げました。
驚愕すべき事実です。

傍から見れば半狂人のようなおやじに、毎晩自宅の一室でしごかれまくる3人の小学生。
正気の沙汰ではありません。
今なら児童虐待で通報されてもおかしくない状況です。
やってる練習と言えば漫画の世界で見るような、棒の先にグローブをガムテープで留めた槍のようなもので子供を突きまくったり、バケツ一杯のピンポン球を子供の顔めがけて次から次へと投げつけて、おでこで受けさせるといったまさに素人が考えそうな練習方法。
もっともそれ以外にも、走り込みやシャドーボクシングでのフォームの矯正など基礎トレーニングも当然やってはいたでしょうが。

それしても素晴らしいのは長男興毅が世界タイトルを初めて獲ったリング上で「おやじのボクシング理論が正しいことを世間に証明できたのがうれしい。」と涙ながらに語ったことです。
この親子には確たる信頼関係が構築されていたのです。

小学生の子供にとって親は神にも等しい存在です。
親が決めたことは絶対だし、どんな無茶な事でもやれと言われればやらないわけにはいきません。
家庭の中には逃げ場がないのです。
亀田兄弟も、是非も無くやらされたボクシングでしたが、他人からは狂人扱いされている父親を信頼して前向きにやるしかなかったのでしょう。
悲劇にも似た美談です。

ここまでやるだけの根性は自分にはありません。

毎週、ブログで試合結果の報告をしていますがそろそろきつくなってきました。
来週も金井杯がありますが、今の状態では結果は期待できませんね。
ここら辺で喜びの結果報告と行きたいところですが、トンネルの出口はまだまだ先に思えます。

おやじの柔道の方はまずまずです。
肩の痛みも再発したかと思われましたが、一晩明けたら落ち着いていました。
今週からは県武の武道学園一般がまた始まることですし、子供の柔道に口出す暇があったら自分の柔道を磨くことにします。

そう、柔道は続けることで誰でも強くなれるのです。
子供たちにもそれは当てはまります。
もちろんおやじにも。




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