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2013年1月22日火曜日

柔道衣、帯の事 おやじ柔道(30)

今回は、今のおやじの命ともいえる柔道衣と黒帯について書きます。
一昨年秋に柔道を15年ぶりに再開し、以前の帯と柔道衣を引っ張り出して来て、着て愕然。
ちんちくりんのつんつるてんでした。
道衣はミズノ優勝で、モデルはタグが既に判別不能で分からず。
サイズはズボンのタグがかろうじて判別可能で、4号でした。
軟らかくてペラペラの状態。
袖も短くて肘を曲げると袖口が肘のところまで来るぐらい縮んでしまっていました。
乱取りでも相手が掴みずらそうでこれはいかんと思い、安い二重織柔道衣、山嵐という銘柄の最安値の物をネットでとりあえず購入しました。
値段は8900円。ネーム刺繍を入れても1万円しない安物です。
サイズは4号があれほど小さくなってしまったことを考え、2サイズアップの5号にしました。
しかしこれは大失敗。
逆に大きすぎて、特に着丈が長すぎて黎明期の柔道家の様にスカートの様な感じになってしまいみっともないことこの上なく思われ、全く同じ銘柄、同じモデルの4.5号をネットで注文し直した次第です。

それでしばらくやっていましたが、県立武道館などで紅白帯を締めた師範の前にその安物を着て挨拶に行くたびなんだか恥ずかしくなってきたのでした。
向こうはこちらが斉藤耳鼻科の跡継ぎであることをもちろん知っていますし、いい年した社会人がそんな安物を着てのこのこ現れるのを見てどう思うだろうか?
その道の達人は道具にも精通しています。
柔道着の着こなしを見ればその人が強いのか、弱いのか判るとも言われています。

ふくらはぎ肉離れというちょっとした怪我をしたこともあり、ゲン直しの意味でも、昨年正月にちゃんとした柔道衣を買い直しました。
2着買いました。
1着目は東洋マーシャルアーツ デストリビューション(略して東洋)のG300というモデルです。
生地が硬く、襟が厚く、硬く出来ており柔道界では掴みづらいことで有名な道衣です。
同時にコストパフォーマンスに優れており、割高な東洋の柔道衣の中でもお求めやすい価格というのに惹かれました。
といっても刺繍抜きで1万7千円ぐらいするのですが。
ミズノや九桜といった有名どころは買う気にはなれませんでした。
何故ならミズノで懲りたからです。

2着目はなんとaddidasの武道spiritⅠJ800N という最高級モデルと謳われているやつです。
addidasは欧州の選手が好んで使用しており、最近欧州選手が道衣を故意に改造して日本選手が掴みづらくしているという話を聞いていました。
どのように改造しているかというと、襟が日本製の物より二、三倍ぐらい分厚くて固いというのです。
生地も分厚くしており、要するに掴みにくい柔道衣なのです。
何故そんなことをするかといえば、日本柔道のスタイルは組んで一本を取る柔道です。
それに対して外国勢は、がっちり組んで「柔道」をすれば勝ち目はない。
それなら組まずにいきなり遠くから相手の足元に低くタックルする「もろ手刈り」、いきなり相手の下に潜り込んで肩に担いで投げ捨てる飛行機投げ「肩車」を多用する「JUDO」で勝ちを狙おうというわけです。
北京五輪でも60kg級で野村選手に競り勝って出場した平岡選手が、相手外人選手の徹底して足を狙った攻撃に何も出来ず初戦敗退するという出来事がありました。
それを受けていきなりの足とりは禁止というルールに改正されたのは記憶に新しいところです。

ま、そんな訳でaddidasの最高級の道衣なら生地も厚くて、襟も厚くて固いG300に勝るとも劣らない逸品が来るであろうと期待して購入したのです。
しかし・・・・思ったより襟が柔らかく、へなちょこな感じがして残念。
生地は分厚くいかにも耐久性に優れていそうで、それでいてG300のように固くも無く良いのですが、いかんせん襟は期待はずれでした。

そんな訳でしばらくはその2着を中心に着回しておりましたが、体も慣れて週3回の練習が可能になった頃から2着では洗濯が追い付かない時が出てきました。
そこで夏頃にもう一着、高い柔道衣を購入することに決めました。
その頃にはミズノ、九桜への偏見は無くなっていたので迷った挙句、ミズノ優勝の一番高い物、すなわち全日本モデル通称ゼロイチ(型番号が00101)に決めました。
これもネットで一番安く買えるものを探して19900円、刺繍代込みで二万ちょっとで購入しました。
これは以前自分が来ていたものと同じ優勝シリーズとは思えないほどの物で、生地は厚くはないのですが固くパリパリした感じで、襟はG300ほど厚みはないものの固くて幅がG300 よりある感じです。
色は全体的にクリーム色がかっていていわゆる「生なり」という感じです。
ただし、サイズは他の2着同様4.5号を選択したのですが、少し身幅が大きくてブカブカした感じでした。
洗濯後縮小傾向が無くなるとされる8回洗濯後も大きめの感はぬぐえなかったのですが、最近になりようやくフィットしてきた感じです。
ミズノは長く縮み続ける印象です。
最初にやや大きめを買ったほうがよいメーカーです。

現在はこのaddidas、東洋G300 、ミズノゼロイチの3着をローテーションで着ています。
addidasはズボンも綿100%で紐が締めづらいというのがあります。
ミズノ、東洋は上着は綿100%でも、ズボンは何故か綿70%、ポリエステル30%の混紡となっていて最初は理由がわかりませんでしたが、ズボンの紐は締めやすいのです。
生地が柔らかいせいでしょう。
addidasの生地はズボンのほうはこの上なく分厚くかなりごわごわした感じです。
しかも胴回りがかなり大きめなので、相当締めない事にはずり落ちてきてしまうのです。
東洋G300はそれほど縮みも無く、一番体形に合っているかもしれません。
ただしズボンはかなり長めです。
幸いちょうど良いのですが。
ただ一つ難点があります。
生地があまりに固いため、練習前の「引き」、「脇締め」とも言いますがいわゆるほふく前進で肘がすりむけてしまうのです。
生地の固さで自身が傷ついてしまうのは問題です。
あと、この道着には気になる点がもう一個あります。
脇に下には楕円形の補強の生地が内縫いされているのですが、これには無いのです。
だから物干しにつるすと立体感が無くなり、薄っぺらい一枚板のような感じになります。
必要ないものかもしれませんが、この脇あてが無い道着は通常安価なものと決まっています。
このクラスの道着にはやはりあってほしい気がします。
ミズノは今一番、無難かもしれません。
ただし着丈がやや長めです。
ズボンは短めです。
着た感じが一番しっくりくるのは東洋でしょう。

次回は帯についてです。









2 件のコメント:

  1.  はじめまして。突然ですがコメントさせて頂きました。柔道着についての実に深い内容だと思います。僕も自分用や子供用として幾つかのメーカーの柔道着を試してみました。しかしながらネットを駆使して購入する前にその柔道着の着心地や硬さなどを知ろうとしても、詳しい情報が得られませんでした。実際に稽古で使ってみてどうか!?を知りたかったのですが、実際にはそういう情報を得るのは難しいです。柔道着スペックについてのこういった情報は大変貴重なのでコメントさせて頂きました。ちなみに僕も東洋のG300を愛用しています。なかなかイイ柔道着ですよね!

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    1. コメントありがたく思います。初めてなので緊張します。僕のように娘の柔道入門を機に柔道を始める、また再開される方が多いことをブログで知りました。ガルベスさんのブログを拝見しましたが、あまりに詳細なレビューに驚きを隠せません。特に柔道衣のスペックについては私など足元にも及ばぬ貴重な情報が満載ですね。今後ともよろしくお願いします。

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