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2013年3月31日日曜日

土曜の夜は万障繰り合わせ柔道じゃ  おやじ柔道(40)

今日は、福井市内にある国際交流会館というところで福井県の耳鼻科地方部会がありました。
何の事かというと、日本耳鼻咽喉科学会福井県地方支部学術講演会という長ったらしい名称の地方学会です。
毎年決められた頃に年に数回開催されます。
要するに福井県内の耳鼻科の医者がこの日だけは一堂に会するわけです。
この日だけはいつも汚らしいジーパンにトレーナーという、とても医者とは思えない格好のおやじもスーツを着込んで参加です。
午後3時半から諸施設のドクターたちの学術口演会からスタートし、各種委員会からの報告会があり、協賛の薬品メーカーからの宣伝を経て、他大学の教授による小一時間の講演会で学術集会が終了し、さらにその後、懇親会という立食パーティー形式の食事会で8時半ごろ終了です。

おやじは勤務医時代は当然最後の懇親会までフル参加しておりましたが、開業医になり丸二年経過した現在、というより柔道をやっている現在、当然早めに切り上げて夜の練習に参加せねばなりません。
なんと言っても今日は土曜日なんですから。
そうです。
坂井町柔道教室成年の部がある日なんです。
今の時期、県立武道館は前年度後期と今年度前期の狭間で武道学園一般の部はやってないんです。
自由練習という形で行けば誰かいるのでしょうが、近年ただでさえ少ない一般の部の受講者が来ているとはとても思えず、かといって、自由練習に来ている強豪校の高校生に胸を借りる根性も起きないへたれおやじにとって土曜夜の坂井柔道教室は何があっても外すことは我慢ならないんです。

んなわけで5時40分に委員会の報告が終わった後、休憩時間のすきを見て帰ろうとしたおやじでしたが、運悪く医大のF教授に見つかってしまいました。
頭の回転が異常に早いこの人は、おやじが何をしようとしているか瞬時に理解したようです。
これから柔道に行こうとしている事も。
マシンガンのような言葉の嵐に全身穴だらけにされたおやじは仕方なく学術集会終了まで我慢することにしました。
別に頭ごなしにきつい事を言われたわけでもないんですけど、おやじはどうもこの人が苦手です。
スローマイペースで口の重いおやじと、まさに正極に位置するのがこの人です。
こちらが何を言うか考えているうちに向こうが喋り出してしまうので、こちらの脳みそがショートしてしまうんです。
別に嫌っているわけではありませんよ。
このおやじを拾ってくれた人生の恩人と感謝しております。

夜7時過ぎに学術集会が終わり、マイカーで来たおやじは急いで帰宅です。
本来なら開業医にとって最後の懇親会こそが正念場の仕事なんですけどね。
入院設備も無いクリニックで出来ることは限られており、これは厄介と思われる患者はいつまでも自分のところに留めて置く事なく高次医療機関に紹介せねばなりません。
それが休日であってもです。
それ以外にも地元の大学医局には、いざという時の頼みの綱になってもらわないと困るので懇親会の席ではせっせと愛想を振りまかねばならないのです。
勤務医時代の雑多な付帯業務から解放はされましたが、一国一城の主というのは後ろ盾が無いも同然なので、ある意味背負い込むリスクは勤務医の比ではありません。
そんな大事な仕事を放り出して柔道に急ぐおやじは、まだまだ世間の厳しさが分かってないのかもしれません。

というわけで7時半ごろ自宅に着き、急いでスーツを脱いで柔道着に着替えます。
その前に突き指が癖になっている足指のテーピングもきっちりやることを忘れてはいけません。
8時ちょい前に道場に着きました。
玄関前の喫煙所では少年の部が終わり一服している指導者の先生たちににこやかな笑顔で迎えられ、改めて自分の居場所を確認した感じです。

道場には練習を終えた少年の部の子供たちがまだ残っていて、道場を駆け回っていました。
子供のスタミナには到底かないません。
少し遅れていつもの坂中柔道部の面々と、久しぶりにおやじの宿敵、受験を終えて入学式まで暇であろうケンジ君が現れました。
頭を坊主にしてやる気満々です。
確か三国高校に進学が決まったと聞いているので、おやじの後輩になります。
受験後で病み上がり同然ですから、かなりなまってるでしょうから今夜はチャンスです。
向こうも気のせいかおやじを意識しているようでした。

まず、準備運動を坂井中キャプテン号令のもと円陣になって行います。
おやじも図々しく円陣に加わります。
その後、柔道特有の極めてきつい準備運動の始まりです。
回転運動(前方回転、前方開脚、後方開脚、倒立前転)、脇締め、エビ、逆エビ、横跳び、前回り受け身、後ろ受け身です。
なんとかすべてに参加しましたが、はっきり言ってここでおやじのスタミナは赤ランプ点灯してしまいました。
その後打ち込み一巡の後、立ち技乱取りとなりました。
おやじはすでにエンスト寸前です。
最初の一回は場外で休んで回復を待ちます。
人数がぴったりの場合、基本的に休めないのですが、そこは指導者のY木先生らが気を配ってくれておやじを休ませるため相手を代ってくれます。
これも県武では到底望めぬサービスの一つです。
ありがたいことです。

結局乱取りはシュウ君、シンキ君、ケンジくんとやりましたが一度も投げることはできませんでした。
シュウ君は仕方ないとしても、受験上がりのケンジ君にも投げに行くチャンスを与えてもらえませんでした。
ショックです。
何より最近ショックなのは、ちょっと前までおやじの投げ込みマシーンだったシンキ君も投げられなくなってきたことです。
中学生の成長は驚くほど速く、おやじにとっては羨ましい限りです。
また、彼らにとって、おやじは自分の上達程度を測る良い物差しになっていることでしょう。
そんな感じでどんどんおやじを利用してください。
しかし、こちらも日々牙を研いでいることを忘れずに。

来週はそろそろ県武に行って高校生にでもバチバチにしごいてもらおうと思います。
これって少しやけくそになっているのかも。
自ら車に当たりに行く当たり屋のようなもんです。
しっかり見返りはもらいます。

最後に、つい先日成年の部で柔道を始められたH部さんですが、足小指の怪我も癒え、練習に参加しておられます。
120kgの体で前述の準備運動、回転運動ははっきり言って地獄だと思います。
一流選手でも120kgの体であれば別メニューなのではないでしょうか。
巨漢柔道家のエビや、引きを見たことがありません。
また、おやじのこのブログを見ておられるようです。
坂井町柔道教室で検索すると出てくるらしいです。
なんとも恥ずかしい限りです。
このブログの閲覧数も最近日増しに増えているようですし、実は周りの人はみんな知っているのかもしれません。
なんか公開日記みたいで変な気持ちです。
でも柔道を続けている間はこの「おやじ柔道」シリーズはやめません。

それにしても柔道をやった後の気持ち良さと言ったらありません。
まるで天国にいるようです。
若いころは「心地よい気怠さ(けだるさ)」ぐらいにしか思ってませんでしたが、今この歳になってこんな気持ちが味わえるのは自分にとって柔道以外ありません。

あと、指導のY木先生から娘のへたれマオについて聞かれました。
Y木先生 「齊藤先生、マオいつきます?」
おやじ 「火曜の夜帰ってくるので木曜からお願いします。」
Y木先生 「試合は出れるんですよね?」
おやじ 「はい、頑張りますのでよろしくお願いします。」
Y木先生 「マオがいないとなんか寂しいね。」
おやじ 「はははは・・・」
嫁さんと娘二人は栃木の嫁さん宅に里帰り中なんです。
盆と春休みの恒例なんですが、確かに子供の顔を一日見ないだけで調子狂いますね。

明日の日曜、おやじは休日当番医で9時から5時まで仕事です。

以上でした。



 

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