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2014年2月17日月曜日

県大会の結果 おやじ柔道(74)

 昨日、第7回福井県オープン柔道錬成大会が県立武道館で開催されました。
この大会は毎年お隣の石川県からも多数の参加があり、今回も相当の盛り上がりを試合前から感じました。

朝8時、県武に集合し二階の観覧席に荷物を置いて、子供たちは大道場にアップのため降りてゆきました。
おやじは他の父兄の方と、この日は試合を思う存分堪能する気でゆったりしていました。
前夜の坂井柔道一般の部で、久々に柔道をやった心地よい疲労を感じながら完全にリラックスしていました。
すると階下の大道場の方から、各チーム一人ずつ試合進行の補助をする協力者を出してくれとの連絡がありました。
「そういえばだいぶ前にこの事を頼まれていたなあ」と思い出しあせりました。
マオはともかく、リオの試合だけは何としてもこの目で見たかったからです。
ほかの協力者の父兄も同様でしたが、この点は主催者側もさすがに考慮してくれていて、あらかじめ十分な数の補助者を用意し、自分の子供の試合が近くなったら抜けられるように配慮してくれていました。
おやじなどは小学1年生、すなわちリオの試合会場担当でした。

御陰でリオの試合が見れなくなる最悪の事態は避けられましたが、ビデオまでは手が回りませんでした。

大会の結果はマオが一回戦負け。
強豪金井Jrの選手に、お互い喧嘩四つで内股の掛け合いで粘った末、内股を決められての一本負けでした。
これはまあ致し方のないところでしょうか。
柔道の形になっているだけ進歩と考えましょう。
マオのハードルはおやじ的には相当低いのです。
これも実力に応じてで、仕方のない現実です。

問題のリオは二回戦負け。
一回戦は前回柔道フェスティバルで初戦に当たった子で、今回も同様の試合展開でした。
足技の飛ばしあいの攻防があった後、すぐに引き倒して押さえ込んでの一本勝ち。
体力差でねじ伏せた感じです。

で、二回戦ですが相手は鶴木坂田道場という石川県の道場に所属する一年生男子でした。
2010年の世界選手権東京大会で、弱冠20歳で金メダリストに輝いた森下純平選手。
その森下選手の出身道場が石川県の鶴来坂田道場です。
坂田道場は、森下選手以外にも、01年ミュンヘン世界選手権銀メダルの金丸雄介氏や高校チャンピオンの鍛冶宏美さん、小寺将史選手、宮川拓美選手など、多数の好選手を輩出しており、北陸に留まらず全国に名を馳せている道場だそうです。
一年生だけでも7人、この大会に送り込んできました。
とんでもない層の厚さです。

で、相手は小兵で典型的な背負い柔道をしてくるタイプでした。
このタイプの柔道は低学年柔道の鉄板で、小さくてすばしっこくて超低空背負いや小内刈りで大きな相手をころころ倒して優勝する光景があちこちで見受けられます。
しかしどういうわけか、高学年になるとこのタイプはめっきり影をひそめてしまうのです。
その相手にリオは背負い投げで攻め込まれましたが、武器の二枚腰で粘って相手にポイントを許しませんでした。
しかし、背負い込んでつぶされた後、引手をさらに引き込んで抑え込もうとしてきました。
それも凌ぎ切りましたが、いかんせん見栄えが悪く、お互いポイント無しの旗判定で相手の旗が三本上がって敗れてしまいました。

何より一番の敗因は相手に先手を取られ、掛け逃げ気味の背負いを許してしまった事でしょう。
小学生の柔道は何より先手必勝なのです。
ルール改正後はその傾向はさらに加速するでしょう。
リオの柔道はどちらかというと待ちの柔道です。
しっかり組んで大内で崩して背負いを狙う馬鹿正直な柔道です。
先に技を出さなければ勝てないという事を思い知った一戦でした。

相手の鶴木坂田道場の子は順調に勝ち進み、リオの今大会の目標だった敦賀の連太郎君にも勝ち、3位に入りました。
準決勝で優勝した仲保道場のH君に払い腰で秒殺されてましたが、今考えるとH君はまさに先手を取って勝ったのでした。
こういう背負いを武器に攻めてくる小さい子には、先手必勝であることを仲保道場の指導者は十分知っていたのでしょう。
あと、組んだらすぐに横に動いて相手の背負いを封じていました。
組んでまっすぐ押したら相手の思うつぼ、背負いの餌食です。
これも実力の差という事です。
おやじにとっても勉強になりました。

早い段階でこういう相手と当った不運を悔やむ気持ちもありましたが、今大会で得たものも大きかったと思います。
リオはまだまだ強くなれます。
強くして見せます。

と、子供の柔道の事になると最近熱くなりがちですが、当のおやじ柔道の方は寒さもあり冷めたラーメン状態です。
肩の痛みは徐々に和らいでは来ていますが、釣り手の効かない柔道ではたかが知れています。
もっとも、そのおかげで力の抜けた柔道をせざる負えず、それで見えて来た事もあるのですが。
柔道は本当に奥が深くて面白いです。
もう10年若ければ言う事無かったんですがね。

また、今大会が小学生最後の試合となった6年生ですが、二人のうち一方は試合を見ることが出来ませんでしたが、県のNo.2に粘った末での負けだったと聞きました。
小学生では貰うことが出来なかった賞状も、中学生では必ず貰えると信じています。
練習でかく汗の量だけは誰にも負けなかったダイキ君ですから。
体格的にも恵まれているので、将来有望であることは疑いようがありません。

逆に小兵のキャプテン銀ちゃんはあと一歩でメダルを逃しましたが、これも実に残念でした。
小さいながらも前述の鉄板柔道である低い背負い投げをあえてせず、正統派の立ち柔道に徹したその姿勢は見事でした。
初めて見たときからそのセンスの良さに一目置いてました。
いかんせん軽量級の中でもひときわ小さな体のおかげで上位には食い込めませんでしたが、中学生になれば体重別の大会も増えてくるので今から楽しみです。
小学生の間、坂井武道館で流した汗は今後の人生で大きな財産となることでしょう。

そういえば昨日試合が終わった後、県武の廊下でY村先生に御会いして挨拶した際「C級取ったんだから審判をやればいいんだ」と言われました。
恐ろしいことが現実になる日が来るのでしょうか。

あまり考えたくありませんね。

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