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2012年6月1日金曜日

おやじ柔道 弐段 ⑧

午後はいよいよ実技である。
1時までやることもないので武道館をうろうろしていると坂井町柔道教室の指導者Tさんに正面玄関で声をかけられた。
成年の部にいつも来ている坂井中学の生徒も初段を受けに来ているので応援に来たそうな。
「打ち込みの相手でもしましょうか?」と言ってくれるのはありがたいのだが、足も痛むしどうもその気にならない。
軽く世間話などしているうちに1時近くになってしまった。

大道場では中学生たちがもうすでに集まって、打ち込みに汗を流している。
弐段、参段受験者が一つの試合場に集められた。
「弐段受験者は数が少ないので約束乱取りとする。高校生の二人は普通に乱取りするように。少ないので先にやってしまいます。終わったら初段の試合を続けて行うので補佐をやってください。」とW師範から説明があり約束乱取り開始。

県立武道館Hさんと鯖江の二人のうちの一人が、一応試合形式で乱取りを開始した。
まずHさんが約束通りに払い腰できれいに投げた。
主審は参段受験生のK道場の方が務めていて「一本それまで」と片手をあげた。
Hさんの相手が慌てて「約束乱取りですよ」と説明。
いつもなら笑える光景であるが、次に出番が控えている身であり笑えない。
お互い二回ずつ足技腰技で投げて終了となった。
次はいよいよ自分の番である。
まず自分から「内股行きます」と小声で告げてから内股。
一発で決めたかったが普段から出来ないものが大衆の面前で決まるわけもなくけんけん内股が混ざった状態で投げた。
かろうじてバランスは保った。
次は、相手の番である。
「払い腰やります」と言い払い腰で投げられた。
相手もかろうじてバランスを保っていたが、最初の組に比べてうちらの組はなんかぎこちないというか、慣れていないように見えたのではないだろうか。
何かわざとらしさが過ぎるというか・・・・。
次にまた自分の番で、大外刈りをかけた。
これは明らかに失敗。
相手の倒れるのが早すぎてお世辞にもきれいに決まったとは言えない。
やばいと思った瞬間、「それまで」と声がかかり終了。
次に高校生二人組の3分間乱取りとなったが、お互い明らかに手を抜いていて緊張感のない、お互い決め手のない状態で引き分けで終了。
弐段の審査はあっという間に終了した。
参段は受験者が一人のため実技なし。

その後、初段の審査がランニング形式で始まり、僕たちは各試合場へ時計係などの手伝いに散らばった。
審査は1時間ほどで終了した。
各試合場では白帯君たちが必死で熱戦を繰り広げていた。
一人鎖骨を折った者がいた。
参段受けで来ていたK道場の人が帯で鎖骨バンドを作って対処していた。
そういえばK道場は整骨院の先生がやっていたのである。

弐段受験の自分たちは何となくぼ~と大道場の端に座っていたが、Y師範が「この後審議があるから君らはもう帰っていい」と言ってくれ、解散となった。
悲喜こもごもの初段受験生たちに比べて、弐段受験者はなんとなくほっとしたような、すかされたような表情を浮かべつつ武道館を後にした。

その三日後に県立武道館へいつものように練習に行った。
もう形の練習からは解放されたと思うと気分が軽い。
いつものように先生方へのあいさつをして回り、W先生にも挨拶をすると、全柔連と講道館への登録料を後で払うようにと告げられた。
この時点でやっと合格を確信したわけである。

当初の予定よりずいぶん早く目標を達成してしまったが、これから精進して弐段にふさわしい実力をつけねばならない。
当分は胸を張って弐段とは言えない日々が続きそうである。
しかし、やはり嬉しいものは嬉しい。
これも柔道の魅力なんでしょうね。

ちなみに昇段審査当日、帰宅してしばらくすると体の節々が痛くて動くのもつらい状態になった。
あの程度でこんな状態になるとは普通の試合などやったら死んでいたんじゃないかと思いつつ熱を測ったら38度台の熱発。
一気に気が緩んだせいか、風邪をひいてしまったようです。
一応それなりのプレッシャーを感じて臨んだ昇段審査でした。

今後は年に一回、昇段のポイントを貯めるため県立武道館で行われる段別試合、坂井町でも町民柔道大会などがあるそうで、それに出場することを目標にします。
それにしても年を取ると試合もまともにさせてもらえないとは、それでも弐段をもらって喜んでいる自分が情けない限りです。
書いているうちに落ち込んでくるのでこのぐらいで止めておきます。

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