診療時間

診療受け付けは

月曜―金曜
AM8:30 から PM12:00
PM2:00 から PM6:00

土曜
AM8:30 から PM1:00

日、祝祭日は休診です。
毎週 水曜午後は前院長の齊藤栄宏が診察しておりましたが、高齢のため引退いたしました。現在は診察は全て現院長の齊藤寛が行っております。予約制ではありませんがご希望の方は是非いらしてください。

2012年11月22日木曜日

おっちょこちょいで馬鹿野郎 おやじ柔道(24)

寒さも増し、めっきり日の暮れるのが早くなってきました。
昨日は県立武道館で柔道の日。
職員の給料振り込みなどの残業で、夜8時前にやっと到着したおやじでした。
練習は7時半からすでに始まっているはずなのですが、のぞいてみると一般の部は誰もいない雰囲気。
よく見ると白帯高校生と、中学生が少年の部居残り組に交じって練習していました。
見分けがつきません。
なんともさみしい光景でした。

一人で道場の隅で柔軟体操をやって体をほぐしていると、師範のY先生が「おお~い、〇〇、齊藤先生の相手してやってくれ~。△△、齊藤先生の相手しろ~。」と大声で怒鳴っています。
いつもきつめの相手に声をかけて頂けるので、うれしいのやら、迷惑やらといった感じなのですがとりあえずありがたいことです。
そんなこんなで遅刻してきたおやじの乱取り稽古が始まりました。
最初は白帯高校生の荒ちゃんです。
少年の部に交じっていつもは形の練習をやっているKさんをバンバン見事な背負いで投げていたので少しは強くなっているのかと思いきや、組手が弱すぎてまるで話になりません。
好きなところを持たせても簡単に組勝ってしまうので、ちっとも息が上がりません。
珍しく三本連続でやれてしまいました。
もちろん投げまくりです。
と言ってもかなり手加減しましたが。
Kさんをバンバン投げていたのは、どうやらわざと投げられていたようです。
形専門だけあって投げられるのが異常にうまいKさんです。

いい感じで汗をかいたので少し休憩を入れようかと思いきや、高校生のY口君がすっと近寄ってきました。
ここでは乱取りを申し込まれたら断る訳にいきません。
彼は県大会でも軽量級トップクラスなのではっきり言ってやりたくない相手です。
さすがにスピードが半端ないので組手争いでは勝てず、先にいいところを持たれてすぐに技を掛けてきます。
またしても足もとに這いつくばるしかないおやじでした。
地獄の3分が過ぎ、ようやく休もうかと思ったら中学生N瀬君が行く手に立ちはだかりました。
彼は中学生で県トップクラスで、81kg級のパワーファイターです。
地区レベルの大会では余裕の優勝常連君です。
にもかかわらず、毎回おやじが疲れ果てたころを見計らって挑んでくるのです。
少しずるいやつです。
でも、そこは中学生、組手が雑で高校生のようなスピードもないので何とかおやじは投げられずに立っていられます。
もう少しスタミナがある時だったらもっとましに相手を務められるのに残念です。

N瀬君との3分も終わりやっと休憩できるかと思っていたら、またしても師範のY先生が相手を指名してくれました。
生きのいい中学生O川くんで、荒ちゃんと違って小学生から少年柔道クラブでガンガンやっている中学で黒帯コースの子です。
おやじはもうヒーヒーゼーゼ―です。
O川君も必死に足を飛ばしてきます。
気が付くとオヤジの左足のむこうずねの皮がペロンとめくれて血が出ていました。
意地で一回投げたと思います。
そして左足親指がまたしても突き指です。
畳に引っかかって内側に折れ曲がってしまうんですよね。
「ビキッ」という音がして激痛でへたり込んでしまいました。
もう何回やったかわかりません。

ようやく休むことを許されました。
大道場の隅で息を整え傷の手当てをしていると、いつの間にか先日昇段審査を受けたはずのK林くんが立って見ています。
声をかけると、昇段審査はダメだったそうで、やっぱりなといった感じでしたが、気になったのは右膝の頑丈な装具です。
そうです。
彼はやってしまったのでした。
右膝前十字靭帯。
12月にオペをするようなことを言っていましたが、オペなどすれば復帰に半年はかかります。

それでも道着を着て道場に顔を見せに来るのが痛ましく、おやじは掛ける言葉が見つかりませんでした。

おやじも右膝前十字靭帯を痛めてかれこれ一年近くになりますが、最近は正座の時の痛みも和らいできたようでこのまま治って行ったらいいなあという感じです。
一か月ほど前に急に一瞬膝の力が抜ける現象はあったのですが、その後はありませんし。

最後に、いつも終了15分前にやってくる異色柔道家、H本さんとの乱取りを命ぜられました。
もう勘弁してくれと思いつつも、相手をしたらいつものようにシビアな組み手争いから相手の後ろ帯を持つことに成功。
そのままひきつけて大外刈りに刈り倒しました。
考えてみればこの小柄ながらも筋肉隆々のH本さんを畳に這わせたのは初めてです。
ここまで来て気が付きました。
「ひょっとして俺って強くなってる?」

終わってみれば大満足の30分間でした。
いつものように整理体操からサーキット、整列して礼を終え、道着姿のまま帰ろうとしたところで事件は起きたのです。

つづく。

 

0 件のコメント:

コメントを投稿